2018年もまったりと書いていきます、よろしくお願いいたします。
ああ、眠い。
大きなあくびをした。
「おい、カンナ。あくびなんてしてる場合か?」
「ふぁぁぁあ。」
「セリアもだ!」
「ミルさんは眠くないんですか?」
「余裕だな。」
そう言って腕組みしながら座っているミルさん。
やっぱすごいな、この人。
その責任感が、ミルさんが頼れるリーダーである理由だ。
しかし、眠いのにそんな事情は関係ない。
なぜなら、現在は朝8時とはいえ、起きたのは4時半。
ガタガタと揺れる荷車の荷台は、睡眠を誘うには十分だった。
ちなみに、この荷車を引いているのはガーグァというモンスターである。飛べない鳥型モンスターで、人間によって家畜化している。
特に、重いものを引っ張る力に長けている。
ユクモ村周辺では、すごく大事な足だ。
荷物を運ぶのにも役立っている。
ユクモという大きな村に付属して、点々と集落が巡っているこの地方では、ガーグァが唯一の移動手段。そして、我々ハンターの足でもある。
私たちの大事な仲間の一つだ。
そして、運転手となっているのはアイルーと呼ばれるモンスター。
モンスターといっても、見た目は猫そのものである。だが、長い進化の中で、人と暮らす内に二足歩行になり、人語を話し、人のように器用になった。
唯一私たち人間の話のわかるモンスターといえるだろう。
メゼポルタなど一部の地域では、既にクエストの助けに導入されているという。
アイルーとハンターがともに狩りをする。
モンスターとの共存関係。これは、人間が模索し続け、一部で実現した形の一つなのだ。
そんなことを考えながら周りを見渡す。一面の荒野が広がっている。
気温も上がってきた。防具の裏に汗が滲むのがわかる。
うう、気持ち悪いなぁ。
私たちミル班、いや猟団「紅葉」の乗る荷車は、既に森を抜け、見渡す限りの荒野を走っていた。
砂原と呼ばれるこの地域は、雨の少ない荒野部や、一部は既に砂漠となり、起伏の少ない地形になっている。
このような中にも村が存在し、私たちはその村から受けたクエストに向かっていた。
紅葉というのは、このチームの名前である。
出発前に、セリアさんが言い出したのだ。
「ねえねえ、猟団の名前をつけようよ!」
この人はすごく子供っぽいというか、これでわたしより7か8くらい歳がいっているのだ。とてもそうは思えないけれど。まあ、そんなセリアさんの提案で、チームに名前をつけることにした。
ミル班!でもいいけど、やっぱかっこいいほうがいいもんね!
聞けば、ベガさんたちのチームは猟団「白光」という名前をつけたらしい。
ハンター界隈では、狩りの時、チームに名前をつけることも珍しくはない。別に禁止されているわけではないし、自由というわけ。
「それはいいな。どうする?」
「うーん。ユクモだから…
ユクモ、ユクモウ、ユクモ…」
「それより、ユクモと言えば温泉だろ?チームあったかとかいいんじゃないか?」
あの…ミルさん、セリアさん。そこからは何も生まれない気が…
先輩を初めて疑ったという話はさておき、私は一つ考えていることがあった。
かっこいいのがいいな、と思って、ぱっと思いついた名前だった。
「…紅葉、とかどうです?」
だから、私が提案した。
ユクモ名物の真っ赤な紅葉の色に、ハンターとして避けて通れない真っ赤な液体の色をかけて。
自分で言っといてあれだけど、すごくかっこいいじゃん!
ちなみに、趣味が悪いとリュウさんに笑われたけど、私は狩りがなにより好きだ。それで大切なみんなを守るためなら、血だろうが何だろうが恐れてはいられない。
というわけで、改めチーム紅葉は、少しずつクエストを達成していた。
最近では、前のアオアシラの遭遇戦のクエストの達成が元となり、リュウさんから少しずつ狩猟の依頼も割り当てられるようになった。
…まあ、ほぼアオアシラ。
あの熊さん、しょっちゅう出るんだよね、この辺。
足も遅いし、人が怪我したりはほとんどないけど、なんせ最近はたくさん出てくる。
ーーー不気味なほど、たくさん。
まあ、そんなのどうでもいい。問題は狩りができることだからね。
ついでに大量に狩ったアオアシラの素材は、今私が身につけている防具になった。
女の子仕様にしてもらったんだけど、めちゃめちゃかわいい。
加工屋のおじさん、流石だ。
だが…それは森の中の話。
今私たちがいるのは、この「砂原」だ。
実際、クエストで森から出るのは初めてだった。初めての遠征任務。ワクワクが止まらない。
依頼主は砂漠の中のある村。
砂原をドスジャギイというモンスターが手下を従え荒らし回っているらしい。
村の男たちで立ち向かったものの、怪我人が続出したようだ。
「それじゃ、もう到着するので、準備してくださいにゃ。」
アイルーさんの言葉で、眠気が少しずつ冷めていく。
今日も頑張ろう。
荷車を降りると、まず目に入ったのはベッドだった。
…わらが敷いてある。
ああ、噂には聞いてたけど、寝心地最悪そう。
「始めて見るよね?これがベースキャンプだよ!」
笑顔のセリアさんに促されて、周りを見渡す。
ここは小高い丘の上にあるようだ。
「は、初めて見ました…。」
「うんうん、いいよねここ!落ち着く!」
「ベースキャンプは、ギルド公認の安全地帯。わかるな?ここを拠点に活動する。」
ミルさんの説明の通り。
ここをベースキャンプと呼ぶ。
ベースキャンプは、すごく簡単に言えば安全地帯。そして狩りの拠点となる場所だ。
遠征というのは、こうやって遠く離れた場所で泊まり込みでクエストをすることを言う。
ユクモは管轄区域が広いので、こういう場所を作らなければ十分に時間を使った狩りができない。
逆に言えば、クエスト達成までは泊まる。
寝心地最悪のベッドとか、嫌なんだけどなぁ…
ベッドに向かって悪口を言っても仕方ない。
…?
すると、ベッドの脇にある大きな装置に気が付いた。
「ミルさん、あれは・・・」
指を指す。まさか、あれが噂の?
「わかるだろ?転送システム。物や武器のやり取りができる。」
「ギルドさんってすごいよねー?!あんなシステム開発できるなんてさー」
ほんとに導入されたんだ…
転送システム。
近年メゼポルタで新しく開発された、時空間移動のシステム。
人間などの生命体の転送にはまだ成功していないが、この機械を通せば、武器や道具がやり取りできる、らしい。
ギルドから遠く離れたこういう場所に置かれるようになった。これにより、状況に応じて武器を変えることもできるし、足りなくなった物は補充できる。
まさに、狩りのために作られた最新システム。
すごい、こんな田舎に最新技術が…
リュウさんの来訪と共に導入されたらしいが、あの人、本当にすごい人だ。
「それから、これは無線だ。耳につけとけ。」
ミルさんから手渡されて、私はそれを耳につけた。
遠征というのは、活動範囲が広い分、助けが直ぐに来るとは限らない。
そのため、この無線はまさに命綱。絶対に落とせない。
「そしたら、アイルーさん、ガーグァちゃん、お疲れ様だよー!」
「それでは、ご武運を祈りますにゃ。」
「ああ、帰りも頼むな。」
手を振るセリアさんに見送られ、アイルーさんたちは帰っていった。
さてと…始まるな。
ちなみにここは、砂原の入り口にすぎない。
それでも、ここに来るのに3時間。
帰るときには、無線で呼べばまた迎えが来る。だが、クエスト達成まではここでキャンプということになる。ときには野宿も覚悟して、ここを拠点にひたすらに動き回るーー
遠征とはそういうものだ。
まあ、全て聞いた話だけれど。
しかし、今回は話が違うらしい。
「それじゃ、計画を説明する。といっても、今回はターゲットがソルテ村周辺によく出没しているようだし、ソルテ村にとにかく向かおう。ここから1時間ってとこだな。」
「あの村、私行ったことあるなぁ。すごいいい村だよー?」
ソルテ村。それが今回の目的地らしい。
村周辺とかなり絞られた区域でのモンスターの出没なので、遠征とはいえ、泊まることになるかはわからない、とミルさんは言っていた。
「武器はどうします?」
「そうだな、まあカンナはとりあえず双剣で構わない。セリアは?」
「私も片手で構わないよー?」
「私もランスでいいかな。やつは何度か狩ったが、そう強くはない。油断しなければ必ず達成できるクエストだ。とはいえ、手を抜けば死ぬ。常に死と隣り合わせだということを忘れるな。いいな?」
「了解!」
「了解です!」
あれからアオアシラ相手に、双剣の使い方は少しずつ覚えた。
軽い武器をとりあえず極め、一つ一つ秘伝書を取っていく。それが私の「オールラウンダー」への道だ。
ここは、砂原のど真ん中。ソルテ村。その入り口についた。
木でてきた簡易的な門。それを見て、膝に手をつく。
「つ、着いた…」
「こら、へばるなカンナ!」
「ミルさんの鬼…」
喉が渇いた。1時間歩いただけなのだが、その気温は30度を軽く超えている。
二人は余裕そうだけど、どういうことよ。
しかも、アオアシラの防具。これが中々に重い。
ううん…筋トレが足りないかな?
顔を上げる。
村の入り口には、ガタイのいい男の人がいた。
真っ黒に日焼けした肌のほとんどを露出させている。
ベガさんみたいってより、男らしいかっこよさって感じだ。
「やあ、初めまして。村長のボクトです。」
ボクトさん。とりあえず名前を覚えた。
「ミルです。」
「カンナといいます!」
「やっほー!お久しぶりでーす!」
「やあ、セリアさん!お久しぶりです、その節はお世話になりました。」
などという挨拶が繰り広げられたのち、私たちは村の中に案内された。
セリアさんは、どうやら以前の狩りでもボクトさんに会ったことがあるらしい。
村の中を進みながら、心が痛んだ。
「これは、確かにひどいですね・・・」
ミルさんの呟きの通り。
村の男の人たちは大抵体のどこかに包帯を巻いていた。
痛々しい戦いの後。
想像以上に激しい戦いをしたようだ。
「ええ、いつも奴の取り巻きを追っ払ったりしている彼らも、ボスがいるとなると・・・それに、今回の群れはかなり規模が大きいんです。皆さんも、お気をつけて。」
「そんなに大きい群れなのー?」
「ええ。こんな群れ、普段はできないと思うのですが・・・」
「とにかく、我々は直ぐに発ちましょう。回復薬は、ありますか?」
「ええ、準備してあります。どうぞ、こちらへ。」
村の奥の貯蔵庫らしい場所には、たくさんの回復薬。
これは、この世界のそこら中で取れる薬草とキノコを特殊に調合して作られる。味は最高に悪いが、これを飲むと体細胞の分裂を促進して、怪我が急速に治るのだ。
勿論、完全に傷がふさがるわけではないけれど、即死するような怪我以外はこれで治せる。
「村人に使ってしまい、これだけしかないのです。本当に申し訳ありません。」
「いえ、私たちもいくらかはもってきています。2人とも。とにかくこれと砥石を持て。今直ぐ発とう。大きな群れらしいし、早く見つかれば今日中に終わるかもしれない。」
「ごめんなさい。よろしくお願いします。」
大きな図体のボクトさんの顔が下がる。
包帯を巻いた人々。
私と同じくらいの女性が男の人の看病をしているのも見た。
私の仕事は、困った人を助けること。
そして、狩りを楽しむこと。
私も、頑張らないと。
顔をパチンと叩いた。
村を出ると、ミルさんの案内で進んだ。
コンパスを持つのは、ミルさん。
その後ろに私。セリアさんが最後尾。基本的に、チームでは、一番の高ランカーが最後尾となり、リーダーが先頭をやる。
基本の一列縦隊で進んだ。
目的地は、多くの目撃情報があるという場所だ。
20分ほど歩くと、左手に洞窟が見えてきた。
「ここ、だな。」
すると、早速だった。
「あそこ!なんかいない?」
セリアさんの指の先には、確かに取り巻きがいた。小さいのがジャギィ。少し大きいのがジャギィノス。誰がつけたか知らないが、単純なネーミングセンスだ。
私は、腰の剣に手をかけた。
こっちもアオアシラ仕様になっている。その力は、確実に上がっているはずだ。
「カンナ、待て。」
だけど、ミルさんは手で私を制す。そのまま隠密の手振り。
リーダーの指示は絶対。これはハンターの硬い掟だ。
私たちは岩陰に隠れた。
「ミルさん?」
「このまま待とう。万一、洞窟の中で親玉と遭遇すれば、戦いにくい。ここにあいつらがいる以上、群れの本体も近くにいると考えるのが妥当だ。このまま待てば奴が現れるかもしれない。そうすれば、洞窟前のこの広場。いい条件で戦える。セリア。後ろ警戒してくれ。」
「了解だよー!」
岩陰からうかがっていると、気づいたことがあった。2匹や3匹ではない。ウジャウジャと10匹近くが、洞窟の入り口付近でウロウロしている。
この量。確実に、群れのボスがいるはずだった。
そして、その時はすぐに訪れた。
「ミルさん、あれ・・・」
セリアさんが指を出す。
洞窟の奥から現れたのは取り巻きの3倍はありそうな体の1匹のジャギィ。だが、その顔の周りには立派なフリル。
教科書で見たこと、ある。奴がドスジャギイだ。
「どうします?」
「取り巻きが多いな。多少減らないか・・・奴が奥に行ってしまうようなら、もう飛び出そう。しばらく待機だ。」
そのまま、5分ほど待った。
親玉は、しきりに声をあげ、取り巻きに呼びかけている。奥から次々と現れる取り巻き。むしろ増えている。
「あの、ミルさん・・・」
これ以上は増えるだけでは、と言おうとした。
その時だった。不意に、頭の上の方で物音がした。見上げると、隠れていた石の上からジャギィが見下ろしている。
「な…」
声を上げる間もなかった。
奴は、こっちに飛びかかってきた。
まずい。手を腰にかけた時には、その牙が目の前に迫っていた。
スパァン。
その音と同時に、鮮血とともに斜めにジャギィの体が吹っ飛んだ。
「カンナちゃん、大丈夫!?」
セリアさんだ。手には、片手剣が握られている。
助かった。
「はい、大丈夫です、ありがとうございます!」
「・・・仕方ないな。」
だけど、ミルさんは呟いた。
まあ、当然だよね。
その吹っ飛んだジャギィは、岩陰から大きく吹っ飛んだ。つまり・・・
雄叫びとともに、ボスを含め、一斉にこちらへ奴らは向かってきた。
「・・・行くぞ!」
私たちも武器を取り出す。
先手必勝!
つっこんだ。
まずは正面から飛びかかってきたジャギィをかわし、すれ違い様に切りつける。心地いい感触とともに、その体が吹っ飛ぶ。狙うは奥の親玉、ドスジャギィのみ。
だが、その取り巻きどもはそう簡単に近寄らせてはくれない。
2匹目、そして3匹目が両側から現れる。
すぐさま体を下げ、腹の下を切りつけた。
「いった…」
だけど、4匹目の存在に気がつかなかった。
肩のあたりに鈍い痛み。尻尾を振り回されて、それに当たってしまった。
2匹、3匹と倒していく。鈍い痛みの中、次の敵に向かう。
目の前には三体の取り巻きども。本当にうっとおしい。
「ああ、もう!」
「カンナ!おまえは取り巻きたちを引きつけてほしい!」
ミルさんの声。もうミルさんと、セリアさんは包囲網を突破している。ドスジャギイの前に立っていた。
残ったジャギィは、私に照準を合わせたらしい。
ああもう!私も、あいつと向かい合いたいのよ!
「カンナちゃん、とりあえずそこを突破してね!」
2人は動き始める。熟練者の二人は、しなやかな奴の動きに多少翻弄されていたが、優勢に戦っている。すれ違い様、血が飛び散っている。
がむしゃらに目の前のジャギィを切りつける。
尻尾が腹に入る。
「痛いわよ!」
だが、腹に入った尻尾を掴み、そのまま腰のあたりを切り刻む。血が飛び散り、ジャギィの体よろめく。そのまま、
腹を切った。
私だって。あいつと向かい合いたいんだ。
次の3匹が同時に向かって来る。
流石にそんないっぺんには無理。
ジャンプしてきた右の一体のしたを前に転がって抜ける。振り向き様、尻尾に切りつけた。
そろそろ、行きますか!
この双剣という武器、ただ二本あるだけではない。
そもそも、武器にはある秘密がある。
モンスターを狩ることによって、落ちる素材。その中には、モンスターの「魂」そのものを詰め込んだ部位がどこかにある。
魂の詰められた武器。そもそも魂が一体なんなのかはわかっていない。
ただ、経験則的にそういうものがある。
そして、その魂の宿る素材を見極め武器や防具に組み込むことで、超自然的な力がそれらに宿る。
そして、双剣に宿る力は・・・
集中する。すると、双剣が赤く光だす。
その瞬間、体が一気に軽くなる。
三体が向かってきた。左と真ん中の間を抜けつつ、両側を切りつける。
この弱い武器。しかし、ジャギィはその場で倒れ臥す。
一発で仕留めた。
双剣の解放。それは鬼神化という。
スタミナの大量消費と引き換えに、自身のスピードや力を増幅することができる。
今の2体で、残りは一体。飛びかかって来るだけ。本当に芸のない奴らだ。
鬼神化している私には、ジャギィの動きを見切るには早すぎる。
スパン。
心地よい手応えとともに、奴の体は吹っ飛んだ。よし。後は親玉1匹のみ。
「カンナちゃん、危ないよ!」
ホッとしたのもつかの間だった。
振り向くと、ドスジャギイの牙が目の前に迫っていた。慌てて剣を振ったが、しなやかに横に避けられる。
そのまま、タックルの姿勢。
だけど、私の体は降った剣の残りによろめいた。
重くなった防具。それが命取りだった。
まずい。回避できない。
「おい、カンナ!」
ミルさんの声。一旦もろに食らうしかないか…
多分死なない!
だけど、その時。
フッと世界が、スローになった、ような気がした。
へ?
慌てて横に避ける。だが、体は避けれたが、頭はダメだった。ドスジャギイと頭突きをかまし合う。
アオアシラの硬い防具のお陰で、なんとか鈍い痛みで済んだ。
体が浮く。何とか受け身をとった。
顔を上げると、ドスジャギイは既にセリアさんの方に体を向けていた。
ドスジャギイはタックルの構え。だが、セリアさんは動じない。
「おりゃああああ!」
横に転がってかわし、そのまま一太刀。
ギャアアアア!
それで終わりだった。
ドスジャギィが倒れる。
そのまま、動かなかった。
「ふう、終わった。早かったな。」
「うん、カンナちゃん、お疲れ!」
「お疲れ、様です…」
結局、私はほとんど狩りに参加できなかった。
それより、あれはなんだったんだろう・・・。
明らかに食らう覚悟、してたのに…
首をひねりながらも、とりあえずクエスト達成に安堵したのだった。
キャラ紹介!
セリア
ベガ班、「白光」のセレオとは双子。
オレンジショートの超元気な女の人。可愛らしい、ってイメージ。凛ちゃんに近いかも。
ミルさんの二つ下の年齢だが、セレオと並んでハンターランクはユクモ第2位。得意武器は双剣と片手剣。
クエストではその高い技術で紅葉のエースとして活躍する。