カーマインアームズ   作:放出系能力者

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新しい能力を得たときは順次更新していきますので、最新話を読んでいない方はネタバレにご注意ください。




主人公の能力一覧・イラスト紹介

 

 

 ●念能力(発)

 

 

 ・『精神同調(アナタハワタシ)』

 

 操作系能力。キメラアントが持つ電波通信能力をもとに、その電波に念を込めて放つことができる。この念波に触れた者の体を操作し、意識を自分と全く同じ『精神共有体』に作り変える。その影響力は微弱で、基本的に自分自身にしか使えない。

 

 ・『思考演算(マルチタスク)』

 

 『精神同調』の応用の一つ。「本体」「卵」「クイン」間の意識をつなぎ、ネットワーク的思考を可能とする。思考作業を意識体の間で分担することで高速処理ができる。ルアン・アルメイザが持つ能力だったが、彼の意識を吸収したことにより異なる形で再現されたもの。

 

 ・『一斉送信(ブロードキャスト)』

 

 『精神同調』の応用の一つ。本来なら他者に通用しない程度の影響力しかない『精神同調』を、数百を越える卵が一斉に発動することによって、敵に強い違和感を与える程に強化する。一瞬の隙を作るのに有効。相手を操作することはできない。

 

 ・『偶像崇拝(リソウノワタシ)』

 

 具現化系能力。使用者が真に望む姿を模した人間を、念人形として完全再現する。この念人形は、使用者と全ての感覚を共有する。一度発動すると解除ができない。同時に複数体作ることはできず、デザインも変えられない。ほぼ人間と同じ身体機能を備え、念能力を扱うこともできるが、念人形自身がオーラを生産することはできない。損傷した場合はオーラによって補修が可能。致命傷を受ければ破壊される。

 この念人形の発動を維持できなくなったとき、保有できる卵の最大値(1000個)のうち三分の一以上を消費する。代償を払えないとき、本体は死亡する。

 

 ・『犠牲の揺り籠(ロトンエッグ)』

 

 放出系能力。レーザー状の巨大念弾。保有できる卵の最大値のうち半分以上を消費することで使用できる。

 

 

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 ●アルメイザマシンを用いた能力(念能力ではないため、オーラの消費はなく、メモリも使用しない)

 

 

 ・アルメイザマシン

 

 暗黒大陸における災厄の一つ。生物が持つ『生命エネルギー(オーラ)』を食らい増殖するウイルス型ナノマシン兵器。感染者のオーラと接触することで感染が広がる。半年間の潜伏期を経て対象の精孔を強制的に開き、そこから体内深部へ侵入して瞬間的・爆発的に増殖する。

 この劇症化に至った個体は体の組成を作り変えられたようにナノマシン由来の金属で覆われ、やがてウイルスの生産に適した箱型の姿へ変貌する。増殖したウイルスは圧縮され『シスト』と呼ばれる弾丸状に変成されて体外に射出される。この弾に撃たれ傷を負った個体はウイルスに感染することはもちろん、潜伏期を経ず即座に劇症化する。念能力に目覚めた人間は、既に精孔が開いた状態なので通常感染でも即座に劇症化する。

 植物には感染しない。また、ナノマシンの活動を一時的に停止する『抑制プログラム』が組み込まれており、クイン(本体)はその信号を電波に乗せて発信することでナノマシンの機能を止めることができる。解除や治療はできない。

 

 ・『侵食械弾(シストショット)』

 

 本体の産卵管からシスト弾を発射する。ナノマシンによるシスト形成と産卵機能が一体化し、卵をシスト弾として射出できる。さらにキメラアントの特性によって本体の装甲の元となった金属植物の遺伝情報も組み込まれたため、彼女の持つナノマシンによって劇症化した個体は赤い多肉植物状の金属結晶と化す。

 卵自体が一つの生命としてキャリアの役割を果たし、敵へと着弾した瞬間に劇症化。植物が種から発芽するようにサボテンの形をとり、対象の体に根付く。これにより効率的にウイルスを送り込める。

 ただし、金属植物由来の毒素により耐性を持たない生物はウイルスの感染に関係なく毒死する。毒に耐えた生物はサボテン状に変化し花を咲かせ、そこからシスト弾を命尽きるまで発射し続ける。

 

 ・『侵食蕾弾(シストバースト)』

 

 磁力巻貝の殻に含まれる金属成分を摂食交配によって取り込み、レールガンを作り出せるようになった。本体を中心としてオーラをアルメイザマシンで固め、つぼみ状の砲身(使い捨て)を形成する。発射まで数秒を要する。弾体初速マッハ15、最高射程300km。着弾の衝撃によりシスト弾もろとも目標地点が消滅するので、感染拡大の危険はない。

 

 ・『仙人掌甲(カーバンクル)』

 

 クインの拳を包み込むようにサボテン状結晶体を作り出し、グローブにする。サボテンの針部分を鋭く伸ばして、より攻撃力を上げることもできる。

 

 ・『仙人掌甲冑(カーバンクル・タリスマン)』

 

 悪意探知により生み出された“自己嫌悪”の幻覚に飲みこまれることで発動できる。自身への悪意をアルメイザマシンの力で鎧の形にしたもの。全身を可変型結晶体で保護することによって様々な戦術が可能となる。体表を覆う鎧は外骨格の役割を果たし、オーラ強化による肉体の崩壊を食い止め強化率を引き上げる。発動すると、クインは暴走状態となり操作困難になる。

 

 ・除念

 

 全てのオーラはナノマシンの糧となり結晶化させることができるため、特殊な能力を持った念の産物も接触すれば無効化できる。ただし、体内に埋め込まれた念については結晶化させることで物理的なダメージが発生する。

 

 

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 ●創作応用技・特殊武術

 

 

 ・共

 

 五感を強化しリンクさせることで、意図的に共感覚を作り出す技。直感力を大幅に引き上げ、広範囲に渡り敵の気配を察知する。ただし、円のように持続的発動はできず、単発的にしか使用できない。

 

 ・重

 

 複数の卵から引き出した攻防力をクインの拳に集める技。オーラをガソリンに例えるなら、攻防力はその燃料から生み出された爆発力そのもの。瞬間的にクインの顕在オーラ量を越えた威力を発揮するが、肉体が崩壊するためオーラによる修復も平行して行う必要がある。

 軽度の重は日常的に使用されている。

 

 ・重硬

 

 重を体の各部に同時発動する技。一人の人間が扱える攻防力の総量を100としたとき、クインは卵の攻防力を借りて200や300といった値を扱える。これを流によって行き渡らせ、全身に硬をかけた状態を作り出す。ただし、肉体の修復にかかるオーラ消費量が跳ね上がるため、強化には限界がある。

 

 ・陽脚

 

 心源流の体技。独特の歩方により、足裏から地面の振動と反響を感じ取り、目視によらず敵の正確な位置を察知する。

 

 ・悪意感知

 

 他者から向けられる悪意を察知する。念能力者なら誰しも持つ感覚だが、カトライの精神性を引き継いだことにより特別に鋭くなった。共感覚として五感と連動することで、悪意を黒い煙のような形の幻覚として捉えることができる。この共感覚はコントロールできず、常に発動した状態が維持される。

 

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 描いていただいたイラスト紹介

 

 鬼豆腐様より

 

【挿絵表示】

 

 

 裸 の 女 王 様 。

 素晴らしいイラストをありがとうございます!

 


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