「おい、あいつボロボロじゃないか」一人の客が仲間にたずねた。
「ああいうやつは関わらないほうがいいんだよ」と仲間は答えた。
そして、俺はその酒場をあとにした。迷宮区を目指して歩き始めた。
あの日噂を聞いた俺は全てがどうでもよくなっていた。しかし、あくまでここに来た目的は菊岡さんのある目的のためなので死ぬ訳もいかずそれでも、HPゲージが赤く染まるまで自分のレベルには危険な階層で戦っていた。
そんな中、俺は27層にきた。そこは月夜の黒猫団の最後を迎えた階層だった。
そこでも俺は無茶な戦闘ばかりしていた。
そんな姿を心配そうに見ている一人の少女がいた。
「おいおい、そこの兄ちゃん」酒屋で飯を食べていたら一人の客が話しかけてきた。
「なんですか」
「お前さん、無茶なレベリングしてるんだろ」とその客は心配そうにいった。
「いいじゃないですか。誰も損してないんでしょ」と俺は飯を食いながらいった。
「そうだけど、命は大切にしろよ。なにせ、この階層はあの子達が死んでしまった所だからね」と寂しそうにそう言った。
そうここにはクリスタル無効エリアのトラップがあるのだ。
そして、俺はバカな事をするのだった。
夜になると見張りはいなくなる。昼はこの階層にいる人がここに来た人がこのトラップにかからないように見張っている。しかし、夜は別だ。
俺はその部屋に向かっていた。
その部屋には一つの宝箱が置いてある。あれを開けばトラップが発動するのだろう。俺はその部屋に入ってそして宝箱を開いた。この時一人の少女が中に入ってきたのを気づいていなかった。
急に部屋が赤く染まり入り口がしまった。そして、壁が開き中からゴブリンやゴーレムがでてきた。
俺は剣を構えた。その時、頭をおもいっきり叩かれた。
「!?」驚いて後ろを向くと一人の赤髪の少女がいた。
「あんた、なにバカな事をやってんの」彼女は怒っていた。
「お前こそなんでここにいるんだよ」俺は言った。
「あんたがバカな事をしそうで心配だったのよ」と彼女は剣を構える。
「残りの説教はこれが終わってからよ」
「まるでこのトラップから俺を救うつもりだが、このモンスターの量だぜ」俺はこの部屋に入ったときから死ぬ覚悟をしていた。
「そうね。普通なら無理ね」
彼女はそう言った。すると、彼女の周りに剣が現れた。
「!?」
そして、その剣は次々にモンスターに向かっていき、モンスターを倒していく。
「な、なんよこれ」俺は驚くことしかできなかった。
「これが私のユニークスキル『多刀流』よ」そういながら次々にモンスターを倒していき。ついに全てを倒した。
「・・・」あまりの驚きになんも言えなかった。
「バチン」と俺はおもいっきりビンタを喰らっていた。
「なんでこんなことをしたの」その目は怒っていた。
「いいじゃないか、俺の命なんだから勝手にしていいだろ」
「ええ、自分の命なんだから勝手にしてもいわ。でも」彼女は俺を見つめながらいった。
「それは、生きたいと思って死んでいった人達を冒涜しての」
俺はその時自分の過ちに気づいた。
「分かった?これからはもうこんなことしない」
「はい」俺は彼女を見てそう言った。その時、彼女のカーソルがオレンジになっているのが見えた。
「あ、あのとき俺をビンタしたから」
「あーね、別に気にしてくていいわよ」となにげなくそう言う。
「でも」
「いいの、いいの。さあ、帰ろ」二人は圏内へと戻っていった。
「あら、レインちゃん。またやったの」と一人の客がたずねた。その人はこの前話かけてきたひとだった。
「ええ、この子がねバカみたいなことしたからね、バチ~ンとやっちゃったわ」
するとみんなが大笑いし始めた。
「さあ、みんなで飲みましょ?ま、お酒は無理だけとね」と俺は無理やり宴会に参加させられ、一夜をあかした。
以外にもたのしかった。