俊輔たち4人はアリサ、すずかを連れた状態で殺せんせーと合流する。
「ニュヤッ⁉ なぜお二人がここにいるのですか?」
「俺たちが呼んだんですよ。それに俺たちの目的は殺せんせーの暗殺じゃないから、烏間先生に頼んで俺たちと一緒にいる時は暗殺抜きで楽しみたいと伝えたら、渋々ながらに了承してくれましたよ」
俊輔の言葉に殺せんせーは、烏間が頭を抱えて俊輔に了承する姿を思い浮かばせていた。
「あともう一つ。今回、俺たちが追っている犯人が京都に現れると踏んでいます」
「確証はあるのですか?」
「いえ、正直な話をすると確証はありませんが、京都は日本で古くからある都です。ここを爆破すると睨んでいると言う事です」
「なるほど、ですがその犯人は他の世界を襲うと言う事は考えられないのですか?」
殺せんせーが言うことは最もであり、地球には多くの国々が存在しており、存在している国々やそれまでの歴史を踏まえると、どの国が狙われてもおかしくないのである。だが、俊輔は頭を振る。
「残念ながら、世界中に目を向けてもジェミニの姿がありませんでした。それに加え、奴は爆破をする際、その世界で重要な国の象徴とするものを爆破する傾向があり、地球の中で太古から存在する国と言えば」
「………日本ですね」
殺せんせーの言葉に俊輔は頷く。日本は紀元前から存在していると言われており、どの国をみてもずっと何処からも攻められる事も無かった国は日本だけであった。また、第二次世界大戦でも、日本はポツダム宣言を受諾した後、天皇を排する動きがアメリカにはあったが、当時の元帥であるマッカーサーが天皇を排すると、日本の統治が出来ないと判断したと言う一説もあり、今現在でも天皇は日本の象徴として君臨しているのである。
「ですが、日本の象徴となると天皇が標的にされるのでは無いのですか?」
「それも考えましたが、奴の事を捜査していく内に、ある共通点がありました。それは、奴は人を殺すのではなく、その象徴となるものを壊すだけ。と言う事です。その為、これまでの捜査において、管理局員が死亡した事件人は、重要な所を守っていた、または、警備していた局員が殺されていたのです」
「ですが、以前に見せて頂いた映像では星に人が住めなくなっていると聞きましたが?」
「………それについてですが、以前に見せた世界は破棄された物が、その世界にとって重要だったから。と言う事です」
「どういう事や? だって、映像には多く亡くなった人が映されていたけど………」
「………ジェミニが爆破したのは、その世界で龍脈と強く繋がっていた場所だったんだ。その為、爆破の影響で磁場が破壊され、爆発力の影響が増大した事により、あのような事が起きたのではないかと、俺たちは結論付けたんだ」
はやての質問に俊輔は説明をすると、全員が納得した。
「あのう、話はそのぐらいで時間も限られているんだし、回らない?」
「ニュヤッ‼ 確かにその通りですね。さぁさぁ、参りましょう‼ 京都をじっくりと見て回りますよ‼」
フェイトの言葉で殺せんせーは張り切り出すのであった。
暫く殺せんせーと京都観光を行った後、俊輔たちはある場所へと足を運んでいた。
「それで、俊輔君はどうしてここに?」
なのはは、俊輔が足を運んだ場所に来た理由を知りたかった。
「クロノには伝えていたけど、三人にはまだ伝えていなかったな。ここにジェミニが来ると予感したからだ」
「どういう事?」
「ジェミニが狙っている場所は、その惑星の龍脈が多く集結している場所を狙っている。そして、日本の都と言えば?」
「……京都……あっ‼」
「そう言うこった」
俊輔の説明になのは達は納得する。日本には龍脈が京都に集まる様になっていた。その為、妖怪なども京都に集まる傾向があり、陰陽師も京都が中心となって存在していた。そう言う理由があって、ジェミニは京都の総本山仁和寺に来ると俊輔は睨んでいたのである。
「さて、俺たちはサーチャーを設置した後、帰るぞ」
「「「うん‼」」」
俊輔たちは仁和寺に索敵サーチャーを設置した後、E組が宿泊する旅館へと戻るのであった。
大部屋に戻った俊輔は、渚たちが何かを話し込んでいる姿を目にする。
「何かの話し合いか?」
「あっ、山本君。これは違うよ、気になる女子ランキングについて話をしていたんだ」
「ふ~ん」
渚の言葉に俊輔は興味が無さそうであった。
「やっぱ、一位は神崎か………」
前原は結果が判り切っている様子で呟く。
「まぁ、嫌いな奴はいないわなぁ~」
岡島も同様に呟く。
「で、上手く班に引き込んだ杉野はどうやったん?」
三村が女子ランキングで一位だった神崎と同じ班だった杉野に尋ねると、杉野は散々な目にあった様子であった。
「それがさぁ、色々とトラブル続きでゆっくりと話すタイミングが無かったわ」
「あぁ、なんか大変だったらしいな」
前原は杉野に同情の言葉を掛ける。
「ところで、気になると言えば山本さんは、誰かいないんですか?」
三村は静かに何かを見ていた俊輔に気になる女子がいないのか尋ねる。
「俺には既に婚約者がいる。それに、年下には興味が無い」
『………えぇぇぇぇぇぇぇぇっ⁉』
俊輔の言葉に男子全員が驚きの声を上げる。
「お前って婚約者いたのかよ」
「どんな人?」
「写真を見せてくれよぉ~」
寺坂、渚、岡島の順で俊輔に詰め寄る。
「近い‼ 近いから‼ 写真なら見せてやる、だが、岡島。お前には見せない」
「なんでだぁぁぁ‼」
『あぁ、岡島/君だからねぇ』
俊輔の言葉に岡島以外の男子一同の心の声が一致する。
「嘘だ。ほら、これだ」
俊輔はスマホのフォルダーにあるすずかの写真を一堂に見せる。
「すっげー美人」
「羨ましい‼」
「へぇ、あれでもこの人、見た事あるねぇ」
「どこで見たんだ、業」
「うーんとね、校門前だったかな」
「そう言えば、僕も見た事あるかも。リムジンもいたし」
杉野、岡島、業、渚の順番で写真を見ながら呟く。
「リムジン⁉ ってことはどこかのお嬢様ってことか‼」
「まぁ、当りと言えば当たりだな。正確にはあのリムジンはもう一人の友達の車だし」
「そう言えば山本君って元々は何処の中学にいたんだっけ?」
岡島の言葉に俊輔は律義に答え、渚は俊輔たちがいた中学の事を聞く。
「あれ、言ってなかったか? 俺やなのは達は元々、聖祥大付属聖祥中学校にいたんだ」
「えっ? あの名門の?」
「知っているのか渚」
俊輔の答えに渚は驚くと、杉野が渚に質問する。
「う、うん。聖祥大付属はエスカレーター式に学校で、幼稚園から大学まで一気に行ける学校なんだ、だけど、入学に当たって、結構厳しいって話は聞いたくらいかな」
「まぁ、その認識で間違いない。よく知っていたな」
渚の回答に俊輔は驚く。
「だが、一個だけ捕捉すると、そこまで厳しくはないぞ」
「そうなの?」
「ああ、普通に勉強していればなんなくいけるぞ」
「でも、山本は大学まで行かなかったんだろう? どうしてなんだ?」
寺坂はそんな名門校にいた俊輔が椚ヶ丘中学に来た理由が知りたかった。
「まぁ、なんていうか……一時期、勉強についていけなくなってな。中学までは義務教育だから卒業できたけど、高校に進学するだけの学力が無くて、両親がなのは達の親と相談して、ここに来たってことだ」
俊輔はカバーストーリーを皆に話すのであった。
誤字や色々とおかしな点を見つけましたので、修正を行いました。