皆さん、良いお年を! そして、ありがとうございました!
来年に会いましょう!
リンディは最初に遭った事件の事を話し始めた。
「まず初めに、なのはさん、俊輔君、フェイトさんの話をしましょう。フェイトさんはその頃、実の母親。プレシア・テスタロッサは元は時空管理局の技術班で主任をしていました。ですが、当時の管理局は艦船用の魔導エンジンを早急に開発をしなければならなかったのです。その時の主任が、フェイトさんの母親でした」
リンディはそう言うとモニターを展開し、当時の映像が流れだした。
「管理局の上層部は、まだ安全性に疑問視があった魔導エンジンの稼働実験を強行的に行い、事故が発生しその時の娘であったアリシア・テスタロッサが事故の余波を受け、亡くなってしまいました」
リンディがそう言うと、モニターでは息をしなくなったアリシアを抱きしめるプレシアの姿が映し出された。
「そして、プレシアはアリシアさんともう一度暮らしたいと言う思いを持ってある計画に参加しました。それが、プロジェクトF・A・T・E。このプロジェクトは、クローン人間を作り出す事でした。そして、アリシアさんの記憶を持って生まれたのが………」
「私、フェイト・テスタロッサです」
フェイトの告白に烏間と殺先生は驚きの表情をした。クローンと言えば、長く生きる事が出来ず短命になってしまうはずである。だが、目の前にいる少女は、それを一切覗う事が出来なかった。
「私は確かにアリシア姉さんと同じ記憶を持って生まれました。ですが、性格、利き手、魔力などが違って生まれた事により、失敗作として母さんからの愛情を受ける事無く育ち、母さんはある物に目を付けて、私を地球に送りました」
「それが、なのはさんと俊輔君との出会いになります。当時、ある部族が遺跡で発掘した遺産。私達の世界ではそれをロストロギアと呼んでいますが、その中の一つである、ジュエルシードにプレシアが目をつけ、輸送船を襲いました。そして、それが地球の島国である日本の海鳴市に落ちました」
リンディがそう言うと、モニターでは一人の少年が怪物を追っている風景が映し出される。
「当時、なのはさんはまだ9歳で魔法の存在も知りませんでした。俊輔さんも同じで二人はアリサさんとすずかさんと幼馴染でした。そして、なのはさんと俊輔君は先程の少年が怪物と闘う夢を見ていました。そして、学校の帰り道、湖の近くにフェレットに近い動物が倒れているのを発見しました」
リンディの言葉と同時に映像も移り、幼少期のなのは達がフェレットのような動物を抱えて動物病院へ行く様子が映し出されていた。
「その日の夜。そのフェレットの様な動物は広範囲で念話と呼んでいる通信をして誰かが助けてくれることを願うかのように語り掛けました。それに反応したのが…」
「俺となのはです。俺はフェレット。まぁ、本来の姿は人間なのですが、魔力消費が激しく一時的に動物へと変身したのですが、それはさておき。俺はその念話を受け動物病院へ行きました。すると……」
俊輔がそう言うと映像は怪物に襲われている動物病院の姿が映し出された。
「俺は咄嗟の判断で、フェレットの事を探すと、既になのはが到着していてその腕の中にはフェレットが抱きしめられていました」
フェレットを抱くなのはが怪物に襲われているシーンが映し出されてた。
「俺の母親と父親は魔導士だったんです。その時、母親から誕生日の日にある物が渡されました」
〈それが私よ〉
俊輔の言葉に繋げる様にリリィが話し出す。
「どこからの声だ?」
烏間はどこからか聞こえる声に驚き、俊輔は胸元に仕舞っていたペンダントを取り出した。
〈私がマスターの愛機であるリリィ・ホーネンスよ〉
日本語で答えるリリィに烏間たちはどう反応すれば良いのか、言葉に詰まる。
「俺はなのはを助けたいと言う気持ちで、まだ封印されていたリリィを起こし魔導士として戦う事になりました」
そう言うとモニターでは、俊輔の手には刀が握られており怪物と闘うシーンが映し出されていた。
「魔法と言う存在を知らなかった俺は、怪物との戦いに四苦八苦していました。でも、その時でした。なのはも同じ様に魔導士として目覚めたのです」
映像が切り替わり、手に杖を持ち白服に身を包むなのはの姿が映し出された。
「なのはは中距離射撃型の魔導士で、愛機レイジング・ハートを手に取り怪物と闘う事になりましたが、なのはも魔法と言う技術に触れたのがこれが初めてでした。レイジング・ハートに教わりながら、戦闘し最終的にジュエルシードを三つ。封印する事が出来たのですが………」
映像はなのはが遠距離射撃を行い、封印する風景が映し出されていた。そして、すべてが終わった時、周りの風景がガラッと変わっている事に気付いていた。
そして、二人と一匹はその場を後にしたのであった。
「この事件の事は俺も把握している。何者かによって行われた無差別事件として処理されていたが………まさかこう言う形で起きていたとはな………」
烏間の言葉になのはと俊輔は謝る他無かった。
「その後、順調に俺となのはで手分けして、ジュエルシードを封印していきました。そして」
「ある事がきっかけでフェイトちゃんと出会いました」
映像は一気に飛び、子猫が二匹、豹の様な動物に襲われそうになっている所にフェイトがシールドを張って護っている映像が流れる。
フェイトの手には三角の形をしたデバイスが握られており、バリアジャケットを展開する。そして、手には斧の様な物が握られていた。
「私もジュエルシードが発動した余波を感じ、その場所へ向かうとフェイトちゃんとジュエルシードを取りこんだ子猫が戦っていました。そして、最終的にはフェイトちゃんが封印しましたが、私はまだ他の魔導士を俊輔君以外に見た事が無かったのです。そこで、話しかけようとしましたが……」
「私は母さんの喜ぶ笑顔が見たくてジュエルシードを集めていました。そして、なのはと出会いましたが、当時は敵と言う認識でしか無く、闘うと言う選択肢しか持っていませんでした」
フェイトがそう言うと、映像ではなのはとフェイトが戦うシーンが映し出されるのであった。