東方狩猟携帯獣記   作:真紅を纏う双剣使い

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こんにちは!紅双です!
遅れてしまったし、遅れてしまうので同日投稿です。
それでは本編スタートです!


18話 永遠亭のうさ耳少女

「!?おい、レイ、レイ!」

 

突然倒れたレイを慌てて支える。

「どうしたの!?」

「一つ心当たりがあるが、今はまだなんとも言えない…どこか落ち着いて看病出来るところはないか?」

「私の家じゃ無理だ…永遠亭しかないな」

「スキマを開きますわ」

 

紫が神社でも見た『スキマ』を開く。若干不安になるような見た目だが、躊躇っている暇はないので迷わずに飛び込む。すると竹林の中に和風屋敷が佇む場所に出た。

「そのスキマ…!」

「すまない、説明は後でする!落ち着いて治療を出来る場所を貸してほしい!」

「!こっちです」

 

偶然近くにいた兎のような耳を持つ少女に連れられ、屋敷の中に入る。

「私は師匠を呼んできます!」

案内された部屋のベットにレイを寝かせ、アイテムポーチから空瓶とウチケシの実、解毒薬で調合をする。

「おい起きろ、起きないんだったら口にねじ込むぞ」

「うぅ…ちょっとそれだけは勘弁して欲しいわ…」

 

頭を抑えながら起き上がるレイに、調合した薬を飲ませる。

「~~~~ッ!!にっがっ…!ハチミツとか入れなかったの!?」

「応急処置だったからな」

 

一応急を要する事態だった…はずだ。

間違っても前渡された調合失敗したクーラードリンクを渡された恨みとかではない。

「あら、もう起き上がったの?」

ドアが開かれ、先程のウサ耳少女ともう1人、青と赤のワンピースを着た女性が入ってきた。

「急に押しかけてすまない」

「話は紫から聞いたわ。災難だったわね…それで、原因はなんだったの?」

「新型の狂竜ウイルスによるものだな」

 

話には聞いていたが、本当にいるとはな…解毒薬の調合レシピを覚えていたのが不幸中の幸いだったが。

「聞いたことがないウイルスね…新型ということは、外の世界でも最近流行りだしたものなの?」

「ええ。ここのところ移動続きだったから、免疫力が落ちていたのかもしれないわ」

 

どうやらハンターの中ではかなり重い症状も出ていたようだからな。軽く済んだのは幸いだった。

「入るわよ」

「レイ、大丈夫か?突然倒れたからビックリしたぜ」

「迷惑かけたわね。ごめんなさい」

「元はと言えば原因は解決を依頼した私たちにもあるし、謝らなくていいのよ」

 

レミリアがそう言い、霊夢達も頷く。

「とにかく、今日は安静にしておいた方がいいと思うわ。ここにいてもいいから」

「ありがとう。そういえば、名前を聞いてなかったわね」

「八意永琳よ。こっちは鈴仙よ」

 

永琳に、鈴仙か。二人には感謝しかないな…

「永琳、お客さん?」

「姫様。急病人が駆け込んできたので様子を見ているところでした」

 

扉が開き、和風な格好をした少女が入ってきた。

「えっと、あなたは?」

「私は蓬莱山輝夜。この永遠亭の主よ」

「私はレイ。こっちがレンよ」

 

レミリアと咲夜と同じような関係か。

「それで、狂竜ウイルスって何なの?」

「狂竜ウイルスのことはよく分かっていないの。

分かっているのは、動物に感染すると凶暴になることと、感染経路。それに、新しく新型が確認されたことだけね…」

 

狂竜症に感染したモンスターを抗竜石で一時的に元に戻すことは出来るが、完全に元に戻す方法は見つかっておらず、感染してしまったモンスターは死ぬしかない。

「その感染経路は何なの?」

「ゴア・マガラとシャガルマガラというモンスターによるものよ。彼らがウイルスを撒き散らすのよ…」

「それって、自然環境が破壊されてもおかしくないじゃない!」

「だから恐ろしいのよ。昔ある山の生態系は壊滅、生物が息絶えたそうよ…最近数百年ぶりにまた現れたんだけど、その二体はキャラバンに所属していたレンに討伐されたわ」

 

あのときは凄かったな…外にろくに出歩けなかったしな。

「そのモンスターが幻想郷にやってくる可能性はあるの?」

「分からないわ…でも、イビルジョーが入ってこれたということは、可能性はゼロではないわね」

「倒れてすぐに起き上がれたのってどうして?なにか薬でも持ってたの?」

 

うーん…これは回答が難しいな…

「うーん、ハンターの体力と、調合した薬によるものかな」

「その薬、まだあるかしら」

「あぁ、調合するか」

先程と同じ様に調合する。今度はしっかりとハチミツを投入する。

「ほら、これだ」

「これだけ!?何かの実と、薬を混ぜるだけで出来るの!?」

 

永琳が信じられないと言った顔をする。

「狩猟の時は隙を作れないからな。出来るだけ早く調合出来るように簡略化されてるんだ」

 

ハンターなら調合は朝飯前だ。出来ないとやっていけないしな…

「この実は何なの?見たことがないけど…」

「ウチケシの実。あらゆるやられを打ち消す効果がある実だ」

 

幻想郷にはないんだな…あればかなり便利なんだが。

「ほら、出来たぞ」

「これが薬?」

「ああ。新型のウイルスが流行り出してから開発されたものだ」

 

永琳に薬を手渡し、そこら辺にあった椅子に座る。

「成程…作れないことはないけど、材料がないわね…」

「そこら辺の茂みで取れるんだがな」

「えっ?あぁ、二人には話してなかったわよね。今あなた達がいるのは違う世界よ?」

 

「「…えっ?」」

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