はいども、作者です。次回で体育祭編も最後……かな?まあ、それはさておき本編行きましょうか。
〜アシスト部室〜
カタカタカタカタ……アシスト部の部室ではキーボードを打つ音だけが響く。メリルと雅は今生徒会長に頼まれた体育祭でのバスケットボールとサッカーの試合成績表をパソコンに打っていた。
「にしてもメリル、この世界に来てまだ1ヶ月位なのによくパソコン打てるな。……しかも俺と同じくらいの速さとは。」
「あはは、この世界の事を調べるには図書館だけじゃ足りなくてね……雅君に教えられたとおりパソコンを使って調べてたの。だからかな?」
そういいつつメリルは俺と喋っている間も手は動いたままだ、下手したら俺より凄いんじゃないかメリル。
「そうか。」
「うん。」
そんな考えはさておき俺達は再びパソコンを打ち始める。その結果、二人でやったこともあってかほんの30分で打ち終わった。
「意外と早く終わったな、メリル今何時だ?」
「う〜んと……12時くらいかな。多分皆お昼食べてるんじゃない?確かプログラムだと12時から昼休みでしょ?」
「ああ。……外に行くの面倒だしここで食べるか。」
「うん、そうしよっ。」
何故だろう、先程からメリルのテンションが明らかに高い。外で生徒会の皆と仕事をしていたときは普段通りの明るさなのだが俺と二人きりになるとやけにテンションが高くなる。少し気になった俺は「俺と行動するのがそんなに楽しいのか?」と聞きたくなったがそれを言うと引き返せない気がしたのでその言葉は飲み込んだ。
ちなみに、メリルの内心はというと
「(やった!雅君と二人っきりでご飯が食べれるよ、いつもみたいに男子の皆とかルナもいないしこれなら雅君に私の好意も気づいてくれるかも……!)」
と、そんな風に思っていた。
「今日はメリルが弁当を作ってきてくれたんだったな。」
「うん、腕によりをかけて作ったんだ〜。」
と、何処に閉まっていたのか机の上に重箱が置かれる。大きさこそないが3段ほどある、まあ食べ切れないことは……ないよな?
「な、中々頑張ったな……」
「う、うん。……さ、食べよ?」
「ああ。……んじゃいただきま……」
「あ、待って!」
俺が箸を手に取り美味しそうな弁当を食べ始めようとしたとき、メリルに止められた。
「なんだ?」
「せ、折角だし私が一口くらい食べさせてあげるよ。この前ネットで見たんだけど男の人って女の人に食べさせてもらったりするの好きなんでしょ……?」
「ん〜……まあ、確かにな。少し羨ましいとは思うがそもそもそれは恋人同士とかでも無ければ出来ないだろ。」
「雅君が良いならだけど……私が食べさせてあげても……いいよ?」
頬を赤く染めながら俺に尋ねてくる、そんなに恥ずかしいなら聞かなければいいのだが……まあそこは年頃の女の子だそういうこともしてみたいのだろう。
「……わかった、メリルがそこまで言うなら一口くらいは食べさせてもらおう。」
「………!うんっ!」
物凄い笑顔になったぞ、やっぱり俺の選択は正しかったらしい。だがこんな仏頂面の俺にして楽しいんだろうか……
「じ、じゃあはい。」
「ん?ああ。」
メリルは弁当の中から玉子焼きを箸で取り俺に向けてくる。うむ、確かにラブコメとかで見るようなシーンだな。
「あ〜……」
俺は口を開け玉子焼きが入ってくるのを待つ、そして今まさに玉子焼きが口に入ろうとした瞬間ガチャリと音を立て扉が開く。
「み、雅先輩!い、一緒にお昼……を……」
「えっ?」
「ん?紅葉じゃないか。」
入ってきたのは紅葉、手には可愛らしく包まれた弁当がある。恐らく先程言っていたように一緒に昼を食べようと思っていたのだろう。
「あ……あ……え、え〜っと……せ、先輩彼女いたんですか?」
「は?いやいや、違う違う。こいつは俺の旅館に住んでるメリル。」
「そうでしたか……ふぅ……良かった…」
何故か心底安心した様に息を吐く紅葉
「………?」
「………もしかして………」
隣を見ると何かを察した様なメリルが少し汗をかいていた。
「メリル、どうかしたか?」
「う、ううん。それよりちょっと席外すね。貴女も来て。」
「えっ?あ、はい。」
メリルは紅葉の腕を掴み部屋から出ていく。
「な、なんなんだ……?」
俺はただ何がなんだかわからず疑問ばかりだった。
〜メリル&紅葉視点〜
紅葉を連れたメリルは近くの教室に来ていた
「え、えっと……あなたは……?」
「そ、そうだった。私はメリル、よろしくね。」
「ひ、柊紅葉です。」
「紅葉ちゃんね。……それで1つ聞きたいんだけど……」
「なんですか?」
「雅君にその……
私がそう聞くと紅葉ちゃんはハッと驚いたような表情をする、それを見て私は自分の予想が合っていたことがわかった。
「な、何でわかったんですか……?」
「さっきのやりとりでなんとなくね〜……はぁ……まさか雅君が好きな女の子が他にもいたなんて……」
「ふぇ……?先輩も……?」
「うん……まあ、私も雅君の事が好きなの。なんと言うか……一目惚れ?」
「そうですか……でも、負けませんよ?」
「まあ、好きな人を取られちゃ敵わないからね……私だって負けないんだから!」
一方アシスト部室では
「遅いな……」
何も知らない雅が腹をすかせて待っているのだった……
はいども、作者です。ついに二人の気持ちが明らかになりましたね。ここからどう動くのか、どっちが雅君の彼女になるのか気になるますね。あ、ちなみに今回のあとがきには雅君の出番はありません。次回は体育祭編もラストにしたいなぁ……ではまた次回!