長いことお待たせして申し訳ありません。
今後も、不定期更新となってしまいますが、長い目で見守っていただけたら嬉しいです。
俊輔たちは、特殊武装管理部隊に与えられている転送ポートへと来ていた。
「さて、ここからが俺たち、特殊武装管理部隊と通じている転送ポートだ。ここを進めば、隊舎に行くのだけど…………はやて、大丈夫か?」
俊輔たちの足元には真っ白になったはやてが倒れていた。
「大丈夫な訳あるかぁぁぁぁ‼ なんや、俊輔君はうちに恨みでも持っているんかいな⁉」
「何を言っているんだ、はやて? 恨みなんて……………」
「オイ」
俊輔は冗談で目を逸らす。はやても冗談であると言う事は分かっていながらも、ジト目で俊輔の事を見る。
「さて、冗談はここまでだ。何があっても、外部に情報を漏らさないでくれよ? 漏らされたら色々と面倒なんだから」
俊輔がここまで言う理由は、管理局自体が質量兵器の運用に対して、良い様には思っていないことがある。この事から、一部の上層部では躍起になり俊輔率いる特殊武装管理部隊の事を粗を探そうとする輩がいるのである。
「さて、行くか」
俊輔の言葉ではやてたちは転送ポートに乗り込み、特殊武装管理部隊の隊舎へと向かうのであった。
特殊武装管理部隊、通称“特装隊”は地上本部と連携し、陸の治安に貢献している部隊である。しかし、その部隊の隊舎については極秘扱いとなっており、隊舎の存在を知っているのは、一部の上層部のみとなっている。
その隊舎にはやてたちが降り立つのだが…………はやてたちの目の前に広がる光景は、今まで見た来た光景とは打って変わり、戦車や戦闘機、戦闘ヘリなどが至る所に鎮座していたのである。
「俊輔君、うちの目が可笑しくなったんかいな? この光景は地球に行ってもそんなに目にすることはあらへんで………」
「「…………」」
はやてはまだマシだが、なのはとフェイトに至っては、驚きの余り、思考が停止していた。
「まぁ、確かに地球でもこんな兵器を目にすることは無いだろうな………おーい、そろそろ帰ってこい。なのは、フェイト」
「「ハッ⁉ なんなの、この兵器たちは⁉」」
「今更かよ………」
俊輔の声に思考が戻ろなのはとフェイトであったが、すぐさまに俊輔に詰め寄る。
「だから、俺の率いる部隊はこういう兵器を主に扱っているって言ってるだろうが………」
俊輔は前に説明していたことを忘れているなのはとフェイトに呆れていた。
「部隊長、お帰りなさい」
すると、一人の男性が俊輔たちの元へと近づく。
「おっ、ティーダじゃないか。そっちは大丈夫そうだな?」
「俊輔、その人は?」
俊輔たちに近づいてきたのは、特装隊の実質№2のティーダ・ランスターであった。
「ああ、この人はこの特装隊を部隊長代理として任せているティーダ・ランスターだ。元々は地上本部に配属されていたが、とある事件がきっかけで俺の部隊に配属になったんだ」
「ティーダ・ランスターだ、よろしく。本局のエースたち」
「そういう、ティーダこそ地上本部ではエースとして名を轟かせていたくせに」
「その話はまた今度………今日は?」
「ああ、タケミカズチに向かおうとしてな……少し隊舎の事が気になったから寄ったんだが………この状況じゃ問題はなさそうだな」
俊輔が隊舎を見渡す限り、問題が出ていない様子が伺えた。
「特にこれと言って問題はないけど………でも厄介なことが起きていることは確かだよ」
「………詳しくはあそこに送っておいてくれ」
「判った」
俊輔は瞬時に何が起きているのかを理解したのか、ティーダに指示を出す。
「さて、そろそろタケミカズチに向かうか………あっ、そうだ。ティーダ」
「もう、君の機体はタケミカズチに搬入しているよ」
「話が早くて助かる。さて、行くぞ」
俊輔たちは漸くタケミカズチへと向かうのであった。
地球の軌道上に七隻による一個艦隊が停留していた。
この艦隊こそが、特殊武装管理部隊の部隊長専属艦隊である。
旗艦はタケミカズチ級強襲機動揚陸特装戦闘艦“タケミカズチ”
僚艦には、ハツハル型補給艦一番艦“ハツハル”同型艦の“ネノヒ”“ワカバ”“ハツシモ”そして、兵器の製造が出来るアリアケ級製造工場艦一番艦“アリアケ”同型二番艦“ユウグレ”が配備されている。
この艦隊は、地球の軌道上にて待機しており、部隊長である俊輔の指示があった際に出撃できるように配備されていた。
「着いたぞ」
そんなタケミカズチの艦内にある転送ポートに俊輔たちが降り立った。
「ここがタケミカズチの内部…………」
「ほえぇ~」
「…………」
はやてはタケミカズチの内部を物珍しさからか、辺りを見渡していた。
なのはは、驚きのあまり呆けていたが、一番、呆けていたのがフェイトであった。
フェイトは驚きのあまり何もしゃべらなかうなった。
「さて、時間もそこまで許されていない。ブリッジに行くぞ」
そんな三人を置いて先に進む俊輔であったが、何かを思い出したのかその場に止まる。
「おっと、そうだ。俺の専用機を見に行かないと」
俊輔はそういうと、未だに呆けている三人を見つめると、バインドを使い三人を一纏めにするとそのままタケミカズチの格納庫へと向かう。
「いつまで呆けているつもりだ?」
格納庫の前に着いた俊輔は、未だ呆けいている三人に声をかける。
「そういえば、ここはどこや?」
「ここは、タケミカズチの格納庫だ」
「まさか、まだまだトンデモナイ兵器を隠しているんか⁉」
俊輔の言葉にはやてが噛みつく。
「まぁ、確かに隠しているといえば、隠しているが………ここからは一つだけ約束してほしい」
「「「⁉」」」
俊輔の纏うオーラが変わったのを感じた三人は、これ以上のない真剣さで俊輔の言葉に耳を傾けた。
「まず初めに、タケミカズチの格納庫に入っているのは、さっき隊舎で見た兵器たちが多く収容されている。だが、一機だけ俺だけの専用機が収容されている。この機体に関しては、誰にも知らせないでほしい」
「それほど危険なものなの?」
「………ああ。この兵器が地球をはじめミッドに普及し始めたら………世界の均衡は壊れる。ましてや、ミッドは一番に崩れる可能性がある」
まさか、そんな兵器がこのタケミカズチに収容されているとは知らなかった三人は驚きを隠せずにいた。
「だから、この格納庫に入る際は、デバイスの録画、録音を禁止する」
「判った、ええな? 二人とも」
はやての言葉になのはとフェイトは頷いた。
「ありがとう………じゃぁ、見せるぞ」
俊輔はそういうとタケミカズチの格納庫を開く。
格納庫の内部は電気が電気が付いていない為、暗く先に何があるのかが判らなかった。
「リリィ、電気を」
『了解しました、マスター』
俊輔はリリィに指示を出すと、格納庫内に電気が灯った。すると、四人の前に一機のパワード・スーツが鎮座していた。
「しゅんすけくん。この機体は……」
目の前にあるパワード・スーツに困惑するなのはは、俊輔に尋ねる。
「この機体は、特殊武装隊に配備される予定になっている機体の初期型機の一つで、現在、特殊武装隊に配備されている機体はこの機体を含めて5機が搬入されている」
「5機も………なんでそんなに戦力を拡大しようとしているの?」
パワード・スーツ一機だけでも過剰戦力になりかねない状況で、一つの部隊に5機も導入している時点で一歩間違えれば、管理局に対しての反逆罪として冤罪を掛けられてしまう危険性を危惧したフェイト。しかし、俊輔もそれを見越しての策略は練っているのである。
「俺たち特殊武装隊は元々は地上本部との連携を考えて設立された部隊だ。だが、地上では質量兵器を使った事件が勃発している。これ以上の被害を食止めるためには、それ相応の兵器を用意しなければならない。特に海も同じことが言える」
俊輔の言葉になのはは黙ってしまう。過去にAMFによる魔法が使えない状況に陥った時のことを思い出しているのだ。
「そういうことがあるから俺たちは質量兵器を導入している」
「でも、評議会が黙っていないんじゃ………」
「それについてなんだが、既に確約は得ている状況なんだ…というか、評議会からの支援も得ている。それだけ質量兵器に対しての危惧を鑑みているんだろう」
俊輔の言う通り、特殊武装隊を設立するにあたり、時空管理局最高評議会からの支持を得ており、尚且つ、支援さえも受けている状況なのである。
「なら、なんで本局には質量兵器が導入されへんの?」
「導入する予定はあった。だが、本局の一部の人間が断固拒否した所為で、導入が見送られているんだ。その中にはクロノの名前も記載されているんだが……実はそれを指示したのは俺なんだ」
まさかの本局に質量兵器が導入されない原因は俊輔にあったのである。これには三人は驚いていた。
「なんでクロノ君にそんなこと言っちゃうの⁉︎」
なのはの言葉は尤もである。だが、俊輔にも考えがあってのことである。
「なのは達は本局がどういう形で他の管理外世界と接触しているのか理解しているのか?」
「「「…………………………………」」」
俊輔の問いに三人は答えられない。三人とも管理局がどういう形で管理外世界に接触しているのかを見ていないからである。
「だろうな、答えられないも無理はないか……………。答えは簡単だ。攻め込むからだよ」
「「「なっ⁉︎」」」
まさかの回答に三人は驚く。正義の組織として君臨している管理局が管理外世界に対して攻め込むと聞けば、そりゃ驚くであろう。
「それを知った俺は、クロノに頼んで質量兵器を導入することに対して反対してもらっているんだ。因みにだが、導入に賛成しているのは過激派に所属している提督たちだ」
この説明に漸く三人は納得したのである。もし、本局にも質量兵器が導入されれば、罪なき血が流れないで済むからである。
「ということもあって、本局には質量兵器を導入させないことにしているんだ。理解したか?」
俊輔の問いに三人はうなずいて答えた。
「さて、俺の機体も確認できたし、今度こそタケミカヅチの艦橋にいくか」
そういうと、俊輔は三人を連れて格納庫を後にするのであった。
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