暗殺教室~伝説のエース達   作:武御雷参型

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今回は一気に三和連続投稿になっております。お気を付けください。

今後の予定に関して、後書きに記しております。


修学旅行の時間~三時間目

各々が京都まで行く時間を楽しんでいる頃、俊輔たちは念話を使ってクロノと通信をしていた。

 

「(これから俺たちは修学旅行の為に京都に向かう。お土産も買う予定にしているから、楽しみにしていろよ)」

 

「(あ、ああ。君の選ぶ物はどれも奇抜過ぎて僕の手に余るものばかりだが……そう言う事の為に念話をしてきたのか?)」

 

クロノは俊輔が用事もない、他愛もない会話の為に念話を使っているように感じていた。

 

「(いや、本題だ。もしかしたら、ジェミニが京都に現れる可能性がある)」

 

俊輔はジェミニが京都に現れるかもしれないと告げたのである。根拠もない言葉にクロノも半信半疑である。

 

「(それは、確信があっての事か?)」

 

「(いや、正直な話、確信はないだが、根拠はある)」

 

「(………どういう事なのか、説明してくれるよな?)」

 

「(ああ)」

 

俊輔はクロノに自分が考えている事を全て話した。

 

「(そう言う事か………確かに理屈はあっている。だが、奴が現れるという保証はないんだぞ?)」

 

「(そこら辺も織り込み済みだ。後の問題としてもしかしたら………)」

 

「(ジェイル・スカリエッティ……だな?)」

 

俊輔とクロノの懸念している事は、ジェミニよりもジェイルの事である。

 

「(どういう訳なのか判らないが、最近は大人しくしている傾向にある。このまま、何事もなく終わってほしいのは山々なんだが、そう簡単に問屋が卸す訳ないしな)」

 

「(だな。それについては、こちらでも探りを入れてみる。何か進展があれば、また知らせる)」

 

「(よろしく頼む)」

 

俊輔はクロノとの念話を終わらせる。

 

「クロノ君はなんやって?」

 

「俺の考えを言ったら、向こうも理解してくれたよ。だけど、スカリエッティがどう動くのかが懸念の種だなと言う事で、一致した」

 

はやてはクロノとの念話の内容を俊輔に尋ねる。

 

「だけど、本当にスカリエッティが動くのかな?」

 

「そうだよ、俊輔君。もしかしたら……」

 

フェイトとなのはは疑心暗鬼になっていた。

 

「いや、E組の茅野と神崎さんが誘拐された時のことを覚えているだろ? その目的はなんだった?」

 

「「うっ」」

 

俊輔の言葉になのはとフェイトは胸を押さえた。過去に一度、茅野と神崎がスカリエッティによって誘拐された事件があった。その時の目的は殺せんせーの細胞の一部を採取する事であった。もしかしたら、今回の京都での修学旅行中に同じ手を使われる危険性があると、俊輔は睨んでいたのである。

 

「まぁ、そういう事が無いようにサーチャーを京都に着いたら撒かないとな」

 

俊輔の言葉にはやてたちは頷くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

E組は烏間の引率で京都の旅館に来ていた。一方のA組からD組までは高級ホテルで宿泊である。流石の理事長もそこら辺はちゃんと考えてくれているのである。

旅館に到着するや否や、殺せんせーはソファーの上でぐったりとしていた。

 

「新幹線とバスに乗って、グロッキーとは………」

 

「大丈夫?」

 

岡野はそう言うと、対先生用ナイフで殺せんせーを刺そうとするが、簡単に避けられてしまう。すると、横にいた片岡も同じようにナイフで刺そうとするが、同じように避けられてしまう。磯貝も同じように参加するが、避けられてしまう。

 

「いえ、ご心配なく。先生、一度東京に戻ります。枕を忘れてしまいまして」

 

「案だけ荷物があって、忘れもんかよ⁉」

 

三村が殺せんせーの荷物を見てツッコミを入れる。殺せんせーの荷物は人一人が入れるんじゃないかと思われる程の大きさを誇るリュックであった。

 

 

 

 

 

翌日、班ごとに自由行動をとっていた。俊輔たちは事前にすずかたちと連絡を取っており、集合場所も決めていたのである。

 

「俊輔くーん‼」

 

すると、アリサとすずかが走って俊輔たちの許に駆け寄ってくる。

 

「走ると危ないぞー」

 

俊輔はすずかとアリサにそう忠告をするが、二人は聞く耳を持たなかった。案の定、すずかは小さな石にでも足を引っかけてしまったのだろう。転びそうになってしまう。

 

「危ない‼」

 

地面に体を打つ前に俊輔が寸での所で、すずかの身体を支え転倒するのを防いだのである。

 

「だから言ったじゃないか」

 

「ご、ごめんね」

 

すずかは顔を少し赤く染め、恥ずかしそうにするのであった。

 

「ところで、何処を回る予定にしているのかしら?」

 

アリサは二人の初心な光景をニコニコと見つめながら、予定を尋ねる。

 

「このルートで回ろうって話をしていたんだ」

 

直ぐになのはが反応して、ルートが書かれた用紙をアリサに見せる。

 

「ふーん。良いじゃない。じゃぁ、このルートで行きましょ。ほら、そこ二人‼ いつまでもイチャイチャしない‼」

 

ルートが決まったことでいざ出発と言う時に、未だにすずかと俊輔は人の事なんてお構いなしにイチャイチャしていたのをアリサは中断させ、出発するのであった。

因みにだが、他の生徒たちと鉢合わせに為らない様に、ルートを決めていたのである。その為、回っている最中、他の生徒と鉢合わせに為ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

昼下がり、殺せんせーが合流すると烏間からの連絡があった。

 

「やっべ、殺せんせーの事を忘れてた………」

 

「ほんまや⁉ ど、どないする⁉」

 

この連絡を経て、俊輔たちは修学旅行中に暗殺の手伝いをしなくてはいけない事を思い出したのである。それで大丈夫なのか? 特装隊の隊長…………




誤字脱字、感想、指摘、質問等ございましたら、どしどし送って下さい‼




今後の予定に関して、お知らせいたします。
また、後日に活動報告にて記す予定にしておりますが、先行してのお知らせになります。

現在、休みが殆どない状況で執筆をしております。時間を見つけては執筆活動を行ってはいますが、中々、時間に余裕が無いのが現状です。
その為、執筆については自分の気分次第で投稿が早くなるし、遅くなるという不安定な状態になっていますが、なるべく続けられるようには努力していきます。

今後も、皆様が楽しめれる作品を作っていきますので、末永くよろしくお願い申し上げます。

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