雄英に合格したよ!
シロ君が不法侵入する気満々だよ!
オリ主が吹っ切れたよ!
こんな感じでいきます
「何度見ても大きいな……」
真新しい制服に身を包み雄英高校に登校したはいいが、私は小さい頃に書いたノートの中身を思いだしながら呟いた。足元には当然のようにシロ君が寄り添っている
クラス表を見ると予想通りA組配属になっていた。でも原作では20人ずつでヒーロー科が分かれていたのに
「シロ君どうするの。私初日から怒られたくありませんよ」
『美桜から離れなきゃ大丈夫』
そうじゃなくて……校長が確か猫ダメだったような気がするんだけど……
シロ君にそう伝えると会わなきゃ大丈夫だよ〜とお気楽思考だ。とても神様とは思えない考えである
「仕方ない。諦めるよ」
『賢明な判断である〜』
初日から猫を連れてきた生徒なんていなかった気が……いや、自由を校風とするこの学校なら分からない……
考えながら歩いたが意外に身体は行き先を覚えていたようでA組のドアの前に着いた。
バリアフリー対応のドアは普通の家のドアよりも遥かに広く大きい。ここまで大きなドアは久しぶりに見たと思う
ドアを開けるとクラスの中にはまだほとんど人が居なかった。まぁ当然なんだろうけど
私混みあった所あまり好きじゃないし
シロ君も静かな神社に居たせいか騒がしいところは好まない
私は席を確認すると一番後ろの1つとび出た席に座った
……てっきり番号順だと思ってたのに意外だ。というかこの席寂しい
「シロ君はどうする?」
『ここ陽当たりいいから寝てる』
シロ君は陽が当たる机に丸くなるとそのまま寝てしまった
しばらくはシロ君の背中とかを撫でていたが、やる事がないので神社の蔵に眠っていた古書を開いてそのまま本の世界にのめり込んだ
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元々そんなに分厚くない本で短い時間で読めるものだったが、意外と面白かった
シロ君はこういうの興味有るものと無いものとあるけどこれは好きな類と思う
本をパタンと閉じると視線を感じたのでふと顔を上げると、身体をこちらに向けてシロ君を見る男の子___轟焦凍がいた
そう言えば私の前の席轟って書いてあった気がする!!マジか!!ビックリして叫びそうだったわ!!堪えたけど!
「……どうしたの?」
「いや、この猫……」
「シロ君?勝手についてきちゃったの。家に置いてきたつもりだったんだけどね」
シロ君に目をやり静かに背中を撫でる。その手にやたらと視線を感じたので轟君に視線を向けて笑いかけた
「轟君も撫でる?」
「……いや、いい」
まぁこの時期の轟君は
私はそう、とだけ答えて本を読み直した。構えとばかりに肉球をたしたしとぶつけてくるシロ君に適度に構いつつ、相澤先生が来るのを待っていた
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました
時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
聞き覚えのある声がしたので顔を上げる。そこには蓑虫状態になっていた相澤先生が立っていた
かっちゃんが威張っていたところ見逃したな。別に良いけど
「早速だが全員これ着てグラウンドに出ろ
……卯月、お前は制服のままでいい。先にばあさんの所行ってろ」
「はい」
あれ、私も体力テストやると思ったのに。ばあさんってリカバリーガールの所だよね
私の“個性”だと体力テスト関係ないしどうしようもないよね
シロ君を起こす為にコツコツと机を叩くと、欠伸をしながら起きた。本当に寝てたの?
シロ君はお構い無しに私の肩に乗るとまた丸くなった。私の肩そんなに広くないんだけどな……
私は校内図を見ながら保健室へと向かった。オールマイトいると驚かせるかもしれないけど構わずノックをする
「リカバリーガール。卯月です」
『入っておいで〜』
あれ、返事の間そんなになかった。オールマイト居なかったのかな
それはそれで楽なんだけどさ。誰かの大きな秘密抱えたいとは思わないし
失礼します、と一声かけてシロ君が肩から降りたのを確認して入るとそこにはリカバリーガールとトゥルーフォームのオールマイトがいた
「……リカバリーガール、そちらの方は……」
「あぁ、これから説明するよ。こっちに座りな」
リカバリーガールがパイプ椅子を指差したので私はとりあえず言われるままに座った
……えぇ、面倒な事に巻き込まれそうな予感が……
オールマイトを見てリカバリーガールを見ると彼女はハァ、と溜め息をついた。オールマイトが肩をビクつかせたので彼の方にやはり原因があるようだ……予想はついてたけど
「……オールマイトのその見た目と緑谷君の“個性”に何かあるのですか?」
私が本題となりうる話題を口にするとオールマイトが吐血した。知っていても目の前でやられるとビックリする
リカバリーガールは少し驚いた顔をするとすぐにいつものようになった。生きてる年数が違うだけあってちょっとやそっとじゃ驚かなくなったのかな
「分かってるなら話は早いね。お前さんにはこいつとヒーロー科の生徒の怪我の治療をしてほしいのさ
恐らく問題児となろう緑谷のこともね」
「……それは……許可などは」
「政府の方で既に許可は得てるよ。雄英高校内若しくは課外授業でのみ使用可能だよ」
よく許可下りたな。前まで中学生だった子供には大きすぎる権利じゃなかろうか。私的には助かるけど
私が頷くと主題はそれだけだったようだが、意外とリカバリーガールが話す話す。A組の体力テストの方に戻れたのはだいぶ後になってしまった。やる事ない気がする……私はとりあえず記憶を頼りにA組がいるであろうグラウンドに出た
流石入学式当日だけあって体力テストをやっていた場所はすぐに分かった
……あれ?入学式ならリカバリーガールも参加してると思ってたのに……これもイレギュラー?
「相澤先生。戻りました」
「ばあさんからの用事は終わったか
……そろそろ体力テストも終わる。あのもさもさ頭のやつ……緑谷の指の治療をやってくれ」
「早いですね。個性把握テストですか」
今ちょうど全ての競技が終わったようで他の皆は疲れきった顔をしていた。お疲れ様
相澤先生の横に立っているとやっぱり注目を集めるようでこちらへの視線がやかましい
肩に乗るシロ君も目立つ一因だと思うけどシロ君はお構い無しで寝ている。最近寝てばかりだけど体調悪いのかな……
一番前に緑谷君と麗日ちゃんが驚いた顔でこちらを見るので笑いかけると面白いくらいに反応してくれた
「此奴はリカバリーガールが居ない時の治療担当だ。お前らと基本的に学校生活を送る」
「こんにちは。卯月美桜です。出来るだけ保健室とかにお世話にならないように頑張ってください」
「さて、卯月の紹介も終わったことで成績発表だ」
クラスメイト達に一斉に緊張感が走った。確か成績最下位者は退学だっけ
特に緑谷君は顔を真っ青にして右手首を掴んでいる。あれでは骨は砕けてるだろうな……痛そうだ
「ちなみに、除籍はウソな。君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」
「「「はーーーーーーー!!??」」」
相澤先生からの暴露に面白いくらいに反応していた。分かっていても面白いから笑いをこらえるのが大変だ
とりあえず緑谷君も安心しただろうし怪我を治すべく彼に近づいた
「こんにちは。また会ったね」
「卯月さん……!!やっぱり治癒系の“個性”なんだね」
「まぁね。……『痛いの痛いの飛んでけー』」
私は緑谷君の右手を支えるともう片方の手で扇子を広げた。いつもより強く治る事を祈って“個性”を使う
ついでに周りの人にも力が伝わるようにすると疲れが取れたのか驚く声も聞こえる
緑谷君の指を見ると綺麗に治っていたのでどうやら成功したようだ
「はい、治ったよ。
……私は確かに治療係だけどあまりに怪我をし過ぎるなら私も治療出来ないから怪我をしないように」
釘を刺すように伝えると緑谷君は真っ赤な顔でブンブンと頭を縦にふった
……これは聞いてないな。まぁ私よりも先にリカバリーガールの方からキッパリ言われるでしょ
私は扇子をしまうとチョコを齧って教室に戻った
入学式出たかったな〜あ、でも校長の長話は聞かなくていいや
どうやら帰っても良いらしく私は他の子に話しかけられる前に荷物を持って帰る
クラスメイト達と話すのは明日からでも平気だよね。あれだけ我が強いから
ちなみにシロ君は家(借りたアパート)に着くと途端に元気になったから多分人数が増えて煩わしく思ってたのかな
私はちゃっちゃと寝る準備をすませてこれからの学校生活に思いを巡らせながら眠りについた
ちょっと長かったかな……
まぁ他の人とかは普通に1万字とか超えたりしてるんですけどね!!
そこまで長く書けるのが少し羨ましいと感じる今日でした