海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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第9話

どうも混沌の魔法使いです。今回は授業編で、他のTSしたリリカルのキャラも出る予定で、少し短めの予定です

それでは今回もどうか宜しくお願いします

 

第9話

 

「この数式の答えを判るものは?」

 

何時も少し先の授業の内容をして勉強が足りないと馬鹿にする嫌な数学教師がクラスを見回す。目が合うと当てられるので皆目を逸らしていると

 

「はい」

 

「ほう。八神龍花か……では答えろ」

 

うっわ……殆ど学校に来てない龍花が答えれるわけが

 

「その数式の答えを出すにはまず……」

 

それから龍花の独壇場が始まった。式を出すのに必要な公式を2つに判りやすく説明をした龍花は最後に

 

「これで良いと思うのですが。如何でしょうか?」

 

「あ……ああ、完璧な解説だ。これからも勉学に励むように」

 

何時もの傲慢な態度が消えた数学教師に全員がいい気味だと思いながら。龍花が書いてくれた数式をノートに書き写していた……

 

~1時間目終了後の休憩時間~

 

「凄いですね。八神さんはお勉強が得意なんですね」

 

女子に囲まれ照れてると言う感じで龍花が

 

「あー私が勉強できると言うより……おにーちゃんが勉強できるんです」

 

「お兄さんがいらっしゃるんですか?」

 

「生徒会長の八神はやてが私の兄ですが……」

 

クラスの中が騒然となる、生徒会長の八神はやてと言えば勉強も運動も得意でクールな態度が女子に人気の3年生だ

 

「群がるな、塵芥ども、邪魔だ」

 

群がる女子を邪魔そうに見据え言い放つ王花。相変わらずの倣岸さと人を見下した態度だ

 

「王花ちゃん。あんまりそう言うの良くないよ?」

 

「ふん。龍花よ、あまりあの馬鹿どもの名を出さぬほうが良い。お前を懐柔すれば接点が作れると考える者が居るからな、あまり信用するな」

 

「「「うっ……」」」

 

何人かの女子が図星を突かれた上に王花の冷酷な視線に気押され目を逸らし、離れ残ったのは1人だけだった……しかしその生徒は1組の生徒ではなかった

 

「リューカ。久しぶりね、私の事を覚えてる?」

 

「イリヤちゃん!!イリヤちゃんだーッ!!!」

 

嬉しそうに自分と同じくらいの背の少女に抱きつく龍花。2組の女王とも言える、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンだ。小柄で幼い印象を受けるがそれ以上に生まれ持った高貴さとでも言うのだろうか。それが目立つ少女で圧倒的なカリスマ性で2組を纏め上げる学級委員だ

 

「ふん。やはりお前も龍花の知り合いだったか」

 

「ええ、オウカ。少なくとも貴女と同じくらいの付き合いはあるわ」

 

クールな印象が強い王花とイリヤのにらみ合いは見てるだけでもプレッシャーが凄い

 

「龍花ちゃ……はうっ!?」

 

「あぶ……えうっ!?」

 

ゴンッと鈍い音がした、陽花がバランスを崩し転びかけそれを支えようとした龍花の頭と陽花の頭がぶつかったのだ

 

「「イタタタタ……きゃうっ!?」」

 

今度は後ろの黒板に後頭部をぶつける2人……何やってるんだあの2人は

 

「「はうっ!?」」

 

またお互いの頭をぶつけついにその場で蹲る龍花と陽花……ドジッ子と天然が混ざるととんでもない化学反応が

 

「だ、大丈夫!? リューカ!?」

 

「おい、しっかりしろ!! 陽花!!」

 

何度も頭をぶつけ目を回してる2人を介抱し始める。王花とイリヤ……クールで有名な2人があそこまで狼狽するなんて……いや、どっちかと言うとあれが本性なのかもしれない面倒見の良い。お姉さんと言う面が……

 

「「きゅ~」」

 

結局休憩時間が終るまで龍花と陽花は目を覚まさなかった

 

 

 

「次の時間は体育だから、私は見学だね」

 

英語の授業を終え、他の皆はに着替える為に女子更衣室に向かったが、私は1度職員室に顔を出してから体育館に向かう様に言われていたので。職員室に向かったまではよかったのだが……

 

「ここどこですか?」

 

体育館に向かって居た筈なのだが……ふと気が付けば見覚えの無い廊下を歩いていた

 

「どうしましょう……迷子です」

 

狭い学校で迷子……自分の方向音痴さに途方にくれながら

 

「授業に遅れます。どうしよう」

 

窓から見れば体育館が見えそうなものだが、窓を見ても体育館は見えず自分がどこに居るかも判らない……

 

「こういうときおにーちゃんが居れば」

 

おにーちゃんに連絡しても良いが困らせてしまうかもしれない、見覚えの無い廊下だから2年か3年の教室が近くにあるはず、2年ならヴィータ兄やエンちゃんそれにシロ君が居るし、3年ならギー君やおにーちゃんが居る、とりあえず知り合いを探してみようと思い歩き出したのだが……

 

「うは! 超可愛子ちゃんが居るぜ?」

 

「おほ、ラッキー。丁度暇してたんだよな!」

 

制服を着崩し、髪を染めた嫌な感じがする男子生徒にバッタリ出会ってしまう。

 

龍花は知らなかったが、幾ら名門の私立聖祥大附属高等学校とはいえ、不良と言う輩は居る。そんな所に龍花の様な少女が来れば

 

「へへ……一緒に遊ぼーぜ」

 

「じゅ、授業があるんで!」

 

ここに居てはいけない、私は咄嗟にそう感じこの場を離れようとするが

 

「へへ、良いじゃんよ! 授業なんかサボって俺らと良い事しよーぜ」

 

嫌な笑いを顔に浮かべる2人組みの片割れが私の手を掴む。ぞくりと背筋に悪寒が走る

 

「い、嫌!! 放してください!!!」

 

「この反応いーね。楽しい事になり……「クズがッ!!!」げっ!!」

 

私の腕を掴んでいた男子生徒を殴り飛ばす、赤みが掛かった髪の男子生徒と

 

「大丈夫か?」

 

私をその不良2人から遠ざける銀髪の男子生徒を見た、不良は

 

「てめえら……セッテとチンク……俺らに喧嘩売ってただで済むと思ってんのか? おいっ!!出て来い!!」

 

廊下と階段から次々と姿を見せる。着崩した制服の男子生徒達に

 

「思ってるぜ、群れねえとロクに喧嘩も出来ねえクズに俺に刃向かってただで済むと思ってんのか?」

 

拳を握り締める少年を囲う10の男子

 

「セッテ、やりすぎるなよ!! また謹慎になるぞ!」

 

「はっ! 人助けをして謹慎になる理由ねえよ!!! オラァッ!!! 兄貴こそちゃんとその子見ててやれよッ!!」

 

「調子に乗ってんじゃねえ!!」

 

「はっ!! 遅せえよ!!!」

 

乱暴な口調の少年が次々男子生徒を殴り、打ちのめしていく

 

「なんであんな酷い事を……」

 

「酷くないぞ、1年生。あいつらは喧嘩や万引きを繰り返し、半年間の停学を喰らってたのに今度は君に乱暴しようとしていた。それは当然の報いだ」

 

「で、でも! 話せば……」

 

「あいつらの性根は腐りきってる。1度徹底的に叩きのめした方が良いんだ」

 

私には判らない、彼らが何を言ってるのか……判らない

 

 

 

 

 

「何だ、随分と騒がしいが……」

 

廊下の外に出てみると女子が走ってきて

 

「八神君!! 旧校舎の方で喧嘩みたい。なんか銀髪の女の子が……」

 

銀髪? 龍花!!

 

「八神君!?」

 

女子の静止を聞かず私は旧校舎の方に向かって走り出した

 

「たっく、数ばっか! 揃えやがって!!! 鬱陶しい事この上ねえぜ!!!」

 

制服を着崩した赤髪の男子……あいつはセッテ!? 喧嘩ばかりで自宅謹慎中の奴が如何して!!!

 

「こういうときに限ってノーヴェが居ないからな!!」

 

制服こそちゃんと着ているが喧嘩している銀髪……チンクまで!?

 

「たっく、喧嘩見たことねえ子だからショックで気絶してまってるぞ」

 

「見た目通り素直な子なんだろうよ」

 

チンクとセッテの視線の先を見るとショックで目を回している龍花が……状況を整理しよう、セッテもチンクも喧嘩っぱやいが理由も無く喧嘩する連中じゃない。

考えれるのは龍花が何時もの迷子のスキルで、旧校舎に迷い込み不良にからまれ偶然通り掛かったセッテとチンクに助けられたと言う所か……ならば……

 

「邪魔だッ!!!」

 

この喧嘩、私にもやる理由がある

 

「おう。生徒会長の癖に喧嘩して良いのか?」

 

「良いんだよ。私は生徒会長だが、その前にこの子の兄だからな!!」

 

「ああん? 真面目な生徒会長だと思ってたが、そんな回し蹴りも出来るのかよ?」

 

驚いた顔をするセッテの背後から殴りかかろうとしていた男子の顎を回し蹴りで蹴りぬく

 

「んだよ、生徒会長が喧嘩して良いのかよ!?」

 

「本当は駄目だが貴様らは私の妹に手を出した! 極刑だ!!!」

 

「生徒会長が喧嘩ってのも不味いな。とっととけり付けるか!!!」

 

先生が来るまで数分と言ったところ。それまでは私の妹に手を出しかけたこの馬鹿ども裁きを下すとするか!!!

 

「たったく、お前らは停学じゃもう駄目みたいだな。良いだろう親御さんに連絡してから退学の処理をさせてもらう、来い!!!」

 

体育科の教師や格闘技を修めている教師達に連れて行かれる不良どもを見ていると、佐々木先生が来てセッテの肩を掴む

 

「また、俺は自宅謹慎か?」

 

「いや、お前に非は無いからな。いたいけな女子生徒を守ってくれたお前に何の非がある?」

 

「へーへー、そりゃどうも」

 

「どこへ行く。セッテ?」

 

くるりと背を向けたセッテは

 

「俺は謹慎終了の紙を貰いに来ただけ、それを貰ったら今日は帰る」

 

「相変わらずの好き勝手さだな、あいつは」

 

やれやれと肩を竦めるチンクは

 

「登校して来て直ぐ喧嘩……これで3時間目がつぶれてしまったな」

 

そういや私もだな……まぁ良いか

 

「ううん?……はえ?……おにーちゃん?」

 

喧嘩なんか見たことない龍花が漸くショックから回復したようだ

 

「あれ?なんでここに?」

 

きょときょとしてる龍花に溜め息を吐き

 

「はぁ……4時間目に遅れるぞ。送っててやる」

 

「あれ? 3時間目の体育は?」

 

「もう終ってる」

 

不思議そうに何度も何度も首を傾げる龍花は、チンクを見て

 

「えーああ!? 思い出した!! 喧嘩! 喧嘩は駄目ですよ!?」

 

「ぷっくく。なんだはやてお前の妹は面白い奴だな」

 

お前が原因なのに……あんまりうろちょろしないように伝えておこう

 

「なんで笑うんですか?」

 

「気にするな、ほら早く来い」

 

龍花の手を引き1年のクラスに向かいながら、

 

(絶対龍花から目を離すなと王花に頼んでおこう)

 

また変な奴らに目をつけられた時に私が傍に居るとは限らんしな……はぁどうも前途多難な感じだ

 

 

 

 

 

「龍花ちゃん、どこ行ってたの?」

 

居なかった龍花ちゃんにそう尋ねると

 

「変な人に絡まれて……えーと赤い髪の怖い人と銀の髪の人に助けてもらってた」

 

「何があったの?」

 

龍花ちゃんは昔からトラブルを良く起こしてたけど……これはかなり極めつけだ

 

「目を離した我が悪かった、今度からは気をつけよう。はやて」

 

「すまんが頼むぞ? 龍花はトラブルとフラグを引き寄せるからな」

 

ふうっと溜め息を吐くはやてさんと王花ちゃんを見ながら

 

「次はねー美術だから移動だね」

 

「そっか、じゃあ行こう」

 

2人で美術室に移動しようとすると

 

「「待て待て!!! 2人で行くな!!!」」

 

王花ちゃんとはやてさんに止められ

 

「「絶対2人だけで行動しないでくれ!!」」

 

そのあまりに必死な形相に頷くと2人はひそひそと

 

「ドジと天然がどんな化学変化を齎すか判らん」

 

「うむ、とんでもないトラブルを引き起こす可能性もあるしな」

 

小声だからよく聞こえないが失礼な事を言われてる気が……

 

「それなら王花ちゃん、早く行こう」

 

「うむ。そうだな」

 

王花ちゃんに連れられて私と龍花ちゃんは美術室に向かった……

 

 

~放課後~

 

「龍花ちゃん、部活動見学してみない?」

 

「部活動見学?……でも私運動できないし」

 

「見るだけでも良いからさ、見てみようよ。特に野球部と剣道部は見に行かないと!」

 

剣道部にはシグナムさんが、野球部にはヴィータさんが居る。これは1度見たほうが良いに決まってる

 

「ヴィータ兄とシグ兄の部活? それなら見たいかも」

 

きっと龍花ちゃんは2人の格好良い所を見た事が無い筈。きっと興味を持つと思ってた

 

「んじゃ、行こう!! 外で雷花ちゃんと星花ちゃんが待ってるから」

 

王花ちゃんは今日の食事当番なので先に帰った。部活見学に付き合ってくれるのは雷花ちゃんと星花ちゃんだ

 

「ほらほら! 早く!!」

 

「引っ張らないでよ~」

 

龍花ちゃんの手を引いて外に出る、きっと2人の格好良い所を見れば龍花ちゃんも見る目が変わるはず。自分のお兄ちゃんが誇らしくて格好良い人達だって教えてあげないと!私は変な使命感を感じながら龍花ちゃんと外へ出た……

 

 

第10話に続く

 

 




ヤンキーでデレる。うんこれも一種のヤンデレですよね? 違うだろ!? とか言う突っ込みは受けないんであしからず。次回はシグナムとヴィータの部活動見学に龍花が行きます、これでヴィータとシグナムの意外性を部活の面々が知る事になるでしょう、
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