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ちなみに師匠とドモンの再会は数パターン考えていました。
1、福音戦、救援に来た時に再会
2、アイギスとソーマがかつて所属していた軍に拉致られ、救い出す際に再会
3、道端でばったり再会
「あああ!!、
もう、ふーちゃんどこ行ってたの!!」
ドモンと思わぬ再会をした儂等は、
束を待たせていた為、学園へと戻ってきた。
案の定、置いていかれた束はご立腹のようだ。
「ワッハッハ!、
スマンスマン、悪いとは思っているぞ。」
「それ、絶対に悪いって思ってないでしょ!!
頬を膨らませながら怒っているというアピールをしている。
「師匠、この女は?」
儂の隣を歩いていたドモンは、
束の事を指差しながらそう聞いてきた。
「うむ、こやつは篠ノ之束。
お前も目にしているであろうISを開発した女よ。」
「コイツが…ですか?
失礼ですが、とてもそのようには見えません。」
「あっ!
君ってさっきの強盗さんをワンパンした男の子!
というか私のふーちゃんとはどういう関係なのよ!」
「…師匠、まさかその様なご趣味が?」
「違うわい!
一々こやつの戯言に耳を貸すでない!」
「もー!
私を無視して話をしないでよー!!」
…さて、束を茶化すのはこれくらいでよかろう。
「束よ、儂の過去については話したな?」
「?」
急に話を振られた束は首を傾げながら考えるが、
直ぐに頭の中で合致したようだ。
「もしかして、ふーちゃんのお弟子さん?」
「左様、こやつの名はドモン・カッシュ。
第13回ガンダムファイトにて儂を超えた男だ。」
「…ふーちゃんが嘘を言うとは思えないし、
どうやら本当の事みたいね。」
今までのふざけた口調ではなく、
儂が言った言葉を冷静に分析していた。
「で、そのドーくんがなんで此処に居るのかな?」
「ド…ドーくん…?」
いきなりあだ名で呼ばれたドモンは困惑する。
うむ、儂も同様であった。
まあその内馴れるだろう。
「…詳しいことは俺にも分からん、
いつもの様に鍛錬し、瞑想を終えた時には既にここに居た。」
敢えて追求することはせずに、
ドモンは此処に居る理由を簡潔に説明した。
「なるほどねぇ…。」
ドモンの説明を聞いた束は再び考える。
その頭の中では膨大な数式やらなにやらが渦巻いているのだろう。
「…これ、ちょっとマズい事になってるかも。」
「「どう言う事だ?」」
儂とドモンは同様に束の呟きに対し、質問を投げた。
「うーん、説明して上げてもいいんだけど。
…ごめん、やっぱしない。」
「理由はあるんだろうな?」
「勿論、推測の段階で確証が持てていないからね。
下手な推測を言ってこれ以上ヤバくなるのはよろしくないし。」
「そうか、…ならば良い。
して、儂に用事があったのではないのか?」
「…うん、確信が持てたら話す。
っていうかそうだよ!、
折角ふーちゃんに愛馬を届けに来たのに私を置いてどこかに行っちゃった癖に!」
「それについては謝罪しよう。」
「わ、ふーちゃんが真面目に謝罪してるの始めて見た!、写真撮っとこー!」
「やめんか!!」
端末を取り出し、写真を撮っている束に突っ込みを入れる。
「ハハハ、師匠も形無しですね。」
「お前…この状況を楽しんでおるだろう?」
「そりゃあもう、師匠の貴重な一面を見られているのですから。」
「…ドモンよ、そんな性格だったか?」
愛弟子の変わり様に頭が痛むぞ、儂は。
「…っとまあ、冗談はさておき。
ちょっとブレスレットを借りれる?」
「うむ。」
束に促され、儂は普段装着しているブレスレットを渡す。
すると束はどこから取り出してきたのか。
膨大な機械をその場に置いて直ぐに作業に取り掛かった。
「…その量の機械をどこに隠していた?」
「フッフッフー!
女の子には秘密が多いものなのです!」
「女…の子?」
「何か言ったかな?」
ゆらりとゆっくりとした動作で、
失礼な事を口走ったドモンに向けて束は笑顔を向けた。
「う…、いやなんでもない。」
「ワッハッハ!
ドモンよ、女性に年齢の事は禁句ぞ!」
それを見て、儂は笑いを抑えることは出来ない。
「おおそうだドモンよ。」
「はい、なんでございましょうか?」
「明日の授業には参加するのか?」
「ええ、連れが無茶をやらかしまして。
今の俺はこの学園の生徒なので受けざるを得ません。」
「そうか、ならば…。」
儂はニヤリと笑いながら、ドモンにある提案をした…。
「…なるほど、それは面白そうですね。」
「で、あろう?」
儂の提案を聞いていたドモンは、闘志に満ちた目をしながら。
「分かりました、
そのお話謹んでお受けいたします!」
「うむ!、
お前ならそう言ってくれると思ったぞ!」
「当然でございます!
…では、大変名残惜しいですがこの辺りで失礼致します。」
「そうか、まあ良い。
明日楽しみにしておくぞ?」
「はい、俺もです!」
最後に儂達は握手をしながら、
ドモンは寮へと戻っていった…。
「ふーちゃん、何か嬉しそうだね?」
ほとんどの作業を終えたであろう束は、
儂にブレスレットを出しながらそう言ってきた。
「その様に見えるか?」
「見えるよー、
だって、頬がずっと緩んでるもん。」
おっと、いかんいかん。
儂としたことがな。
最早会う事は適わぬと思っていた弟子との再会で、
思っていた以上に嬉しかったらしいの。
「とりあえず、はいこれー。
拡張領域に追加しておいたからいつでも使えるよー。」
「うむ、苦労をかけるな。」
「全然だよー、
思っていた以上に沢山のデータが手に入ってるからね!」
そう言って、
束は機械を仕舞いながら。
「じゃあ、私はそろそろ行こうかな!
他にもやることが出来たし!」
「やる事か?」
「フッフッフ!、内緒だよー!」
束はそう言いながらも去ろうとする、が
「束よ。」
「何かな?」
儂は束を引き止めた。
それは何故か?
答えは単純よ。
「忘れ物をしておるぞ。」
「忘れ物?
まさか天才の私に限ってそんな「やっと見つけたぞ。」ヒィィ!!」
実はな、
ドモンとここに戻る途中。
ある女に連絡をしておいたのだ。
「ギリギリではないか。」
相当急いできたのだろう。
その女は軽く息を切らせている。
「まったく、こっちは職員会議の途中だったんだ。」
その女とは…
「さて、たっっっっぷりと話をしようじゃないか、なあ…束?」
「ア、アハハー、お久しぶりー。」
肩を掴まれ、
逃げる場所を失った束はゆっくりと首を後ろに向けながら。
その女の名を口にした。
「ち、ちーちゃん。」
「流石に学園の中ではダメだな、
ちょっとこっちに来てもらおうか?」
何とか足掻いて肩の拘束を外そうとしているが、
それしきの事では千冬の拘束は外せはせん。
「束よ、頑張ってまいれ。」
「う、裏切り者おおおおおおおおおおお!!」
束はそう絶叫をしながら、
千冬に引っ張られどこかへと消えた。
「…さて、儂は儂で明日の準備をするかな。」
誰も居なくなった空間で、
儂はそれだけ呟き、自らの部屋へと戻った…
翌日
「では、今日も言い付けてあった鍛錬をせよ!」
「「「「「お、押忍!!」」」」」
む、なんだ。
女所帯だと言うのに返事が男のようだな。
まあよい、儂としてはこちらのほうがやり易い。
「…おい、そこの2人。」
辺りを見回すと、見慣れない2人が居る。
「私達か?」
男の方を手で制止し、女のほうが返事をしてきた。
「貴様等、なにやら見慣れぬな。…転入生か?」
「そうだ、昨日付けで転入してきた。」
女は儂の質問に対して短く答えてから。
「それにしても、お前はいつもこの様な訓練をしているのか?」
そう聞いてきた。
「そうだ、ISを扱うにはこやつ等はまだまだ未熟。
その為こうして体を鍛えてやっておるのだ。」
「非効率的だな、これではまるで軍事演習だ。」
「ほう?」
「そもそもISを使うのに肉体の頑強さは必要無い。
己の得意とする分野を極めていけば良い。」
「それは違うな、
どの様な武器を扱うにしても、
その使い手が未熟であれば兵器は十全な力を発揮する事は適わん。」
「…平行線だな。」
「その様だな…であれば。」
どちらから、という訳ではないが。
儂と女は戦闘を行うべく構える。
「儂と貴様、どちらが正しいか。
この拳でもって証明するしかあるまい!」
「来い!」
女はそう叫ぶと同時に、
お互いが自らの正しさを証明するべく攻撃を開始した…!!
10分後
「どうやら、儂の勝ちのようだな?」
「クッ…!」
この女、そこそこ出来るようであったが。
所詮儂の敵ではない。
ボロボロの体で地に伏し、女は儂を睨みつけている。
「ふん、そこそこ出来るようだが。
儂と闘うには未熟!、修行して出直せい!!」
「クソ…クソ…!!」
「…おいアンタ。」
「む?」
そこで、今まで事の成り行きを見守っていた男が声を発した。
「女相手に随分大人気ないんだな。」
「それがどうした小僧。」
男は庇うように女の前に立ち、儂を睨みつけてくる。
「俺はアンタのやり方が気に食わない、
軍隊ごっこをやりたいんだったら他所へ行くんだな。」
「…貴様、この儂相手に随分舐めた口を聞きおるな。」
「だからどうした、
俺もラウラと同じ様に力で捻じ伏せて言う事を聞かせるか?」
「それが望みであればそうしてやろう。」
「…面白い!」
「やめろ、ヴァイス…!!」
女…ラウラはヴァイスと呼んだ男の足を掴みながら制止する。
だが、ヴァイスは意に返さずに。
「離せラウラ、俺はこの男とやりあわなきゃならん。」
「それを、やめろと言っている…!
お前も見ただろう…、あの男の強さを…!!」
ラウラのその言葉はヴァイスを思っての事だろう。
「…良いかラウラ、男には決して引いちゃいけないときがあるんだ。」
「だが…いくらお前でも…!!」
他の生徒を見ると、固唾を呑んで見守っているようだ。
儂もまた、不意打ちは好かぬ故攻撃をせずに待っている。
「…大丈夫だ、俺は決して負けん。」
そう言って、ヴァイスは右手に宿る紋章を見せた。
「師匠から受け継いだこのキングオブハートの紋章にかけて、
必ずアイツを倒すと約束する。」
「クッ…勝手に、しろ!!」
言葉では止める事は適わないと悟ったラウラは、
せめて邪魔になるまいと痛む体を引き摺りながらその場を離れた。
「話は纏まったようだな?」
「ああ…、良いのか?
俺を倒すチャンスだったかも知れないんだぞ?」
「フン!、
しっかりと儂を警戒しておいて良く言うわ!」
そう言って、再び構える。
「…行くぞ、小僧!」
「来い!!」
フッ、ガンダムファイターがお互い闘うと言うのだ。
ならば…これを言うしかあるまい!!
「ガンダムファイト!!」
…口惜しや、ここにガンダムがあればな。
だが、無い物強請りしても仕方があるまい!!
「レディイイイイイ!」
「ゴオオオオオオオ!!!」
お互いのみが分かる合図をし、儂等は激突した!!
ラウラ対東方不敗
無慈悲な全カット!