映像は切り替わり、丘の上でリインフォースとシグナムが立っていた。
『こうして話すのは初めてだな。烈火の将』
『…………すまない。言葉が見つからない』
『謝るな。胸を張ってくれ……我らが主をよろしく頼む』
『………ああ』
リインフォースの言葉にシグナムは強く頷いた。
すると丘の上になのは、フェイト、俊輔が現れる。
『来てくれたか……小さい勇者たちよ』
『リイン…フォースさん………』
『そう呼んでくれるのだな…』
『うん……』
なのははリインフォースの名前を呼んだ。
『本当に俺達がリインフォースを空に還す手伝いをしないといけないのか?』
『お前たちだからこそ、頼みたいんだ』
俊輔の質問にリインフォースは一人一人を見つめながら俊輔達だからこそ頼みたいと申し出たのであった。
『はやてに……お別れの挨拶をしなくちゃいけないんじゃないの?』
『主はやてを悲しませたくないんだ………』
『でもそんなの……悲しいよ』
リインフォースの言葉になのはが涙を流す。
『お前たちにも時期に判る……海より深く愛しその幸福を護りたい思える者と出会えればな……』
リインフォースはそう言った。その表情には後悔をしていない様子であった。そして遅れて来たヴィータ、シャマル、ザフィーラが集合すると、リインフォースを空へと還す儀式が行われようとした。
『さぁ、始めよう。夜天の書の終焉をな』
なのは、フェイト、俊輔はリインフォースを囲む形で三角形の角に当たる位置に着く。そしてデバイスを展開させ、儀式を執り行い始めた。
『短い間だったがお前たちには世話になった』
『気にせずに』
『良い旅を……』
『来世があれば、良き人生を……』
デバイスたちに声を掛けるリインフォース。レイジングハートやバルディッシュ、リリィ・ホーネンスも励ましの言葉をリインホースに贈った。
『ああ、ありがとう』
そう言うと魔法陣が輝き始め、最後の工程に移った。だが、そこにはやてが車椅子に乗って現れた。
『リインフォース‼ みんな‼』
この声に全員がハッとした表情になりはやての方に視線を向けた。
『はやて‼』
ヴィータが動き出そうとした瞬間、リインフォースが待ったを掛けた。
『動くな‼ 動かないでくれ………儀式が止まる』
そう言われて誰もが動けなかった。
『止めて、リインフォース‼ 破壊なんてせえへんで良い‼ 私がちゃんと抑える‼ だから‼』
『良いのですよ。主はやて……長い間、旅を続けて来ましたが最後の最後で貴女に綺麗な名前と心を頂きました。ほんの僅かな間でしたが、あなたと共に空を駆け、あなたの力になる事が出来ました。騎士達も貴女の傍に置く事が出来ました。心残りはありません』
リインフォースの言葉にはやてはそうじゃないと呟く。
『そうやない……心残りなかちゃう……』
『だから、私は笑って逝けます』
『アカン‼ 私がなんとかしたる‼ 暴走なんてさせへんって約束したやんか‼』
はやてはリインフォースを説得した。しかし、それでもリインフォースの意志は変わらなかった。
『その約束は……もう立派に果たされました。主の危険を払い、主を護るのが魔導の器の務め。最も貴女を護る手段を択ばせてください』
『やっと……やっと幸せになれたやんか‼ それやのに………』
『私の意志は、魔導と共に騎士たちに繋がれます。貴女の心の中に生きます。私はいつまでも貴女の傍にいます』
リインフォースの言葉にはやては首を強く横に振った。
『そんなんちゃう‼ そんなんちゃうやろ‼』
そう言うとはやては車椅子を操作してリインホースの元へ行こうとした。だが、途中で石に躓き車椅子から投げ出されてしまう。
『これから始まるのに……これからうんと幸せにしてあげなあかんのに………』
はやては涙を流しながらリインフォースに言葉を言う。
するとリインフォースは結界から出ない範囲ではやてに近づいた。
『私はもう世界で一番の幸福の魔導書ですから………我が主、一つお願いがあります』
『……なんや………』
リインフォースのお願いにはやては答えようとした。
『私は消え、小さく無力なカケラに変わります。もし宜しければ……そのカケラでは無く、貴女がいずれ手にするであろう新たな魔導の器に贈って頂けますか?』
そう言うとはやての顔に手を置いた。
『祝福の風リインフォース。私の願いはきっとその子に繋がれます……』
『リインフォース………』
『はい、我が主』
はやてに名前を呼ばれたリインフォースは返事をすると立ち上がり儀式に戻ろうとした。だが、一度握りこぶしを作り決意を込めて戻った。
『リインフォース。最終確認だ………本当にこれで良かったのか?』
『ああ、これで良いのだ………』
俊輔の問いにリインフォースは答えた。だが、俊輔が聞きたかった答えはそうでは無かった。
『俺が聞きたいのはそう言う答えなんかじゃない‼ お前はデバイスとしてではなく、一個人としての答えを聞きたいのだ‼ どうなんだリインフォース‼』
『………生きたいに決まっているじゃないか‼ どうして主と別れなくちゃいけないのだ‼ こんな改変を受けなければ、主はやてと一緒に過ごしたいに決まっているだろう‼』
俊輔の問いにリインフォースは心の中に秘めていた本音を吐き出した。
すると、俊輔はそれを聞けて満足したのか魔法陣から出た。
『な⁉ 何をするつもりだ‼』
『今からお前を夜天の書から完全に切り離す。だが、これをすると言う事は、お前ははやてとユニゾンができなくなる……だが‼ はやてと一緒に暮らしたいと思っているお前の為だ‼ もう一度問う、リインフォース‼ お前が望む事を願え‼』
『………我が主はやてと一緒に暮らしたい‼』
『その答えを待ってました‼ 全員離れろ‼』
俊輔の言葉で全員が魔法陣から離れた。すると展開されてた魔法陣が消えてしまう。
『さて、丁度今日はクリスマスイヴだ………はやて。これは俺からのクリスマスプレゼントだ‼』
俊輔はそう言うとバリアジャケットを身に纏った。そして、リリィは一枚の緑色のカードを排出する。
『少し痛みを感じるかも知れない……我慢してくれ』
『……良いだろう。やってくれ』
リインフォースの言葉を受け、俊輔は頷くと一回、深呼吸をする。
『スーハァー………魔導封印‼ 対象、リインフォース‼』
『グッ……ガァァァァァァァァッ‼』
俊輔が緑のカードをリインフォースに向けると、カードが光り輝きリインフォースを包み込んだ。リインフォースはかつてない程の強い痛みに負け声を上げてしまうが、俊輔はそれでも止めなかった。そして、光が無くなるとリインホースの姿が無くなっていた。
『俊輔君⁉ リインフォースをどないしたんや‼』
『待ってな、構成しているから…………出来た‼ 発動‼ 召喚魔法‼ 祝福のエール、リインフォース‼』
俊輔がそう言うと緑のカードが消え、その代わりにリインホースが元の姿になって現れる。
『リイン………フォース?』
『…………ただいま戻りました。我が主』
『リインフォース‼』
はやては堪らずリインフォースに這って近づき、リインフォースもはやての元へ行き抱きしめた。
そこで映像は終わった。
「………」
全員、映像が終わる頃には涙を流していた。
「これが俊輔君達が遭って来た事件の真相です………リインフォースさんはこの場には居ませんが、はやてさんの力になるべく傍にいつもいます。そして、リインフォースさんの遺志を受け継いで生まれたのが………」
「私、リインフォースⅡです。はやてちゃん、私はお姉ちゃんの意志をこれからも受け継いでいきます‼」
「うん、よろしゅうな‼ リイン‼」
「はいなのです‼」
リインホースⅡはリインフォース・アインスの意志をこれからも繋げて行くと心から思うのであった。
長かった………ここまで書くつもりは無かった。
だけど、書いている内にこんなにも長く書く羽目になってしまった。
次回からは原作に戻ろうと思います。(戻れるかどうかは不明)
リインホースと表記しておりましたが、正しくはリインフォースでした。
間違って書いてしまい、誠に申し訳ありません。