東方狩猟携帯獣記   作:真紅を纏う双剣使い

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こんにちは!紅双です!
アリス「主、更新遅くない?」
さーせんダラダラしたり新年会行ってたりして遅れましたぁぁぁ(ジャンピング土下座)
アリス「ちょっと、止めてよ!」
あ、そう?それでは本編スタートです!


10話 出発

「にしても、登るってどうすんだよ。チケットを買ったら記録に残るし…」

そんなの決まってるでしょ?

「透明化してから飛翔しててっぺんに登る」

もしくはスキマでいいわ。飛ぶのめんどくさいし…

「じゃ、先に虚空の穴に向かってくれる?紫、虚空の穴に到着したら教えて」

「分かったわ」

皆がスキマを通り抜けていき、紫と私が残る。

「皆到着したわ。真ん中の方に集まってるから頼みますわね」

首肯で返し、透明化する。

スキマが閉じたのを確認し魔法を発動する。

「飛行魔法Lv2、発動!」

本当は精霊による飛翔が一番いいのだが、ここには精霊なんていないので魔法で済ませる。

飛んでいる鳥にぶつからないように気をつけながら飛び続け、遂に頂上にたどり着く。

「ふー…」

呼吸を整え今までの生活で少しずつ貯めてきた魔力をありったけかき集めて術を編み上げていく。

「我らは存在せぬ者。汝の前から消え去らん。

〈オビリビオン・ボウンディリィ〉(忘却の境界)!」

術を発動すると地平線の彼方まで半透明の結界が広がる。

うっ…ちょっと足りないか…!?面積とかちゃんと考えてなかったのがいけなかったか…!

結界が広がるにつれて魔力がどんどん持っていかれ、頭が割れる様な痛みがする。

限界まで結界を広げるものの、このペースで進めていけば絶対に足りない。今更アリスや魔理沙に助けを求める訳にもいかず、八方塞がりの状態。この術は一度編み始めると発動させるまで止められない。

どうしようもなくなった時、聞き慣れた声が聞こえてきた。

―レイ、あともうちょっとだけ頑張りなさい…

その声と共に枯渇しかけていた魔力がみるみるうちに回復していく。

これだけあればギリギリ足りる。頭痛も引き、冷静になってくる。

うーん、虚空の穴はどこら辺かしら…

―――ここか。

位置を特定し、そこだけ結界を解き準備を整え終える。

後は結界を解放するだけだけど、ここでミスすれば虚空の穴の中にいる皆にも壮絶な記憶操作の嵐が襲いかかることになる。慎重に発動しないと…

「すぅー…はぁー…」

…よし。

〈オビリビオン・ボウンディリィ〉(忘却の境界)…バースト!!」

―ビキビキビキッ

発動と同時に結界にヒビが入るので、巻き込まれる前に僅かに残る魔力で虚空の穴へ転移する。

―パリィィィン…

転移し終わるのと同時に結界が砕け散る儚い音が響いた。

「ふぅー、上手くいっt…」

「ちょ、ちょっと!無茶して…!」

魔力が底をつき、意識が途絶えそうになる私にアリスが慌てて魔力を分けてくれる。

「あ…ありがと…地方を覆い尽くせるかギリギリだった…」

それにしてもさっきの声、あの魔力の質って…いや、そんな訳ないよね。いくら『師匠』でも世界超えたりできないよね…

「どうかしたの?ずーっとブツブツ独り言なんてして」

「へあっ!?いや、何でもない!」

これは一度確かめた方がよさそうだわ…

「ま…まぁそろそろ出発しないか?記憶操作の術を使った後に影響を及ぼすのはよくない」

レンがそういうのでこの場は収まる。

「皆、出てきて」

モンスターボールからメンバーを出し、これから旅立つ事、旅立ったらおそらく二度と会えないこと、ルカリオは一緒について行くことを伝えた。

『つまり…私達はもう好きにしていいと?』

ラプラスのその言葉に頷く。

「そういう事ね。今までありがt」

『おいおい、俺達が主を置いてく訳ないだろ!そうだよな?』

『愚問ですね』

え?嘘?付いてくるってこと!?

そう言われるとは思わなかった私は思わず呆然とし、

「…っははははっ!そっか!いいよ。付いてきて」

爆笑した。まさかとは思ったけど、本当に付いてくるとは思わなかった。あの子達らしいけど。

「そっちもかよ。ダークライも付いてくるんだとよ」

いつの間にかダークライを引き連れやってきたレンにそう言われる。

『レン…のこと…守り…たい』

成程ね。まぁらしいっちゃらしいけど。

「フラン、お仕事頼みたいんだけど」

「いいよ!何すればいいの?」

「あなたの能力でモンスターボールを破壊してほしいの。私達がここにいたという痕跡を残しちゃいけないから…」

「分かった!」

レンと私の分のボールをまとめて地面に置き、爆発に巻き込まれないように全員で離れる。

「いくよ!キュッとして…ドカン!」

フランが大量の『目』を握り潰すとモンスターボールが爆発する。

『すごい…向こうにはこんな技を使う人もいるんですね』

ルカリオが驚き、そう零す。

「よし、いいな…行こうか。紫」

「ええ」

紫がスキマを開き、皆で入っていく。

『こ…これに入るんですか…!?波動で探ってもめちゃくちゃですよ!?』

まぁ意味不明な空間だしそうだろうね…

「ほら、行こ!」

私はルカリオの手を引いてスキマに飛び込み、抜けた先は、懐かしい幻想郷…

―――ではなく、紅葉の美しい渓流だった。

「…へっ?なんで渓流に出たの!?紫、幻想郷に出るんじゃなかったの!?」

「私もそのつもりでスキマを開きましたわ。…どうして!?能力が行使できない…」

能力が封じられた…?まさかフレア団の…

―ウォォォォォォォンッ!!

突然轟いた咆哮が騒ぎをピタリと辞めさせる。

ルカリオは最大限の警戒をし、ユナちゃんはレンにピッタリとくっついて涙目だが、目立った被害はない。

「今のは…」

「ジンオウガ…それも亜種だな。何故渓流に…」

正直うだうだしている暇はない。

咆哮の大きさからして、エリア5にいる。今いるのはエリア6。丸腰の状態で撃退できるほど、亜種モンスターは甘くない。

「ベースキャンプに避難するよっ!飛べる人は飛んで!私は飛べない人を連れて撤退するわ!」

幻想郷組は全員飛べるので、簡単な地図を渡し避難してもらう。

「いい?限界まで気配を殺して。バレたら一巻の終わりよ」

モンスターが出づらい安全な道を選択しダッシュで逃げる。

「はぁー…無事でよかった…」

無事全員ベースキャンプに到着し、一息つく。

「レイ、このままだとユクモ村に被害が出るぞ。それに、気球が飛んでいないということはまだギルドも龍歴院も気づいてないということだ。下級ハンターとか一般人が遭遇したら不味い」

うん、即殺される未来しか見えない。

「…討伐しましょう。被害が出る前に…っていっても武器も防具も無いのよね…」

「それなら大丈夫ですわ。スキマに二人の防具と武器…1式の狩猟道具を仕舞ってありますわ」

そういうとスキマから私とレンの防具と武器がよく手入れされた状態で出てくる。

「これ…!こんなに綺麗に保たれてるとは思わなかったよ…ありがとう」

「皆で当番制で管理してたんだぜ!喜んでもらえて良かったぜ!」

そっか…大切にしないとね…

防具を身につけ、武器の調整をして討伐に向かう。

「これ、持ってて。何かあった時にすぐ分かるから」

アリスから渡されたのは上海人形…にコウモリのような翼が生えた人形だった。

「アリスの作った上海人形に私の眷属を宿らせたの。何かあればここからでもすぐ分かるわ。何かあったら魔力を宿らせると通信機になるから」

何でもありだね本当に…でも助かるよ。作ってもらった人形を腰にぶら下げ支度を整える。

「それじゃ…行ってきます。すぐに戻るから」

「行ってくる」

皆に背を向け、私達はジンオウガの脅威から村を守るため、"人々を守る狩人として"歩みを進めた。




さて、今回どうでしたか?
妹紅「何か私空気だったな」
しょうがないね…どうしても人数が多いからさ…
妹紅「私の出番もたのむんだぜな!」
すいません…
それではまた!
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