この2日間第1層でのレベリングに明け暮れていた。そして、酒場などに行き情報収集もしていた。
「だいぶレベルも上がったしそろそろ次の層に行くか」と決心した頃にある噂が俺の耳に届いた。
「なあ、<ベータ->についてどう思う」
「ああ、あのβテストしてていろんなこと知ってるやつ。あんな奴とは絡みたくないわぁ」と二人の客が喋っていた。
「すみません。ちょっとお聞きしたいんですが」と俺はその二人に声をかけた。
「なんだ、俺に判ることならおしえてやるぜ」
「じゃあ、そのベーターて何ですか」
「お前、ベータ-を知らないのか」と二人はびっくりしていた。
「はい、ずっとレベリングばかりしていてあんまり人と話してなかったんです」
「そうか、ベータ-ってのはベータ-テストプレイヤーとチーターをかけたもんなんだ。お前も気を付けろよ。そいつに関わるとろくなことないからな」
「そうなんですか。その人の名前はなんと言うんですか」
すると男は首を傾げた。
「すまねぇ、名前は忘れちまった。たしか、黒のコートを着てるやつなんだかぁ」
「それキリトって名前じゃないか」と一人のプレイヤーがあらわれた。声からして女だろう。
「そうそう、キリト!ありがとうな嬢ちゃん」
「気にすんな。これでも私は情報屋なんだから」
と顔を上げた。顔は少女で猫の髭みたいなペイントがされていた。そして、その少女は出ていった。
「ま、そういうわけだ。お前さんも気を付けろよ」
「はい、いろいろと教えていただきありがとうごさいました」そう言って俺は少女を追いかけた。情報屋なら面白い情報を持っていると思って。
「ちょっとまって」と俺はその少女を呼び止めた。
「なんだい、私に用があるのか」と少女はこっちを向いていった。
「あの、情報をほしいんだけど」
「そうか、なんの情報なんだ」
「第2層についてなんだけどいいかな」
「まあ、金をくれるならいいぜ」
と俺は情報代を払って第2層の情報を教えてもらった。
「ありがとうございます。えっとぉー」
「バルゴでいいよ」
「はい、ありがとうございます。バルゴさん」
「こっちこそ金をもらったんだ。ありがとうなシュウ」
「いえ、こちらこそ」そして、俺は口ごもった
「あの、アルゴさんはキリトのことどう思ってるんですか。情報屋なら色々な噂きいてるはずなので」
「キリ坊は優しすぎるだけだよ。あいつはただみんなを守るために汚名をかぶった。チーターならとっくにこのゲームからでていってるよ」と笑っていた。
「知り合いだったんですね」
「いや、ただのお客だよ今日だけ特別にただにしてやるよ。他に知りたいことないのか」
「じゃあ、月夜の黒猫団ってギルド知りませんか」と俺は尋ねたい。するとバルゴは顔を伏せた。
「そのギルドはなくなったんたよ」
「え、なんでですか」
「迷宮区でトラップにかかって一人を残して死んでしまったんだよ」
その情報は俺を大いに驚かせたものだった。