第97話
今回のテストは勉強範囲も広いのでリューカを招いて勉強をしようと思ったのだが
「絶対邪魔されるよ?ギル?」
エルキドゥの言葉も一理あり。リューカだけを招けば間違いなく雑種共が乱入してくるのは自明の理
「それならば最初から招けば良いとそう言うことだな」
最初から招いておけば妨害はないと、あくまで勉強と言うことを強調すればいいのだろう……
「まぁ遊ぶのではなく勉強会って言うのが大事だろうね。リューカも遊ぶからおいでと言っても来ないだろうしね」
そう笑うエルキドゥ。確かに来てくれないとおもう。あくまでテスト期間なのだしな
「まぁ連絡はしてあるから。後はリューカが上手くやると思うよ」
我とエルキドゥではやてとかイリヤとかを呼ぶのは難しいだろうから、一番なのはやはりリューカの言葉なのだろうな……我はそう思いながらカレンダーの土日の所に赤い丸をつけ
「さてと何を買い込んでおくか?」
折角招待するのだから、それなりの準備をいう物がある。
「アイスとジュース位は用意しておこうか。暑いしね」
夏場なのだしそれは必要だ。リューカの好きなケーキとかも用意しないと行けないだろう
「じゃあ明日の学校の帰りにお菓子を買って帰ろう。それに招待しているんだから食事も出さないといけないね。暑いからカレーにでもするかい?」
そう笑うエルキドゥ、我は少し考えてから
「我は甘口だぞ!忘れるな!あと蜂蜜とりんごだ!」
これだけは譲れない何よりも必要な事だ。辛口などは我の口には合わないからな!
「はいはい。それだけの甘口好きなのはどうなんだろうね」
呆れたような顔をするエルキドゥ。辛いのは苦手なんだから仕方ない。多分リューカも同じだろうと思う。と言うかそうであって欲しい……
「まぁ大人数文を作るから辛口も買うけどさ」
そう笑い手帳に材料と買う物をメモしているエルキドゥに我は慌てて
「前のようにブレンドなんかするなよ!」
以前ミックスカレーを作ったエルキドゥ。中辛と甘口のミックスカレーで酷い目にあったのでそう念を押したのだった……エルキドゥはそんな我を見てくすりと笑いながら
「判っているよ。ギル」
その優しいと言える視線にを前に我は気恥ずかしいものを感じ、自分の部屋に逃げるように向かったのだった……
「やれやれいつまで経っても子供っぽいね」
逃げていくギルガメッシュの背中を見つめるエルキドゥの視線は子供を見る親のように優しい物だった……
リューカから今度の土日に金ぴかの所で勉強会をするというメールが来て
「ええ……なんであいつの所なの?」
別に勉強会自体は構わない。テストの範囲も広いし、1人で勉強をするよりも効率がいいはずだ。だけど……よりによって金ぴかの家と言うのがどうしても納得いかない
「でもなー断るのもなぁ」
勉強を楽しみにしています。イリヤちゃんも一緒に行きましょうと言う楽しそうな一文。断るのも悪い気がしてくる……
「まぁ私の家が暑いって言うのは判るけど……」
昔ながらの日本家屋。クーラーはあるにはあるけど、その部屋に大人数が入れる部屋にはない
「とりあえず……行くってメールしておくかな」
断るのも悪いし、勉強の効率も考えると人数が多いほうがいいのは判る。だけど
「多分また前みたいになるんじゃないかなぁ……」
勉強はするけど、途中で脱線してしまうような気がする。
「だけどまあそれも楽しいかな」
とりあえず私な苦手な国語とかのワークを鞄に詰めておこう。それまでは自分で出来る範囲は自分でやっておこう。特に得意な英語とかなら1人でも出来るし……参考書を開いて勉強をしていると扉をノックする音がする
「どうぞ~」
キリツグかな?それともお母様?と思いながら振り返ると
「なんだクロエか」
まさかたずねてくるとは思って無かったクロエの姿に思わずそう呟くと
「なんだとはなによ、なんだとは」
不機嫌そうに呟くクロエ。私は手にしていたシャーペンを机の上に置いて
「何かよう?珍しいわね?」
そう尋ねるとクロエは言いにくそうに課題を机の上に置く
「現国語?まだ読めないの?」
私がそう尋ねるとクロエはスカートを握り締めて
「士郎兄様が居ないから仕方ないじゃない!」
「はいはい。じゃあそっち座りなさいよ」
私もあんまり得意ではないが、クロエよりかは得意だ。だから少しずつクロエに課題を教えながら、自分の課題を進めるのだった
「お、関心関心」
士郎は部屋で並んで勉強しているイリヤとクロエを見た士郎はその姿を見て満足そうに笑いながら
(あとでお茶を一緒に持ってこよう)
おやつに買って来た大判焼きを温める為にキッチンへと降りていくのだった……
「イリヤ、クロエ?大判焼きを持って来たから少し休憩にしないか?」
「「わーい!」」
嬉しそうに笑うイリヤとクロエに士郎は苦笑しながらイリヤの机のイスに腰掛け
「ん?イリヤこれ間違ってるぞ?」
「嘘!?」
間違っている問題を見つけて。2人の問題を見直すのだった……
「龍花ちゃんが今度の土日にギルガメッシュの家で勉強しようって言ってるよ?」
陽花が携帯を片手に笑いながら言う、だけど我達は眉を顰めた、その理由は
((何を企んでいるんだ?))
ストーカーの疑惑がある金ぴか。龍花だけを招くなら判るんだがどうして我達も招待したのかが判らない
「そっかー龍花と一緒に勉強なら楽しいよねー」
「うん。楽しいよねー」
ニコニコと笑う雷花と陽花。警戒心が強い雷花だがそれは自分に対しての物、それ以外に対する警戒心はかなり低い。そして陽花には警戒心なんてものは存在しない
「参加するって送信していい?」
陽花の問い掛けに少し考える。メールの内容が気になっていると我の携帯にもメールの着信があり
「少し待ってくれ」
携帯を取り出してメールを確認する、差出人はエルキドゥで我達だけではなく、イリヤとクロエ達も誘っているらしい。それならば
「OKだ。行くとしよう。
あれだけの人数が居るなら金ぴかを止める事ができる。それに今回のテストの範囲はかなり広いので大勢で勉強をしたほうが効率がいいのは確かだろう。
「じゃあ私も行くって龍花ちゃんに返事するー」
携帯を持ってソファーに座り込む陽花を見ながら私と星花は
「何を考えているとおもう?」
「判りませんね。龍花だけを誘うなら判るんですけどね」
龍花だけを誘うなら判るんだが……なんで我達まで誘ったんだろうか?
「あれじゃない?龍花だけを誘えば邪魔されるって思ったんじゃない?」
雷花がクッキーを齧りながら言う夕食の前なのに間食をするなといつも言っているのに。だけど
「それは的を得ているかもしれないですね」
星花がそう呟く。邪魔される事を考慮して、その対策を取る。恐らく金ぴかに入れ知恵したのはエルキドゥだろう……
「中々こんだ手を打って来るな。いや、そんな意図はないか」
エルキドゥにはそんな意図はないだろうが、必然的にそうなるだろう
「楽しみだね~龍花と一緒だからつまらない勉強も楽しいよね~」
「土日が楽しみだね。丸をつけておこうか」
楽しそうにカレンダーに丸をつける雷花と陽花。我と星花はそんな2人を見て溜息を吐きながら
「今度の土日は疲れそうだな」
「ですね。色々と頑張りましょうか」
龍花も陽花も警戒心なんてものはない、恐らく招待されているであろう、イリヤとクロエ。それにはやて達も色々と警戒するんだろうなと苦笑しながら
「じゃあ夕食の準備をするか。手伝ってくれるか?」
「今日は何を作るんです?」
夏場で暑いし……そうだなあ……冷蔵庫を開けて中身を確認し
「冷やし中華でもするか」
「良いですね。トマトときゅうり、それと錦糸卵とハムでいいですよね」
冷やし中華といえばそれだろうな。冷蔵庫から中華麺を取り出して
「雷花と陽花は宿題でも片付けておけ」
「「あーい」」
やる気なさそうに返事を返す雷華と元気のいい返事をする陽花に苦笑しながら夕食の準備を始めるのだった
「今度の土日が楽しみだなあ……」
みんなで勉強をするのが凄く楽しみ。それにおにーちゃんもいるし、イリヤちゃんにクロちゃんも来てくれるらしいから、本当に凄く楽しみ。残念なのは
(ヴィータ兄とシグ兄が来れない事かなあ)
キャプテンと副主将なので、大会のクジに参加しないといけないヴィータ兄とシグ兄が参加できないのが悲しいなあと思いながら
「だけど何か用意した方が良いかなあ」
何かを持っていってあげたほうがいいかもしれない。ギー君とエンちゃん何が好きだろう?手にしていたシャーペンを机の上において少し考える……
「わかんないや。エンちゃんに電話しよう」
エンちゃんの携帯の番号をコールする
『もしもし?リューカ?何のようだい?』
そう尋ねて来るエンちゃんに
「土日に勉強会に招待してもらっているので何か持って行こうとおもうのですが、何が良いですか?」
そう言うとエンちゃんは電話越しに苦笑しながら
『そんなの気にしなくてもいいんだよ?』
「親しき仲にも礼儀ありです。何が良いですか?」
暫く持ってこなくてもいい、いいえ持って行きますという口論を繰り返していると
『判ったよ。じゃあギルの好きなチーズケーキかな?』
ギー君。チーズケーキが好きだったんだ……手帳にチーズケーキが好きと書き加え
「判りました。じゃあ今度の土日に」
まだ時間もあるし、買い物をして材料を買えば充分間に合う。エンちゃんとの電話を終わり、手帳を確認する。
(丁度明日は買い物に行く日だから丁度良いですね)
夕食の材料を買うついでにレアチーズとクッキーを買ってくれば良いですね
「喜んでくれると嬉しいですね」
鼻歌を歌いながら手帳をポケットにしまい。課題を再開する
「多分国語はクロちゃんが苦手だから早めに終わらせましょう」
皆で勉強をするんだから、教えあって勉強すれば良いよね……
「おにーちゃんも来るし、凜さんも着てくれるからきっと大丈夫ですよね」
勉強が苦手な人が多いけど、きっと大丈夫だよねと自分に言い聞かせるように呟き。今自分が出来る課題をやり始めるのだった……
第98話に続く
今回はインターバルだったので、少し短めですね。次回はギルガメッシュの家に訪問の話になります。豪邸なのは間違いないのでしょうね。ほのぼのを目指して書こうと思います。ちょっぴり口論があると面白いかもしれないですね、それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします