少年は天の覇者となる   作:ナカタカナ

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 二日連続投稿


ましろうどん

 僕たちはグラシュを入手した。

そして翌日になった僕たちは、本格的に部活が始まった。

 

 そしてアップを終えた僕たちは鳶沢さんがいい放った言葉で、試合をするはめにになった。

 

 僕たちの格好は部長を除いて体操服だった。

 

 「それじゃ、まずは暮らしなと鳶沢の試合を始めるぞ」

日向くんが、指示を出す。

こうしてみるとほんとにコーチなんだなって思う。

すごいな、同い年の筈なのにずっと先にいる遠い存在に思えてくる。

 

 そんなことを考えてたら、すでに二人の試合は始まっていた。

倉科さんはオールラウンダーで鳶沢さんはファイターだ。

倉科さんが先にブイタッチを決めたが、そこからは鳶沢さんとドッグファイトに移りあっという間に鳶沢さんの思う壺に入った。

 

 結果は鳶沢さんの勝利だ。

 

 「二人ともお疲れ、いい試合だったぞ」

すかさず日向くんが二人にアドバイス的なことをいっていた。

 

 「明日香はまだ、初心者だからこれから少しずつ頑張っていくとしてみさきは流石だな、ドッグファイトになったら、この中では一番じゃないか」

「フフーンすごいでしょ」

ニヤリと笑って鳶沢さんは日向くんを肘でつつく。

 

 「次は、真白とレイの試合を始めるぞ」

おっ、今度はレイの番か兄としてしっかり見てないとな。

 

 「セット」

部長の掛け声と共に二人は飛び出していった。

有坂さんはファイターに比べてレイはオールラウンダーだ

最初はレイのブイタッチに決まったが。

 

 そこで有坂さんが次のブイに向かわせないようにサードブイの前に立ちはだかる。

レイは色々フェイントをいれたりしているが初心者な為、

まだうまく飛べてない。

 

 そこで有坂さんがレイの背中をタッチした。

これで1ー1になった。

 

 有坂さんはそのまま連続ポイントを狙うがレイは思ったよりも早く立ち直り有坂さんの背中をタッチする。

2-1になり、そこからは二人のドッグファイト二なったが、レイが隙を見てドッグファイトから抜け出して、フォースブイにタッチしてブザーがなった。

 

 「お疲れ、二人とも結構よかったよ、でも途中でドッグファイトになってから、真白はまわりと言うかレイのことを見逃したりしてるときがあるから次からはそこを重点的に気を付けて練習しようか。レイはいい判断だった。

あそこでドッグファイトに持ち込まれると、どうしてもファイターの真白の方が有利になっちゃうからね。

これからも基礎練習をして夏の大会までに完成させようか」

 

 「「はい」」

 

 「次は部長と天の試合を始めようか」

 

 僕と部長はファーストブイの横まで向かった。

 

 「よろしくおねがいします。部長」

「おう、俺もs全力で行かせてもらう、俺は今日自分の壁を越える」

「カッコいいですね、だったら僕は誰よりも速く高く跳びます」

 

 僕はクラウチングスタートの姿勢になって、足元に

薄くメンブレンを張る。

 

 「セット」

 

 日向くんの声と共に僕は一気に面ぶれんの壁を蹴る。

僕は一気にファーストブイからセカンドブイの間まで移動した。

『よし、いいスタートダッシュだ、次は加速したいけど、

こういうときはどうすればいいのかな、確かローヨーヨーだっけ、それ試してみよう』

 

 僕は海面の方まで向かってセカンドブイにタッチできるちょうどのところまで来ると上に向かって飛んで加速した

そしてブイをタッチする。

 

 すぐ後ろには部長が迫っていた。

僕はサードブイに向かった。

スピードはまだ上がる。

 

 僕は走るような姿勢をとる。

 

 片足だけにメンブレンを張り、それを右足で蹴る。

一気に前に進む。次は左足、右足、左足そしてサードブイをタッチした。

 

 すると突然背中をタッチされた。

 

 「ウォォォォォォォ、気合いだ気合いだぁぁぁぁぁぁ」

部長はそのまま、フォースブイに向かった。

 

 「抜かれた、抜かれた、抜かれた抜かれた抜かれた抜かれた抜かれた抜かれた抜かれた抜かれた抜かれた」

「おい、天、聞いてるのか」

「抜かれた抜かれた抜かれた抜かれた抜かれた抜かれた

ゼって-、抜いてやる」

 

 さっきの倍のスピードで足を交互に動かしてメンブレンを蹴る。

一気に部長の背中をタッチした。

 

 『よし、抜かれた礼をしないと、ドッグファイト二持ち込んでやる』

僕は部長の背中をさらにタッチする。

 

 これで3ー1

 

 部長は立て直し僕の方へ向かってきた。

 

 『へぇ、火がついちゃったか、でも関係ない』

僕は、シザーズの要領で曲がるときにエアキックターンを

繰り出す。

 

 これによってエアキックターンは逆方向への移動をするときに爆発的なスピードを出すため僕のスピードは、あり得ないくらい速くなった。

 

 そして部長の背かをタッチした。

 

 僕は部長が海面ギリギリのところまで行ったのを確認してから、再びファーストブイをタッチした。

 

 そしてブザーがなった。

 

 僕は日向くんがいるところまで行った。

 

 「コーチ、すみません途中から耳に指示が入らなくて」

「あ、あぁ、そうだな、ビックリしたぞいきなり大声を出しながら、飛び出していってドッグファイトに持ち込んで

エアキックターンを何回も繰り返すもんだから」

 

 「いやぁ、なんか負けたくないって思ったら、あんな感じになった」

僕はアハハと言いながら日向くんをなだめた。

 

 「まぁ良いや、そこのところもこれから頑張っていく課題としていくからな」

日向くんは三十分の休憩の時間を取ってくれた。

 

 「よし、もう休憩はいいな、練習を開始するぞ」

僕たちはそのあと、日向くんの指示を聞きながらまっすぐ飛ぶ練習をしていた。

 

 見ていて思ったが、鳶沢三の鳶方はきれいだった。

姿勢がピンと伸びていて、綺麗だった。

部長もきれいな飛び方をしていたが、とにかく速くて、しっかりとその姿を見ることはできなかった。

 

 「きょうはここまで、家に帰ったらしっかりとストレッチとかしとけよ」

こうしてfc部の練習は終わった。

 

 「はぁー、お腹すいた二ャ-、うどん食べて帰ろうよ」

「いいですね、レイちゃんもどうですか」

「うどんですか、おにいはどうする?」

「うーん、たまには外食もいいかな、うんいこうか」

「それじゃ皆で行きましょう」

 

 そして僕たちが向かったうどん屋はましろうどんという

名前の店だった。

「もしかしてここって、ましろの家?」

「そうだよ、レイちゃん」

中にはいるとまだ時間帯が早いためか客は少なかった。

「お帰り-、ましろ」

「ただいま」

「あらあら、そちらの皆さんはましろの部活仲間の人かしら」

出てきたのは、二十代前半と思われるきれいな女性だった。

多分有坂さんのお姉さんなのかな

 

 「はじめまして、ましろちゃんのクラスメートの空鳴零って言います。ましろちゃんにはいつもお世話になってます」

「はじめまして、レイの兄の天って言います。

いつも有坂さんには家の妹がお世話になっています」

僕とレイは挨拶をした。

 

 「これはご丁寧に、ましろの母の牡丹です。

こちらこそ、娘がお世話になっています」

「あ、はい、よろしくお願いします」

「どうかしましたか」

「い、いえ、その少しビックリしちゃって」

「何にですか」

倉科さんが僕の顔を覗きこんできた。

 

 「いや、てっきりお姉さんかと思って」

すると牡丹さんは僕の方をじっくりと見てきて

「あなたいい子ね、おうどんサービスしちゃう」

「そんな、悪いですよ」

「いいのいいの、その代わりこの娘に勉強とfcのことしっかり教えてあげてね」

「はい、はい」

「それじゃ、空いてるところに座ってください」

有坂さんが、みんなを席につれていってくれた。

 

 「何にします?」

「わたしは、あごだし汁うどん」

「明日香先輩は何にします」

「わ、私もみさきちゃんと同じので」

「レイと天先輩は何にしますか」

「うーん、どれにしようかな、どれも美味しそう」

「有坂さんは何がオススメなのかな」

「だったら、このましろスペシャルにしてみたらどうですか」

「それじゃ僕はそれで」

「私もおにいと同じので」

 

 うどんが来るまでみんなで話をしていた。

「そういえばさぁ、天はいつになったらみんなのこと名前で読んでくれるの?」

「へ、そ、その」

「そういえばそうです、コーチとかはみんなのことを名前で呼ぶのに、何でなんですか」

「は、はずかしいから」

「なんかかわいい理由にゃー」

「おにいはいつになったら女の人になれるの」

「そんな、僕は父さんみたいなクソ野郎じゃないから」

「まぁいいにゃ、それじゃこれから天はみんなのことを名前で呼ぶ。決定」

 

 鳶沢さんが勝手にそんなことを言う。

「おにい、ちゃんとみんなのことな目で読んであげないと

私もう口聞かないから」

「それは洒落にならないからやめて」

「だったら私のことタメにしに読んでみて」

「み、み、みみみ、み、さ、き・・・・・・さん」

「プッ」

「笑わないでよ、恥ずかしい」

「天先輩はウブなんですね」

「ほらそこ、有坂さんじゃなくて、ま、ましろちゃん

変なこと言わない」

「次は私のこと呼んでください」

「あ、明日香さん」

「はい、なんですか天さん」

 

 「はぁーい、お待たせ」

そこへ牡丹さんがうどんを持ってきてくれた。

「「「「「いただきまーす」」」」」

僕は一口食べた。

その瞬間僕の時が止まったような気がした。

 

 「おにしい、どうしたのおにい」

「あれ、固まっちゃってる」

「ほんとですね、フリーズしてますね、バグでも発生したんでしょうか」

「顎が落っこちそうです」

 

 「はぁっ、ま、ましろちゃんこのうどんを作ったのは

お父さん?」

「え、えぇ、ダシはお母さんで、うどんはお父さんが

手打ちで作ってます」

「口にあったかしら、うちのうどんは」

「牡丹さん、だしは牡丹さんが作ったんですよね」

「えぇ、うどんは旦那ですけど」

「僕を弟子にしてください」

「へぇっ、いきなりどうしたのかしら」

「いえ、こんなにも美味しいうどんを食べたのははじめてでして、是非弟子にしてください」

「ひとつだけ、弟子にしてあげてもいいけど」

「どんな方法ですか」

「うちにお婿に来ることよ」

「へっ、そ、そそそそそそそれは、無理ですよ、

それにましろちゃんだって僕なんかとは嫌だと思いますし

それ以外に方法は」

「ないわ、うちの秘伝のレシピなのよ」

「そうですか、無理言ってすみません」

「別にいいわよ、それだったらうちに食べに来てくださいね」

「はい、そうさせてもらいます」

 

 僕は再びうどんに向き合って一気にうどんを啜った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 皆さんはあおかなはプレイしましたか?
僕は個人的には明日香ルートが一番よかったです。
特に、夏祭りの浴衣姿の明日香はものすごくかわいかったです。
一番好きなシーンは、やはり告白のシーンですね。
それに最後に出てきた、ゼフィリオンのフィギュアが出てきたときは、涙がポロポロ出てきました。
そのせいで、一回本気で明日香をメインヒロインにしようかとお思いましたが、やはり明日香には原作主人公の
昌也くんが一番だと思いました。

 皆さんはどのルートが一番好きですか?
もしよかったら感想と一緒に書いてください。

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