第55話
起床 5時25分
ジリリリリ……ぼすっ
目覚ましの音を聞いていつものようにベッドから這い出し落下。ぬいぐるみの中で暫くもふもふしてから
「おべんとー」
シグ兄とヴィータ兄は部活だからお弁当を作らないと思い。頭を数回振ってパジャマから着替えてからキッチンに向かう、顔さえ洗えばシャキッとするんですけど、朝はどうも少し苦手です。顔を洗ってから昨日の夜に準備していたおかずを冷蔵庫から取り出して調理を始める
「汗かくからちょっと辛めに」
夏場の運動は一杯汗をかく、だから熱中症とかにならないようにおかずの味付けは少し塩を多めにしておく。煮物と和え物、あとは卵焼きに鶏肉の塩焼き。次に水筒を2本用意して片方はスポーツドリンクを入れておく。買い置きしておいて良かった。あとは朝ごはんだけど朝練があるからって言ってたから食べている時間はないはず
「よいしょ。これでいいかな」
梅干を入れた少し大きめのお握りを作りラップに来るんでビニール袋に入れていると
「龍花。弁当準備できてる?」
「出来てるよ。ヴィータ兄、シグ兄」
制服に着替えて降りてきた二人にお弁当とお握りを差し出すと
「夏休みなのにすまない。じゃあ行って来る」
「悪いな龍花。試合が終われば一息つくからさ。遊びに行くならそれからな」
そう笑って鞄にお弁当とお握りを入れて出て行くシグ兄とヴィータ兄を見送っていると
「2人はもう行ったのか?」
「うん。いま行ったみたいだよ」
自分の部屋から出てきたおにーちゃんが私を見てから時計を見て
「朝食には少し早いな。散歩でも行くか?」
「うん!行く♪」
学校の日には絶対に行けないけど、お休みの日なら散歩に行ける。私はおにーちゃんとのんびり散歩に行く事にしたのでした。夏休みはこうして散歩に出来るから嬉しいです♪
散歩中 6時10分
朝早いから日傘はいらないと思ったんですけど
「朝といえど日差しはきつい。ちゃんと日傘と帽子を被ってな?」
玄関で渡された日傘と帽子を受け取る。朝だからって油断するとたおれるってことだよね。おにーちゃんを心配させるのは悪いので素直に受け取って
「はーい」
「よし。じゃあ行くか」
おにーちゃんに差し出された日傘をかぶり、日傘を持ってお散歩に出かけました。家の周りをぐるりと歩いて回って、家の近くの河川敷に向かって散歩していると
「バうバう!!!」
「バーサーカー!STOP!STOPだってばー!!」
元気のいい犬の声と焦った感じの声がする。この声は
「お願いいい!!!!止まってええええ!!!」
ずりずりっと音を立てて何かが引きずられてくる音とそれに続いて
「クロー!リード!リードはなせエエエ!!!」
「早くリード放しなさい!クロエー!!!」
シロ君の声とイリヤちゃんの声に振り返ると
「怖いいい!!!」
「バう!バウバウ!!!」
バーサーカーにずりずりと引きずられているクロちゃんがリードから手を離してベターっとダウン。バーサーカーはクロちゃんを無視して私の足元まで駆け寄ってきて
「ワン!」
「おはよーバーサーカー」
ぶんぶんと尻尾を振るバーサーカーの頭を撫でていると、クロちゃんがよろよろと立ち上がり
「リード持つなんていうんじゃなかった……」
髪と服を整えてから私とおにーちゃんに気づいたクロちゃんは、可哀想な者を見ているような表情をしているおにーちゃんとバーサーカーの頭を撫でている私を見てこほんと咳払いしてから
「おはよう。リューカ、それとはやて。ちょっと失敗しただけだから、普段はこんなことにはならないのよ」
にっこりと笑いながら言うクロちゃんにおにーちゃんがクロちゃんの頭を指差して
「髪に木の葉ついてるぞ?」
「え。ちょっと待って」
慌ててコンパクトで髪についた木の葉を外しているクロちゃんを見ているとシロ君とイリヤちゃんが追いついてきて
「休にバーサーカーが走り出したからもしかしてって思ったけどやっぱりリューカだったのね?」
「はー驚いた。バーサーカーは軍用犬だからなあ」
軍用犬?バーサーカーはすっごく強いってことかな?そんなことを考えているとぺたんと伏せるバーサーカーの頭を撫でていると
「リューカもお散歩?一緒に行く?」
イリヤちゃんが笑いながらそう尋ねてくるけど、そろそろシャマル兄も起きて大学に行く時間ですし帰ってお弁当を作ってあげないとと言うと
「そう、じゃあまた今度時間があるときにね」
「じゃーな。龍花、はやて」
「また今度。一緒に散歩しましようね」
そう笑って手を振ってくれるシロ君とクロちゃん。イリヤちゃんと分かれて私とおにーちゃんは家に向かって歩き出しました
次の日からはたまにだけどおにーちゃんとシロ君とクロちゃんとイリヤちゃんとバーサーカーと散歩する事になりました
朝食 7時15分
「んー美味い。龍花の煮物は絶品だな」
上機嫌で魚の煮付けを食べているシャマル兄に
「味噌汁とご飯のお代わりいる?」
「いる!お代わり!」
シャマル兄から差し出されたお茶碗とおわんを受け取りお代わりを入れて渡すと
「ありがとう」
嬉しそうに笑って美味しい、美味しいって食べてくれているシャマル兄を見ているとおにーちゃんが
「今日は凜とかと勉強するのか?」
「ううん。今日はお掃除して、ご飯の材料を買いに行かないと」
夏休みだから色々と料理もしたいし今まで学校で掃除できなかったところも掃除したいし。カーペットとカーテンとかも洗濯したいと言うとシャマル兄が
「大学が休みなら手伝うんだけど、ごめんな?」
「いいよ。シャマル兄は勉強が忙しいって判ってるから」
みんなにはやらないといけないことがある。だからいいよって言うとおにーちゃんが
「私は手伝うよ。龍花、2人で掃除して買い物に行こう」
そう笑って言ってくれるおにーちゃんにありがとうって言って自分の文の魚の煮つけを食べた。うん、美味しくできてる♪
そうだ夏休み中のお料理回はお魚のさばき方と煮付け方にしよう。煮物は良いお嫁さんの条件だからきっと凜さんとかも興味を持ってくれると思うから。そんなことを考えながら朝食を終えて、食器を片付けてシャマル兄を見送ってから、リビングからの掃除を始めて。おにーちゃんは階段から掃除始めて、2人で仲良く掃除を進めて
「おにーちゃん。こっちは終わったよ~」
リビングから声を掛ける。おにーちゃんは階段を掃除してそのまま自分の部屋やヴィータ兄とシグ兄の部屋を掃除している。これは手伝うと言ってはいけないと言われているので、そのまま庭とかの掃除も終えてから声を掛けると
「こっちももう終わった」
おにーちゃんの声が聞こえてくる。時計を見るとお昼を少し過ぎてしまっている。久しぶりの掃除だから少し気合を入れすぎてしまったみたいだ
「中途半端な時間だな?どうする?」
「うーんどうしよっか?」
今からお昼を作ろうかな?それとも出前でもとろうかな?って話をしていると
「ただいまー。うん?どうした2人とも?」
仕事に出ていたアインスに悩んでいたことを話すとアインスは
「それなら食べに行こう。車のガソリンも入れなければならないしな。丁度良い」
「いいの?眠くない?」
夜仕事しているアインスにそう尋ねると
「大丈夫だ。今日は店で少し仮眠してきたからな、それに運転なら」
アインスが振り返りながら
「頼めるよな?ランサー?」
「おう。それくらいお安い御用だ」
「ランサーさん!それにバゼットさん!こんにちわ」
アインスの車に寄りかかっていたランサーさんとそんなランサーさんを窘めているのが見える
「と言うわけで行こうか?龍花。はやて」
そう笑うアインスに頷き。私はおにーちゃんと一緒にアインスの車の後部座席に乗って外食に出かけました。行く先は
「泰山で!バツさんにも会いたいですから♪」
アルバイトしている泰山が良いと言うとランサーさんとアインスの顔が若干引き攣った気がしたけど、気のせいだよね。私はそんなことを考えながら車の窓から外を見てバツさんは元気かな?と考えていました
お休み前の日記 9時45分
今日はランサーさんとバゼットさんを夕食に招いて、バゼットさんと一緒にカレーを作りました。お昼は辛い麻婆豆腐にランサーさんが苦しんでいたので、美味しい辛い料理を食べてもらおうと思ったので、夏場なので夏野菜のスープカレーを作りました、私はあんまり辛いのが得意ではないので少し甘めでした。バゼットさんは包丁の扱いが上手になっていて、一緒に料理が出来て楽しかったです
カレーが出来たのは7時くらいで、それまでランサーさんとおにーちゃん達は組み立て式の本棚とかを作ってくれました。これでまた料理の本とかが置けるからまた料理のバリエーションが増やせそうで嬉しいです。もっと色々な料理を覚えておにーちゃん達に美味しいって言ってもらえるようになりたいな。
明日は王花ちゃん達が一緒にお買い物に行こうと誘ってくれています。お勉強会は明後日の予定なので、明日遊んだから皆でお勉強です。1人でやるのになれてしまっていたので皆とお勉強できるのはとても楽しみです
早く明後日にならないかな?。あ、その前にお買い物でしたね、忘れてたら王花ちゃんが怒るので忘れないようにちゃんとメモしておこう。
「うん。これでいいよね」
明日王花ちゃん達とお買い物と書いたメモを机の上に張って。机の上の電気を切ってパジャマのフードを被ってザッフィーを抱えて
「おやすみ。ザッフィー」
小さいときから大事にしている蒼い大きな犬のぬいぐるみを抱えてベッドにもぐりこんで目を閉じたのだった……
第56話に続く
龍花さんの夏休みの初日はこんな感じです。次回からは登場人物を増やしていくつもりです。もちろん買い物でも同じです
色々とキャラを出してみようと思います。それでは自壊の更新もどうかよろしくお願いします