はいども、作者です。……特に話すことが無いんですよね……今回はついに告白編です。ではどうぞ。
「……にしても風月、お前がメリルさんに告白されただなんてな。正直殺意湧くぞ。」
「殺したら捕まるぞ。」
「わかってるって。」
神社で告白された(正確にはされそうになったのを俺が止めたのだが)夜、俺と澤木で風呂に入っていた。……別にホモじゃないぞ?ただこいつが誘ってきただけだし。
「それより俺を誘った理由はなんだ?まさかこんなことを言うためだけに誘ったわけじゃないだろ?」
「まあな。……でも、正直話してて大丈夫だと判断できたから特に入った意味はなかったかもしれないな。」
「何が大丈夫なんだ?」
「お前ならメリルさんを幸せに出来るかどうかって話だ。お前は優しいからな、なんだかんだ俺が誘った風呂についてきてくれてるわけだし。」
「……確かにそれは無駄足だったな……」
「ああ。……ま、せっかくの露天風呂だ。楽しもうぜ。」
「そうだな……」
その頃メリルは……
「ねえ、ルナ。私達が5歳の時覚えてる?」
「5歳の時?うん、覚えてるよ。メリルは?」
「それが覚えてないんだ……ただ誰かが私を守ってくれた記憶はあるんだけど……」
「……思い出せるといいね。……私は名前を覚えてるけどそれを教えたら面白くないし。」
「え〜……意地悪だなぁ……ルナは。」
「ふふっ、それより明日でしょ?ミヤビからの返事をもらうの。」
「うん。……いい返事だといいな……」
「そこはミヤビの気持ち次第だね。」
「うん。……ってもうこうな時間消灯時間過ぎてるし部屋に戻ろっか。」
「あ、そうだね。」
私達はそれぞれ部屋に戻る、そうして夜は更けていった……
次の日、皆は丸一日自由時間と言うこともありほぼ全員が外出していた。俺もその中の一人で展望台から街を眺めていた。
「そこの貴方。」
ふと、後ろから声をかけられる。誰かと思い後ろを振り向くとそこには和服を身に纏った少女が立っていた。
「俺を呼んだのは君か?」
「ええ、私よ。……こんな時間に高校生が展望台に居ていいの?」
「…別にいい。自由時間だからな。」
「そう、ここであったのも何かの縁だろうしここは1つ貴方の運命を占ってあげる。」
「運命……?」
「ええ。……意外と私の占いは当たるのよ?」
そういいつつ少女は俺の目をじっと見つめてくる。
「な、なんだよ……」
「動かないで、私と視線をちゃんと合わせるの。」
少し動いた俺の顔を少女は少し背伸びしてしっかりと自分の目と合わせる。……彼女の瞳は深紅の宝石の用で取り込まれそうなくらい綺麗だった。
「……………。」
「……………。」
周囲の人々が少しはしゃぎながら京都の街を見下ろす中俺と目の前の少女は静かに見つめ合う。
「………ふぅ、動いていいわよ。」
見つめ合うこと数分だったのか数十分だったのかわからない時間が経つと少女は静かに目を閉じ俺から数歩離れる。
「……で、そのよく当たるとやらの占いの結果はどうだったんだ?」
「ちょっと待ちなさいな、整理するのに時間がかかるから。」
先程から思っていたことだがこの少女は俺より歳は低いはずなのに敬語すら使わない。おまけに勝手に占いを始める始末だ、それに付き合う俺も俺だが。
「……さ、貴方の運命を教えてあげましょうか。」
「ああ。」
「良縁来たる、思いの言葉をそのまま伝えなさい。……それがきっといい運命につながるわ。」
「思いの言葉……?」
「頭の回らない人ね……思った言葉をそのまま相手に伝えなさいってことよ。わかった?」
「……まあ、覚えてはおこう。」
「ええ、それじゃあ
「また……?おい、それはどういう……」
俺はまた会いましょうと言った意味を聞こうと一歩足を踏み出す。その瞬間…それは瞬きをした瞬間でもあるのだが、その時まるで最初からそこにいなかったかのように少女の姿は消えていた。
「………なんだったんだ……?」
俺はあまりの出来事に首を傾げる、俺の視覚でも彼女の動きを追うことが出来なかった。そんなこと出来るはずがない、となれば幽霊……?
「いやいやいや、幽霊なんて実在してたまるかっての。……はぁ……街並みでも眺めて落ち着こう。」
俺は再び外に目を向け眼前に広がる京都の街並みを眺める、本来なら夜に見に来たかったが夜はメリルに答えを返さないといけない。……それが終わったあとここにこれるだろうか……
「……きっと来れるよな。」
俺はそう誰に言うでもなく呟き夕方まで過ごした。
夕方、俺が旅館に戻ってくるとルルーナに話しかけられた。
「雅、どこ行ってたの?もう皆移動し始めてるよ?」
「ちょっと展望台に行ってた。…それよりルルーナ、メリルを見てないか?」
「メリル?メリルなら浴衣に着替えるなり先に花火大会の会場に向かったよ。」
「そうか、サンキュ。」
そう言って、俺は会場の方へ走り出した。
「やれやれ……ようやく
〜花火大会会場〜
俺が少し息を切らしながら会場へ着くとそこはまるで祭りのように出店が並んでいた、やはりこういう花火大会でも出店はあるのか。
「メリルは……」
俺は周囲を見渡す、だがどこを見ても人、人、人。メリルの髪は赤髪だからすぐわかるはずだが……と、辺りを見渡していると小さく声が聞こえた。
「私は人を待ってるんです、だから貴方達と一緒には……」
「いいじゃんかよちょっと俺達と遊んでくれたってさ。」
「そうそう、俺達なら君を楽しませられるぜ?」
少し離れてはいるが明らかにメリルの声だ、あとは数名の男の声か。
「……やれやれ……」
俺はため息をつき声の方向へ向かう。数秒もしないうちに声のもとへ辿り着く。
「お〜い、メリル。」
俺はメリルが無理やり手を取られる前に声をかける、すると男たちは俺に気づいたのか慌てて逃げていった。
「全く……俺程度にビビるんなら最初から声かけるなっての……」
「あはは……雅君見かけ怖いからね……仕方ないよ。」
「中々言うじゃないか、メリル。」
「ふふっ、まあね。」
二人でくすくすと笑い合う。そして意を決した俺はメリルにこう言った
「メリル、好きだ。」
俺はただ一言、メリルの目を見て気持ちを伝えた。
「あ……え……」
それは突然の告白だった、私は予想していたはずなのにすぐ反応することができなかった。だけどそんな私を彼はしっかりと見てくれていた、まるでいつまでも待ってるぞと言わんばかりに。
「すぅ…はぁ……すぅ……はぁ……え、えっと……」
「ああ。」
「……私も雅君の事が好き。だから……私を雅君の彼女にしてくださいっ。」
私は頭を下げる、すると彼は私の頭にポンと手を置きこう言った。
「こちらこそよろしく頼む。……こんな俺だがメリルの彼氏にしてくれ。」
「うんっ!」
やはりメリルの笑顔は素敵だ、涙を浮かべながらも俺に笑いかけてくれる。……だからその笑顔に応えるように俺はメリルの唇にキスをした。
はいども、作者です。いやぁ、おめでたいですねぇ雅君。
雅「おう。」
とまあ、そんなことは置いといてそろそろ物語も終盤に近いかなぁ……なんて。ちなみに次回で修学旅行編は終了です。それではまた次回!