海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は日常編となります。ほのぼので行きたいと思っているのでどうか宜しくお願いします
なお今回からは少しだけ「IS」の生徒も出して行こうと思います。隣町の生徒と言う設定で行こうと思いますので宜しくお願いします
後剣道のルールは詳しく無いのでどこか間違って……いえ多分殆ど間違っていると思いますが、スルーしてください。それでは始まります



第19話

 

第19話

 

「ん? 何してるんだ。龍花」

 

龍花が出掛ける準備をしてるので、まさか1人で出かける気かと不安になり尋ねると

 

「はやておにーちゃん。アルトリアさんに誘われてシグ兄の剣道の試合を見に行くんです」

 

そう言えばシグナムがそんな事を言ってたな……

 

「なので今日のお昼はカレーを用意してるんで温めて食べてくださいね」

 

「それは良いが……」

 

不安な事がある、これだけは尋ねておかないと

 

「1人で行く気か?」

 

龍花が1人で隣町の会館に辿り着ける可能性はよくて10%。悪ければ2%。必ず目的地と違う場所についてしまうに違いない

 

「大丈夫ですよ。迎えが来てくれるそうですから」

 

よいしょと言いながら鞄を龍花が背負ったところでチャイムが鳴る

 

「迎えが来てくれたみたいなんで行きますね」

 

そう笑う龍花を玄関まで送る、玄関にはアルトリアと瓜二つな顔をした男子生徒。たしか……モードレッドが居た

 

「おはようございます」

 

「ああ、おはよう、モードレッド。お前が迎えなのか?」

 

男と2人きりで龍花を行かせるなんて不安だと思いながら尋ねると

 

「心配しなくて良いですよ、指定された時間までに龍花を試合会場に連れて行かないと……」

 

「行かないと?」

 

「竹刀100連発ですから……」

 

自分の弟でも信用0……いや、龍花の魔性を考えれば妥当な判断か

 

「それじゃあ、行ってきます」

 

「行ってらっしゃい」

 

龍花とモードレッドを見送り、居間で課題を片付けているとまたチャイムが鳴る

 

「どちら……なんだ、貴様か金ぴか」

 

「貴様に用は無いわ。リューカを出せ」

 

ふふんと腕組するギルガメッシュに

 

「残念ながら龍花は居ない」

 

「居ない? どういう事だ?」

 

説明するのも面倒くさいが言わなければしつこく尋ねてくるだろうから。教えてやる事にした

 

「龍花はアルトリアに誘われて隣町まで剣道の試合を見に行ってる。帰るのは……」

 

そこまで言うとギルガメッシュの姿はもうなかった。龍花が居ないのなら用は無いと言いたげな様子でとぼとぼと歩いていくのをみながら。

 

「さてと……課題を終らせたら掃除でもするか」

 

何時もは龍花がしてくれているが今日は私が掃除をしてやるかと思いながら。私は居間に戻った……

 

 

 

リューカを駅まで案内し始めて。10分……この短時間で2回はぐれかけた。この天然お嬢様は思った以上に厄介だ。だが

 

(まぁ悪い気はしないかな?)

 

リューカは間違いなく美少女だし、一緒に居るのも悪くないと思っていたが……

 

「あーイリヤちゃん」

 

はい、死んだー、俺死んだー

 

「あらリューカと……モードレッドか」

 

リューカの響きだけは優しく、俺の名は呼ぶのも嫌だという感じ、なら呼ばなくていいと思う。なお犬の散歩中だったのかやたらでかくて黒い犬がイリヤの横に居る。

 

「どこに行くの?」

 

「はい♪ モードレッドさんと隣町へ」

 

ちょっと待って、話を聞いてくれと言いたい。隣町に行くのは間違いないしかしこの言い方では

 

「隣町へ(デート?)」

 

「はい隣町にです(お兄ちゃんの試合を見に)」

 

「ふーん、こんな朝から隣町にねー(デートに)」

 

「早くないと駄目なんですよ(試合が始まっちゃうから)」

 

怖ろしく噛み合わない会話を繰り返したイリヤとリューカ、そして次の瞬間、イリヤは隣の犬に

 

「やっちゃえバーサーカー(噛み殺せ)」

 

「?」

 

困惑するリューカを自分の隣に引き寄せたと同時に犬が

 

「ちょっ!待てーッ!!! マジで!? マジで噛み殺しに来てるぞ! この犬!!!」

 

「グアアアアッ!!!」

 

大口を上げて噛み付きに来る、バーサーカーとかいう犬の上顎と下顎を掴み、噛みつきを阻止するが。前足は容赦なく俺の腹をけり続けている。犬のパワーじゃねえ、むちゃくちゃ痛い……しかし前足でこの威力なら噛み付きはまじで死にかねないぞ

 

「全くリューカをデートに誘うなんて、何て身の程知らずなのかしら? リューカ、私の家に遊びに来ない?」

 

「デート? 私モードレッドさんと隣町にシグ兄とアルトリアさんの剣道の試合を見に行くんですけど?」

 

「……剣道の試合?」

 

「はい」

 

暫く黙り込むイリヤ、そんな暇があったら! 早く助けてくれ! まじで噛まれる!! 首筋に迫る牙を必死で押さえながらイリヤのストップの声を待つ

 

「バーサーカー、誤解だったみたい。止め」

 

その合図で噛み付きを止め。イリヤの隣に尻尾を振るバーサーカー。

 

「やべえ……まじで死ぬと思った」

 

こんなに身近に死を感じるとは思っても見なかった。マジギレの姉貴と対峙してみたいだ(前に俺が姉貴のプリンを食ってしまったときは全治1週間の打撲を負った)

 

「だってバーサーカーは軍用犬だから。普通に人殺せるわよ?」

 

「なんで私の耳塞ぐんですかー?」

 

リューカには聞かせられない単語なので耳を塞いでいるイリヤに

 

「少しは謝れよ!!」

 

「ごめん」

 

「軽すぎるわ!!」

 

軍用犬ならマジで俺は死に掛けた訳で。その割には謝り方が軽い

 

「ほら、早く行かないと電車に遅れるわよ」

 

「くっ……覚えてろよ」

 

「忘れるわよ、あんたも忘れなさい」

 

文句はあるが、遅れると姉気に処刑される。ここは我慢して駅に向かおう

 

「行こうか? リューカ」

 

「はい」

 

「じゃあねー」

 

「バウッ!!」

 

イリヤとバーサーカーに見送られ、俺とリューカは再び駅に向かって歩き出したのだが……

 

「あれ? モードレッドさん?」

 

はぐれること2回

 

「あいた!?」

 

よそ見し電柱にぶつかること3回

 

終いには

 

「ちょっと張り切りすぎました……重いです」

 

お弁当の入った鞄が重いのかよろめき始め

 

「ああ、持つ! 俺が持つ! それと!」

 

「?」

 

急に自分の方を向かれ首を傾げるリューカに

 

「はぐれると困るから手を繋いでもいいか?」

 

そう尋ねるとリューカはにこりと微笑む

 

「はい、宜しくお願いします」

 

予想に反して俺の手を取ったリューカの手は思いのほか小さく柔らかかった

 

(姉貴の手はもっとこう……固いというか。強い手だよな?)

 

昔から剣術を収めていた姉貴の手は柔らかくはあるが、強い手だった……リューカの手は小さく儚い……そんな手だった。俺がそんな事を考えていると

 

「モードレッドさんがいてくれて本当に良かったです♪」

 

そのあまりに綺麗な笑顔に心臓がどきんっ! と跳ね上がった……

 

(いやいやいや……違う、違うって……俺はそんな命知らずじゃないぞ?)

 

シスコンの兄軍団。過保護な従姉妹。赤い悪魔と白い小悪魔。慢心王。を相手にするほど勇者じゃないはず……俺は普通に手に収まるくらいの幸せでいいはずだ。なのに

 

(うードキドキする。これはそうだ! きっと手を繋いでいるからで、恋とかそういうのじゃない! そうさ! きっとそうにきまっている!!!)

 

葛藤するモードレッドとそれに気付かない龍花は電車に乗り。隣町へと向かった……

 

 

 

 

 

隣町の駅前をあるく2人の少女。1人は活動的な印象を与えるツインテールの少女ともう1人は銀と言うよりかは白と言う髪の色をした目立つ少女。2人は藍越学園に通う生徒の「凰・鈴音」と留学生の「ラウラ・ボーデヴィッヒ」。2人は今日思い人である「織斑一夏」の剣道の試合を見るために。試合会場に向かう途中だった

 

「あれ? あの子何してるのかしら?」

 

その言葉に振り返ると、駅前のベンチに腰掛ける銀髪の少女が見える、白のブラウスと青いスカートと派手な格好ではないがその纏う空気とでも言うのか。それが人の目を惹き付けるそんな女の子だった。ブラブラと足を揺らしてる事が気になり

 

「もしかしたら迷子なのかもな」

 

「そうかもしれないわね」

 

見たところ中学生……もしくは小柄なので小学生なのかもしれない。

 

「どうする。鈴」

 

「見て見ぬ振りも出来ないしね。一応話しかける?」

 

「そうするか」

 

そう判断しその少女に話しかける事にした。すると私達が話しかけるよりも早く少女が

 

「こんにちわ」

 

「え。ああ、こんにちわ」

 

にこにこと笑う少女に

 

「迷子になったの?」

 

と鈴が尋ねると少女は笑いながら

 

「いいえ。一緒に来た人が飲み物を買ってきてくれると言うので待ってるだけですよ」

 

笑いながら返事を返す少女はなんと言うかお嬢様と言う感じの雰囲気を持ったままにこにこと笑っている

 

「リューカ。来たぞー」

 

遠くのほうで手を振る金髪の少年が見えると、笑っていた少女は立ち上がり

 

「心配してくださってどうもありがとうございました。貴女達は良い人ですね。ではまた……」

 

そう笑うと日傘を差してのんびりと歩き出すリューカと呼ばれた少女の背を見ながら

 

「何か不思議な子だったわね」

 

「そうだな」

 

あまり近くには居ないタイプの子だったと思いながら歩き出したのだが

 

「鈴。さっきの金髪どこかで見た気がする」

 

「ラウラも? じつはあたしも」

 

うーんと首を傾げながら私と鈴は早足で試合会場にと向かった

 

 

 

 

 

 

彼女は……あの時の

 

試合前のアップをしている時に気付いた。前の日曜日に会った可憐な少女を見つけ、しばし停止していると

 

「ん? どうしたんだ。 ヴィクトリア」

 

同じくアップをしていた一夏に尋ねられ

 

「いや……前にあった可愛い子が居てな」

 

へーと頷く一夏を横目にアップを終えて。防具を身に付けようとしたところで

 

「こんにちわ。また会いましたね」

 

突然話しかけられ驚きながら振り返ると。白い日傘を持った少女が目の前に居た

 

「あ、ああ。こんにちわ」

 

私がそう返事を返すと

 

「はい、こんにちわ」

 

とにこやかに返事を返された。やはり可憐だ……私がそんな事を考えていると

 

「ぎゃあああああッ!!!!」

 

と言う悲鳴とバシーンと言う音が響いていた、その音の聞こえて来たほうを見ると私立聖祥大附属高等学校の女子剣道部。主将のアルトリア・セイバーが竹刀を振るっているのが見えた

 

「あーあ。モードレッドさん。可哀相」

 

そう呟く少女に

 

「知り合いなのですか?」

 

「ええ、お友達です」

 

にこにこと返事を返してくれる少女に

 

「今日はどうしてここに?」

 

絶対に自分ではないと思うが応援に来ているのだろうと思い尋ねたところで

 

「龍花。そっちは藍越学園の応援席だ」

 

「あれ? そうだったんですか?」

 

今日の対戦相手の私立聖祥大附属高等学校の剣道部に所属する。八神シグナムがその背で少女を隠しながら

 

「龍花。知り合いか?」

 

「はい、前に迷子になった時、大通りまで案内してくれた良い人です」

 

にこにこと笑う少女の言葉を聞いたシグナムは

 

「そうか。妹が世話をかけた」

 

い、妹!? その言葉に驚いていると

 

「行くぞ。龍花、私達の応援席はこっちだ」

 

「ちょっと待ってください。シグ兄」

 

そう言って立ち止まった龍花は

 

「あの時はどうもありがとうござました。応援は出来ませんが頑張ってくださいね」

 

そう笑ってシグナムと共に歩いて行った

 

「やはり……可憐だ」

 

「おーい、ヴィクトリアー? そろそろ試合始まるぞ?」

 

一夏の間延びした声がどこか遠くに聞こえた……

 

 

 

 

 

 

 

「アルトリアさん。頑張ってくださいね」

 

リューカにそう声を掛けられ

 

「勿論ですとも、リューカ。態々応援に来てくれたのです。無様なところは見せません」

 

ぐっと握り拳を作り返事を返すと

 

「気負いすぎだぞセイバー。何時も通りに行けば勝てるさ」

 

シロウにそう声を掛けられて、はっとなった。シロウとリューカの応援に答えようと変に力が入っていた事に

 

「シロウ……そうですね。ありがとうございます」

 

大きく深呼吸してからそう返事を返し

 

「よし! 頑張れセイバー」

 

「頑張ってくださいね! アルトリアさん」

 

シロウとリューカの声援に背中を押され私は対戦相手を見据えた。真剣な表情で竹刀を構える私と同じ2年生の篠ノ之箒。地力ではこちらが上だが、幼少のころから剣道をしていたホウキの実力は非常に高い事を知っている

 

「礼……」

 

審判の前に立ち互いに頭を下げ、竹刀を構える

 

「始めッ!!!」

 

その合図と共に一気に間合いを詰めてくるホウキ

 

「面ッ!!!」

 

 

「くっ!」

 

強烈な面への一撃を受け止める。前は速攻で決めに行って私が勝利した。ならばと今度はホウキが速攻を仕掛けてきた

 

「面!! 面ッ!!!」

 

連続で振るわれる竹刀、だがそれは力任せ。実力の差を速攻で埋めようとしている剣

 

「胴ッ!!!」

 

 

大振りの一撃を避け、通り抜け様に胴に竹刀を叩き込む

 

 

「1本!! 2本目構え……始めッ!!!」

 

今度はこちらから攻め込む

 

「面ッ! 面ッ!!」

 

連続で2回面を狙って竹刀を振るう。私がさっきやったように面の間を狙って胴を叩き込もうとしているホウキ。業と面を叩く不利をして振りかぶる

 

「!」

 

横に動いて胴を叩こうとするホウキの前で後ろにバックステップをする

 

「!?」

 

狙いが外れて動揺するホウキの隙を突いて

 

「小手ッ!!」

 

パシーンッ!!

 

「それまで! 勝者、アルトリア・セイバー! 互いに礼!」

 

「「ありがとうございました!」」

 

一礼して戻る。前よりも剣筋が鋭くなっていた。無事に勝ててよかった

 

「お疲れ様です、アルトリアさん!」

 

「おめでとう、セイバー」

 

シロウとリューカの声に頷きながら私は面を取った

 

「どうぞ、アルトリアさん」

 

「ありがとうリューカ」

 

差し出されたコップを受け取り。座り込むと

 

「少し苦戦したか?」

 

「ええ。まだ私の方が上みたいですけど。ホウキは強くなりますよ」

 

「そうか」

 

人事の様に言うシグナムに

 

「次は男子の番ですよ、頑張って」

 

「ふふん。龍花が見に来てるのに不様な所を見せると思うか?」

 

自信満々の表情のシグナムに

 

「そうだな、見せないだろうな」

 

「それが答えだ。ではな」

 

そう言って列に並ぶシグナムを見ながら。私は身に付けていた防具を外し始めた……

 

 

 

 

 

 

なにあれ……

 

俺は目の前の鬼神を見てそう思った、途中まではこちらが優勢だった。所が大将の八神シグナムが出たところで雰囲気が変わった

 

「面!!」

 

バシーンッ!!!

 

「それまで!」

 

これでシグナムの3連勝、残るは俺とヴィクトリアだけだ

 

「何時にもまして強いな」

 

「だよな」

 

シグナムの周りにオーラが見える気がする。その原因は

 

「シグ兄! 頑張れ!」

 

「ああ」

 

シグナムの妹と言う龍花が原因だろう。って言うか頑張らなくても強いのに。そんなにはりきらなくても……

 

「前へ!」

 

「俺の番か」

 

目の前の鬼神を見る。何だろう勝てる気がしねえ……

 

「一夏。がんばりなさいよ!」

 

「そうだぞ」

 

折角応援に来てくれたのに悪いけど、多分勝てないぞ……俺

 

「はじめ!!」

 

その合図と共にシグナムが飛び込んできて

 

「小手! 面ッ!!!」

 

神速の2連撃、避けるとか防ぐとか考える前に小手と面を叩かれ

 

「それまで! 勝者 八神シグナム!」

 

何にも出来ず負けた……って言うかやばいってあれにどうやって勝てって言うんだよ

 

「シグ兄! 格好良い!」

 

「当然だ」

 

ますますやる気が増してるよ。これは負けかな

 

「頑張ってくれヴィクトリア」

 

「善処はしよう」

 

そしてヴィクトリアが前に出た瞬間。シグナムは鬼神から魔王へとランクアップした。視線だけでも殺されそうな殺気を放ちまくっている、一体何が原因だ?

 

「貴様は殺す」

 

言っちゃったよ!? この人殺すって言っちゃってるよ!?

 

「何故だ?」

 

「龍花に近付く者は殺す」

 

この人シスコンだったのか!? いや判らなくは無いけどさ! あんな可愛い妹が居たらシスコンにもなるだろうけどさ!

 

「始め!」

 

そして次の瞬間には2連発の面でヴィクトリアは崩れ落ちていた……

 

「そ、それまで!!!」

 

あーあ、折角の試合なのにこんなのあんまりだな……俺は溜め息を吐きながら帰り支度を始めたのだが

 

「折角来て上げたのに何にもして無いじゃない、一夏」

 

「見に来た甲斐が無いではないか」

 

文句を言うラウラと鈴に

 

「わりい! お詫びに……なんか奢る」

 

折角の休みに見に来てくれた2人に申し訳無くそう言うと、鈴は

 

「アットクルーズの1番高いパフェ」

 

「うむ、私もそれで」

 

2つ合わせて6000……

 

(こ、今月の小遣いが殆んど飛ぶ)

 

俺はがっくりと肩を落としながら帰り支度を終え。連行されるようにアットクルーズに向かった……

 

 

 

 

 

 

いや、何時にも増して凄かったな。姉貴もシグナム主将も

 

何時もの倍は動きは鋭かったと思う。それはきっと全てリューカの声援が原因だろう

 

「じゃあ試合も終ったし、どこかでお昼にしましょうか?」

 

俺がそう言うとリューカが

 

「あっ! それなら大丈夫ですよ? シグ兄と私と、アルトリアさんとモードレッドさんの分のお弁当作ってますから♪」

 

「俺もちょこちょこ作ってきたぞ」

 

リューカとシロウ先輩がそう言う、それなら下手な店で食べるよりか良いだろう

 

「シロ君はブルーシートもって来ました?」

 

「勿論だ」

 

この2人は剣道の試合を見に来たのか? それともピクニックにでも来たつもりなのか? とは思ったが口にはしない

 

「そうですね。良い天気ですのでそれも良いですね」

 

「ああ、全くだ」

 

姉貴とシグナム主将がやる気なんだ。俺の意見は決して聞き入れられる事は無いだろう

 

「どこかに公園とかありましたか?」

 

「それなら。この会館の近くに自然公園がある、そこにしよう」

 

「はい! なんかピクニックみたいで楽しみです♪」

 

そう笑うリューカを見ていると

 

「あいた!?」

 

姉貴の手刀が頭を捉える、しかも尋常じゃなく痛い

 

「モードレッド、リューカの荷物を持ってあげなさい」

 

「そんな、大丈夫ですよ?」

 

「良いんです。この愚弟はそれくらいしか出来ませんから」

 

何故俺は罵倒されなければならない、俺が何をしたって言うんだ

 

「すいません、モードレッドさん」

 

「いや、良いんだ気にしないでくれ」

 

おれは顔で笑って、心で泣きながらリューカの荷物を持ち、会館を後にした……

 

 

 

第20話に続く

 

 




次回は公園でのんびり昼食と言いたいですが、そう簡単には進みません、何でかって? それは秘密です♪
それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします
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