第57話
シロ君の家でお勉強する日になりおにーちゃんと一緒にシロ君の家に向かっていると
「おはよー龍花。ぶべっ!」
「あいた!?」
「坂の上で転ばないで陽花!」
「ぬおおおおお!早く体勢を立て直せええエエエ!!!」
陽花ちゃんが転んで雷花ちゃんを巻き込んで、倒れかけた星花ちゃんが王花ちゃんにもたれて。王花ちゃんが3人分の体重を支えて絶叫してた。今王花ちゃんが転ぶと全員が坂を転がり落ちてくる
「おにーちゃん!助けてあげて!」
おにーちゃんにそう言うが、おにーちゃんはやれやれと溜息を吐きながら
「いや、その必要はなさそうだ」
えって驚いて振り返ると
「何やってるのよ。王花」
「た。助かった……凜」
凜さんが倒れかけている王花ちゃんを助けてくれていた。その光景にほっとしながらおにーちゃんと一緒に凜さん達の方に向かい
「おはようございます」
「おはよう。朝から大変だったな、王花」
「ああ。まったくだ」
ふーと溜息を吐く王花ちゃんを横目に
「おはよー陽花ちゃん」
「おはよ~龍花ちゃん」
陽花ちゃんとおはようと挨拶をし返してから
「じゃシロ君の家行こう?」
シロ君の家まであと少し、早く行こうと声を掛けてから2人で手をつないで歩き出そうとすると
「「「2人で行くな!」」」
おにーちゃんと王花ちゃんに怒られて、私と陽花ちゃんはその場で立ち止まったのだった
「んーこんなもんだな。イリヤ」
「だね。良い感じだね、お兄ちゃん」
「いい感じだと思います。士郎兄様」
龍花やギルガメッシュが来るので、勉強が出来るように2部屋つなげて机と座布団を用意し終えて。イリヤとクロとこれでいいかと話をしていると
「士郎。来たわよ」
「シロ君。イリヤちゃーん。おはよー」
遠坂に続いて聞こえてくる龍花の声。いやそれだけじゃなく王花達の声もする、どうやら途中であって一緒に来たようだ
(ギルガメッシュがまだなのが気になるな)
セイバーはお菓子とかを買ってから来ると言っていたので少し遅れると判っていたが、龍花がいると知れば飛んできそうなギルガメッシュがまだ来てないなと思っていると屋敷の外からバイクのエンジン音がする、ちょうど到着したようだなと思いながら
「まぁとりあえず上がってくれ。勉強するところは用意してあるから」
「行こう、龍花。陽花」
イリヤとクロに手を引かれ上がってくる龍花と陽花を見ながら俺は奥の部屋に向かった。まぁ皆で勉強会って言うのも楽しいだろう。もしかすると揉め事とかも起きるかもしれないが、皆でなにかするって言うのも楽しいだろう、まぁ不安もあるがきっと楽しく勉強できるだろう。龍花の位置は話し合いで決めれば大丈夫だし、それに勉強を教わるのは多分龍花がメインになると思うしな。天然だが龍花はかなり賢い、勉強を教えてもらうのは俺たちのほうだろうなと思いながら俺は座敷部屋にはやて達を案内したのだった……
座り順でひと悶着あったが俺の家と言うことでギルガメッシュもはやてもそんなに衝突せず
イリヤ・龍花・陽花・王花
星花・雷花・セイバー・遠坂
はやて・俺・ギルガメッシュ・モードレッド
エルキドゥ・クロとなった
エルキドゥは成績は常に上位を維持しているので、俺達や雷花の面倒を見れるように真ん中になってもらった。クロはまだあんまり日本語になれていないので皆に見てもらえるように中心に座っている
「じゃあ始めるか。昼はアーチャーがなんか作ってくれるそうだから心配ないからな」
俺はそう言ってから課題を開き出来る所からやり始めたのだが
~10分後~
(駄目だ。判らん……)
いきなり俺は解けない問題に捕まっていた。そりゃそうだ、俺成績中の下だもんな。補習も偶にするからあんまりアタマは良くない。モードレッドも同じように頭を抱えている。体育会系は頭が弱いというか、普通の男子高校生ってあんまり勉強好きじゃないよな
「我の方が早く課題を終わらせることが出来るうううう!!!」
「早いだけでは意味がない。正解してこそだ!!」
とんでもない勢いで課題に答えを書き込んでいるあの2人が異常なんだ。俺達は悪くない筈だ、3年は進学が掛かっているからかなり難しいはずなんだが
「あ、ギル。そこのスペル間違っているよ。数式も」
「む?なんページだ」
「47と51だよ。雷花、そこの数式はこうやって出せばいいんだ。判る?」
「判らないよ!」
「……どうしたものだろうね。雷花は」
エルキドゥはエルキドゥで雷花の面倒を見て、時折さっきのようにギルガメッシュに問題が間違っていると言っている。如何してそ
んな事が出来るのだろう。そして龍花と陽花はのんびりとだがさらさらと問題を解いている。天然コンビとして有名だが成績は上位だ。さらさらと問題を解きながらイリヤとクロに
「イリヤちゃん。そこ棒が多いよ?」
「え?あーほんとだ。大分日本にいるけど漢字は苦手ねえ」
「クロ。読める?」
「な。なんとか……」
むむっと唸っているイリヤとクロと一緒に楽しそうにはなしをしながら勉強をしている。王花と星花は我関せずと言うスタンスを取りつつ、ギルガメッシュとモードレッドを警戒している。相変わらずの過保護さだと思いながら斜め向かいのモードレッドに
(判るか?)
(駄目だ。判らん。シロウは?)
(さっぱりだ)
2人ではあっと溜息を吐きながらどうしようかと考えていると、俺の課題が全然進んでないことに気づいた遠坂が
「全く判らないなら判らないって言いなさいよ。ほら、どこが判らないの、見てあげるからこっち着なさい」
ちょいちょいと手招きする遠坂。だが判らないもの同盟を崩すのはどうだろうかと考えていると
「モードレッド。こっちに来るといいよ。雷花の課題を見るついでに見てあげるからおいで」
「エルキドゥ先輩……ありがとうございます!」
エルキドゥに呼ばれて場所を移動しているモードレッド。それなら大丈夫かと思い場所を移動したのだが
「シロウ。ここはこうすればいいのです判りますか?」
「セイバー。士郎は数式が判らないって言ってるのにその数式を応用してやる解き方が判る訳がないじゃない」
「むっ、そんなことはありません。私が教えているのだからシロウは判るはずです。そうですよねシロウ」
判るといってくださいと言う顔をしているセイバーには悪いのだがさっぱり判らない。セイバーは遠坂よりは成績は劣るが俺よりは上だ、だが頭のいい生徒が教え上手とは限らない。セイバーはどうも人に教えるのは苦手のようだ、だが判らないというのもなんだしと思っていると
「士郎。そこの数式はこっち、ちょっと手間だけどこうすればわかるでしょう?」
遠坂が教えてくれたのは別の数式を挟むやりかたで確かに俺にも判りやすかっただが
(うう、視線が鋭い)
私の方が判りやすいですよね?そうですよねシロウ?
目は口ほどの物を言う。うるうるとしためで見ているセイバー、だが言わなければならない、俺は覚悟を決めて
「すまんセイバー。遠坂の教えてくれた方法の方がわかりやすい」
がーんと顔を歪めたセイバーだったが、なら
「これならば私が教えれますよシロウ!さぁ私に聞いてください」
自信満々にセイバーが教えれるといったのは英語だった。そっかセイバーはイギリス人だから英語には詳しいのか、本場の英語をしるセイバーに教えてもらえば今日中に英語の課題が終わるかもと思い数学の課題のページを閉じようとすると遠坂が俺の手を掴んで
「あたしが教えてあげるって言ってるだからまずは苦手な数学を済ませたほうがいいんじゃないの?」
にこやかに笑っているのだが。その目は笑っておらず恐ろしいまでの威圧感を感じる。しかも小声で
(それに前に一緒に遊びに行こうって言った返事も聞いてないし、今ここでそれを暴露してもいいのよ)
夏休みに入る前。遠坂に一緒に出かけないかと誘われた。なんか泊まりで良い所があるらしいのだがもし泊まりに行ったとばれたらイリヤやクロに加えてセイバーや桜までもが狂戦士と化して襲ってくる未来しか見えず返事を先送りにしていたのだが、まさかそれをねたに脅してくるとは思ってなかった。俺は
(いやいや、そんなことされたらこの部屋が吹っ飛ぶ)
凶暴化したイリヤがバーサーカーを焚きつけて来るのが判っているのでそう言うと遠坂はにやりと悪魔の笑みで
(出かける返事は後でもいいけど、勉強だけは譲れないかなあ?)
ぐっ……背に腹は変えられない。俺ははーっと深く溜息を吐いてから
「すまんセイバー気持ちは嬉しいんだが、俺は数学がかなり苦手だから英語はお昼からにしてもらってもいいか?」
セイバーは酷く悲しそうに1回目を伏せてから仕方ないですねと言いながら
「判りました。では英語は昼からにしましょう、ええ、仕方ない事です。判っていますから私は全然大丈夫です」
物凄く落ち込んでいる。セイバーが饒舌なのは怒っている時か、落ち込んでいるときだけだ。子犬だったら耳を伏せているであろうセイバーに
(すまんセイバー。これも俺の命のためなんだ許してくれ)
今ここで遠坂に暴露されてしまえば俺の命は消し飛ぶ。そう考えればセイバーの申し出を断るしかなかった。俺は罪悪感を感じながら遠坂に数学の課題を教わったのだった
カリカリカリ
それぞれ勉強に集中しているのか文字を書く音だけが部屋に響く。われ自身も相当な勢いで問題を解き進めていたのだが
(飽きた)
リューカが居るから来て見たが
「リューカ、これなんて読むの?」
「クロちゃんそれは暁と読むのです」
リューカはクロエやイリヤ、更にはオーカにガードされとても我が話し掛けれる雰囲気ではない
(むむむむ……これでは何の意味もない)
リューカが頭がいいのは判っていたが、少しくらいは判らない問題があるとかで聞いて欲しい。そして教えてやりたいと思うのだが
「国語終わり~次数学♪」
「ウソッ!?もう終わったの!?」
我や雑種には劣るがそれでも脅威的なスピードで問題を解き進めている。恐らく間違いも殆どないだろう
(このままただの勉強回と言うのも詰まらん、何かないか?)
勉強を一時中断できるものは無いかと辺りを見る
セイバー 問題を少し解いてお菓子を貪っている
はやて 問題を解き終えて見返している
モードレッド・雷花 エルキドウに勉強を教わっている
シロウ 紅い悪魔に苛められながら勉強している
オーカ 我を睨みながら勉強している
(どれも駄目そうだな、どうするか)
勉強だけと言うのも飽きてきた。少し気分転換したいのだが、だがそれを口にするわけにもいかず課題を解き進めていると
「大分根をつめて勉強をしているようだな。関心関心」
フェイカーが御盆を持って部屋に入ってくる。もうそんな時間か?と思い時計を見ると12時を少し過ぎたあたりだ。つまらないつまらないと思いつつ勉強していたのだが思ったよりも時間の流れは速かったようだ
「暑いと思って冷やし中華にした。これなら食欲が出なくても大丈夫だろう」
フェイカーはそう笑いながら勉強用具を片付けた所に御盆を置き
「まずは龍花達からだ。少し少なめにしてある。もしたらなかったら声を掛けてくれ」
はーいと返事を返すリューカ達の次は我達のようで
「これで足りるといいんだが。育ち盛りと言うのは食べる量が多いからな」
そんなことを呟きながら置かれた冷やし中華は確かに少しばかり量が多い。そう言うのも考慮したようだ
「さてではゆっくり食べてくれ」
そう言って部屋を出て行こうとしたフェイカーだったが思い出したように立ち止まり
「ところではやて達に聞くが夕食はどうする?」
「?夕方には帰るつもりだが?」
勉強道具を鞄にしまいながら返事を返すはやて。フェイカーは頬を掻きながら
「アイリスフィールが折角だから夕食も食べていってもらいたいと。当主とキリツグが本家に帰っているから寂しいそうなんだ、良かったら夕食も食べて行ってくれると助かる」
なんとも子供のような理由だなと思った。我は別にそこまで付き合う義理は無いから断ろうと思ったのだが
「いいですよ♪皆で夕ご飯楽しみです♪あっシグ兄とヴィータ兄にも連絡しないと駄目ですね」
楽しそうに笑いながら言うリューカの一言が鶴の一声となり、全員で夕食をシロウの家で食べることになるのだった
なお昼食後。すぐに勉強再開とはならなかったその理由は
「グルルル」
「「「すぴー。すぴー」」」
バーサーカーとか言う馬鹿でかい黒い軍用犬を枕代わりにして昼寝タイムに突入したリューカとヨーカが起きるまでの間我たちは
「ダウト」
「残念ね。金ぴか、あたしは嘘なんてついてないわよ」
「ぬがー!またか!?またなのか!?」
ダウトをして時間を潰すのだった。なお我は5連敗を喫し紅い悪魔に
「罰ゲームね。夕食前に全員分のアイスを買ってくること♪」
「なんで我が!?」
「言いだしっぺはお前だろ金ぴか」
「俺はやめておいたほうがいいって言っただろ?」
「友よ。仕方ないだろ?君が言ったんだから」
我が言い出したことだが納得いかん。だが全員が聞いていたからそんな者は知らんと言い張ることも出来ず
「判った!我が買ってくればいいのだろう!」
この屈辱いつかかならず晴らしてくれる……我はそんなことを考えながら今度こそと思いながらカードを切った。リューカが起きるまでの30分間で我は8連敗と言う記録を立てることになるのだった……
第58話に続く
次回は衛宮邸での夕食やそのための買出しの話にしようと思っています。その後からは夏休み編のイベントを色々とやって生きたいですね。プールとか色々やってみたいですけど、書けるかどうかは不安ですけどそう言うのをやりたい名とは思っています。
それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします