海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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今回はお姫様で遊戯王をやろうと思います。LPは4000、ルールはマスター2です。

効果処理が少しおかしいかもしれませんのでもし違和感を感じましたら教えてください
それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします



第38話

 

第38話

 

昼休み。スバルの席に向かい

 

「今日の放課後の買い食い代を賭けて勝負しないか?」

 

今日は俺もスバルも部活は休みだ。それに帰り道も殆ど同じだから買い食い代を賭けて勝負しないかと言うと

 

「良いな。俺がどれだけ食うか知ってて言ってるのか?」

 

「その台詞そのまま返そう」

 

俺もスバルも平均の男子よりよくものを食べる。これは互いの財布を空にするかもしれない悪魔のゲームだ

 

「貴様らは馬鹿か? 割り勘をする気はないのか?」

 

「「ない!」」

 

男子高校生は常に金欠だ。特に俺は金など殆ど無い、姉貴がふいに物を買って来いと言う時はたいてい。俺の財布が非常に軽くなる

と決まっているのだから。俺とスバルが鞄からカードを取り出そうとしたところで

 

「スバルさん、モードレッドさん。私と勝負しませんか?」

 

「「「うおっ!?」」」

 

俺達の間からひょこっと顔を出したリューカに驚き。後ずさる

 

「?」

 

不思議そうに首を傾げるリューカの手には遊戯王の束

 

「買ったのか?」

 

「いいえ?貰いました。パン屋さんの店長さんから」

 

……どういうことなのだろう?パン屋でなぜ遊戯王?もしかしたらその店長のお古とか?

 

「リューカ?なぜそんなものを持っている?」

 

オーカが不思議そうな顔をしてリューカに尋ねる。しかしその視線は俺とスバルをガチで睨んでる、如何してここまで標的にされなければならないのだろう?従姉妹軍団にしても兄貴軍団にしても少々過保護すぎるかもしれない

 

「面白そうだったので♪それでどうですか?」

 

にこにこと笑うリューカを見ているとスバルが

 

「お前あいてやってやれよ。俺のデッキじゃ多分龍花じゃ対応できない」

 

スバルはBKによる問答無用のパワーデッキ。勢いを掴まれると何も出来ずに殴り倒される。それにくらべ俺のフォトンと同じくらい高速デッキだが。肝心の銀河騎士・戦士は1枚ずつしかないし、フォトンドラゴンは2枚でどちらかと言うと下級メインだ

 

「じゃあ、俺が相手をするよ。向かい側に座って」

 

「はーい♪」

 

ニコニコと笑うリューカが俺と同じようにカードを切り机の隅に置く。

 

「ルールは大丈夫か?」

 

オーカの問いかけにリューカは多分大丈夫ですと返事をする。リューカを見ながらカードを5枚ドローして

 

「先行は譲る」

 

「はーい、ありがとうございます。では私のターンです。ドロー……んーカードを2枚セットしてターンエンドです」

 

カードを伏せただけ? 何のデッキなんだろうか?

 

(うーん……ストラク系か?)

 

初めてなら多分ストラク系のデッキだろうと判断する。多分だけどスターターとかかな? でもお古と考えると使いにくいタイプとも考えられる。終焉ロックとかそんな事を考えながら

 

「俺のターン、ドロー……手札からフォトン・リザードを召喚して、リザードをリリース。効果でフォトン・スラッシャーを手札に加えて特殊召喚」

 

フォトン・スラッシャー

 

ATK2100

 

(多分攻撃反応型だよな。まぁ遊びだし……ここは攻撃かな)

 

「フォトンスラッシャーでダイレクトアタック」

 

「じゃあ私はリバースカードオープン「薔薇乙女惨上!」 手札の「ローザミスティカの欠片」を墓地に送って効果を発動します

直接攻撃してきたモンスターを破壊して、手札から「ローゼンメイデン 第2ドール金糸雀」を特殊召喚します。効果でデッキから

「ローゼンメイデン 第6ドール雛苺」を手札に加えて。惨上の効果でデッキから永続魔法「薔薇乙女~眠りの鞄~」を発動します」

 

フォトンスラッシャーを墓地に置きながら、リューカの召喚したカードを見る

 

(見たことないカードだな? なんのカテゴリーだ?)

 

可愛らしいイラストのウルトラレアのカード。しかし「ローゼンメイデン」も「薔薇乙女」も聞き覚えがない

 

「ちょっとカード見せて」

 

「どうぞ?」

 

オリカの可能性も考えてカードを見るが。ちゃんとコナミの刻印も入っているし、加工も本物だ

 

(俺が知らないだけか……)

 

「じゃあ俺はカードを伏せてターンエンド」

 

召喚権つかちゃってるしな。エンド宣言をする

 

モードレッド

LP4000

手札4枚

モンスターなし

伏せ1

 

 

「じゃあ私のターンです。ドローそして「薔薇乙女~眠りの鞄~」の効果を発動します。フィールドの「金糸雀」を手札に戻して

もう1度召喚します。そして効果でデッキから「ローゼンメイデン 第4ドール蒼星石」を手札に加えます」

 

どうも金糸雀ってカードはステータスこそ900/1200とかなり低いが、「E・HERO エアーマン」と同じ効果を持ってるカードのようだ

 

「そしてリバースカードオープン、永続罠「薔薇の契約」発動して「金糸雀」で攻撃します」

 

「じゃあLPで受ける」

 

モードレッド

 

LP4000-900=3100

 

「私はこれでターンエンドです」

 

リューカ

 

LP4000

 

手札6枚

 

フィールド

 

金糸雀 ATK900

 

薔薇乙女 眠りの鞄

 

薔薇の契約

 

 

何もふせなかったってことは「鞄」と「契約」には何らかの防御効果があるってことか。

 

「俺のターンドロー」

 

わからないカテゴリーってのは怖いな。カードを1枚ずつ確認したいが

 

「……」

 

リューカの物に触れるなと口ほどに物を言っているオーカが怖いのでとりあえず我慢

 

「戦士の生還」を発動。墓地のフォトンスラッシャーを手札に加えて特殊召喚。んでフォトンクラッシャーを召喚してエクシーズ

「パラディウス」をエクシーズ召喚」

 

パラディウス 

 

ATK2000 ORU2

 

ORUを使うまでもないか。それにあの2枚の効果も気になるしとりあえず攻撃だな

 

「パラディウスで金糸雀を攻撃」

 

「じゃあ「眠りの鞄」の効果を発動します。鞄トークンを召喚して、金糸雀と裏側表示にしてランダムにセットします。どっちを攻撃しますか?」

 

右と左のカードを見ながら少しだけ考え。自身の直感を信じて

 

「じゃあ右で「鞄トークン」です。パラディウスのATKを500ダウンさせます」

 

攻撃回避と弱体化か……これは厄介だな。どうもデッキの傾向としては防御系デッキなのだろう。複数モンスターをサーチして

護りながら攻撃。これは厄介なデッキだ……

 

「俺はこれでターンエンド」

 

モードレッド

LP3100

手札3枚

パラディウス ATK1500 ORU2

伏せ1

 

持久戦は不味いなあ。パラじゃなくギャラクシオン出せばよかった

 

「じゃあ、私のターンドロー! 手札から「ローゼンメイデン 第5ドール雛苺」を召喚して。手札から永続魔法「薔薇乙女~契約の指輪~」を発動します。このカードの発動に成功したとき、フィールドの「ローゼンメイデン」と名のついたカードの数だけ「契約カウンター」を載せます」

 

カウンターまで使うデッキかなのか!?ますますリューカのデッキのコンセプトがわからなくなってきた

 

「では「雛苺」でパラディウスを攻撃。この瞬間「契約カウンター」を1つ取り除きLP500払って発動します。「ローゼンメイデン」と名のついたモンスターがあいてモンスターを攻撃するとき、そのモンスターの攻撃力を攻撃モンスターの攻撃力から200さげた数値にします。よってパラディウスの攻撃力を700になります」

 

カウンターとLPコストで相手モンスターの攻撃力を強制的に700にする効果!? カウンターとLPがある限りどんなモンスターも殴り倒せるのか!?

 

「200と900で1100ダメージです。メイン2で「薔薇乙女の休息」を発動します。手札の「ローザミスティカの原石」を墓地に送って発動。雛苺と金糸雀を墓地に送って2枚ドロー」

 

リューカ

 

手札5→7

 

「そして墓地の「ローザミスティカ」と名のついたカードが4枚になった事で、手札から「ローゼンメイデン 第1ドール 水銀燈」を特殊召喚します」

 

水銀燈 レベル8 闇属性

 

ATK1000

 

(上級モンスターでATK1000?何かの効果もちだな)

 

「効果で攻撃力を900UP。そして墓地の「ローザミスティカ」と名のついたカード×200ポイント攻撃力をUPします。墓地に2枚の「ローザミスティカ」と「ローゼンメイデン」は墓地でローザミスティカとして扱うので4枚ですので攻撃力を2700にUPします」

 

水銀燈

 

ATK1000→2700

 

「カードを1枚セットして私はこれでターンエンドです」

 

リューカ

 

LP3500

 

手札3

 

水銀燈 ATK2700

 

眠りの鞄

 

契約の指輪

 

伏せ1

 

ぐう……これかなり不味い……

 

「リューカのデッキは強いな」

 

「パン屋さんに貰ったんですよー。絵柄も可愛いから大好きです♪」

 

絵柄は可愛いだろう。しかし性能は殆ど鬼畜だぞ……ほんと攻撃力3倍って……しかもなぜにパン屋?

 

「モードレッド弱いな」

 

「うっせ!黙ってろ!!」

 

LP2000、パラディウスで1枚ドローしたけど……ちょっと不味い

 

「俺のターンドロー!」

 

モードレッド

 

手札4→5

 

「手札から「銀河眼の光子竜」を墓地に捨てて、「銀河戦士」を守備表示で召喚。効果で「銀河騎士」を手札に加えてそのまま妥協召喚!」

 

「レベル4以上はリリースが必要なんじゃ?」

 

「銀河騎士は効果でフォトンモンスターかギャラクシーモンスターがいれば、リリースなしで召喚できる。その代わり攻撃力は1800になるけどな」

 

スバルが横で見ながら解説しているリューカはなるほどなるほどと何回か頷いている

 

「効果で墓地の「銀河眼の光子竜」を守備表示で召喚してエクシーズ。NO.107 銀河眼の時空竜をエクシーズ召喚」

 

「じゃあ速攻魔法発動「薔薇乙女の加護」手札の「ローザミスティカ」を公開して、このターンのエンドフェイズまで。私のフィールドの「ローゼンメイデン」は戦闘で破壊されず、効果でも破壊されません。そしてダメージも0になります」

 

専用の和睦と無敵化か!? 本当固いぞ!?

 

「ふん。カードであれ、簡単に女に手を出せるわけがなかろう」

 

「ですよねー♪」

 

それは違う。絶対に違うはずだ。だが事実固すぎる……

 

「ターンエンド」

 

眠りの鞄があるから攻撃失敗すると不味い、ターンエンドするしかない

 

モードレッド

 

LP2000

 

手札2枚

 

タキオンドラゴン ATK3000 ORU2

 

銀河戦士 DEF0

 

伏せ1

 

「じゃあ私のターンドロー♪」

 

なんか酷く楽しそうだ。リューカはもしかするとSなのかもしれな……ゴスッ!!!

 

「あがあ!?辞書が!?辞書が後頭部に!!!」

 

とんでもない激痛に振り返ると

 

「はわわわ!!ごめんなさい、こけちゃって」

 

安定のドジっ子ヨーカがぺこぺこと頭を下げていた業とではないよな。ヨーカだからわざとではない筈だ

 

「私は手札から「人工精霊 メイメイ」をリリースなしで召喚します。このカードは水銀燈がいるときリリースなしで召喚でき、特殊効果を得ます。このカードをリリースして墓地の「ローゼンメイデン」の効果と攻撃力と守備力を0にして2体特殊召喚しレベル8にします」

 

レベル8が3体!?エクシーズか!?

 

「3体でエクシーズ召喚「完璧なる少女《アリス》水銀燈」をエクシーズ召喚します」

 

完璧なる少女《アリス》 水銀燈

 

ランク8 闇属性 魔法使い族

 

ATK2000 DEF2000 ORU3

 

「このカードはORU×400ポイント攻撃力をUPします。でも私は効果でORUを1つ使い、更に墓地の「ローザミスティカの原石」を除外して効果を発動します。相手フィールドのカード効果を全て無効にし、発動を禁止します」

 

タキオン効果かよ!?いくらここのステータスが低いからってエクシーズ強すぎだろ!?

 

「そして効果で無効にしたカード×200ポイント攻撃力をアップします」

 

まだ火力を上げるのか!? どんだけパワーカードなんだよ!?

 

完璧なる少女《アリス》 水銀燈

 

ランク8 闇属性 魔法使い族

 

ATK3400 DEF2000 ORU2

 

「銀河騎士を攻撃。この瞬間。墓地の「ローザミスティカ」と名のついたカードを除外して守備貫通効果発動します♪」

 

言い方可愛いけど効果は可愛くねえ!!!なんだよ!効果無効に発動禁止の上に貫通って!鬼畜か!?鬼畜使用なのか!?

 

「はい。モードレッドの負けー。龍花の勝ち」

 

「わーい♪勝ったー♪

 

嬉しそうに笑うリューカだが。ここまで一方的に殴られた俺は複雑な気分だった

 

「うむうむ。リューカは強いなあ」

 

撫で撫でオーカがリューカの頭を撫でているのを見ながらカードを片付け

 

「なぁ?リューカ?カード見て良い?」

 

「どうぞー」

 

にこにこと笑うリューカからカードを受け取り見ると

 

(げえ!?モンスター全部で16枚だけ!?)

 

ローゼンメイデンと言うのが1~7。もう1人と名のついたドールが1体で8枚

 

人工精霊と名のついたのも同じく8枚だけ

 

(後は全部サポートカードか!?)

 

後の24枚全部魔法・罠しかも

 

(大半がローザミスティカを要求するカードばっかだ!?)

 

発動には墓地に捨てるか公開するか。カード自身にはサルベージ効果があるがドロースキップとかの制約が多い。到底扱いきれるカードじゃない

 

(コアキメイル系に近いな……良くカードを回せると思いながら)

 

「ローザミスティカのサーチを何で使わなかったんだ?」

 

「サーチ?えっ?そんな効果ありましたか?」

 

知らんかったかい!!!思わず全力でそう突っ込みたくなった

 

「ほら。見てみろよ。手札から除外して「ローゼンメイデン」か「薔薇乙女カード」をサーチ出来るって書いてあるぞ?」

 

「ほんとだー♪モンスターの効果しか見てなかったんですよ」

 

俺こんな初心者に負けたの?一瞬ガクンと肩を落としかけたが

 

「教えてくれてありがとうございます♪」

 

ほぼ0距離からの会心の笑みを見て。まいっかと俺は思ってしまった……なお後でオーカにビンタされたのは言うまでもないだろう

 

 

 

 

 

仕事に行く準備をしようとキッチンに下りていくと

 

「アインス。もうお仕事?」

 

最近なんか気に入っているらしいエプロンドレス姿の龍花がとてとてと近寄ってくるのを見て、一瞬どきんとする

 

兄妹であれ。この可愛らしさには思わずくらって来る、頭を2回ほど振ってから

 

「ああ。仕事だ、弁当は?」

 

「準備出来てますよー。どうぞ」

 

龍花に差し出された弁当箱を受け取ろうとすると携帯が鳴る

 

「悪い。机に上においてくれ」

 

「はーい♪」

 

にこにこと笑う龍花を見ながら携帯を見る。ランサーからだ

 

「もしもし?なんのようだ?」

 

【アインス!わりい!頼みがあるんだ!】

 

慌てた口調のランサーに落ち着けと言ってから

 

「で?どうした?」

 

【バゼットが熱出しちまって、仕事に行けないんだよ! 嬢ちゃんと一緒に俺の代わりに出てくれよ!】

 

はっ?龍花を?アースラで? 

 

「いやいや。無理だろ?アルバイトで雇うわけじゃないんだし」

 

それにそもそも龍花をアースラで働かせたくはない。軽い酒と料理を出す店で、酒飲みは少ないとは言え龍花を働かせるのは危険といえる

 

【店長はOK出してくれてるし。アーチャーの野郎もフォローに回るって言ってくれてる! 今度遊園地のチケットでもなんでも取ってやるから頼むよ!】

 

うむむ……私がどういうか悩んでいると龍花が私の服を引きながら

 

「良いよ?ランサーさんにもバゼットさんにも色々助けてもらってるから。今日1日位なら」

 

龍花が熱心に言うのではぁっと溜息を吐いてから

 

「判った1日だけだ」

 

【すまねえ。恩に着る!!】

 

そういって電話を切るランサーに呆れながら携帯をポケットに仕舞い

 

「はやて達の夕食は?」

 

「今日はビーフシチューだから温めるだけです」

 

それなら良いかと思いメモ帳を取り龍花を連れて仕事に行くという件の事を書きながら

 

「龍花動きやすい服装に着替えておいで」

 

「はーい♪」

 

とととっとリビングを出て行く龍花を見ながら

 

(何事も無ければ良いがな)

 

龍花を連れて出歩くということに若干の不安を抱きながら。私は龍花と共にアースらに出勤していった

 

第39話に続く

 

 




龍花デッキは「ローゼンメイデン」好きなんですよ。あれ、龍花のイメージにも合いますしね。次回はアースラでのイベントを予定しています。どんな感じになるかはお楽しみに♪ それでは次回の更新もどうかよろしくお願いいたします
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