プリキュアオールスターズ×仮面ライダー b の復活と s の暴走 第2部 作:鈴木遥
・出入り口となる『世界をかける橋』付近でも、戦局は光の側に傾きつつあった。
大量のレイドラグーンに、新たに加勢した王蛇と水のエル。
さらに、闇のキラキラルを活性化させたノワールが放つ小悪魔たちの猛攻により、プリキュア仮面ライダー両名
が満身創痍となったその時、突然、『ダークプリキュア5』の4名が、レイドラグーンを蹴散らし始めた。
キュアライダー達を囲い込み、止めを刺そうとしたレイドラグーン達の毒針は、当然すべてはじき返される。
「キサマらァ!!どういうつもりだァ!!?」
怒鳴るリュウガを無視し、仮面を外すダークプリキュア5。
やがて、ダークルージュが反論した。
「どういうつもりも何も、アタシ達は『闇の同盟』にも『ブラックホール』にも忠誠なんて誓ってないし、宇宙で浮遊してたらシャドウに呼び寄せられただけ。じゃあ誰に従うかって、『うちのリーダー』しかいないじゃない。」
「チッ……やはりシャドウの木偶人形など当てにならんか!王蛇、水のエル!ココは任せるぞ!オレはシャドウに加勢する!」
リュウガが姿を消すと同時にダークプリキュア5が四方を固め、各方向にそれぞれの技を放つ。
『ダークネス・ファイヤー!』
『ダークネス・フラッシュ!』
『ダークネス・スプレット!』
『ダークネス・ストリーム!』
うじゃうじゃと増えたレイドラグーンは逃げも隠れもせず(というか逃げる隙間がなく)、それぞれの技は群に直撃。
かなり数は減ったが、それでもまだ少し残っている。
「後輩の赤キュアに、仮面ライダー!四方のトンボは私らが固めるから、幹部連中を頼んだよ!」
ダークルージュのかけごえとともに、幹部たちは四方へ分かれ、それぞれの一騎打ちが開幕した。
北:アギトVS水のエル
「太陽の加護なき貴様など、恐るるに足らず!」
「太陽ならあるさ……!」
「!?」
「
「ほざけ!光の力のデク人形がァ!」
怒鳴りながら、大斧、『怨念のバルディッシュ』を振り回し、斬撃を飛ばしつつ、念動力で地面から噴水させる。
水しぶきに視界を覆われながらも、アギトは決して怯まない。
それどころか、バーニングフォームの装甲が剥がれ、シャイニングフォームに変化。身体から発生した熱波により、水は一瞬のうちに蒸発した。
『意志』という名の太陽。ハッタリではなく、 かつて水のエルが対峙したとき以上の力を発揮した。
「オノレェェェェェ!」
徐々に水のエルと距離を詰め、シャイニングカリバーを持って迫る。
「ウォォォォォォォ!」
「ハァァァァァァァ!」
ザァン!!
バルディッシュとカリバーの衝突の後、立っていたのはアギトだった。
「オレがアギトである限り、太陽はオレの中にある!」
南:キュアショコラVSディアブル
闇の狼、ディアブルの猛攻を前に、さすがのショコラも苦戦を強いられていた。
「どうしたァ!?息が上がってきてるなァ!」
「くっ……。」
「諦めな!言っとくがまだ本気じゃねぇ。闇の恩恵を受けた今のオレにゃ、
ディアブルの叫びと同時に、彼の頭上に黒い輪が出現。
輪が彼の身体と融合すると、黒い煙が噴き上がり、彼の身体を包み込んだ。
煙が晴れると、そこには見た事のない化け物がいた。
人型に変化した『そいつ』は、がっしりした体格にオオカミの頭部と鉤爪が反映された怪物。
何よりも、そいつからあふれ出る闇の気配と黒いキラキラルの醜悪さが、ショコラの体力と精神力を容赦なく奪っていく。
(5人でもギリギリ……!まして私一人じゃ……。)
冷静沈着なショコラの闘志が翳りが見え始めた時、彼女のポケットからスイーツアニマルが転がり落ちた。
『キュアショコラ。黎斗に依頼して【タドルレガシイ】をスイーツアニマル化して貰った。困ったら使ってくれ。』
グレイブが渡してくれた、お近づきの印のスイーツアニマルだ。
「このまま戦っていても、やがて死ぬ……せめて一花咲かせよう!」
「何だァ!?今頃強化変身など……!」
ディアブルの強迫を無視し、ショコラはパクトにスイーツアニマル 、ショコラレガシィをセット。
帽子は西洋の勇者の兜のように変化し、コスチュームは全体的に白に変わり、キャンディロッドと一緒に炎の剣が現れた。
「ハッハァ! こりゃ面白れェ! もったいぶらずに、一撃で決着と行こうぜ!」
周囲の闇のキラキラルを手の中に集結させ、光の戦士ですら目を背けたくなるほどの闇の波動を一気に放つ。
ショコラも負けじと、周囲のキラキラルを炎の剣とロットに集結させる。
ショコラの、いや剣城あきらの 勇気と熱意に反応した炎の剣は燃え上がり、キラキラルを宿したロッドは虹色に輝く。
「死ねやァ!キラキラルの奴隷がァ!!」
ディアブルの作り出す闇の波動の忌まわしき道を、 正義と勇気の詰まったショコラの剣がかき分け、 闇の恩恵を受けて醜く肥え太ったディアブルの体を十字に斬り上げた。
『キラキラキラル!ショコラ・ギガスラッシュ!』
某人気RPGよろしく悪の眷属を切り裂くその姿は、まさしく『勇者』と呼ぶにふさわしかった。
西:クウガVS王蛇
度重なるアドベントのコンボにより召喚された ジェノサイダーと王蛇の猛攻に、さすがの小野寺ユウスケ クウガも苦戦を強いられていた。
「くっ……!なんて強さだ。」
「フハハハハ……! 闇の同盟とやらに加盟してから毎日が祭りだ。
俺様のジェノサイダーも、ブラックホールの恩恵によって強くなったのよ! 北岡の野郎に見せてやれねえのが残念だがな!」
「ゴアァァァァ!」
ジェノサイダーの鋭い爪がクウガの胴体を切り付ける。
「ぐぁあ!」
意味もなく、浅倉に言われるまま人を傷つけ、雄叫びを上げる目の前のモンスターに、ユウスケは哀れみを覚えた。
(可哀想に……こんなクズに利用されて! お前の命は、そんなことのためにあるんじゃないのに!)
「今、解放してやるからな!」
怒りと決意に燃えるクウガの心が、彼の中に眠っている内なる力を呼び覚ました。
「ぁあン!? 何を言ってやが……!」
浅倉に反論する暇すら与えず 一瞬の爆発とともにクウガはライジングアルティメット(レッドアイ)に強化変身した。
「こけおどしかよ……やっちまえ、ジェノサイダー!」
ジェノサイダーの爪が繰り出す連撃を、ライジングアルティメットになったクウガは容易く受け止めた。
「ハァ!」
古代リントの光のエネルギーがこもった拳は、 悪しき者の意思によって作られし、哀れなるミラーモンスターを本来の姿に戻した。
「テメェ……何をしやがった!?」
「ミラーモンスターを自然体に変えた。これで 闇の力の恩恵も、お前のアドベントも通じない!」
「余計なマネをォォォォォ!」
『ファイナルベント!』
コブラのミラーモンスターを呼び出し、必殺の飛び蹴りを放つ王蛇。
対するクウガは右足に、古から続く勇気の光を込め、同じくジャンプキックを放った。
「ウォラァァァァァァァァ!」
「ハァァァァァァァァァァ!」
衝突する2大ライダーのジャンプキック 。数秒後、王蛇のベルトは砕け散り、クウガは勇ましき姿のまま、地面に着地した。
東:龍騎VSリュウガ
「そこ、退いてくれよ……!」
「断る。ブラックホール様が困るんだとよ、コアミラーを壊されちゃ……!」
龍騎とリュウガは、総合的なパラメーターがほぼ互角。よって、現在ミラーワールドで行われている一騎打ちの中で、最も長引いているのがこの戦闘と言えるだろう。
「 昔は俺になり変わろうとして奮闘し、今ではブラックホールの操り人形か。忙しないなお前も。」
「黙れ!無条件に『城戸真司』というアイデンティティのあるお前に、何がわかる!」
龍騎にリュウガを引き付け、ダークドリームは『今のうちに』と、ルージュ、レモネードを『神崎家址』に誘導する。
「満足か?あいつらをコアミラーへ誘導出来て……。」
「これはチームプレイだ。彼女たちが目的を果たしてくれるまで、ミッションは終わらない。」
「そうか。じあまず、お前が消えろ亡霊!」
龍騎への怒りに任せてファイナルベントを放つリュウガ。だが、龍騎はⅤバックルに『サバイブー烈火ー』をセット。龍騎【サバイブ】への変身の爆炎に呑まれ、あっけなく消滅した。
「リュウガを……なんて強さ!」
唖然とするシャドウに、龍騎は踵を返した。
「早くプリキュアを追え。」
「……!?何を言っているの!?」
驚愕し、目を見開くシャドウ。龍騎は彼女に背を向けたまま、小馬鹿にするような口調で言った。
「闇と光の戦い以前に、
・えー、というわけで今回は、後書きお休み!次回ダークドリーム来ますからね!