プリキュアオールスターズ×仮面ライダー b の復活と s の暴走 第2部   作:鈴木遥

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全員集合!

・ 財団 X が複製した偽物のコアメダルとはいえ、 闇の魔力も手伝って作られたグリード達は、リーダーキュア達とディケイドそしてビルドを苦しめるのに、十分すぎる実力を発揮した。

 

「強すぎる……。」

 

あっけにとられる戦兎。だが、ディケイドからも、 9人のリーダーキュア達からも、 勝利の希望はまだ消えていない。

 

「絶対みんな……戻ってくるもん!」

 

「ここで決めなきゃ女が廃る!」

 

「堪忍袋の緒が切れました!」

 

 

「 だいたいわかった。そういうわけだ、闇の同盟……俺たちは、折れない!」

 

 

「俺が認めただけのことはあらァな…… ここはがっちり固めとくから、お前ら四方向に散って早く決着つけな。じきに全員戻ってくるぜ?」

 

一同を評価しながら、ビッグバンは真横を見た。

 

 

戦いの最中、 一時的に具現化していたアンクは、オーズが異世界にタジャドルコンボのメダルを移動させたショックで、 再び割れたタカメダルに戻っていた。

 

( バカ野郎が!俺一人じゃ抑えるの骨だろうが……!)

 

 

触手で世界をかける橋を塞ぎながら、 ライダー2人、プリキュア9人の サポートをするのはさすがのビッグバンも骨が折れた。

 

 

 

 

東 ウヴァ対ピーチ&ラブリー

 

ウヴァの触角から現れる、緑の怪光線。

 

それらを必死に回避しながら、 ラブリーとピーチは少しずつ距離を詰める。

 

策略という名の思考を持ってはいるものの その戦闘に意思はない。

ただ暴走し目の前の敵を殺すことだけを考えている。

 

プリキュア2人にとって、そういう相手ほど倒しやすい者はいない。

 

「行くよ!ラブリー!」

 

「了解!ピーチ!」

 

速度的には 圧倒的に向こうにアドバンテージがある。

 

ならば……。

 

「 唯一動きを止められる場所に、こっちから誘導すればいい!!」

 

『ラブリー・パンチングパンチ!』

 

 

迫り来るラブリーの巨大な拳。

 

当然ウヴァは回避し、空中に跳ね上がる。

 

 

だがその真下には、ピーチのロッドが矛先を向けて待ち構えている。

 

『プリキュア!ラブサンシャインフレッシュ!』

 

あらゆる闇を浄化する、ピーチの巨大なハートの弾丸。

 

いくらバッタの足といえど、空中では身動きが取れず、

ウヴァはなすすべなく闇のエネルギーの塊となって消失した。

 

 

 

西 ガメル対ブロッサム&メロディ

 

完全復活したガメルの怪力に、 初代マックスハート組に次ぐパワー型リーダーキュアといえど、苦戦を強いられていた。

 

「さすがに強いです……。」

 

「ブラック達がいてくれたらなぁ……。」

 

そうこう行っている間にも ガメルは驚異のドラミングによって地面を刳り、 二人の足場を奪うと同時に衝撃波による攻撃を仕掛けてくる。

衝撃波と同時に鳴り響く轟音。 二人は思わず耳を塞ぐ。

 

 

「全くスキがないね!」

 

「でも、 向こうは私達よりずっと動きが遅いです!」

 

「そうだ!同じ『音』なら向こうにも音符が!」

 

「え……?」

 

「ねぇブロッサム、私の案、聞いてくれる?」

 

 

メロディの提案に乗り 二人は ガメルの正面に並び立つ。

 

ワンパターンな彼の攻撃性。メロディの予想通り、 ドラミングによる遠距離攻撃を開始した。

 

同時にブロッサムは正面に向け でたらめにブロッサムシャワーを発射。

 

メロディーが耐え忍び、衝撃波が止んだ時、辺りには、桜の花びらが舞い散っていた。

 

「今です!」

 

ふたりは一斉に、『ブロッサムタクト』と、『ミラクルベルティエ』を召喚。

 

メロディドラミングの衝撃音を音符のパワーに変え、 ブロッサムは先ほどのブロッサムシャワーの花弁をタクトのエネルギーに変換して再集結。

 

『駆け巡れ、トーンのリング!プリキュアミュージックロンド!』

 

『集まれ、花のパワー!プリキュア、ピンクフォルテウェーブ!』

 

自らの衝撃波を動力源とする2人の合体技に ガメルは正面から挑み、跡形もなく消滅した。

 

 

北 カザリ対 ハッピー&フローラ

 

「気合だ気合だ気合だ気合だー!」

 

ハッピーがスマイルパクトにエネルギーを溜め込むあいだにも、カザリのたてがみによる攻撃の雨は止まない。

 

高熱と灼熱、更にひっかきのあらしによる、 手足の出血に悩まされる。

 

戦闘のペースは完全にカザリに奪われつつあった。

 

両手を上下に組み合わせ、カザリが講談を放とうとした時。

 

『プリキュア・リィストルビヨン!』

 

プリンセスロッドからゆりの花びらが舞い、カザリの視界を奪う。

 

「今だよ!ハッピー!」

 

エネルギーの弾丸で抑えることはできても、パワーの差は歴然、そう長くは持たない。

 

渾身の気合を込め、スマイルパクトから、エネルギーを収集。

 

これまでにないほどの力を込め、手から桃色の光線を放った。

 

『プリキュア・ハッピーシャワー!!』

 

 

激しい競り合いの末、撃っても撃っても折れない二人の攻撃に、ついにカザリが競り負けた。

 

 

 

 

南 メズール対ハート&ビルド

 

都会のビル街の一角を、空間から切り取られた並行世界の境界。

水生生物のグリードであるメズールにとって、それは本来不利になる環境であるはずだった。

 

「どう?戦兎さん!」

 

「ダメだ! 上からでも全く動きが読めない!」

 

『ホークガトリング』にチェンジしたビルドと、キュアハートの二人を一斉に翻弄し、 メズールはこの環境下で たくみにベースを奪っていた。

 

数少ない水のある場所に潜伏、 さらにそこから不意打ちを食らわせ 次の水場へダイブする。

 

「また消えちゃった!」

 

「一体どこに……!?」

 

「 よそ見すんな!うしろだ!」

 

ビックバンの掛け声と同時に振り向くが、その時既に、背後から不意打ちを食らっていた。

 

 

「きゃあ!」

 

「ぐぁっ!」

 

ビッグバンも悔しげに見守るが、 グリード達が他の世界に侵入するのを防ぐのに精一杯で、加勢する余裕さえない。

オーズがメダルを持って行ってしまったことが原因で、アンクの手も借りられない。

 

 

さらに、キュアハートのダメージも甚大だった。

 

メズールのマントに入っている電気ウナギのしびれ針をまともにくらい、 両手両足の痙攣の症状が出始めた。

 

いち早く気づいたのは、戦兎だった。

 

今やドキドキプリキュアの世界では、超人的災害や トランプ王国と日本の交流の 円滑化を担う重要な役割に、うら若くも抜擢されているキュアハート/相田マナ。

 

その使命の重さと類稀なる優しさ、責任感が相まって、彼女はいつも、自分の傷より他人の被害を重んじるクセがある。

 

だからこそ、 悲鳴をあげる自分の体に、これでもかと鞭を打ち、誰かのために戦ってしまうのだ。

 

「大丈夫か?な訳ないか……。」

 

「 大丈夫!私を誰だと思ってるの!?大貝高等学校生徒会長兼外務省トランプ王国交流管理官、相田マナよ!」

 

「無茶だ! 大人として一応言わせてもらうが、 君には俺以上にまだ未来がある! 闇の同盟との戦いに最後までいるとしても、幹部ひとりのために、その身を犠牲にするべきじゃない!」

 

 

「分かってる……けどね、 あのグリードさんも、同盟の 兵士たちも、みんなブラックホールの好きなようにいつでも切り捨てられる、哀れな人形……そんなのって、悲しいと思わない? だから私決めた! 同盟の野望を止めて、 もうこんな悲しいことが起こらないようにする!」

 

マナのまっすぐな目を見て、戦闘は『説得』するのをやめた。

 

「 全く……女の頼みは断りづらいから嫌だよ。 それじゃあ俺も本気だそうかな。」

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

ラビットタンクスパークリングにフォームチェンジし、 圧倒的な速度でメズールの潜水を阻止、徐々に追い詰めていく。

 

『 スパークリングフィニッシュ シュワっとハジゲル!』

 

 

「うぉらぁああああああああああ!」

 

右足にエネルギーを込め、空中でライダーキックを叩き込む。

 

さらにキュアハートによる『ラブリーハートアロー』の追撃。

 

弓を思い切り引き絞り、愛と祈りを込めて、渾身の矢を放つ。

 

「あなたに届け!!!マイスイートハーーーート!!」

 

 

強くやさしきハートの渾身の一撃は、哀れなる闇の人形となったメズールに、確かに届いていた。

 

 

灰クグツ対ディケイド&ドリーム&ホイップ

 

「 即席錬成トハイエ、マサカ 私ノ特製グリードがココマデ追い詰メラレルトハ……。」

 

「 皆が来るまで……誰も欠けちゃいけないんだもん!」

 

「 キラパティの……平行世界の皆を守る!」

 

「そういう訳だ……覚えておけ!」

 

 

 

ここまで敵は、明らかに手を抜いていたようだが、 それでもプリキュア二人とディケイドを相手に、圧倒的に戦いのペースを乗っ取って行った。

 

 

 

「私モ……本気ヲ出ストシヨウ……。」

 

 

「!?」

 

 

 

顔色が変わるディケイド。それもそのはず、次の瞬間、彼が懐から出したのは、 黒ずんだディケイドライバー。 黒ずんだ、というより、それ自体が、闇のエネルギーをまとっているようだった。

 

「変身!」

 

『カメンライド!ダークディケイド!』

 

通常のドライバーより曇った機械音と共に、灰クグツは黒いディケイドにした。

 

 

 

「しょんな〜! これが本気!?」

 

「 あんなのと戦ってる体力、もう残ってないぞ!?」

 

「 少し制裁を加えるとしようか……!」

 

『アタックライド・ ソニックアロー!』

 

バックルにカードを装填すると、ダークディケイドの右手にソニックアローが召喚され、空中に向けて何発が発射した。

 

 

正面に立っていた3人はもちろんのこと 境界にいたビッグバンを含むすべての戦士たちに、 そのダメージは行き渡った。

 

「バケモンめ……。」

 

「 ゆっくりじっくりとどめをさしていくとしよう。 安心しろ、あとから誰が来ようと、皆同じ地獄に送ってやる

さ……。」

 

「くっ……!」

 

ディケイドが、ビルドが、ドリームが、そしてホイップが、走馬灯のように人生を振り返り、勝利を、そして命を諦めたその時。

 

 

その奇跡は起こった。

 

 

バリィィィィィン!!

 

ガラスが割れる様な音と共に、境界の空中に五つの空間の裂け目が現れ、中から、5つの世界の任務にあたっていたキュアライダー達が現れた。

 

 

「何……!?」

 

 

灰クグツが驚愕したのも無理はない。 部下たちからブラックホール復活のキーアイテムを確保したという報告はまだ一件も上がっていない。

 

だが、フェリーチェの手には知恵の実、 アマゾンオメガの手にはメビウスのものと思しきアーカイブのメモリーカード、 レモネードの手にはコアミラーの破片があった。

 

「バカな……確保したというのか!?我が屈強な兵団を退け、貴様ら如きが……!」

 

 

「当たり前じゃねーか!俺たちゃ今日も最高にクライマックスなんだよ!」

 

「鍛えてますから!」

 

「 天の道を往き、総てを司る… お前達という闇の前に、オレという太陽は輝く!」

 

 

「失敗なんてメじゃないっ!てね!」

 

「 この世界 みんなで絶対に救ってみせるんだから!」

 

「みんなの、ウルトラはっぴー!」

 

「幸せハピネス!」

 

「「「守ってみせる!」」」

 

「けって〜い!」

 

 

 

 

 

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