海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は龍花サイドではなく、ネロと白野の話です。エクストラでは赤主剣が1番好きなものでまぁそれでもネロ様の口調には少々不安が残ると思いますが、頑張りたいと思います

それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします



第42話

 

 

第42話

 

休みの日なので目覚ましをかけないで寝たのが悪かったのだろうか?僕は大きく溜息を吐きながら

 

「何してるの?ネロ?」

 

「うむ!朝食を作っておったのだ!感謝せよ白野!」

 

もう既に僕の家の鍵の開け方は完全に習得したのかもう荷物とかも普通におかれているのが怖い

 

「あのさ?それネロの箪笥?」

 

「うむ!余の服を徐々に持ってこようと思ってな!同棲と言う奴だな!」

 

エガオで言うネロに軽い頭痛を覚えたのだが

 

「座るがよい!余の料理も美味いぞ!」

 

ネロの笑顔を見るとどうも強く出れない。僕は苦笑しながら椅子に座り机の上の料理を見て

 

「あれ?こんなパン売ってるの?」

 

見たことない形そして色のパンに驚いているとネロは

 

「余の手作りだ!ローマのほうで教えてもらったのだ!」

 

ローマ?ネロは日本に来る前はいろんな国を転々としていたと言っていたが、ローマにまで行っているとは正直驚いた。あとはソーセージのボイルとサラダにコーンスープだ

 

「じゃあ、頂きます」

 

「うむ!」

 

自分も当然のように座り手を合わせるネロを見て

 

(もう不法侵入とか思わなくなってきた)

 

最初はもうとんでもなく驚いた。朝起きたらネロが僕の顔を覗きこんでいて最初は夢だと思ったが。おはよう。白野!余が起こし

来たぞ!といわれ現実だと理解したときは思わず絶叫した物だ。そんなことを思いながらパンを齧り

 

「あ、美味しい」

 

少し固いが塩加減が絶妙で美味しい。日本のパンとはまた違った食感がまた舌を楽しませる。ソーセージはただのボイルかと思いきや下味がついているし、コーンスープは焼かれたパンが入れられている。簡単そうな朝食に見えて色々と手が込まれていて美味しい

 

「白野今日は出かけるぞ!」

 

朝食を食べ終え。食器を片付けたところでネロがそう言う

 

「出かけるってどこに?

 

「無論決まっておる!逢引だ!」

 

……たまにネロって古い言葉を使うからなんか良く判らないけど……デートのお誘いってこと?

 

「妹さんと弟さんに会いに行くのは?」

 

「そんなのは今度で構わん!余は白野と出かけたい!」

 

相変わらずのストレートに感情を伝えてくるネロに少しだけ赤面しながら

 

「うん。判ったよ。いこっか?」

 

「♪うむ!行くぞ!」

 

嬉しそうに笑うネロと僕は2人で街に出かけていった。2人が買い物を始めたこと

 

「しまった!?出遅れました!?良妻である私としたことがあああ!?」

 

「出し抜かれるとは不覚です」」

 

ストーカー系と拘束系のヤンデレが白野の家の前に居たりする。知らない所で九死に一生を得ていた白野だった

 

 

 

 

「余の白野には手出しさせんぞ」

 

「何か言った?」

 

「なんでもないぞ。白野」

 

危ない危ない。へんなことを言うと白野が家に戻ると言いかねんからな。ここは誤魔化しておこう

 

「それよりも白野。お前にはこれが似合うと思うぞ!」

 

「ええ!?まだ試着するの?お金ないよ?「ふふん。気にするな余のプレゼントだ」

 

白野の服は地味なのが多いので余が選んでやらんとな。そんな事を考えていると白野は

 

「一着で良いよ」

 

「駄目だ。白野の良さを生かす「でもこれ今日ネロが褒めてくれたやつだから。今日はこれ以上のは見つからないと思うんだ。だからもう良いよ」

 

余が選んだ服を大事そうに抱える白野。余が選んで褒めたからこれ以上はもうないか……

 

(どうして白野はこうも余を喜ばせるのが上手いのだろうか)

 

白野と会ったのは2年前。母上の便りでアルトリアとモードレッドが日本に居ると聞いて日本に来たときだ。そのときは少し顔を見せたら直ぐまた別の国に行こうと思っていたのだが。そこで余は運命とも呼べる出会いをした

 

《ねえねえ、かーのじょ、一緒に遊ばない?》

 

どこの国にでも居るくだらないナンパ男どもに囲まれ

 

(うっとうしい輩どもだ。叩きのめすか)

 

旅行鞄に仕込んでいる木刀を取り出そうとしたとき

 

《探しましたよ!ほら!早く行きましょう》

 

(む?誰だ?)

 

余より少し背の高い温和そうな顔をした男子が余の手を掴んで引っ張り始める

 

《ああ。誰だよお前?》

 

《良いんですか?隣町のセイバー家の人にてを出したらどうなると思うんですか?》

 

セイバー家の名はあんまり好きではないが、ここでその名前は効果的だったようでナンパどもは行くぞと言って離れていった

 

(母上の使いか?)

 

余がそんな事を考えていると

 

《はー怖かった。ここら辺は柄が悪いのが多いから気をつけたほうがいいですよ》

 

にこりと笑い歩いていこうとする少年に

 

《待て。セイバー家の使いではないのか?》

 

《?違いますよ?》

 

《だがさっきセイバー家と言っていたではないか?》

 

セイバーの家の名前はここら辺では結構有名だと母上から聞かされていた。だからこそアルトリアとモードレッドの留学先になっているのだ。

 

《なんだ。てっきり余は母上の知り合いかと思ったぞ?》

 

《え?じゃあ?貴女は?》

 

《ネロ。ネロ・セイバーだ。お前の名は?》

 

《岸波。岸波白野です》

 

白野か……余は白野を見て

 

《そうかでは白野。助けてくれた礼だ。茶でもおごろう》

 

《え?あ。良いですよ》

 

《構わん、来い》

 

余は白野の手を引いて無理に喫茶店に入った、これが余と白野の出会いだった。この時はここまで白野に心を奪われるとはおもわなんだが。知れば知るほど余は白野に魅かれた。そう当初の目的を忘れるほどに……

 

「ネロ。次はどうするの?」

 

服を抱えて尋ねてくる白野に余はハッとなり

 

「そうだな、では今度は白野に余の服を選んでもらうとするかな?」

 

「僕?僕そう言うの判らないよ?」

 

不安そうな顔をする白野に余は

 

「ふふん。そんなのは気にするものではない。白野が余のために選んでくれた。それが重要なのだ」

 

それに余は何を着ても似合うしな!と思いながら白野とレディースコーナーに向かった

 

 

 

 

 

ど、どういうの選べば良いのかな?

 

後ろで期待のまなざしを僕に向けてくるネロを見ながらハンガーにかけられた服を見る

 

(玉藻の買い物にしか付き合ったことないし何を選べば良いかなんて判らないよ)

 

幼馴染の玉藻に連れられて買い物に良く出かけたが。大概玉藻が服を選ぶときは

 

《これなんかどうですか?それともこっち?》

 

ファッションショー状態の玉藻の着替えを見ているだけだったからどういうのを選べば良いかなんて判らない

 

(ネロは赤系が好きだよね?)

 

ネロは大体赤とかオレンジの暖色系を好んで着てる。そういのを選べば良いかと思って服を見ていると

 

(あれなんか可愛いかも……)

 

赤のシャツと黒のミニスカートのセット。あれならネロに似合うかもと思って見てみる

 

(うーんちょっと違うかも)

 

とは言え何時までも待たせるのも悪いしどうしようと思い。服の影からネロを見てみる。店内の椅子に座って大人しくしているようにも見えるが

 

(なんだろう、犬耳が見える気がする)

 

ピコピコと動いている耳が見えた気がした。凄く楽しみにしてくれているのは判るが

 

(ハードルが高いよ)

 

どうしたものかと悩んでいるとふとめに止まった物がある

 

(あ、これ似合いそうな気がする)

 

赤、しかも真紅と言う表現がぴったりの色の紅いワンピース。少々丈が短いが多分こういうデザインなのだろう

 

(どうしようかな?これもっていこうかな?)

 

その紅いワンピースを見つめて考え込んでいると、脇から伸ばされた手がそのワンピースを掴みあげる。驚いて振り返ると

 

「これか?白野が選んでくれたのは?」

 

「え。あ……うん」

 

いつの間にか僕の後ろにいたネロにそう返事を返すとネロはウムと頷き

 

「着替えてくる。待っておれ」

 

そういって試着室に向かって行った。暫く待っていると

 

「どうだ?白野」

 

試着室から出てきたネロに僕は言葉を失った。余りに綺麗過ぎた若干赤い頬もまた美しく見えた

 

「え、えーと凄く似合ってると思う」

 

僕がそう言うとネロは凄く嬉しそうに笑いながら

 

「買いだ!着て帰るぞ!!」

 

そういってレジに向かって行ってしまった。僕が慌ててレジにいくと既に会計を済ませ。さっきまで着ていた服を店の袋に入れているネロがいた……ネロは凄く金使いが荒いがその荒さを補うだけの資金を持っている。だがまさか即決で買うとは思ってなかった

 

「良し!行くぞ白野!」

 

「え。あ!?待って引っ張らないで!!」

 

ネロは会計を済ますと僕の手を引いてさっさと歩き出してしまった。ひらりと揺れるワンピースの裾に目を奪われているとネロが前向いたまま

 

「白野!余は嬉しいぞ!こんなにも嬉しい気持ちになったのは久しぶりだ!ありがとう!」

 

前を向いたままなのでどんな顔をしているか判らないがきっと紅いんだろうなあと思いながら

 

「どういたしまして、それより今日夕ご飯食べていく?それなら買い物に行かないといけないけど「なら買い物だな!行くぞ!」

 

女子とは思えない力で僕を引っ張るネロ。ネロは強引だけど僕にはこれくらいの方が良いのかもしれない。僕はそんな事を考えながらネロと夕飯の買い物を済ませ自宅に戻ったのだが

 

「ああ!?馬鹿皇帝!なに白野と手を繋いでるんですか!!」

 

「ふふん。玉藻か、今日の余は気分が良い。馬鹿といわれても笑って流せる気分だ」

 

「なにを言ってるの「余は今日白野に服を選んでもらいそれを買った。それだけで罵倒も聞き流せるというものだ」

 

ネロと玉藻の間で稲妻がおちたと思った瞬間。玉藻が

 

「わたし、私にも服を選んでください!そして似合っていると言ってください!!!」

 

へたりこんで号泣である、玉藻は感情の起伏が激しいがここまで号泣されると流石の僕も慌てる

 

「判った!今度!今度連れて行くから!泣き止んで!「約束ですよ?」だまされた!?」

 

玉藻はけろりと笑いネロを睨んで

 

「白野は貴方になんか渡しませんからね!」

 

「はっ!諦めろ!白野は既に余のものだ!」

 

僕の家の前で喧嘩を始めるネロと玉藻に溜息を吐きながら

 

「とりあえず家に入ろうよ?玉藻もご飯食べてくでしょ?喧嘩するなら食べさせないよ?」

 

「「はい!!」」

 

即座に喧嘩を止めるネロと玉藻に呆れながら家に入り。夕食の準備をしながらリビングから聞こえてくる

 

「余は見たい番組があるのだ!スイッチをよこせ!」

 

「お断りですよーだ!」

 

また口論を始めたらしい2人の声を聞いて苦笑しながら、こんな毎日も悪くないと僕は思ったのだった

 

 

 

第43話に続く

 

 




次回は龍花一行と紅い悪魔が買い物をしているネロと白野を見て困惑するという話をしたいと思います
そしてその次でアルトリアとネロが再会見たいのをやろうと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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