アーチャーとかが出てくる予定ですね。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします
第39話
「こんばんわ。アーチャーさん」
「こんばんわ。リューカ」
にこにこと笑うリューカはきょろきょろと辺りを見回し始め
「こんばんわ。クアットロさん」
「やあ。龍花。相変わらず可愛らしい。今度僕と食事で「「黙れ死ね。ナンパ野郎」」
クアットロがリューカの手を握ろうとしたところで素早くリューカの手を掴んで引き寄せる。無論アインスも同じだ
「やれやれ。相変わらずの過保護さだ」
溜息を吐くクアットロを見ながら
「さてリューカ。これに着替えてくれるか?」
ロッカーからエプロンを取り出して渡す。リューカに接客をさせるのは激しく不安がある。調理班が良いというのが私とリインフォースの意見だ
「はーい。着替えてきますね」
エプロンを両手で抱えとととっと女子用のロッカーに向かっていくリューカを見ていると
「あら?随分と心配してるみたいね?」
にこにこと笑う女性の声に振り返るとそこには
「ウーノ?君も手伝いに来たのか?」
スカリエッティ姉弟の長女であり。紅一点のウーノが口元を押さえ上品に笑っていた
「ええ。クアットロとトーレに頼まれまして。アーチャー、アインス心配しなくて良いわよ。龍花ちゃんは私が面倒を見るわ」
そう笑って女子更衣室に向かっていくウーノを見て
「これで心配はないか?」
「まぁウーノは割かし常識人だし、心配ないか?」
私とリインフォースはそんな話をしながら自分達の着替えを始めた
「龍花ちゃんは料理は得意?」
今日の調理班は店のスタッフが2人。バゼットだけではなくあと2人ダウンしている。私と龍花ちゃんが手伝えば何とか間に合う
「はい。お料理は得意です」
にこにこと笑う龍花ちゃんは包丁と鍋を確認しながら
「良し、OKです。これでいけますよ」
調理器具の確認を済まして笑う龍花ちゃん。手際よく食材のチェックを済まし、ホールと厨房を行き来する若い男のスタッフに
「ご注文が入りましたらよろしくお願いしますね?」
「は、はい!判りました!」
そのスタッフは頬を若干赤らめホールに出て行った。それを見た私は
(良くも悪くもアインスの妹って感じね)
アインスは孤高ともいえるカリスマ性を売りにしている。それに対して龍花ちゃんは信頼を向けて人を纏める
(方向性は違えど、人を纏め上げるという点は共通ね)
そんな事を考えながら私も包丁とかの準備をし、いつでも調理を始めれる準備をしていると
「オーダー入りました!マグロとアボガドの海鮮カルパッチョサラダを2つお願いします!」
「はい、判りました!すいませんサラダソースをお願いできますか!」
「は、はい!」
調理スタッフにそう頼むとキッチンに張られたいたレシピに一瞬目を通し
「マグロを10切れ。それとアボガドのスライス」
ぶつぶつとメニューを反芻しながら素早く食材を切り始める。その手際は実に素早い
(やるわね。私も負けてられないわね)
若いけど料理の基本はちゃんと抑えている。ここらへんはアーチャーとかの教えによるものだろう
(これなら心配ないわね)
フォローしないといけないかなと思っていたがその心配はなさそうだ。私は自身の調理に集中し始めた
「「乾杯」」
カチンとグラスを打ち付けあい中身を一気に煽る
「ふーこの為に生きていますね。ランスロット」
「親父臭いぞ。ガウェイン」
ちびちびとワインを飲んでいるランスロットに
「そんなにゆっくり飲んで美味しいですか?」
「逆に聞こう。一気飲みで酒の味を味わえるのか?」
ランスロットの冷めた視線に若干肩を竦めながら
「一杯目だけです。後は味わいますよ」
空のグラスに白ワインを注ぎながらそう返事を返す
「ふっ、子供だな」
「年上の余裕を見せるのは止めていただきたい」
ランスロットは私より3つ年上。3年違うだけでこうも感じが変わるものなのだろうか?
「そう言っているうちは子供だ」
くっくと笑うランスロット。これ以上この話をしてもからかわれるだけだと判断し
「それにしてもお嬢様は良く笑うようになりましたね」
私とランスロットが使える。セイバー家の次女「アルトリア・セイバー」様が最近良く笑うようになったというと
「私はこの街に来たからだと思うよ。本家には嫌な思い出がありすぎる」
「ネロ様か」
お嬢様の1歳違いの姉。「ネロ・セイバー」は家の方針は気に食わぬと告げて4年前に家を出て行った。それから留学と言う形で海鳴に来たが気落ちしていたのは私達には良く判った。モードレッドは良く悪戯されてから清々するとか言っていたがやはり姉がいないので若干の気落ちをしていると思う
「今どこで何をしておられるのやら」
「さぁな。案外どこぞで学生をしておられるかも知れんぞ」
お嬢様やモードレッドと違って自由を愛するネロ様のことだ。学生なり何なりをしているのかもしれん
「あの方は色々と多才だったからな」
「ああ、乗馬から剣術。帝王学も学んでおられたな」
本当に多才だった……何から何まで完璧だった。だがそれゆえに固すぎる当主様と意見が合わなかったのだろう
「お待たせしました、マグロとアボガドの海鮮カルパッチョです」
ウェイターに運ばれてきたサラダに箸を伸ばしながら
「連絡をしてくれるとありがたいんだがな」
「そうだな。元気でいるとかそれだけで構わないからな」
2年間音信不通。心配するなと言うのは無理な話だ。はぁッと深い溜息を吐きながら
「まぁ折角の酒の席で持ち出す話ではないな。呑もう」
「そうですね。今日は呑みましょうか」
今日はお嬢様の友達のシロウとその妹と従兄妹のクロエ・イリヤと言う3人組が遊びに来ている。お嬢様はシロウに料理を作ってもらう。羽を伸ばして来いと言われて心遣いをくれた。だから2人してのみに来たのだ
「あのシロウと言うのは中々に好青年だ。私評価+5だな」
「そうですか?何か頼りなさそうです。私評価-6ですね」
お茶菓子とかを持参するのは評価できたが、いかんせん「衛宮」の人間だ。当主様が認めるとは思えないのだが……
「いやいや、あの筋肉の付き方は剣道を修めていそうだ。無論お嬢様よりは弱いだろうが、そう悪い人間ではないだろう?」
「そうでしょうかねえ?」
暫く私とランスロットはシロウについて話しながら。久しぶりの酒を楽しんだ
「やっ、時臣。雁夜遅れたね」
「おそいぞー!切嗣。俺達はもう始めてるぞー」
ぐいっとビールを煽る雁夜にその隣で
「誘っておいて遅れるのはどうかと思うよ」
ワインを飲みながら笑う時臣に
「すまないね。ちょっと士郎達と話をしてたんだ」
そう言いながら座ると雁夜が
「んあ?士郎君が何かしたのか?いまどきいないぜ?あんな良い息子」
「当然さ、僕の息子だもの」
「反面教師が直ぐ近くにいるからだろう?」
「うるさい」
からかうように笑う時臣にそう言いながら
「あっビールと魚のフライ。それとチーズキューブ」
「かしこまりました」
ウェイターに注文を通し雁夜に貰うよと断ってから、ビールをグラスに注ぎ
「聞いてくれるかい?士郎が。士郎とイリヤがセイバーの家に泊まるって。僕は一生懸命説得したんだ、でも駄目だったんだ」
「あー、なんでそんなにアルトリアちゃんだけ当りがきついんだよ。あの子良い子だぜ?」
呆れたように言う雁夜に僕は
「アルトリアが嫌いなんじゃない、あの家が嫌いなんだ。あの堅物のウーサー。何度殺してやろうと思ったことか」
「そうだったね。君とアイリスフィールは駆け落ちだったね。その追っ手がウーサーだったんだっけ?」
「そうともさ。マグナム弾を剣で切り落とすチート野郎さ」
「俺としてはそんな化け物と戦える切嗣もチートだと思うよ」
苦笑しながらビールのお代わりを注いでいる雁夜に
「独り身は楽で良いね」
「ん?だって俺戦場カメラマンだし。何時死ぬか判らんからな。結婚なんてしようなんて思わないよ」
雁夜は戦争の悲惨さを世界に伝え。戦争を無くすという理想を持って戦場カメラマンとして世界を駆けている。確かに何時死ぬか判らない職業だ
「ゾォルケン氏にあんまり心配をかけないようにしたまえよ?」
「爺はちゃんと理解してるよ。それに俺も爺より先に死ぬ気はない。ちゃんと爺を看取ってやるさ」
そう笑う雁夜を見ながらビールを煽りながら
「はぁ……僕としてはイリヤと結婚してくれれば大満足なんだけどね」
そう呟くと2人は僕の肩を掴んで
「「義兄妹とは言え。結婚させるのはどうかと思う」」
「うるさーい!!僕はずっと士郎とイリヤと一緒にいるんだい!!」
僕がそう言うと時臣は良いかい?と僕の肩にてを置いて
「子供はいつか親の手元を離れるものさ。良いかい?無理を言うものじゃないよ」
諭すような口調の時臣を見ながら僕は
「判っているさ。でもやっぱりずっと息子と娘と居たいと思っちゃ駄目なのかい?」
「悪くはないさ。でもねいとしい娘や息子を見送るのも親の務めだよ。僕だっていつかは凜も桜も嫁に行くと覚悟しているよ」
にこりと笑う時臣。うう……これが正しい父親の反応なのか?と悩んでいると
「ほら飲めよ。切嗣」
どんどんグラスにビールを注いでくれる雁夜に頷き。ビールを煽る
~30分後~
「どうだ切嗣!士郎君を凜の婿に!」
「うう……凜ちゃんかぁ……あの子は良い子だしなぁ……ちょっと揺らぐよ。親として」
酔わせたところで切嗣を篭絡しようとする時臣を見た雁夜は
「あーなんか酔い醒めたな」
「と言うわけでこの婚約届けに拇印を」
明らかにこれを計画していたといわんばかりの笑顔で婚約届けを出す時臣。そして
「うう、士郎の為ならば」
涙ながら拇印を押そうとする切嗣
「おいばか!止めろ!うっかり貴族!親馬鹿!」
そしてそれを止める雁夜。この3人の集まりは毎回こうなる、そしてこれに綺礼が加わるともうカオスである。綺礼は時臣を煽り
余計に熱を入れさせる。雁夜はこの3人の中では一番の苦労人だったりする
「はーい。蟹グラタン出来ましたー。お願いしまーす」
完成した蟹グラタンをお皿に乗せてウェイターさんに渡して
「ふー結構疲れますねえ」
食材は下拵えされているので手順を守って料理するだけだが、結構疲れる。時計を見ると20時30分、丁度来てから3時間経っている
「龍花ちゃん、お疲れもう良いわよ?」
「ウーノさん?」
私の肩を叩いて笑うウーノさんは
「夜の部のメンバーが少し早く来てくれたわ。ありがとう助かったわ」
にこにこと笑うウーノさんを見ていると。アインスが厨房に顔を出して
「はやてに連絡してある。もう直ぐ迎えにきてくれるはずだ。気をつけて帰れよ」
「うん♪判った」
エプロンをウーノさんに渡して更衣室でまた着替えて店の外に出ると
「龍花」
はやておにーちゃんが店の外で待っていてくれた
「おいーちゃん♪」
そのまま駆け寄ってぎゅっと抱きつくと
「ん。どうした?」
「んーなんとなく」
ぎゅーとおにーちゃんに抱きつきながら
「今日はねーちょっと大変だったけど楽しかったよ」
顔を見上げて笑うとおにーちゃんはそうかと言ってから
「だけど、夜のバイトは感心しない。今日だけだぞ」
「うん♪判ってるよ」
少し離れて隣に立ちながら言う。きっとおにーちゃんもヴィータ兄もシグ兄も家で心配していると思う。だから今日みたいな夕方からのアルバイトは無しだ。おにーちゃん達を心配させるのは嫌だからだ
「夕ご飯は食べた?」
「ああ、ちゃんと食べた」
「そっか、そっか良かった」
私はおにーちゃんの隣でそう笑いながら、おにーちゃんの手を握って
「じゃあ帰ろう。私達の家に」
「ああ。そうだな」
私はおにーちゃんと手を繋いでのんびりと家に向かって歩き出した。明日行けば学校はお休みだ
(今度のお休みは何をして過ごそうかな)
休みに何をしようかと考えながら家へと向かっていった
第40話に続く
今回は少し短めでしたね。正直もうネタが殆ど無い。今度から学園編どうしようかな?
とりあえず一週間かけて考えようと思います、それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします