我が国の王女姉妹は○○な様です   作:不音七日

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  はいども、作者です。今回はついに折り返し……かな?自分的には恐らく折り返しな気がします。とまあそんなことは放っておいて続きをどうぞ。


「我が国の姫は先を越される様です」

 

 

  「……えっ、雅!?」

 

 

  「この声ルルーナか!?何で男湯に……」

 

 

  そこにいたのはタオルを体に巻きつけた姿のルルーナだった、俺は特に確認もせず入ったので脱衣場にルルーナの服があったことに気づかなかったのだろう。

 

 

  「嘘っ、私が見たときは女湯って……」

 

 

  「……どのくらい入ってたんだ?」

 

 

  「えっと……途中ウトウトしてたから……1時間位?」

 

 

  「ならお互い間違えてないわけだ、多分ルルーナがウトウトしてる間旅館の人に声かけられたけど気づかなかったんだろ。」

 

 

  むしろ、そうでもなきゃルルーナが男湯と女湯の時間を間違えるはずがない。

 

 

  「そうだね……確かに誰かに話しかけられた気がするけど適当に返事した記憶がある…」

 

 

  「やっぱりか……まあ仕方ない、俺は一回上がるよ。流石に男女一緒に湯船はやばいだろうからな。」

 

 

  そう言って上がろうとした俺の手をルルーナが優しく掴む。

 

 

  「私は別にいいよ、どうせこの時間見回りの先生方も寝てるだろうし。」

 

 

  「………ルルーナがいいならいいけど。」

 

 

  流石にそこまで言われれば断れない、と言うか断れるはずがない。俺だって男だからな。

 

 

  「……と言うか女子と温泉に入るなんて初めてだな。何を話せばいいかもわからん。」

 

 

  「あはは、それは私も同じだよ。……でも…これも運命なのかな。」

 

 

  「……運命?」

 

 

  「そう、よく本とかで書いてあったりするでしょ?私達は結ばれる運命だった〜、みたいな。」

 

 

  「ははは、そりゃ小説の読みすぎだ。」

 

 

  「かもね、でも私はそれを信じる。……だからこそこれは雅にはっきりと伝えたい。」

 

 

  軽く茶化した俺の言葉に対し真剣な声色で反応してきた、伝えたいこととはなんなのだろう。俺はその次に紡がれる言葉を想像することは出来なかった、だが吐き出された言葉は俺の心を揺さぶった。

 

 

  「好きだよ、雅。初めてあった時から、ずっと。」

 

 

  「……は?」

 

 

  一瞬、何を言われたか理解が出来なかった。急に隣で浸かっていたルルーナが俺に好きと言った?なんだ?新手の冗談か?

 

 

  「流石にその冗談は止めろよ。」

 

 

  「ううん、冗談なんかじゃないよ。私は本気で雅の事が好きなの。」

 

 

  「っ………」

 

 

  そんなことはわかっていた、数ヶ月も過ごせばルルーナが真剣に、少し恥ずかしがりながらその言葉を出したのだと理解できる。

 

 

  「本気なんだな……」

 

 

  「うん。だから……」

 

 

  「……付き合って欲しい……か?」

 

 

  俺は次に言われるであろう言葉を先に言ってしまう、ルルーナにそれを言わせると後戻りが出来なくなる気がしたから。

 

 

  「……うん。」

 

 

  「……すまない、その気持ちは有り難いが俺は……」

 

 

  「他に好きな人がいるの?」

 

 

  「…正直ハッキリしない、この気持ちが恋なのかはたまた別の感情なのか……だけどそんなハッキリしてない状態でルルーナと付き合うわけには行かない、だから……」

 

 

  俺はルルーナを傷つけ無いよう必死に説明をする、だがルルーナはまるでわかっていたかのような表情をしていた。

 

 

  「……わかってた。そうなるだろう、って。」

 

 

  「わかってたのならなんで……」

 

 

  「……気持ち的に言わなきゃ、伝えなきゃって気持ちになっちゃったの。言わなきゃ後悔するきがしたから。」

 

 

  「そうか……」

 

 

  「うん。……でも…これもまた運命……だね。」

 

 

  「また運命か。」

 

 

  「そう、運命。……折角だし雅が今好きなのかなんなのかわからない感情を抱いてる女の子の名前、当ててあげよっか?」

 

 

  「余計なお世話だ。……だが、当てられるのか?」

 

 

  「多分ね。」

 

 

  「じゃあ試しに言ってみたらどうだ?」

 

 

  「そうだね。……迷ってるのは……メリル、じゃない?」

 

 

  私がその名前を口にすると雅は目を少し開き驚いた表情をする、そしてそれと同時に私は「やっぱり運命てわ引かれ合ってるのかも……」と再び思いもした。

 

 

  「…なんでわかったんだ?」

 

 

  「なんとなく、かな。」

 

 

  「ははは……なんとなくで当てられたんじゃ俺としてはキツイぞ。」

 

 

  「あはは。まあ、頑張りなよ。その気持ちが何なのかはわからないけど、恋なら応援してあげるからさ。……私をフッたこと、後悔しないようにしてね?」

 

 

  「ああ。後悔しないさ、その結末がどうであれ絶対にな。じゃなきゃ勇気を出して告白されたルルーナが可愛そうだろ。」

 

 

  「そうだね。…さ、ほら先に上って。私が先だと着替え覗かれそうだし……」

 

 

  「そこまで変態じゃない。」

 

 

  「いいからいいから。」

 

 

  「ちょ、押すなっ危ない!」

 

 

  俺はグイグイとルルーナに押されつつ脱衣所へと戻ってくる。そして脱衣場の扉を閉めたあとルルーナはポツリと一つ呟いた。

 

 

  「………やっぱり運命なのかもしれないけど……紅葉ちゃん可愛そうだなぁ……」

 

 

  その言葉は少し冷えた夜空に溶けていった。






  はいども、作者です。サブタイトルの意味、わかった方いました?いやわかりますよねすみません。それにしても……紅葉ちゃん置いてけぼりですよね。学年上仕方ないとはいえいない間に恋話が進んでますからね。紅葉ちゃんとメリルちゃんの恋路はいかに!?……って感じで次回も進んでいきます。次回は自主研修編です。何事も起きなきゃいいんですがね…とまあ次回もお楽しみに!あ、ちなみに雅君は着替え中の為お休みです。
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