暗殺教室~伝説のエース達   作:武御雷参型

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書き上げたので、投稿いたします。


新たな教師の時間~四時限目

校舎裏の倉庫が揺れ初めてから、数分後。辺りは静かとなった。

 

「行ってみようぜ‼」

 

前原がそう言うと、E組全員が倉庫へと向かった。

倉庫の扉が開くと、中から殺せんせーが顔をピンク色に染めて出てきた。

 

「いやぁ~。もう少し楽しみたかったのですが、皆さんとの授業の方が楽しいですから」

 

「な、中で何があったんですか……ん?」

 

渚が何かに気付いた様子で、倉庫の入り口を見ると中から出てきたのはイリーナであった。だが、その姿は真っ白なレディーススーツではなく、健康的なレトロな格好にされ、顔をトロけさせて出てきたのである。

 

「まさか……僅か1分であんなことされるなんて………肩と腰の凝りを解されて……オイルと小顔のマッサージをされて………早着替えさせられて…………その上、まさか触手とヌルヌルであんな事を………」

 

イリーナはそう言うと前のめりになって倒れたのであった。そして、生徒全員が思った。

 

『何をしたんだ⁉』

 

「殺せんせー………なにしたの?」

 

渚はイリーナを指さして尋ねるが、殺せんせーは顔を真っ白にさせ言い訳を言う。

 

「さぁね、大人には大人の手入れがありますから」

 

『悪い大人の顔だぁぁぁ⁉』

 

殺せんせーの言葉に生徒の気持ちは一つになった。

 

「さ、教室に戻りますよ‼」

 

殺せんせーはそのまま教室へと戻り、授業を開始するのであった。だが、俊輔達、魔導士組はその場に残っていた。

 

「さて、今回は実弾だったが…………これが魔導士による攻撃だったら、なのは、フェイト、はやて……どう見る?」

 

俊輔の質問になのは達は考えたが、一つの結果しか見えてこなかった。

 

「ダメなの。私達なら問題ないけど……Aランク魔導士だったら、一瞬で手入れされてしまうの」

 

「そうだね……私たちの攻撃でも通用するかどうか分からない相手に、太刀打ちできずに手入れされるだけ」

 

「うちらもどうにかせなあかんねんけど………こればっかしはどうしようもあらへんわ」

 

三人の考えは、誰も殺せんせーに対して攻撃する事が出来ないと結論付けたのである。

 

「やっぱり、なのは達でもそう考えているか………」

 

俊輔自身も、結果は見えていたことという事もあり、驚くこともしていない。

 

「さて、俺たちも教室に戻るぞ」

 

俊輔達も教室へと戻っていく。

そして、残されたのは綾鷹……じゃなくて、イリーナは恨みを籠らせた瞳で殺せんせーを見つめていたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、イリーナが受け持つ授業であったが、この日も昨日同様、自習をさせていた。

イリーナは次なる手を打つ為、タブレットを操作し工作員を探していた。

 

「必死だね、ビッチ姉さん……あんなことされちゃ、プライドがズタズタだろうね」

 

カルマの一言にイリーナは、カルマを睨みつける。

 

すると、磯貝が口を開いた。

 

「先生、授業やらないんだったら殺せんせーと後退してもらえませんか? 俺たち、今年受験なんで……」

 

「フン‼ あんな凶悪生物に教わりたいの? 地球の危機と受験を比べられるなんて……」

 

イリーナは立ち上がり、E組生徒全員を見下したように顔を上げる。

 

「ガキは平和でいいわねぇ……それに聞けば、アンタたちE組はこの学校の落ち零れらしいじゃないの」

 

この言葉には全員がㇺッとなる。だが、イリーナはお構いなしに言葉を放っていく。

 

「勉強なんて今更したって意味ないでしょう? そうだ‼ こうしましょう。私が暗殺に成功すれば、一人500万円分けてあげる。無駄な勉強するより、ずっと有益でしょう? だから、黙ってわたs――――」

 

イリーナが最後まで言う前に、誰かが消しゴムを投げ、黒板にあてた。

 

「出てけよ……」

 

誰かがそういった瞬間、全員が立ち上がり各々の持つ物をイリーナに投げつけていく。学級崩壊が始まったのである。

イリーナの授業態度が悪いという事は生徒から烏間に伝わっていた為、心配となって扉から覗いていたが……授業するどころか、自分の事だけに専念し、生徒を放置にしていたのである。

その結果が、現在に至る学級崩壊となってしまったのである。

烏間は頭を抱える。そして、烏間は行動に移した。イリーナを教室から遠ざけると言う形で―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんなのよ、あの子達は‼ こんな良い女と同じ空間にいられるのよ‼ ありがたいと思わない訳⁉」

 

イリーナは烏間に連れられて教員室へと連行され、自分の席に座らせられた。だが、イリーナは納得していない。プロであるが為のプライドが許さないのである。

 

「ありがたくないから、学級崩壊したんだろうが……」

 

烏間はパソコンを操作しながら、イリーナの言葉に反論する。そして、作業を一時、中断させイリーナの顔を見る。

 

「彼らにちゃんと謝って来い。このまま、ここで暗殺を続けたいのであればな」

 

烏間の言葉にイリーナは激怒する。

 

「なんで⁉ 私は先生なんて経験、無いのよ‼ 暗殺だけに集中させてよ‼」

 

イリーナの言葉はご尤もである。彼女はプロの暗殺者として、E組に来ているのである。彼女自身、彼らに対して教科を教えるつもりは端から無かったのである。だが、蓋を開けてみれば、教師をやりながら暗殺をしろと言う命令である。彼女が納得する事は無いのであろう。

 

「はぁ~、仕方が無い……付いて来い」

 

烏間は席を立つと、イリーナを連れてある場所へと向かった。

 

 

向かった先には、殺せんせーが何かを作っている様子であった。二人は木影に隠れて、その様子を見ていたのである。

 

「何しているのよ、アイツ」

 

「テスト問題を作っている……どうやら、水曜の六時限目の恒例らしい」

 

イリーナの質問に烏間は答える。だが、イリーナは殺せんせーの速さがそこまで早いと感じられなかった。

 

なんだか、やけに時間が掛かっているわね……マッハ20なんだから、問題用紙ぐらい簡単に出来るでしょう」

 

「いや、奴が作っているのは各個人に合ったテスト問題だ」

 

烏間の言葉にイリーナは驚く。

 

「各個人の苦手教科や得意教科に合わせて、クラス全員のテストを作っている。高度なスピードと知能を持ち、地球を滅ぼす危険生物……そんな奴の教師としての仕事は、完璧に近い」

 

イリーナはまさか、あの生物がそこまでするとは思っても見なかった。

 

「次に行くぞ」

 

烏間は次の場所へと向かう。向かった先には、校庭であり、校庭ではバトミントンが行われていた。だが、普通のバトミントンでは無い。ラケットがナイフの形をしているからである。そして、ボールは殺せんせーが描かれたボールを使用していた。

 

「遊んでいる様にしか見えないけど………」

 

「動く目標に正確にナイフを当てる為の特訓で、俺が教えた暗殺バトミントンだ」

 

「はぁ?」

 

烏間の言葉に今一理解が追い付かないイリーナ。だが、次の烏間の言葉に納得が行った。

 

「暗殺者と目標……教師と生徒。あの怪物の所為で生まれた奇妙な教室では、誰もが二つを両立させている。あと、高町さん達だが………彼らは別だ。彼らの力は強大だ………俺が敵うかどうか判らない」

 

「そんなに強い訳?」

 

イリーナの言葉に烏間は頷く。そして、二人はある場所へと向かった。

向かった先には、なのは達が独自で訓練していた。

 

「なのはちゃん、いくでー‼」

 

「どんと来いなの‼」

 

はやてが放ったボールは魔力が込められている。その為、自由自在にはやてが操る事が出来ている。だから、ボールは奇妙な機動を描いてなのはに迫る。

 

「そこ‼」

 

なのはは、視切った様で、槍を振りかぶる。すると、ボールは地面に叩き付けられる。

 

「あっちゃー、まだまだやね。リインがいたら、もっとうまく制御できるんやけどなぁ………次は俊輔君の番やで」

 

「あいよ……行くぞ、フェイト」

 

「………うん‼」

 

俊輔は背中に差している模造刀二振りを取り出すと、フェイトに迫る。一方のフェイトは薙刀型の模造刀を持っており、俊輔と対峙していた。

 

「彼らの動きは、別の次元だ……イリーナ。もし、彼らが敵対した場合、お前は勝てると思うか?」

 

「………ムリね。だって、彼らの動きは軍隊。しかもワンアーミーと言っても過言じゃないわ」

 

「確かにな。特に山本俊輔は他の誰よりも腕を持っている。高町さんは遠距離狙撃タイプ。フェイト・テスタロッサ・ハラオンさんは近接タイプ。八神はやてさんは後方支援タイプ。そして、山本俊輔君は………どのスタイルでも行えるタイプ………彼らが組めばどこの国の部隊でも対処できるであろう………そして、何よりも………いや。これは彼らとの約束だ。違える事は出来ない:

 

烏間は最後に何か言おうとしたが、俊輔達との約束を思い出して口に出さなかったのである。

 

「彼らなりに頑張っている。俺達教師は、彼らを導く仕事だと俺は思っている」

 

「導く……仕事………」

 

イリーナは自分に何が足りないのか、まだわからない様子であった。だが、烏間の言葉に漸く自分が成すべき事を見付けたのである。

 

「お前はプロである事を強調するが……もし暗殺者と教師を両立出来ないのなら………ここではプロとして最も劣ると言う事だ」

 

「………」

 

イリーナは何も言えなくなった。それは、なのは達の動きや生徒達の動きを思い出し何かを考えている様子であった。

 

「ここに止まって、奴を狙うつもりなら、見下した目で生徒達を見るな」

 

烏間はそう言って校舎へと戻って行った。




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