海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

22 / 104
どうも混沌の魔法使いです。今回は試合後の昼食タイムです、のんびりほのぼので行きたいと思いますのでどうか宜しくお願いします


第20話

 

 

第20話

 

「ここが良さそうだな」

 

「そうですねー」

 

シロ君がここと決めたのは大きな木の下で日差しがきつい今日には丁度良い場所だろう

 

「んじゃ、俺と龍花のブルーシートを引いて、セイバーとシグナムが来るのを待つか」

 

「はい」

 

私の持ってきていたお弁当の入った鞄はシロ君が持ってくれているので。その中から持ってきた自分のブルーシートを取り出し地面に引く、隣では同じ様にシロ君も自分のブルーシートを引いていた

 

「龍花は何を作ってきたんだ? 俺はおにぎりと卵焼き。後はから揚げとか煮物とかにしたけど」

 

ブルーシートの上に座りながら尋ねてくるシロ君の真向かいに座りながら

 

「私はサンドイッチとスパゲッティに魚のフライとか鳥のから揚げとかです」

 

運動の後なのでおにぎりも考えたが、シロ君にアルトリアさんにモードレッドさんも来ると聞いてたのでおかずをメインにしてきた。

 

「お待たせしました」

 

「色々買ってきた、今日は暑いからな」

 

アルトリアさんとモードレッドさんがコンビニの袋を提げて歩いてくる。アルトリアさんの手の袋にはジュースのペットボトルが、モードレッドさんの手の袋にはアイスとジュースを冷やす為の氷のブロックが入っているのが見える

 

「それでは失礼しますね」

 

アルトリアさんはシロ君の隣に座り、モードレッドさんはアルトリアさんの隣に座って。私とシロ君が持ってきたお弁当を見て

 

「今日はまた美味しそうですね、シロウ。リューカ」

 

嬉しそうに笑うアルトリアさんに

 

「アルトリアさんはいつでもそう言って喜んでくれるから嬉しいです」

 

「だな。作る側としては嬉しい限りだ」

 

作る側としてこの反応はとても嬉しい……ってあれ?

 

「アルトリアさん? シグ兄は?」

 

一緒に買いに行ったはずのシグ兄の姿がないことが気になり尋ねると

 

「すまない、遅れた」

 

少し疲れた様子のシグ兄が私の隣の腰掛ける、それと同時にふうーと深く溜息を吐くシグ兄に

 

「どうしたの? 試合で疲れたの?」

 

大分頑張ってたからそれで疲れたのかと思い尋ねると、シグ兄は

 

「ああ、違う剣道の事じゃあないし、龍花が心配することも無い。気にするな」

 

繰り返し気にするなと言うシグ兄を見ているとシロ君が何かに気付いたように

 

「またか?」

 

「ああ、そんな所だ」

 

シロ君はどうしてシグ兄が疲れてるのか知ってる素振りだ

 

「シロ君、どうしてシグ兄はこんなに疲れてるんですか?」

 

「いや……それは、うん。多分龍花は知らないほうが良い」

 

そういわれると余計に気になってしまう。なので

 

「何があったんですか? シグ兄」

 

「いや……龍花が……「知らなくて良いは無しです」

 

うっと言葉に詰まるシグ兄の眼を見ながら、シグ兄が口を開くのを待った

 

 

 

 

 

たすけてくれ とシグナムの目が叫んでいる。 龍花はそれに気付かずじっとシグナムの目を見ている。

 

(はぁ……あの癖は変わってないのか)

 

俺は小さく溜息を吐いた。龍花は今まで碌学校に来てないのに頭が良いのには理由が在る。龍花は自分が興味を持てば知らずにはいられないのだ。様は興味心と好奇心の塊と言っても良い。何かシグナムが説明するまできっと龍花はじっと顔を覗き込み続ける。

 

それが判ったから助けてくれと俺達に助けを求めているのだが……

 

(どうする? セイバー)

 

(シグナムが居なかったのは……まぁ何時ものですよね?)

 

(そうだと思うぞ、姉貴。シロウ先輩)

 

俺・セイバー・モードレッドはどうしてシグナムが居なかったのかを知っている。

 

(((知らないって凄いなー)))

 

藍越学園の生徒からすれば。シグナムは格好良く、そして冷静な態度の2年生としてお近づきになりたいと思う女子は多数居る。

 

しかし私立聖祥大附属高等学校に通う生徒からすれば、シグナムは冷静で格好良いが……シスコンと言うのが共通の認識だ。

 

つまり数少ない機会を物にしようとした藍越学園の女生徒に捕まっていたのだ。だがシグナムとしてはそれは言いたくないので困っているのだ。俺とモードレッドがどうやって龍花に説明しようか考えていると

 

(お腹が空きました)

 

!? この空気をがん無視するセイバーの声。その目は広げられたお弁当箱を凝視している

 

(ちょっ!? 姉貴……おっ、ふぐおう!?)

 

(モードレッドーッ!!!!)

 

龍花が見てない事を良いことに全力で拳骨・裏拳コンボでブルーシートに沈むモードレッド。相変わらず弟には一切の容赦がない

 

「リューカ。シグナムはですね」

 

そしてそのまま龍花の肩を掴んだセイバーは

 

「サインを求められていたのです」

 

真顔でそう次げた。へっ? 俺とシグナムの目が点になる。ついでに言うとモードレッドは泡を吹いている

 

「サインですか?」

 

「ええ、そうです。シグナムは出る大会には殆ど良い結果を出していますからね、人気があるんです」

 

さらりと嘘と真実を織り交ぜながら喋るセイバー。その目は以前弁当箱を凝視している

 

(腹が減りすぎてどこか変な回路と繋がったのか!?)」

 

嘘が苦手なセイバーがここまで淀みなく喋るとは……それほどまでに腹がすいてのか……でも流石にその嘘は無理が……

 

「ですのでリューカ、シグナムはサインを求める人に応じていたので来るのが遅れたのです」

 

「へーそうだったんだ。そうならそうと言ってくれれば良いのに」

 

信じちゃったよ!? 龍花信じちゃったよ!? 

 

「ね? そうですよねシグナム(話を合わせなさい)」

 

目でそう言うセイバーに頷き

 

「ああ、実はそうなんだ。 人数が多くて少々手間取ってしまった。前の大会から連続優勝だから」

 

そう笑うシグナムに龍花は

 

「そっか。大変だったんだね。シグ兄。今ジュースを入れますね」

 

ごそごそと氷の袋を空け紙コップに入れる龍花。そろそろ昼食になるか

 

「よいしょっ……ふんっ!!!」

 

「ぐへっ!?」

 

泡を吹いてるモードレッドの背中にすわり、気付けを施す

 

「はっ!? ここは?」

 

「公園でブルーシートの上だ。そして今から昼食になる」

 

冷静にモードレッドに状況説明するシグナム

 

「はい、ジュース入れましたよー

 

ジュースの入った紙コップを回す龍花。

 

「もう食べても宜しいですか?」

 

今にも弁当にかじりつきそうなセイバー

 

「はい、私もお腹が空きましたし……お昼にしましょう」

 

そう笑って手を合わせる龍花に吊られて手を合わして

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

昼食が始まった……特にセイバーの目の輝きようが半端ない。俺はそんな事を考えながら龍花のサンドイッチを手に取る

 

(見たところ、普通のタマゴサンド……だが)

 

「これは……実に美味です。リューカ」

 

「本当だ。むちゃくちゃ美味い」

 

もっきゅもっきゅもっきゅ×2 

 

貪るように食べるセイバーとモードレッドを見る限り。何か手を加えていると見た!

 

「むっ……龍花のおにぎりとはまた違う味だ」

 

反対側で龍花は俺のおにぎりを観察しているのが良く判る。 このおにぎりは米を炊く前に竹炭と昆布だしを加え。更に塩は岩塩を使った、中の鮭は脂の乗った少々高めの切り身を使ったし。海苔だっておにぎりに巻く前に軽く炙った。俺に出来うる限りの工夫を凝らした一品だ。

 

「じゃあ、頂きますね。シロ君」

 

「おう、俺も貰う」

 

さぁこのタマゴサンドにはどんな秘密が……

 

「なんかシロウ先輩の顔が劇画調に……」

 

「シロウはいつもこうです。シロウ曰く「料理には妥協しない」とのことです。しかしこのから揚げは美味です。おにぎりに非常に合いますね」

 

「ああ。全くだ」

 

もぐもぐと口を動かすセイバーとシグナムを横目にサンドイッチを齧る。そして気付いた

 

(こ、このパンは手作り! しかも朝に焼かれた物! それにパンは軽く焼かれ表面にはバター。 しかも挟まれている卵は……)

 

「何かのタレか?」

 

「はい。手作りの鳥のテリヤキのタレを煮詰めて、味付けを変えて卵に混ぜて焼いたんです♪ シロ君のおにぎりは岩塩と昆布だしですね」

 

おにぎりを両手で持ち食べながら尋ねてくる龍花に頷いていると

 

「漸く見つけたぞ! リュー「うるさい! 金ぴか!」 ふぐおうっ!?」

 

「ああ。ギー君ッ!?」

 

突然現れて高笑いするギルガメッシュの額にめり込むペットボトル×2 投げたのはそれぞれシグナムとセイバー。倒れたギルガメッシュを見ておろおろしてる龍花を見ながら

 

「モードレッド。ブルーシートまだあるから出してくれるか?」

 

「マイペースですね……」

 

はぁと溜息を吐くモードレッド。龍花やシグナム達と付き合おうと思えばこの程度で動じてたら話にならない。何でも受け入れることが大事なのだ……俺はそんな事を考えながら追加のブルーシートを引いた

 

 

 

隣町。剣道の試合で場所は特定出来たのだが肝心のリューカの姿が無い。我は自らの感を信じ公園に来たのだが

 

「いきなり500ミリのペットボトルを投げつけるとは何を考えている!?」

 

中身入りのペットボトルは正直死ねる……当たり所が悪かったら我死んでるぞ。文句を良いながらリューカ達の居る所に近付くと

 

「大丈夫ですかギー君? これどうぞ」

 

氷を包んだハンカチを手渡してくるリューカに礼を言いながら

 

「ふふん。我が色々と買ってきてやったぞ。感謝せよ雑種」

 

ジュースにアイスさらには菓子と色々と見繕ってきたものをブルーシートの上に置き。その上に座るとシグナムが

 

「何故ここに居る?」

 

「今朝尋ねたら隣町と聞いたのでな。リューカ我も貰っても良いか?」

 

リューカにそう尋ねるとリューカはにこにこと笑いながら

 

「勿論です、一杯作ってきましたから! どうぞ」

 

「うむ、では頂くとしよう」

 

近くのサンドイッチを手にし口に運ぶ

 

「うむ、美味だ。流石はリューカ」

 

「なんでそれがリューカの物だと判ったのです?」

 

セイバーの問い掛けに我は

 

「簡単な話だ。シグナムの皿にサンドイッチが4つ乗っている、それを見ればおのずと判る。雑種、そこのコーラを取れ」

 

セイバーの弟に命令していると、ぽこんとリューカの手刀が我の頭に当たる。痛くは無い、痛くは無いが

 

「ギー君! そういうことを言ったら駄目だと何度言えば判ってくれるんですか。そんなギー君は嫌いです」

 

「き、きら……」

 

嫌いの言葉のダメージが……目の前がまっくらになりそうだ

 

「わ、判った。我が悪かった。 モードレッド。コーラを取ってくれ」

 

「ああ」

 

このとき恐らく全員は同じ事を考えただろう。儚いという印象が強い龍花だが。怒ると1番怖いのも龍花だと

 

「これは実に美味です」

 

「まて。セイバー。我にもサンドイッチを」

 

「こっちのおにぎりでも喰っていろ。ギルガメッシュ」

 

「ぐぐぐ……己ッ!」

 

「はい、ギー君どうぞ♪ サンドイッチです」

 

そんなこんなで昼食を終え、のんびりと食休みをしていると

 

「くうーくうー」

 

満腹になったせいか眠りに落ちたリューカが視界に入る

 

「愛らしいことこの上……「やめろ、金ぴか」 ほう……リューカが寝ればそれか? 貴様」

 

我の手を掴む雑種を睨む、リューカが寝ていて気付かないのならどうということは無い

 

「ここいらで1度決着をつけてやろう」

 

「望むところだ」

 

腹ごなしを兼ねてこのシスコンを叩きのめす

 

「竹刀を貸してやろう」

 

投げ渡された竹刀をつかみ2・3度振るってから構える

 

「我が万能だということを教えてやろう、雑種」

 

「貴様の存在は龍花に良くない影響を与える。ここで殺す」

 

シグナムとギルガメッシュが防具無しの真剣バトルを見る士郎とモードレッド、セイバーはと言うと

 

「すーすー」

 

龍花の近くに座り眠り込んでいる……満腹になったら眠くなる。自然の摂理だ

 

「あれ止めなくて良いんですか?」

 

「死にたいのならどうぞ、俺はまだ死にたくないからな」

 

互いに互いを殺してやるといわんばかりに振るわれる竹刀を見たモードレッドは

 

「止めときます」

 

「それが良いと思うぞ。命は1つだ大切にしようぜ」

 

すぴーと眠る龍花とセイバーを見ながら士郎はそう呟いた

 

~10分後~

 

「「ううーん」」

 

「ダブルKOですね」

 

「ギルガメッシュが善戦したな。取り合えずシートの上に寝かせるか、足持ってくれ」

 

「はい」

 

よいしょっとモードレッドと一緒にギルガメッシュを持ち上げ。シートのほうに運びながら士郎は

 

「そういやさ」

 

「なんです?」

 

「敬語じゃなくて良いぞ? なんかこう……」

 

「落ち着かないですか?」

 

「そう、落ち着かないんだよ。普通にさ話してくれよ」

 

「判った。じゃあこれで良いか?」

 

「おう、じゃあ早く運ぼうぜ。龍花が起きると不味い」

 

喧嘩してたのを知れば龍花が怒るのは当然、その前に証拠隠滅をしておこう。士郎も士郎で龍花達と付き合う時の心得を完全に身に付けていたりする……

 

 

 

 

 

その日の夜

 

「ん? リューカからメールだ」

 

頭にタオルを載せたまま携帯を開いてメールを確認する

 

【明日、凛さんと服を見に行くのですが、エンちゃんも一緒にどうですか? きっと楽しいと思います。 もし来てくれるのなら申し訳ないですが、家まで迎えに来てくれますか? 凛さんとおにーちゃん達が1人で出歩くなときつく言うもので。 それでは返信お待ちしています 龍花】

 

その文面を見て僕は

 

「うん、その選択は正解だよ。凛それにはやて」

 

リューカを1人で出かけさせるなんて、迷子になれか、どこかでフラグを立てろと言ってるようなものだ。なのでその選択は正解とも言える

 

「しかし……服か」

 

凛が選ぶとなればそれは間違いなく女物だ……いや待てよ?

 

「ここで女物の服を着るようになれば、女子に告白されなくなる?」

 

僕の学園生活での致命的な問題が解決するかもしれない

 

「よし、僕も行こう」

 

どうせ明日も1日家かギルに付きあわされるだけだろうしね。僕は一緒に行くとメールを返し、クローゼットを開けて

 

「……スカートやっぱないな、となるとズボンとジャケット……」

 

完全な男物しかない自分のクローゼットを見て溜め息を吐き

 

「まっいっか……リューカと凛が居ればそう問題にはならないだろうし」

 

僕はそう思って適当にジーンズとジャケットを選んでベッドの横に出しておいたのだが。この選択が間違いである事に気付くのはもう全てが手遅れになった後だった……

 

 

 

第21話に続く

 

 

 




次回は龍花・凛・エルキドゥの3人での買い物の話になります。今回と続いてほのぼののんびりで行こうと思います。
それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。