海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです、今回で1回学園編は切り上げて、次回から日常編を入れようかなと思います、構成としては学園編と日常編をおんなじ割合か、どっちかによせて展開して行こうと思っていますので、それでは今回もどうか宜しくお願いします


第11話

 

 

 

第11話

 

「……」

 

1組の連中が一気に黙り込む、これは何時もの事だ、俺は自分の席に向かいそのまま机に足を乗っけて目を閉じる、好奇の目で見られるのはごめんだし授業にも興味はないし

 

そんな事を考えながら眠ろうとしていると

 

ぽこん

 

そんな感じの柔らかい手刀が頭に当たった。クラスの女子達が

 

「ちょっ! 龍花! セッテにそんなのしたら不味いって!!」

 

「龍花! どうしてお前はそうなんだ!?」

 

龍花? 誰だよったく

 

「ああん?」

 

凄んだ声を出しながら目を開くと俺の顔を覗き込む青い瞳が目の前にあり、美しいと言うよりかは可愛らしいと言う感じの少女の顔が直ぐ近くにあった

 

「ぬおっ!?」

 

そのあまりの近さに驚き椅子から落ちる、そんな俺の前にしゃがみ込んだ女子は

 

「机の上に足は乗っけるものじゃないですよ? それにそんなに服を着崩したら駄目です」

 

チャッチャと俺の着崩した制服のボタンを絞め、寝癖のあった髪もサッと整えた女子は満足気に頷き

 

「良しっと、さてとこれで本題に入れます」

 

「?」

 

何だ本題って? 俺が首を傾げていると

 

「この間は助けていただきどうもありがとうございました。私は八神龍花と言います、あなたの名前は?」

 

「あ……セッテ、セッテ・スカリエッティ」

 

「セッテさんですね、本当にありがとうございました」

 

にこりと微笑む女子の顔は華が咲くようでとても美しい笑みで……思わず俺が赤面していると

 

「ええい! 龍花! そう簡単に男子に近付くのではない!」

 

「ああ、王花ちゃん、大丈夫だよ、セッテさんは良い人だよ」

 

良い人……そんな事言われた事ない。

 

「だとしてもだ! お前は天然過ぎるんだ」

 

「?」

 

不思議そうな顔をする龍花を俺から引き離した王花はギロッと殺し屋の目で俺を睨んでから、龍花の手を引いて自分達の席に向かって行った。引き摺られながらヒラヒラと手を振る龍花を見ながら俺はゆっくりと身を起こしさっきと同じ様に机の上に足を乗っけようとして……止めた。別にあいつに言われたからだとか

 

「……」

 

無言で俺を見る純な色の瞳に負けたからとかでは決してない。そうに違いない

 

 

 

 

すげえ……俺はリューカの手並みに驚いていた、教師の言うことも聞かないセッテが机の上に足を乗っけるのを止め多少なりともノートを取る素振りを見せている。姉貴のカリスマ性とは方向性が違うが、リューカも一種のカリスマ性を持つと言うことか……俺はそんな事を考えながらノートを取った

 

「リューカ。リューカは居ますか?」

 

「アルトリアさん、こんにちわ」

 

「ええ、こんにちわ。リューカ」

 

休憩時間に姉貴が来てリューカと話している

 

「リューカ、なんでも今日はヴィータ達が一緒に食事を摂れないそうでして」

 

「え? そうなんですか?」

 

「ええ、シグナムとヴィータは大会の抽選に、はやては先生方に頼まれた事に時間が掛かるそうです。それでリューカを1人にするのは心配だからと、頼むと頼まれまして。今日宜しければ私と一緒に昼食を食べませんか? シロウや凛、私の友達なのですが彼女らも一緒なのですが」

 

シロウ先輩か……姉貴が好きな……

 

銀の閃光が俺の頬をかすり壁に刺さる

 

「なにか考えましたか、モードレッド?」

 

「なんでもありません」

 

やべえ……変な事考えると命がねぇ

 

「あの王花ちゃんとか陽花ちゃんも一緒でも良いですか?」

 

「勿論ですとも。王花も良いですよね?」

 

「我は構わんが、金ぴかは居ないだろうな?」

 

「ええ、あの金ぴかは呼びません」

 

「ならば我らが断る道理はないな。一緒に昼食にしよう」

 

姉貴と王花の話し合いが終った所で

 

「ああ、血が出てます。これバンソーコーよかったら使ってください、モードレッドさん」

 

「あ、ありがとう」

 

良いなあ……彼女にするならこういう可愛い子が……

 

白の閃光が俺の額を捕らえる、チョークだ。命中と共に粉に還るチョークに咳き込んでいると絶対零度の声が

 

「何を考えた塵芥? 死ぬか?」

 

王花か!? どんな力で投げてんだよ額が陥没したかと思ったぞ!?

 

「けほっ! こほっ! うきゃっ!?」

 

「むぐう!?」

 

咳き込んだリューカがバランスを崩し倒れてくる、そしてそのまま小柄な体とは不釣合いな物が俺の顔に……ああ、死亡フラグですねこれ

 

「アルトリア、判決を」

 

リューカを引っ張り寄せまるで汚物を見るような目で俺を見た王花にそう言われた姉貴は、何処かから取り出した竹刀を構え

 

「王の名の元に死刑です」

 

「理不尽だ!?」

 

「成敗ですッ!!!」

 

強烈過ぎる一撃に薄れていく意識の中

 

「ああ!? アルトリアさん! 暴力は駄目ですよ! モードレッドさん! 大丈夫ですか!?」

 

やっぱ、彼女にするならリューカ見たいな子が

 

「死ね」

 

「ふぐう!?」

 

「ああ、王花ちゃん鳩尾に踵落しは駄目だよ!!」

 

理不尽すぎる2連コンボに俺は意識を消し飛ばされた……

 

 

 

 

昼休み 士郎と一緒に中庭にシートを引き昼食の準備をしながら

 

「セイバーがヴィータの妹を連れて来ると言ってたけど、どんな子なのかしらね?」

 

「ん? 龍花かヴィータとかの過保護な兄貴たちに囲まれて育った天然娘って感じだぞ、遠坂」

 

龍花? 随分親しそうね感じね

 

「随分親しい呼び名ね?」

 

「ん? 家も近所だし、アイリさんとじーさんとも仲が良いからな龍花は、イリヤとも仲良しだしな」

 

なるほどね、幼馴染と……しかしどんな娘よ。ヴィータとかの妹って言うからやっぱ気が強いのかしら

 

「シロ君、お待たせしました」

 

「シロウ飲み物を買って来たので少し遅れてしまいました。ほらモードレッドしっかり持ちなさい」

 

「ひでえ。姉貴、俺はパシリか」

 

両手にビニール袋を提げ、背中に鞄を背負ったモードレッドの後ろからセイバーと見覚えのない少女が5人。誰が龍花なのよ

 

「おーう、久しぶりだなー龍花」

 

「そうですね、5年ぶりでしょうか?」

 

「それくらいだよな~」

 

銀髪の少女がそう笑いながらシートに座ろうとして私に気付き

 

「こんにちわ」

 

「え。こんにちわ」

 

ぺこりと頭を下げる少女に頭を下げ返す。

 

「シロ君、お友達ですか?」

 

「おう、同じ2年で勉強とかを教えて貰った。遠坂凛って言うんだ」

 

士郎がそう言うと少女はにこりと笑いながら私に手を差し伸べて

 

「八神龍花と言います、龍花と呼んで頂けると嬉しいです。宜しくお願いしますね凛……さんか、先輩かどっちが良いですか?」

 

邪気の無い可愛らしい笑みの龍花に

 

「さんの方がいいわね、龍花」

 

「はい! 凛さんですね」

 

私の手を握り返してくる龍花の手はやたら小さく柔らかかった

 

「んで、王花達も一緒か?」

 

「ふん、士郎の分際で呼び捨てか?」

 

「相変わらずの上から目線だな、お前は」

 

どことなくギルガメッシュに似ている少女と無表情の子と

 

「わーい! 龍花のお弁当も食べて良いの」

 

「龍花ちゃんはお料理上手だもんねー」

 

「はい、一緒に食べましょう、雷花ちゃん」

 

アホの子と天然が2人、なんとも統一性の無いメンバーだ

 

「モードレッドはそこの焼きそばパンでも食べてなさい」

 

「パシリにした挙句それか!? 幾らなんでも酷いぞ姉貴!!」

 

「黙りなさい、モードレッド」

 

その言葉と共にデコピン。モードレッドがその痛みに悶えてる中

 

「ほい、遠坂。今日の弁当。あとセイバーも」

 

士郎に差し出された弁当箱を受け取る

 

「ありがと、今度は私が作ってきてあげるわ。士郎」

 

「おお、楽しみにしとく」

 

むううう……不機嫌そうなセイバーにふふんと余裕の笑みを返す、セイバーは剣術とかは得意だがそれ以外からっきし駄目だから。こういう面では私の方が有利!

 

「凛さんも良かったらどうぞ」

 

蓋に玉子焼きとかのおかずを載せて差し出してくる龍花

 

「ありがと」

 

玉子焼きが目に止まりそれを口に運ぶ

 

(うっ、これは完全に私の負け)

 

出汁。焼き加減ともに完璧。士郎と良い勝負だ

 

「いいさー、いいさ、俺は焼きそばパンで」

 

「どうぞ、モードレッドさん、ちょっと量少ないかもしれないですけど」

 

いじけモードのモードレッドにも同じ様におかずを差し出している龍花

 

「あ、ありがとう」

 

それを涙目で受け取り、いもの煮っ転がしを食べたモードレッド

 

「うま!? 無茶苦茶美味い!」

 

そんなに? 私も興味が沸き煮っ転がしを食べる

 

「美味しい」

 

「あ、そうですか。良かったです」

 

にこにこと微笑む龍花も自分の分の煮っ転がしを食べて、うん、美味しいです♪と笑う龍花を見てると

 

「おっ? 桜ーお前も来いよー」

 

丁度通り掛かった桜を呼び止める士郎は

 

「いいよな? 遠坂。桜呼んでも」

 

「呼んだ後に聞くんじゃないわよ」

 

士郎が呼んだのは私の妹の遠坂桜。妹の癖に私よりも遥かに胸が大きく非常に嫉妬深い性格で物凄い目で私を睨みながら歩いてきた

 

「良いんですか? 先輩私も一緒で」

 

「おう、一緒に食べたほうが楽しいしな」

 

この朴念仁の頭いっぺんぶち抜いたほうがいい気がしてきた……

 

「こんにちわ。八神龍花です」

 

「あ、こんにちわ、遠坂桜です。えーと同じリボンの色ですよね。1年ですか?」

 

「はい、私は1組です。桜さんは?」

 

「私は2組です」

 

「そうなんですかーじゃあ星花ちゃんと一緒ですね」

 

にこにこと笑う龍花に毒気を抜かれ、私は

 

(まあ士郎の頭をぶち抜くのはまた今度で良いか)

 

それに龍花にグロテスクな光景を見せるのは気が引けるし……

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、またな~」

 

次は体育だからといって早めに席を立ったシロウを確認し、モードレッドに教室に帰るようにと脅してから。満腹のせいかうとうとしてるリューカ(陽花と雷花もこっくりこっくり舟をこいでいる)とその3人に自分の上着を掛ける王花と星花を見ながら

 

「リューカ」

 

「龍花」

 

「龍花さん」

 

私と凛と桜の声が重なった、考える事は同じか!? 私達が互いに互いを牽制しつつリューカの返事を待つと

 

「ふみゅ?……はううう、なんですか?」

 

ものすっごい眠そうなリューカにちょっとキュンとしつつ、(凛と桜も同じ反応)

 

「今度のお休みにまた料理を教えていただけませんか?」

 

「ちょっセイバー!? 私が頼もうとしてたのに!?」

 

「わ、私もお願いしたかったんですけど」

 

3人でちょっとした言い合いになっていると

 

「はふ……むにむに」

 

欠伸をして眠そうに顔を擦るリューカは

 

「皆でやればいいんじゃないですか~今度のお休みはバゼットさんにもお料理教えますし~1人も4人もかわらないですしね~」

 

むにむにと眠そうにそう言って再びこっくり、こっくり舟をこぎ始めるリューカ。よほど眠いのだろう

 

「えーと、リンとサクラも一緒と」

 

「まぁ。教えてくれる本人がそう言ってるんじゃ、こっちがあんまり我侭を言うのも何だしねー」

 

「わ、私は龍花さんの言うことが正しいと思いますけど」

 

シロウが関わらない限りはのほほんとしているサクラ、まぁリューカの言い分が正しい。どこに集まるのかと言うのを聞きたいが

 

「悪いが予鈴までは寝かせてやってくれ。龍花は身体が弱いから少し休ませてやりたい」

 

王花にきっぱりとした口調で言われ、暫くの間おだやかな寝息をたてて眠るリューカを見ている事にした

 

「龍花、龍花。予鈴がなりましたよ、起きてください」

 

「む……ふぁい。起きますよ~星はにゃ……」

 

起き抜けで眠そうに目を擦りながら背伸びをしながら。立ち上がり。きょろきょろと辺りを見回しポンと手を叩いて

 

「携帯。携帯」

 

携帯を取り出し私達に向け

 

「電話番号とメールアドレスを交換して、今度の休みにいる物とかを電話かメールしますから」

 

そう笑うリューカとアドレスと番号を交換し私達も自分の教室に戻った

 

そして週末の夜、私の携帯がなり

 

【明日、10時に駅前の広場で待っています、目印にスーツの女の人と一緒なのでその人を探してください 龍花】

 

スーツの女の人って誰ですか、リューカ。

 

そんな謎を抱えたまま、夜は更けていった……

 

 

第12話に続く

 

 




凛と桜も追加参戦、まぁこの小説でのヤンデレ被害者は「士郎」で行こうと思っています。ヤンデレださなきゃ、私の小説じゃないですしね
次回はバゼット含めたFate系のキャラとの日常編で行きたいと思います。それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします
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