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レティは笑った後、直ぐに真面目な表情に変わる。
「さて、任務の内容は判ったかしら? それともう一つ。本当はこっちが本命なんだけどね」
レティは真剣な眼差しに変わり、モニターを展開させ、一枚の写真を映し出す。
「この人は?」
「一級次元犯罪者、ジェミニ・ハエルフ」
「「「「⁉」」」」
レティの言葉に俊輔達四人は、驚きを隠せなかった。一級次元犯罪者と言えば、管理局が総力を掛けて探している犯罪者の事である。次元犯罪者にも種類があり、三級から一級までは、殺人や誘拐等を主に示しており、その上にある広域次元犯罪者となれば殺人や誘拐、人体実験など様々な犯罪を犯した者を指している。
本命と言う言葉を受け、俊輔達四人はどういう内容なのか悟る。
「この次元犯罪者は、地球に潜伏してる事が判明したの」
「では、私達は今回の任務と並行してこの次元犯罪者の逮捕も含まれると言う事ですか?」
任務の内容の確認をフェイトが行う。
「そう言う事になるわね。もし、この次元犯罪者と遭遇した際は、惜しみなく力を発揮してほしいの」
「そう言う事ですか…………今回の任務の本命は、この次元犯罪者の逮捕と言う事ですね?」
俊輔も先生の暗殺よりこの次元犯罪者の逮捕を優先させる意味が判った。
「しかし、この男……何をしでかしたんですか?」
はやては次元犯罪者の犯した罪の内容を知らない為、レティに確認をする。
「この次元犯罪者、ジェミニ・ハエルフの犯した罪は、局員への過剰な殺戮と一般人の殺戮よ。それも尋常の無い数の人間をね。でも、まだ次元世界だけでしか行われてないけど………地球にいるとなれば。言わなくても判るわね?」
「「「「ッ⁉」」」」
ジェミニ・ハエルフの犯した罪の重さを知った俊輔達は、今回の任務の重要性を再確認するのであった。
俊輔達がレティに任務内容を知らされてから、数日の後。
俊輔達は管理局から自分達が住む家に戻り、今回の任務で地球で生活する事と任務の内容を全て話す。俊輔には家族と言ってもユニゾンデバイスの二人と使役しているトゥーン・ブルー・アイズがいるだけなのだが。なのは達の家族には反対したい気持ちがあったが、本人たちの意志が強い事に気付き、何も言わなかったのである。
そして、俊輔達は地球の防衛省に所属している烏間惟臣により、政府の高官が密会に使われるような料亭に呼び出されていた。
俊輔達は一度はやての家に集まり、防衛省に所属している烏間と言う男からの呼び出しの事について話し合いが行われていた。
「俊輔君。防衛省からの呼び出しの事について何か思いつくことあらへんか?」
「一つ、言える事があれば例の件の事についてだろうな」
はやての言葉に俊輔は、今回の第二目標である黄色いタコの様な生物を暗殺する事を指して言った。
「そうだろうね。それに………」
「うん。お父さんやお姉ちゃんが言ってたけど、私達の事を調べている感じがあるらしいの」
「やはりか…………」
フェイトとなのはの言葉に俊輔は確信を持つ。
「確実に俺達の事を調べられているだろうな」
「やっぱりか………そこら辺に関してはシグナム。なにかあらへんか?」
はやても俊輔と同じ気持ちになり、家に帰ってくることが多いシグナムに尋ねる。
「はい。我々の事を調べている連中についてですが、日本の防衛省の人間であると思われますが………」
「すずかちゃんやアリサちゃんの事も調べられている可能性も………」
シャマルの言葉にはやては低く唸ってしまう。
「ウチらの事だけでは無くて、交友関係も調べられていると言う事やな」
「はやて‼ 今度、そいつらが来たら私がぶっ飛ばして「アカンに決まってるやろ?」…うん」
ヴィータの言葉に重なるようにはやては止める。
「では、我が主。こちらとしては傍観をしているだけと言う事ですか?」
「そうする他無いやろ………それで、なのはちゃんとこは大丈夫なんか?」
「うん、お父さんもお姉ちゃんも特に何も言って無かったね」
盾の守護獣であるザフィーラの言葉にはやては答え、喫茶店を営んでいるなのはの家の事を心配するが、なのはからは何も言われていなかった。
「じゃあ、呼び出しに応じると共に、今回の俺達の本命であるジェミニ・ハエルフの逮捕の事については………」
「言わんほうがええやろ」
「その方が良いと思うよ。下手に話してしまうとお母さんたちに迷惑が掛かる可能性があるからね」
俊輔の言葉にはやてが進言し、フェイトもはやての言葉に賛同する。
「判った。では、俺達の事は何も話さない。これで良いな?」
「「「うん」」」
俊輔の言葉に全員が頷く。
「でも、もし俺達の事がばれた際には、椚ヶ丘中学を離れて本局に戻る。異存はない?」
「「「…………」」」
俊輔の言葉に誰も返事をしなかった。
「シグナム達は有事の際に動いてもらう為に、この家で待機してもらう。因みに今回の任務の指揮権って誰が持ってるの? はやてか?」
「何を言ってるん? 階級的には俊輔君の方が高いやろ? だったら必然的に俊輔君やろ」
「え? あれ、はやての階級って………」
「やっと二等陸佐になったばっかりや。俊輔君みたいに本局の特殊武装管理隊で勤め上げた実績で部隊長を任されてないで」
ここで明記しておくと、なのはは一等空尉を有しており、武装隊所属の戦技教導官でもある。フェイトも執務官としてのキャリアがあり、階級的にも二等空尉の階級を有している。
はやてに至っては、先日に行われた上級試験に合格したばかりで二等空佐の階級を有しているも、まだ実績が無かった。
一方の俊輔は、はやてを巻き込んだ闇の書事件後に正式に時空管理局に所属するのだが、その時に使われていたフォルムが質量兵器と勘違いされた所為もあって、本局と陸上本部に置かれてる特殊武装管理部隊に配属されてしまうのだが、そこで培った知識と転生者としての恩恵のお陰か質量兵器の知識が豊富で、いつの間にかはやて達よりも階級が上になり、今では特殊武装管理部隊の部隊長まで任されるほどであった。
「確かに俺が階級的に上なんだが………なんかな………」
「罪悪感があるって事?」
フェイトの言葉に俊輔は静かに頷く。
「それなら、今の特務隊(特殊武装管理部隊の事を指す)の指揮は誰が執ってるの?」
「今は副部隊長が指揮を執ってる。有事の際はそっちに行かないといけないのだが………まぁ、そんな事は無いだろう。でも良いのか?」
俊輔の言葉に全員が頷いた。
「はぁ~判った。では、今後の指揮は俺が執る。はやては副隊長な」
「任せて」
俊輔達はその後、一時的な部隊の事を話し合い、結果的には俊輔を部隊長とし、補佐として俊輔のユニゾンデバイスのシェリルとランカが就く事となった。
副隊長のはやてには、ヴォルケンリッターが配属される事になった。なのはとフェイトに関しては、フェイトの使い魔であるアルフを含めた小隊で話は纏まるのであった。
指摘がありましたので、修正を行いました。