海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回のお姫様は赤セイバー殿下と白野とかとエンカウントをテーマにしたいなと思っています
これで士郎・一夏・白野をつなげる話が出来るようになると思うんです。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします



第48話

 

第48話

 

陽花ちゃん達と帰ってたんだけど……

 

「ここ……どこ?」

 

猫を見かけてよそ見したうちにはぐれてしまっておろおろしていると

 

「あ、携帯……電池切れ」

 

はううう……また王花ちゃんに怒られるう……いっつも携帯の充電は満タンにしておけって言われてるのにぃ……

 

どうしよう……

 

どうしよう……

 

「あ、来た道を引き返せば……私……どこから来たっけ?」

 

後ろを振り返ると道は3つ。猫を追いかけてきたからどこから来たかなんて覚えてない……

 

「うん?どうかしたのか?迷子か?」

 

その声に振り返ると

 

(アルトリアさん?)

 

アルトリアさんと良く似た女生徒が私を見下ろしていて、その隣には人のいい笑みを浮かべた男子生徒がいて

 

「はうう……迷子なんですぅ……ここどこですかぁ?」

 

見ず知らずの人なのにこの人なら大丈夫と思い。見下ろしている女生徒に泣き付くのだった……

 

 

 

 

ふええええっと泣いている小柄な女子を抱きとめて……確かこの娘はモードレッドが好きとか言っていた龍花ではないのか?

ロビンから聞いた特徴と完全に合致している。たぶんリューカだと思う

 

(どうしよう……可愛い……はっ!違う違う違う!!!白野と一緒なのにこんなの考えていると知られたら嫌われる!?)

 

余は別に同性愛者というわけではない。ただ可愛い者が好きで、取り分けこの小動物は……可愛すぎた……とりあえず引き離そうとするが

 

ぎゅむーッ!!!

 

(ぬう!?この小柄の身体のどこにこんな力が!)

 

引き離そうにも引き離せない。信じられんパワーだ、どうしたものかと考えていると

 

「はい。とりあえずジュースでも飲んで落ち着いて。ね?」

 

「あい……」

 

白野のナイスアシストで女子は離れ近くのベンチにちょこんと座り。ジュースのプルタブを開けようとして

 

「ふにーッ!!!!」

 

……開けるのに苦戦していた……え?なんなんだ。この小動物臭が限界突破してるぞ……暫く奮闘しぷしゅっと音を立ててプルタブが空き両手でジュースの缶を持って飲んでいる女子に白野が

 

「それで名前は?」

 

「八神龍花です」

 

「八神さんね。それでどうしたの?」

 

「子猫を追いかけてお友達とはぐれてしまったのです」

 

小学生か!?いや、いまどきの小学生でも猫を追いかけるなんてしないと思うぞ!?

 

「そっか。友達と連絡は出来ないの?」

 

「携帯……電源落ちちゃって」

 

「ああ。なるほどね、ネロ携帯貸してあげて?」

 

はいって手を伸ばす白野に余の携帯を手渡す。それを白野は龍花に渡し

 

「じゃあ心配してるといけないから電話してあげて」

 

「はい」

 

『もしもし?誰だ?』

 

「王花ちゃん。私」

 

『り、龍花!?お前今どこにいる!?我達で探しているんだぞ!?』

 

「えーとね。えーと……どこですか?ここ?」

 

「うむ。ここは隣町の駅がある場所だ」

 

余と白野はこの近くであるスーパーの割引タイムを狙って買い物に来ていたのだからな。丁度駅から出て直ぐのところだと教えてやると

 

『直ぐに行く!そこを動くなよ!!!』

 

離れていても判る大声で携帯に叫んだ女子はそう言うと携帯の電源を切ったらしく

 

「どうもありがとうございました」

 

にこにこと笑いながら差し出された携帯を受け取り。龍花の隣に座る

 

「どうかしたのか?龍花?」

 

「アルトリアさんにそっくりです。お知り合いですか?」

 

ああ、アルトリアとモードレッドを知っていれば気になるのは当然か……

 

「余はネロ。ネロセイバー。あの2人の姉だ、そして隣にいるのは岸波白野。白野と呼べばいい」

 

この純朴そうな少女に夫とか言うのはどうだろうと考えそう言うと

 

「ネロさんに白野さんですね。助けていただきどうもありがとうございます」

 

にこにこと笑う龍花は本当に嬉しそうで、そして愛らしさを持っていた

 

(これはあれではないのだろうか?可愛い・愛らしいと言うのは自分のみを護るための武器と言う。龍花は絶対にそのタイプだ)

 

小さな子供特有の能力とも言えるそれを標準装備している。16歳の少女に内心驚いていると白野が

 

「猫とかが好きなのは判るけど友達を心配させたら駄目だよ?電話で凄く心配してた声が僕にまで聞こえたからね?」

 

「はい……気をつけます」

 

しょぼーんとする龍花はとても愛らしい。これはあれだな、生粋の庇護者としての能力なのかもしれない

 

そんなことを考えていると

 

「龍花ーッ!!!!」

 

白っぽい髪をした女子を先頭に無表情・馬鹿っぽい・天然そうな女子が慌てた様子で走ってきて

 

「ぶべっ」

 

「はうっ!」

 

「あいだッ!」

 

「くっ転んで堪るかああ!!」

 

……天然そうなのが転んで無表情と馬鹿っぽいのが巻き込まれて転倒。白っぽい髪の女子は何とか踏みとどまっている。運動神経がかなり良い様だ

 

「王花ちゃん。すごーい♪」

 

「まぁな!」

 

にっこりと笑う龍花に笑顔で返事を返す王花と言う女子は余と白野を見て

 

「龍花の面倒を見てもらってありがとう。龍花はいっつも蝶とか猫を追いかけて何処かに行ってしまうのだ」

 

それはそのご愁傷様としか言いようが無い……

 

「王花ちゃん。ごめんね?」

 

「謝るのなら猫を追いかけて何処かにいかないでくれ」

 

頭を押さえている王花の隣でえへへと笑う龍花は余と白野を見て

 

「助けていただきどうもありがとうございました。今度このお礼はしますね。白野さん、ネロさん」

 

にっこりと微笑み。倒れている少女達に手を貸して、ゆっくりと歩いていくリューカ

 

「なんか。凄い子だったねネロ」

 

「う、うむ……見たことのないタイプだった」

 

天然と言うか魔性だな。あれは……男も女も関係なく引き寄せるタイプだ

 

「まぁ良い。白野ゆくぞ、今日の夕食の材料を買いに行かんとな」

 

「そうだね。ネロはきょう何を食べたい?」

 

「なんでも良い♪白野の料理ならばな♪」

 

2人で買い物を終えて帰ると……

 

「ハックノ~♪「消えうせろ、馬鹿狐!」

 

「や、やめて!2人とも喧嘩しないでーッ!!!」

 

荷物そっちのけでバトルを開始する2人を止めようとする白野の悲鳴が当たりに響き渡ったのだった……

 

 

 

 

 

 

なお先日龍花と帰る約束をしていたギルガメッシュはと言うと

 

「ぬぐぐ……如何してこんなときに限って用事を言いつけられるんだ」

 

「むしろこんな場合だからなんじゃないかな?」

 

エルキドゥと教師に言われた通り。書庫の整理をしながら時計を見る

 

「折角一緒に帰る約束をしていたというのに……」

 

「しょうがないだろう?君が学校をサボったのが原因だ」

 

そう言われると何も言えない。リューカが転入してくるまでは学校はサボりがちだった。その付けがまさかこんなタイミングで来るとは思ってなかった

 

「間が悪かったということか」

 

「そーゆーこと、僕も手伝ってあげるから。早く片付けよう」

 

帰っても良いのに残って手伝ってくれているエルキドゥにすまないと良いながら片づけを開始する

 

(最近はうるさいやからが多くて困る)

 

エルキドゥは女子にも男子にも良く告白されるが、その全てを断っている。そして我が傍にいるから、我と付き合っているからだと噂を流した馬鹿がいた(その馬鹿は粛清済み)我とエルキドゥは互いを認め合った友人同士であり。それ以上の関係ではないというのに

 

「ねえ。友よ、最近3年と2年で流れてる噂を知ってるかい?」

 

互いに別々の方向を向いて作業をしている時にエルキドゥが尋ねてくる。手に持っていた地図を棚にしまってから

 

「ああ。我とお前が付き合っているという話だろ?」

 

互いに顔を見なくても判る。何を馬鹿な噂をしているんだと……そして2人同時に

 

「「なんて馬鹿らしい話だとは思わないか?」」

 

全く同じタイミングだったので2人とも噴出し。

 

「くっくははは!!やはりお前もそう思ったか?」

 

「当然だろ?僕と友?はは、冗談としか思えないね」

 

互いに暫く笑い合ったあとエルキドゥは

 

「全く。君が早くリューカを落とさないのが悪い」

 

「無理を言うな、無理をリューカほどガードの固い奴は居らんぞ」

 

入退院の繰り返しと言う時代が長く。そしてはやて達の過保護な育て方で飛んだ世間知らずだ。恋仲になるのは難しい

 

「じゃあ、諦めるのかい?」

 

「まさか!リューカは諦めるには惜しい宝だ」

 

「だというと思ったよ。頑張れギル」

 

そう笑うエルキドゥに当然だと笑い返しながら

 

「それよりも、お前だ。まずは男装を止めて女子からの告白を断るべきではないのか?」

 

「……うん。僕もそう思うんだ……とりあえず女子の私服になれることから始めようと思う」

 

エルキドゥが男装をしているのは我と良く遊んでいて。スカートだと動きにくいと言う理由からだ。だから半分くらいは我の責任だと思う

 

「私服を買うのなら荷物持ちくらいならしてやるぞ」

 

「君がそんなことを言うなんて、明日は槍でも降るかな?」

 

「失礼だぞ。エルキドゥ」

 

くっくっくと互いに笑う合う。やはり我とエルキドゥの関係はこれくらいで丁度良い……我はそんなことを考えながら片づけを再開したのだった

 

そしてその日の夜

 

「そうそう。ギルなんかリューカがデートするって言ってたよ?」

 

携帯を操作しながらそう言うエルキドゥに

 

「どの雑種とだ!?殺してくれる!」

 

誰だ、どの雑種がリューカに声を掛けた!?スバルか!?。ティアナか!?直哉か!?それともフェイトか!?我の知る限りでリューカに恋慕している雑種の顔と名前を思い返していると

 

「モードレッド」

 

あの男の娘か!?身の程知らずがっ!!!!

 

「はやてに電話だ!血祭りに上げてくれる!!!!」

 

天敵のはやてに電話。はやても数秒でバーサクモード突入……そして今度の休み。龍花とモードレッドのお出かけに鬼神が数名尾行することになったのは言うまでもないだろう……

 

ちなみに爆弾を投下したエルキドウは

 

「そんなに怒るなら普通にデートくらい誘えばいいのに……」

 

ぼそりとそう呟き。鬼神スイッチが入っているギルガメッシュにお休みと声を掛けて自室に引っ込んでいったのであった

 

第49話に続く

 

 




次回はデート回ですね。ただしデートと言うナの死亡遊戯になる可能性も十分にありますけどね、それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします


それと海鳴のお姫様はもうじき夏休み編を迎えます。その時こんな話が見たいとかのリクエストがありましたらメッセージか、活動報告のほうにコメントよろしくお願いします
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