IS武闘伝Gガンダム   作:西方有敗

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ぐぐっと原作からかけ離れていきます。
ちなみに石破究極天驚拳以上のエグい技を考えてます。
なお、今回は2人の弟子編です。
結構暗めの展開です。


第14話

先生と兄上の勝負を目の当たりにした後、

普段であれば日課の鍛錬を行うんだが、

今日はそんな気分になれなかった。

 

「アイギス。」

 

「ソーマ。」

 

自分達の部屋に戻った後、

私達は同時にお互いの名前を呼ぶ。

 

「先にいーよ?」

 

「…ああ。」

 

ソーマに促された私は、早速話し始めた。

 

「…先生と兄上の勝負の事を考えていた。」

 

「…やっぱりアイギスもなんだね。」

 

2つの流派・東方不敗の本気の激突、

…それは想像を絶するものだった。

 

「私達は、あれ程の使い手になる事が出来るのだろうか?」

 

私はついそんな弱気な言葉を口にした。

アリーナの凄惨たる有様を見て、

私はすっかりと自信を喪失していた。

 

「うーん…。」

 

私の言葉を聞いたソーマは考えている。

 

「無理でしょ。」

 

「…なに?」

 

しかし、ソーマの返答は予想外の物だった。

 

「その根拠は何だ?」

 

「私達と師匠とお兄ちゃんは育てられた環境が違うし、

何よりも…。」

 

ソーマは一度そこで言葉を区切り、

 

「アイギス、心折れてるんでしょ?」

 

そう何時もと変わらない口調で言い切って来た。

 

「師匠が常々言ってるじゃん。

拳とは、己を表す鏡だ。

迷いがあるようでは、流派・東方不敗を極める事なんて到底不可能よ…って。

極められるかどうかを迷ってる様じゃ、

流派・東方不敗を極められるなんて到底思えないんだよね。」

 

ソーマは己が考えている事をまるで水の様につらつらと言ってくる。

 

「だって。」

 

「もう…良い。」

 

「私達は…「もう良い!!」

 

もうこれ以上ソーマの言葉を聞きたくない!!

 

「あ、アイギス!!」

 

ソーマの制止の声を振り切り、私は部屋を後にした…

 

 

 

 

 

 

 

「…。」

 

勢いで部屋を飛び出した私は、

2人で修行していた砂浜まで来ていた。

 

「…。」

 

…言葉が出ない。

 

「あれ、君は…。」

 

暫く海を眺めていると、不意に声を掛けられた。

 

「…シャルロットか。」

 

「アハハ、

一応僕は男って事になってるから、

出来ればシャルルって呼んで欲しいんだけど…。」

 

コイツは同じクラスのシャルロット・デュノア、

コイツは現在ある目的の為、名前と性別を偽装している。

 

転入してからの初日は兄上がまだ来ていなかったから、

世界で3人目の男性のIS適正者と言われていたが、

骨格や歩き方が男とは思えなかった為、

誰も居ない所で指摘をしたらそう教えてくれた。

以来、私とコイツしか居ない時は私はシャルロットと呼んでいる。

 

「それで?、ここで何してたの?」

 

シャルロットは私の隣に座りながらそう聞いてきた。

…今は誰でも良いから話したい気分だ。

 

「…今日の授業の時間の勝負、お前も見ていただろう?」

 

「東方先生とヴァイス君の勝負の事?」

 

「そうだ。」

 

「いやぁ、アレは驚いたよね。

まさかヴァイス君が東方先生と同じ技を使うんだもん。」

 

あの時の光景を思い出しているのか、

シャルロットは呆れながらそう言ってきた。

 

「そういえば、アイギスも同じ技を扱うんだったっけ。」

 

「…ああ、だがな。

先生と兄上の勝負を見て、あの方々と同じ様になれるか分からなくなってしまった。」

 

「…それで?」

 

「その事を先ほどソーマに言ったんだ、そしたら無理だと断言をされてしまった。」

 

「…うん。」

 

「私は、そんな言葉を聞きたかった訳ではない。

ただ一言、いつかはなれると思うという言葉が欲しかったんだ。」

 

嘘でも良い、

仮に本当はなれないと分かっていたとしても、

ただそう言って欲しかった。

 

「その言葉を聞いた瞬間、私は部屋を飛び出して気付いたらここに居た。

…教えてくれ、シャルロット。私はどうしたら良いんだ…?」

 

…馬鹿だな、私は。

こんな事をシャルロットに言っても仕方が無いと言うのに。

ふとシャルロットを見ると、困ったような顔をしている。

…当然だろうな、いきなりこんな事を言われたんだ。

誰だって…。

 

「うーん…、

多分だけどソーマちゃんは他にも何か言いたいことがあったんじゃないかな?」

 

「…他にも?」

 

「うん、これも多分だけど。

人は誰かになる事は出来ない、アイギスはアイギスなんだよって。

ソーマちゃんが言いたかったんじゃないかな?」

 

「…どういう事だ?」

 

シャルロットが言っている内容をいまいち理解出来ない。

 

「東方先生も、ヴァイス君も、アイギスも、ソーマも、僕も。

人はそれぞれ個性もあるし、得意とする事もあるし、苦手な事もあるでしょ?」

 

「…先生と兄上の苦手な事はいまいち分からないがな。」

 

「それは僕も思うけど、って違う違う。

…例えば、アイギスの苦手な事って何?」

 

…私の苦手な事、か。

考えたことも無かった。

…そういえば、幾つかあるな。

 

「…辛い物が苦手だ。」

 

「でしょ?、ソーマちゃんは?」

 

「…ピーマンが苦手だと言っていた。」

 

「でしょ?」

 

「…ああ、しかしこれが何だと言うんだ?」

 

「うん、だからね?

アイギスは、アイギスにしか出来ない何かを極めれば良いんじゃないかな?」

 

「私にしか出来ない…事?」

 

私にしか出来ない事…

 

「…ダメだ、思い浮かばん。」

 

「別に今すぐ無理して見つける必要は無いよ。

生きていく内にゆっくりと見つけていけば良いんじゃないかな?」

 

…生きていく内に、か。

なるほどな、それならば理解できる。

…何だか話していて心が軽くなった。

 

「…シャルロット、礼を言う。」

 

「少しは参考になったかな?」

 

「ああ、…まったく、お前が男だったら惚れていたぞ。」

 

何故だか素直に礼を言うのが恥ずかしくて、

つい誤魔化してしまった。

 

「アハハ、冗談を言えるって事はもう大丈夫?」

 

「…ああ、先ほどよりは大分な。

…しかし、別の問題が発生してしまった。」

 

「え、なに?」

 

「…勢いで飛び出してきてしまった、ソーマに合わせる顔が無い。」

 

「…プッ。」

 

「笑うな、私にとっては死活問題だ。」

 

「ご、ごめんごめん!、

それならさ、簡単な事だよ?」

 

「なに?」

 

「さっきはいきなり飛び出してごめんなさいって謝るんだよ。」

 

「謝罪…?

そんな事で良いのか?」

 

「勿論上っ面だけの言葉じゃダメだよ?

ちゃんと心を込めて、誠心誠意謝ればきっとソーマちゃんも許してくれるよ。」

 

…誠心誠意か。

難しいが、やってみる事にしよう。

 

「…分かった。」

 

「うん!、それじゃあもう門限が近いから急いで戻ろ!」

 

「ああ、そうだな。

織斑先生の出席簿は喰らいたくない。」

 

「東方先生も悶絶してたもんね。」

 

「まったくだ、アレは恐るべき攻撃だ。」

 

そう言い合いながら、私達は寮へと戻る道を…

 

「!!、アイギス危ない!!」

 

「な…に…?」

 

何かが私の口を覆ってくる。

意識が…

 

「アイギス!、アイギス!!」

 

薄れ行く意識の中、

私の名を叫ぶシャルロットの声が聞こえた…

 

 

 

 

 

 

 

正門付近<ソーマサイド>

 

 

 

 

 

 

 

「まったくもう、アイギスったらどこに行っちゃったの!」

 

まだ話の途中だっていうのに!

学園の中をくまなく探してみたけどアイギスは見つからなかった。

…とすれば、学園の外ってことになるけど。

そうすると厄介だなぁ。

アイギスの身体能力は私よりも全然高いから、

本気で走ったらどこに行くかなんてまったく分からない。

 

「…あ、お兄ちゃんだ。」

 

どこを探すべきか思案していると、

向かい側から今日の鍛錬を終えたであろうお兄ちゃんが見えた。

 

「お兄ちゃああああん!」

 

「おい!、大声でそれを言うな!!」

 

私がお兄ちゃんと大声で叫ぶと、

お兄ちゃんが大慌てで私の元に走ってきた。

 

「ごめんなさい、でも聞きたい事があるんだけど。」

 

「…まったく、なんだ?」

 

お兄ちゃんは呆れながらも話を聞いてくれる姿勢になった。

 

「アイギスを見なかった?

話の途中で部屋を飛び出して行っちゃって、

学園内は探したんだけど見つからなかったの。」

 

「アイギスが?

…いや、見ていないな。」

 

「そっかー、…うーんどこに行っちゃったんだろ?」

 

「…門限が近いな、俺も探すのを手伝ってやる。」

 

「ホント!?」

 

「ああ、…アイツが行きそうな場所に心当たりは無いか?」

 

アイギスが行きそうな場所?

…どこだろ?

考えて見れば、此処に来てずっと鍛錬ばっかりしてたから遊ぶ場所なんて…

 

「…あそこかも。」

 

瞬間、私の中である場所が思い浮かぶ。

それは…

 

「2人で良く鍛錬をしていたあの砂浜かも…。」

 

「…あそこか、直ぐに行くぞ。」

 

「あ、待って!」

 

言うが早いか、

お兄ちゃんは直ぐに走り出してる。

っていうか、お兄ちゃん早すぎ!

全然追いつけない!!

 

 

 

 

 

 

 

砂浜へと向かう道

 

 

 

 

 

 

 

「…アレは?」

 

私とお兄ちゃんの速さがまるで違う為、

最終的にはお兄ちゃんに背負ってもらいながら砂浜を目指してたんだけど、

そこで金髪で制服を纏っている子が反対側から焦りながら走ってきた。

 

「お兄ちゃん、止まって!

あの子同じクラスの子!!」

 

もしかしたらアイギスの情報を持ってるかも知れない。

そんな一縷の望みをかけてお兄ちゃんに止まる様にお願いする。

 

「シャルル君!」

 

「ソ、ソーマちゃん!!」

 

私がシャルル君の名前を呼ぶと、

シャルル君は直ぐに私達の隣に来て

 

「アイギスが…。」

 

その言葉を口にした。

 

「アイギスが誰かに連れ去られた!!」

 

…え?

 

アイギスが、誰かに連れ去られた?

 

 

 

 

 

 

 

廃ビル<アイギスサイド>

 

 

 

 

 

 

 

「…ここは。」

 

肌を刺す冷たい空気と、

頬に当たる水の感触で私は目を覚ました。

 

「漸く起きたか。」

 

「…誰だ。」

 

暗くて顔が見えないけど、誰か居る?

 

「誰だ、とはご挨拶だな。

お前を拾ってやったって言うのに。」

 

「…え?」

 

少しして漸く暗闇に目が慣れてきたのか。

そこに居る誰かの顔が見えた。

 

「…し、れいかん?」

 

「久しぶりだなアイギス、3年弱ぶりと言った所か。」

 

そこに居るのは紛れも無く。

身寄りが無かった私と、ソーマと…ノインを拾ってくれた人だった。

 

「まったく、篠ノ之博士拉致の任務を伝えた後。

戻らないから何事かと思えばこんな所に居るなんてな。

探すのに随分骨を折ったぞ。」

 

「…申し訳ございません。」

 

「…いや、その事は良い。

今日はな、お前に任務を伝えに来た。」

 

「…司令官自らが、ですか?」

 

「そうだ。」

 

そう言って、司令官は端末を開いた。

 

「お前、今はIS学園の生徒だそうじゃないか。

ならば丁度良い、アイギスよ。

貴様はIS学園にあるISを全て奪取。

後に学園を破壊しろ。」

 

「え…?」

 

司令官の口から任務が言われる、

だが、その内容は私が想像していたものよりも遥かに上の物だった。

 

「返事はどうした。」

 

「…理由を、求めます。」

 

「お前に預けていたIS、アレどうした?」

 

「…それは。」

 

私は言葉に詰まる。

…答えられるわけが無い。

生身の先生に破れ、

コアを取り上げられ、奪われてしまったなんて。

 

「はぁ…お前な、

アレ一機作るのにどれくらい金が掛かると思ってる?」

 

「…。」

 

「…答えろ、アイギス。」

 

「それは…。」

 

「…チッ、もう良い。

これだから失敗作は。」

 

…え?

 

「し、司令官。今…なんて?」

 

「…ああ、そう言えば言ってなかったな。

なあ、不思議に思わなかったか?

13くらいの時とはいえ、親もいねえ兄弟もいねえ。

まあ確かに、そんなガキも世の中にはいるかも知れねえ。

だがよ、それが3人同時…それも同じ基地に拾われる。

こんな偶然って、あると思ってんのか?」

 

「なん…だと…。」

 

「お前等はな作られたんだよ、所謂試験管ベビーって奴?

それを3人、最強のIS操縦者にするべくな。

だがよ、任務には失敗し、ISも取り上げられてコアを奪われる。

それを恥じて自害するってんならまだ可愛げはあるが、

…のうのうと生き恥を晒して、更にはIS学園の生徒だと?

これを失敗作って言わなくて、なんだって…言うんだよ!!」

 

「ガッハ!!」

 

両手を縛られて、

薬の影響で座ることもままならない私の腹部を司令官は蹴り上げる。

 

「まったく、

テメエの不始末のお陰で俺は司令官を下ろされ、

今ではこんな雑務をやらされると来た。

あーあ、クソガキはこれだから始末が負えねえ。」

 

「ガッ!グッ!」

 

抵抗出来ない私を、

司令官は鬱憤を晴らすように何度も蹴り続けられる。

 

「…っと、いけねえ。

靴の金具の部分が引っかかって服が破けちまった。」

 

不意に蹴りが止まると、司令官はそんな事を言ってきた。

 

「…チッ、失敗作の癖に女の体になりやがって。」

 

視線を下ろすと、

私の服の胸の部分が破けて下着が露出していた。

 

「…まあいい、ちょっくらお前の体で発散してからソーマにでもやらせるか。」

 

そう言いながら、

この男は私の体に手を伸ばしてくる。

 

「さあて、楽しませて貰うぜ…失敗作よぉ?」

 

「い…いやだ、く、くるな…。」

 

「おいおい、俺はお前の上司だった男だぜ?

そんな男に抱かれるんだ、泣いて喜べよ失敗作。」

 

「た…たすけ…!」

 

「無駄無駄、ここにはだーれもこねーよ。

あ、もしかしてこういう事か?

そうやって嫌がってる振りをして俺を喜ばせたいのか?

なんだよ、失敗作の割には気が利いてるじゃねえか。」

 

私は、こんな男を…司令官と呼び、父親のように敬っていたというのか…。

…ダメだ。

相変わらず、体は動かない。

…このままこのクズに好き勝手やられて、

そのまま処分されるのを待つだけなのか…。

 

イ…ス!

 

「あんだぁ?」

 

…不意に、声が聞こえた。

…この、声は

 

ア…ギス!

 

「おいおい、なんでこの場所が…チッ!」

 

クズはすぐさまにどこかへと行く。

そうしている内に、

声はハッキリと聞こえてきた。

 

アイギス…!!

 

…ああ、この声は。

 

「アイギス!!!」

 

紛れも無い

 

「…ソー…マ?」

 

ソーマの物だった…。

 

 

 

 

 

 

 

廃ビル<ソーマサイド>

 

 

 

 

 

 

 

私達はシャル君からある端末を受け取り、

その端末が指し示す点の場所を目指して走っている。

ちなみにシャルル君は私達の速度には追いつけない事が分かっていた為、

織斑先生に連絡をしてもらってる。

万が一と言う事もありえるからだ。

 

「ここか!」

 

「うん!」

 

その端末が指し示していたのは、とある廃ビルの一つだった。

 

「この中にアイギスが…!」

 

「おい、待て!!」

 

お兄ちゃんの制止の声を聞かずに、

私はアイギスを探すべく、迷う事無くビルへと足を踏み入れる。

…中は思っていたよりも綺麗だった。

恐らく捨てられてからそう時間は経っていない。

確かに何かを隠すには最適の場所だ。

 

「アイギスーーーー!」

 

一つ、また一つ昇りながら。

私はアイギスの姿を捜し求める。

でも、アイギスからの返答は無い。

 

「ああ、もう!、

どこに居るのーー!!」

 

探せど探せど、アイギスは見つけられない。

ああもう!

こんな事になるならもっと言い方を変えれば良かった!

 

…グッ!

 

「!!」

 

不意にくぐもった声が聞こえた。

…今の声。

私はもう一度聞こえるように全神経を集中して感覚を研ぎ澄ます。

 

ざ…だ…

 

「…この、声!!」

 

その声が聞こえた瞬間、

私の体は怒りに包まれる。

 

「おい!」

 

後ろからお兄ちゃんが追いついてくる。

けど、今はそれ所じゃない!!

 

「クッ!アイギスーーーーー!!」

 

「待て!、1人で先に行くな!!」

 

「離して!、このままじゃアイギスが!!」

 

お兄ちゃんから羽交い絞めにされるけど、

その拘束を解こうともがきながらもアイギスの名前を叫ぶ。

 

「落ち着け!、

怒りに身を任せれば見えるものも見えなくなる!!」

 

お兄ちゃんにそう諭される、けど…!

 

「離して!離して!!」

 

「…ええい、仕方が無い!!」

 

「え、キャアアアアア!!」

 

言うが早いか、お兄ちゃんは私を小脇に抱え全力で走り出す。

 

「どっちだ!」

 

走りながらもお兄ちゃんは私に聞いてくる。

 

「…上!」

 

「分かった、しっかりと掴まってろ!!」

 

これは恐らくお兄ちゃんの全速力なのだろう。

瞬く間に一階、また一階と上っていく。

 

「…この階!、アイギスーーー!!」

 

私は確信を持った、この階にアイギスが居る!!

 

「…ソー…マ?」

 

今度はハッキリと聞こえた!

私は声が聞こえた場所に向かい、一目散に駆け出す。

 

「…アイギス!!」

 

そこに居たのは、

両手を縛られ胸元をはだけさせられてたアイギス。

 

「…出て来い、クソ野郎!!!」

 

その姿を見た私は、普段の口調等お構いなしに声を張り上げる。

 

「…司令官相手にクソ野郎とはな、失敗作の分際で偉くなったじゃねえか。」

 

「貴様……!!」

 

その姿を見た瞬間、完全に私は激昂した…!

 

「死ねえええええええ!!」

 

「させない。」

 

「!?」

 

クソ野郎の息の根を止めるべく放った一撃は、何者かの介入によって阻まれる。

 

「ヒュ~、あぶねえあぶねえ。

やっぱり備えあれば嬉しいなってね。」

 

「司令官、訂正します。

備えあれば憂い無し、です。」

 

「ケッ、堅い事言うなよ。」

 

そう言いつつ姿を表したのは、紛れも無い。

3年前、共に同じ部隊にだった…。

 

「…フレ…イ?」

 

フレイだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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