せんじょうのフレンズ   作:エースなパイロットさん

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続けてどうぞ。早くタイタン出したい_(:3 」∠ )_


うんめい の であい

「はぁ…はぁ…しかし暑いなぁ…。何処かに休める場所は無いものか」

 

 しばらく歩いてみて分かった事はとてもじゃないが歩いて探索する場所ではないという事だ。もう足が棒のように感じる。

 

「お、ちょうど良い大木がある。あそこで少し休むか…」

 

 そう言って疲れている体を励ましながら進んでいく。すると何処からか飛翔音が聞こえてくる。

 

「わ〜〜〜い!あはははははは」

 

 笑い声と共に落ちて来たのは尻尾と耳が生えた黄色いと黒の斑模様の服を着た女の子であった。そしてその顔には己を喰わんとばかりの満面の笑みである。

 

「あーはー!あははははははははは」

「う、うわぁぁぁぁぁ」

 

 思わず慌ててその場から走り出す。何故かあの少女も追ってくる。

 

「こ、こうなったら…!」

「狩りごっこだね!負けないんだからっ!」

 

 逃げる為に更に加速する。疲労がピークなので走りたくないなんてなりふり構っている暇はない。文句なしの全力疾走である。しかし相手もそれに合わせて加速する。な、なんて速さなんだ…!。

 

「なんで…、なんでこんなことにぃ〜〜〜」

「あははははは。うひひひひひ」

 

 更に走る。こちらは体力が尽きそうなのに向こうは笑いながらもどんどん詰めてくる。ひ、ひぃぃぃぃ。

 

「はぁ…はぁ…、もう…だめ…」

「あれ…、隠れちゃった…?」

 

 実際はただ疲れて倒れただけである。しかし相手はこちらを見失ったようだ。チャンスだ…!

 

「よ、よし…今のうちに…」バキッ

 足元から何やら音がする。慌てたせいか枯れ木を潰してしまったようだ。思わず顔が真っ青になる。

 

「あっ…!そこだぁぁぁぁっ…!!」

彼女が飛んでくる。何というジャンプ力なんだ…。

 

 

『ジャンプキット再設定完了』

 あ然として飛んでくる様を見てると何処から声が聞こえてくる。その声のお陰で我に返り、慌てて走り出そうと足を強く踏み出した。

 

 すると腰の装着品に異変が起きた。腰の装備品な後部にある2つの円錐台型の筒から何やら凄い勢いでキラキラ光る粒子が出てくる。勢いは凄まじくその体が宙に浮く。

 

「わ〜〜〜何だこれ〜〜〜!」

「わーーー!すっごーーーい!!」

 

 噴出は一瞬だったのか既に筒からは何も出ていない。だが腰からの急な加速によりなんとか捕まらずに済んだようだ…。しかし目の前に地面が迫ってくる。さて…どうしようか。

 

「わ、わぁぁぁぁぁぁ、ヘブッ!!」

「負けないんだからっ!もう一回!とりゃぁぁぁぁっ…!!」

 

 思わず腰の装置を触るが先程とは違いうんともすんとも言わない。結局何も出来ずに地面との接触を果たし痛みで動けない所を追撃とばかりに彼女が飛びかかってきた。あっ…。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 お互いの顔がくっつきそうなくらい近い距離にある。とても綺麗な顔をしているがその顔、特に目がさぁ今から食べてやろうとでも言っているようだ。あわ、あわわわわ。

 

 体から血の気が引く。何か言わなくてはと必死に考えるがつい恐怖心からこんな言葉が出てしまう。

 

「た、食べないでくださいっ…!!」

「食べないよ〜〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは何処なんですか…?後、お名前は…」

 

 落ち着いたと思われる少女に聞いてみた。まだ恐怖心が抜けてないせいか恐る恐るな感じになってしまった。

 

「ここはジャパリパークだよ〜。私はサーバル!このへん、私の縄張りなの」

 

 彼女はそう自慢げに言いながら手を広げた。どうやらここの住人らしい。そして立ち上がると同時に揺れる尻尾についつい目がいく。…気になる。

 

「あの…その耳と尻尾はどうしたんですか?」

「どうして…?なにか珍しい?あなたこそ尻尾と耳の無いフレンズ?珍しいねー!。何処から来たの?縄張りは?」

「フレンズ…?」

 

 フレンズ?縄張り?なんの事だかよく分からなからない。フレンズには耳と尻尾が生えているものなのだろうか?

 

「あの…よく覚えて無いんです。気付いたらこんな所に…。」

 

 何処から来たのかそして自分は何者なのか現状では何一つ分からない…。そう改めて思うと声が小さくなる。

 

「あぁ!昨日のサンドスターで生まれた子かな〜?」

「サンドスター…?」

「そう!昨日あの山から吹き出したんだよ〜。まだ周りでキラキラしてるでしょ〜?」

 

 山の方を見ると何やらキラキラした物が見える。すると一瞬ふと何かが頭を過る。しかし残念ながらそういった感覚だけで何も思い出せない。

 

「そして何のフレンズか調べるには〜」

 

 そう言って肩に手を持ってくる。

 

「ひっ…!」

 

 思わず悲鳴出る。

 

「鳥のならここに…あ、ない。ならフードがあれば蛇の子…あれ〜。ないー!」

 

 何か特徴はないかとあちこち触ってくる。気を遣ってくれてるのか優しく触れてくれるのだが微妙な力加減のせいか体中がムズムズする。

 

「あれ〜?これは〜」

 

 そう言いながら正面に付けてある物を掴みながら訪ねてくる。

 

「これは…ポーチだよ」

 

 そう言って取って渡してみる。そう!先程着地をミスって頭を打った際に名前を思い出したのだ。これが怪我の功名という奴か。まぁ…相変わらず使い方はよく分からないが…。

 

「ポーチ…ポーチ…ポーチ!」

「何かヒントになります…?」

 

 何か分かったのだろうか。何か手がかりを掴めるかと思うとついテンションが高くなる

 

「う〜ん…、わかんないや」

 

 どうやら分からないらしい。肩が思わず下がってしまう。

 

「これは図書館に行かないとわかんないかも」

「図書館…?」

 

 また分からない単語が出てきたようだ。

 

「そう!わからない事があれば図書館で教えてもらうんだ〜」

「そこで私が何者なのかわかる…?」

 

 どうやら聞きたい事を何でも教えてくれる場所があるらしい。これは有力な情報だ。

 

「ありがとうございます、サーバルさん。それで図書館は何処に…?」

「それはこの先をずっと行ったところだよ!でもわからないと思うし、途中まで案内するよっ!」

 

 これは有難い。何処を見ても同じような場所で一人では見つけるのに時間がかかるが、ここの住民なら道も正確に分かるだろう。

 

「ありがとうございます。ではよろしくお願いしますね」

「うん!まかせてよー。…そういやなんて呼べばいいのかな〜」

 

 そういや自分の名前が分からないだった。さてなんて呼んでもら…

 

「ポーチちゃんで!どう?」

 

 有無を言わせないとばかりに言ってくる。仕方ない、名前も分からない事だし、しばらくはこれでいいだろう。

 

「はい…。それでよろしくお願いします」

「よろしくね。ポーチちゃん♪」

 

 そう言いながら笑いかけてくる。その顔を見てると何故か勇気付けられて自分が何者でも大丈夫な気がした。

 




名前の候補は…これぐらいしかないよね。
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