海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです
今回で藍越学園編は終わりです。これで今度からの休み編でISのキャラも使えるようになるので、休み編の話の幅が広がるので嬉しいです。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


第36話

 

 

第36話

 

藍越学園の人は皆良い人ですね~

 

鈴さんも、箒さんも見た目はちょっと怖いけど優しいし、今日藍越学園にきたのは良かったかも知れない

 

(でも迷子にならないで会えたら良かったですねー)

 

迷子になるのって凄く恥ずかしいから。普通に会いたかったなって思っていると

 

「りゅーちゃーん♪」

 

「わわ!? 本音さん。どうしたんですか?」

 

後ろからのそーと抱きついてきた。本音さんは

 

「ん~りゅ~ちゃ~ん。今度さ~遊びに行っても良い~? 近くまで行ったら電話するから~」

 

にこにこと笑う本音さんに

 

「はい、ぜひ、今度のお休みに遊びに来てください。近くにバス停があるので」

 

あそこまでだったら絶対に迷子にならないから大丈夫だと思いながら言うと

 

「うん~♪ 行くよ~絶対♪」

 

「はい、お菓子とか用意して待ってますね」

 

本音さんに後ろから抱きつかれたまま返事を返し

 

「本音さん、動きにくいので離れてくれますか?」

 

「ん~もちょっとだけ~♪ 私は~眠いんですう~」

 

にへらっと笑う本音さんに

 

「あ、それでしたら」

 

いいことを思いついた。雷花ちゃんと陽花ちゃんに良くやってあげるやつ。ちょっと本音さんに離れてもらい、近くに正座で座り

 

「どうぞ」

 

膝をぽんぽんと叩くと本音さんはわーいって笑ってころんと私の膝の寝転がった。私は本音さんの頭を撫でながら

 

(おにーちゃん。今日私新しいお友達が出来ました)

 

藍越学園で出来たお友達は大事にしたいなあと思いながら、本音さんの頭を撫でながら空を見上げた

 

なおこの光景を見ていた1-1の生徒は

 

(なんだろう、あのお姉さんオーラ)

 

普通は百合を連想しそうだが、お姉ちゃんに構ってってじゃれ付く妹に見えた生徒が半分、そして残りの半分は

 

(可愛いなあ……)

 

本音が小動物、龍花が飼い主と言う感じがして、それが普通って感じがし。癒されていたりする……勿論その中には

 

(ああ。良いなあ……仲良くしてる女の子って絵になるなあ)

 

苦労人な一夏はそんな事を考えていたが

 

「極刑」

 

「ゴブア!?」

 

その視線が気に触ったマドカのリバーブローで悶絶することになった……

 

 

 

 

 

人気の無い図書館の一箇所に陣取る、小柄な男子生徒黒髪だから日本人に見えるが、彫が深く日本人ではないと判る。

 

彼の名前は「クリス・ファウスト」ラウラ同様ドイツからの留学生だ。

 

放課時間。いつものように図書館に篭り本を読んで居ると。携帯がメールの着信を知らせる、本を机の上におきメールを確認する

 

『クリス。近いうちに図書館に龍花という女子生徒が行く、私がいくまで面倒を見てやって欲しい ラウラ』

 

龍花? そんな女子生徒いただろうか? と首を傾げながら顔を上げると

 

「こんにちわ」

 

「!?」

 

目の前に銀髪の女性とが居て思わず後ずさる。頭の中は?マークでいっぱいだ

 

何で目の前に来るまで気付かなかったのか?

 

何でこんなに嬉しそうな顔でボクを見ているのか?

 

何で隣町の制服を着ているのか?

 

もう訳が判らない、完全に思考停止に陥っていると

 

「クリスさんですよね? ラウラさんに聞いてきたんですけども?」

 

「え、あ。ああ……ボクがクリスだ。君が龍花?」

 

メールに書いてあった名前を思い出しながら尋ねると

 

「はい、八神龍花です♪ ここには面白い本がいっぱいあるって聞きまして気になって見に来たんです」

 

にこにこと笑う龍花。確かに藍越学園の本は各国の伝承や神話の本が集まり。興味深い本も多いが

 

「読めるの?」

 

大体はその国の言語だ、だからこそここの図書館に来る生徒は少ない。なんせ読めない本を読もうなんて酔狂な人間はそうは居ない

 

「はい♪ 英語とドイツ。それとフランス語なら判ります」

 

バイリンガルって奴みたいだ……それにしても偏ってるな。クリスは知らないが龍花はアインスによって英語を、イリヤやアイリさんにドイツ語を、そしてアーチャーにフランス語を教わっていた。龍花は興味を持てばなんでも覚えたがる、最近は

 

「で、あるからして~ここはこう読むのじゃ」

 

「なるほど。ゾォルケンさん。凄いですね♪」

 

ゾォルケンにロシア語を教わり。4カ国目の外国語を習得しようとしていた、興味心の塊の龍花らしいと言えばらしい

 

「そっか。じゃあここら辺とか面白いかもね」

 

オーソドックスだが「ニーベルゲン指環」ドイツといえばこれだと思う。日本語翻訳もあるが、やはりドイツ語の方が詳しく書かれていて面白いはずだ

 

「ありがとうございます、早速見てみますね」

 

そう笑って本をめくり始める龍花を横目に自分の読んでいた本を再度開いた……

 

ピピピッ!!

 

(ん? もうこんな時間か)

 

本を読み始めると集中してしまうので、放課が終わる5分前に携帯がなるようにセットしておいた。読んでいた本を閉じ隣を見る

 

(あれ? 龍花は?)

 

姿の見えない龍花を探して辺りを見回した瞬間。寒気がした、龍花は読めない言葉でもあったのか辞書コーナーにいた。だがそこは図書館を使う生徒にとっては危ないと言われている場所だ。

 

「んーと、あった♪」

 

うんしょっと言いながら辞書を引き抜く、龍花を見た瞬間とっさにボクは走り出した

 

(あそこのコーナーは整理中なのに!)

 

藍越学園は辞書が多く整理するのに時間が掛かる。だから一部は赤のリボンが張られ近づくのを禁止されている、だが龍花はそれを知らない。赤いリボンの棚から辞書を引き出した瞬間、詰まれていた辞書の一部が崩れる

 

「危ない!!」

 

「ふえ?」

 

龍花の腕を掴んで自分に引き寄せるようにして引っ張り寄せると同時に

 

ドサドサッ!!!

 

音を立てて辞書の山が崩れる。危ないところだった……

 

ガラッ!

 

「すまない。龍花、クリス。少々……クリス。お前何をしている?」

 

ラウラの絶対零度の声に驚きながら、状況を確認する

 

龍花 後ろに本棚があり移動できない

 

ボク 本棚に手を置いている 俗に言う壁ドンってやつだ

 

(死んだ!?)

 

「クリスはそんな事をしないと思っていたが。やはり獣か」

 

ラウラが慣れた手つきでサバイバルナイフを装備する

 

「ストップ! ストップラウラ! 誤解だ!!!」

 

「犯罪者はみなそう言う。死ね」

 

駄目だ! 交渉の余地がない!? ラウラは思い込んだら一直線だ、ボクの話なんか聞いてくれない

 

「ラウラさん。ここの本棚崩れやすいんですねえ」

 

「ん? 本棚?」

 

龍花の言葉で我に帰ったラウラは辺りを見て状況整理をはじめ、数秒後、ナイフをスカートの中にしまい、

 

ゴスッ!!!

 

「ッーッ!?!?」

 

落ちていた辞書で僕の頭を強打してから龍花を自らのほうに引っ張り寄せた。ボクを強打する必要は無かったんじゃ?

 

激痛が走る頭を押さえながら蹲っていると。龍花がボクの前にしゃがみこんで

 

「助けていただきどうもありがとうございました。クリスさんはとっても良い人ですね♪」

 

物凄く嬉しそうな龍花の笑みを近距離から見たボクは

 

(あ。これ不味い……胸がどきどきする)

 

その余りに綺麗な笑顔に胸が高鳴るのを感じた……

 

一目惚れって奴だと思った……

 

 

 

 

 

 

龍花が無自覚に藍越学園の男女問わずフラグを立てている頃。市立聖祥大附属高等学校では

 

「ギルガメ」

 

「我の名を変な所で略すな。雑種」

 

リューカが居ない以上取り繕う必要は無い、睨みながら言うとはやては

 

「今週末いやいつかとは言えんが、龍花と出掛けたくは無いか?」

 

はやては心底不愉快だという顔で我にそう告げた。普段は龍花に近寄るなと言うはやてがこんな事を言うとは、内心驚きながら

 

「我に何をしろと言うのだ? はやて」

 

「話が早いな、ギルガメッシュ」

 

不愉快だという態度を隠すことなく、はやては

 

「私達の知り合いでバイクを持っているのはお前だけだ、隣町まで迎えに行ってやってほしい。ただし、エルキドゥを連れて行くこと、お前のバイクサイドカー付いてたよな?」

 

確認と言いたげに尋ねてくるはやてに

 

「当然だな。移動に買い物色々と便利だからな」

 

格好良さは損なわれるが、買い物やエルキドウを乗せて移動することを考えると必要経費だな、そんな事を思いながら。我がそう言うとはやては良しっと言ってから。

 

「エルキドゥにはヴィータが話を通してる。授業が終わったら迎えにいってくれ、本来ならイヤでイヤで仕方ないが。背に腹は変えられんからな」

 

もう話す事はないと言いたげに席に戻っていくはやて。その背中を見ながら横目で時計を見る、最後の授業が終わるまであと1時間そこから藍越学園に向かえば1時間くらいはリューカと話が出来る。今日は寝坊してバイクで来た意味があったというものだ

 

(ふっははは! 運が回ってきたぞ!!)

 

普段邪魔をするはやて公認。邪魔者は居ない! 久方ぶりにゆっくりとリューカと話が出来る。こんないい機会はめったにない!我は6間目は眠ろうと思っていたが気が変わり、真面目にノートをとることにした、だが時計の針が進むのが遅く思えて仕方の無い1時間だった。授業後すぐに荷物をまとめ途中で友を拾い、そのまま藍越学園に向かってバイクを走らせた……

 

 

 

 

 

「え? 迎えが来てくれるのか?」

 

授業を終え、心配だからと俺達で龍花を家まで送ろうと思ったのが、龍花さんはにこにこと笑いながら

 

「はい、もうちょっとで来てくれると思うんですよ」

 

「そうなのか、心配だから近くまで付いていこうと思っていたのに」

 

「そうよねー。龍花、1人だったらどこ行くか判らないしねえ、ね、シェン?」

 

「……うん。今日だけで私無茶苦茶走ったよ」

 

「すいません。シェンさん、私方向音痴で」

 

シェンさんは今日1日学園中を走り回っていた。のほほんさんと龍花さんが2人同時にいなくなり、探し回るというのが何回も行われていた、大半が中庭で昼寝してたり、リスとか鳥を戯れていたりした

 

「? 龍花さん、バイクの音が近づいてきてますわ。お迎えの方では?」

 

「しかしずいぶんとエンジン音が大きいな、相当な大型車だな」

 

セシリアとラウラが首を傾げる中、門の外に大型のバイクが停車し。跨っていた男がゆっくりメットを外しながら

 

「ふう。やれやれ。お前は何度我を振り回す気だ? リューカ」

 

傲岸と言う感じが相応しい、逆立った金髪に血のような赤い眼の長身の男子がゆっくりと歩いてきて、俺を見るなり

 

「雑種。目障りだ、失せろ」

 

「な!?」

 

その余りの発言に絶句し、次の瞬間思わず拳を突き出そうとした俺は

 

「えっ!?」

 

「ふん。雑種如きが我に触れようなどと思うな」

 

嘲るような口調でそう言った金髪は、流れるような身のこなしで俺の後ろに回りこみ

 

「がっ!?」

 

腕をねじりあげられる。その痛みの余り声すら出ない、なんだこいつ!? 何でこんなに暴力的なんだ!?

 

「ちょっと!? あんたなにしてんのよ!」

 

「愚兄とは言え兄だ、それ以上やるというのなら、私が相手になるぞ」

 

マドカと鈴が臨戦態勢に入った瞬間。このやり取りを見ていた龍花さんが

 

「ギー君の馬鹿ーッ!!!」

 

スカートのポケットから財布を取り出し振りかぶる。

 

「友よ、君は何をやっているんだい?」

 

金髪が乗っていたバイクの方向から、呆れたような口調と共に何が投げられる

 

「ん? リューカにエン……」

 

ゴス、メキョッ!!!

 

「ふぐおう!?」

 

振り返った金髪の頭にまず龍花さんの財布攻撃。そしてサイドカーから降りたもう一人の男子の投げたヘルメットが後頭部に直撃し、蹲る金髪。なお流れるように男子は金髪の腰を蹴り地面に倒れさせている

 

「ああ、一夏さん。すいません、ギー君はちょっと我儘で、お怪我はありませんか?」

 

心配そうに尋ねてくる龍花さん、でもさっきのは我儘とか言うレベルじゃないと思う。というか

 

「ぐあっ!? イタイイタイ!! 踵で踏むなあー!!」

 

「君の馬鹿さ具合の代償だ、我慢したまえ」

 

金髪は美しい緑色の髪の男子に頭を踵で踏まれ悶絶している。力関係が良く判らない

 

「龍花さん。えーとこの2人は?」

 

「はい、幼馴染のギー君とエンちゃんですよ、シャルロットさん」

 

にこにこと笑う龍花さんに箒が

 

「エンちゃん? 男にちゃん付けはおかしいのでないか?」

 

確かにどこからどうみても、あの人は男にしか見えない。だからちゃん付けはおかしいだろうと俺も思っていたのだが、龍花の返答は

 

「? 箒さん? エンちゃんは女の子ですよ?」

 

「「「えっ!?!?」」」

 

龍花さんの発言に思わず、エンちゃんって呼ばれた女子を見る

 

「何かな?」

 

中性的な顔つきなのでぱっと見では男にしか見えない、それに喋りかたもだ。雰囲気は凛々しいという感じでどこと無く千冬姉や箒に近いものを感じる

 

「えーと女性なのですか?」

 

セシリアがおずおずと尋ねるとエンちゃんって呼ばれた女子は穏やかに微笑みながら

 

「そうだよ? 何処かおかしいかい?」

 

「足を退けろォ!!!」

 

金色の絶叫は無視したまま、にこりと笑い

 

「今日はリューカが迷惑を掛けて申し訳ない、今度からはこんな事がないように気をつけるよ」

 

そう笑ってから龍花さんに手を向けて

 

「さ、行こう。リューカ、ほら起きる、友よ」

 

「げぶああ!? わき腹につま先は無いぞ、エルキドゥ」

 

ピクピクしながら立ち上がった金色は脇を押さえてバイクに向かって歩き出した。それを見ながら龍花さんは

 

「今日は本当にどうもありがとうございました。今度もしよろしければ遊びに来てくれたりすると嬉しいです」

 

にこにこと笑う龍花さんにのほほんさんが

 

「絶対行くよ~♪ じゃーね、りゅーちゃん♪」

 

「はい、それではまた。行きましょう、エンちゃん」

 

「ああ、行こうか」

 

龍花さんはエルキドウさんに手を引かれて歩き出した、それは変な例えだがお姫様が騎士に手を引かれるようなそんな光景に見えた。サイドカーに乗った龍花に

 

「そうだ、リューカ。帰りにケーキ食べたくないかい?」

 

「食べたいですぅ♪」

 

「良し良し、我が奢ってやろう。行くぞリューカ!」

 

とほのぼのした会話をしながら、バイクに乗って去っていく龍花さんを見ながら俺達は

 

「はぁーなんか疲れた」

 

龍花さんを迎えに来たという金色だけで酷く疲れた気分になった俺は

 

「アットクルーズ行くけど。一緒に来るか?」

 

甘い物でも食べようと思いそう声を掛けると、全員同じ気持ちだったのかうんうんと頷く。俺は箒達と一緒にアットクルーズに向かいながら

 

(またどっかで会いそうだなあ?)

 

俺の腕をねじりあげたあの金色とはまた何処か出会いそうな気がして

 

(いやだなぁ)

 

俺は人を嫌うような性格ではないが、あの金色とは馬が合いそうに無い。痛む腕をさすりながら俺は歩き出した

 

なお俺のこの感はあたり近いうちにばったり会うこととなるのだが、今の俺はそれを知らなかった

 

第37話に続く

 

 




こんかいはちょっと短い話でしたね。やりたかったのは終わってしまっていたのでこんな感じですかね?

次回はうーん、そうですねえ。前からやりたかった遊戯王でも混ぜて見ましょうかね?

面白いかどうかは不安ですけどもね。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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