海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回はインターバルの話なので短めです。次回は旅行の話まで持っていけたらなあと思っています。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


第64話

 

 

第64話

 

その日珍しく桜さんからメールが来て一緒に出かけませんか?もし良いのなら迎えに来ますと書いてあり。おにーちゃんも良いと言うので桜さんと出かけたのですが

 

「あむ!あむ!!先輩の馬鹿ぁ……あむ!あむ!!折角映画に行きませんかって誘ったのにぃぃ」

 

ケーキバイキングに連れてこられて物凄い勢いでケーキを食べている桜さんに

 

「シロ君に断られてしまったのですか?」

 

そう尋ねるといいえと首を振ってからフォークを机の上において

 

「イリヤちゃんが風邪を引いたからって看病しないといけないからって。今度埋め合わせはするからって言われましたけど……納得行かないんですよ。イリヤちゃんが風邪を引くって思えないんですよ」

 

うーん……確かにイリヤちゃんが風邪とかで弱ってる所は見たことないかなぁ……

 

「多分……絶対……確実に……あむ!イリヤちゃんの仮病です。そうに決まってます。私と出掛けるって事を先輩が言っちゃったんですよ。絶対」

 

ぶつぶつと文句を言いながらケーキを食べている桜さんの愚痴を聞きながら、私もとってきた1口ケーキを食べながら

 

「うーん。シロ君なら言いそうですね~はむ」

 

シロ君はお兄さんですから妹が風邪をひいたと言ったら看病するのが普通だと思います。私のおにーちゃんもそうですと言うと

 

「いえ。龍花さんのお兄さんたちは少々特殊と言いますか。過保護ですからね」

 

特殊なの?おにーちゃん達は?すっごく優しいのに……そんな事を考えながらチーズケーキを頬張っていると

 

「ううー馬鹿一夏。あむっ!あむっ!!!」

 

んん?凄く聞き覚えのある声がしたような……後ろの席を見ると茶色のツインテールが揺れている

 

「鈴さん?」

 

私の後ろの机で鈴さんがケーキを食べていた。もしかすると桜さんと同じ理由でかなあ?鈴さんは暫く辺りを見てから振り返り

 

「誰?って龍花じゃない?何してるのよってここに居るってことはバイキングに来たのよね?あたしもそっち言って良い?」

 

自分のケーキの皿を持って尋ねてくる鈴さんにどうぞと声を返すとありがと、と言って私と桜さんが座っている机の所に座る鈴さんを見ながら

 

「桜さん。鈴さんが来たんですけど一緒でもいいですか?」

 

もくもくとケーキを食べている桜さんにそう尋ねると桜さんは顔を上げて

 

「姉さんが?……居ませんけど?」

 

キョロキョロと辺りを見ている桜さんに違いますと言って、モンブランを食べている鈴さんの方へ手を向けて

 

「藍越学園の凰鈴音さんです」

 

私が鈴さんのことを紹介すると桜さんはフォークを置いて

 

「遠坂桜です。どうも初めまして」

 

「凰鈴音よ。鈴でいいわ」

 

互いに自己紹介を終えた所でまたケーキを食べながら

 

「一夏の馬鹿。死ねば良いのに、なんで当日ドタキャンするのよ」

 

「先輩の馬鹿。妹に騙されるなんて」

 

ぶつぶつと文句を言っている鈴さんと桜さん。私はまだ誰が好きとか判らないから共感できないけどもし好きな人に出かける約束を急にキャンセルされたら悲しいよねと思っていると

 

「ううー白野の馬鹿馬鹿!良妻賢母たる私を差し置いて……うう。白野の薄情者おお!」

 

「玉藻さん?」

 

「あら?龍花したか?お久しぶりですねえ、ここであったのも何かの縁。ご一緒させてくださいな♪」

 

そう笑って私達の席に移ってくる玉藻さん。最初は2人だったのに4人になった、お友達が増えて楽しいですねえ。

 

龍花はそんな事を考えて笑っていたが、もしここに王花やクロエが居たらこの3人から龍花を引き離そうとしただろう。何故ならこの3人は言うまでも無くヤンデレ系であり。龍花に悪影響を及ぼすと判断するのに間違いないのだから

 

 

 

 

「ドタキャンとかないと思わない?わたしがチケットとか全部用意したのに、酷くない!?」

 

「わかりますよ!鈴さん!わ、私も映画のチケットとか全部用意したのにうう……しかも今日までなんですよ」

 

「良し良し今度はきっと一夏さんとシロ君と出かけれますよ」

 

ううーと呻いてる鈴と桜の頭を撫でている龍花。何と言うか……

 

(母性?なのでしょうか?)

 

前見た時はヒロイン力が凄いと思ったんですが……今は母性と言うのでしょうか?包み込むような優しさを発揮しています

 

「玉藻さんもそう思いますよね?次は上手く行きますよね?」

 

私に話を振ってくる龍花、どうも自分では処理しきれないと判断したようだ。突然の事で少し慌てたが

 

「大丈夫ですよ!今度は上手く行きますよ!ほら何時までも落ち込んでないで。ケーキを食べましょうよ」

 

折角のケーキバイキングなのに何時までも愚痴っているのは勿体無いですよと言って気分を変えさせようとしていると

 

「玉藻も何かあったから自棄食いに来たんでしょ?話を聞いてあげるわよ」

 

「私達の話も聞いてくれましたし。玉藻さんの話も聞かせてください」

 

そう言ってくれる鈴と桜に私は

 

「実は私の幼馴染なんですけどね。海外から来ている留学生の脳筋皇帝の母親に婚約者として紹介されてしまって何か良い感じなんですよぉ!私の幼馴染なのに!私から奪おうとしてくるんですよ」

 

もう話し始めると愚痴は止まらない。話を聞いてくれていた鈴と桜も

 

「わかる!判るわ!幼馴染より留学生とかを気に掛けるのが凄い腹立つのよ!」

 

「そうなんですよ。私がずっと一緒に居たのに酷くないですか」

 

「酷いですよね!私とか色々やってるのに……義妹とかに甘いんですよ。あの腹黒いのに」

 

「義妹はね黒いのが基本なのよ!一夏なんか実の姉と妹に狙われてるんだから」

 

どんどんヒートアップして話しているとふと我に返る。鈴と桜も同じ顔をして私達に囲まれるように座っている龍花は

 

「?」

 

もくもくとケーキを頬張っている。完全に話題についてこれてないと判る顔をしている。どうも自分達の話題で盛り上がりすぎたみたいですね。自分達で取ってきたケーキを頬張り、気分を落ち着けるためにオレンジジュースを飲でから

 

「龍花は好きな人とかいないんですか?」

 

私がそう尋ねると龍花はチーズケーキを頬張り、ミルクティーを飲んでから

 

「よく判りません♪」

 

にこやかに笑いながらそう告げた。16歳なのだから好きな人とかも居てもおかしくない年頃の筈なのに……

 

「あむう♪ショートケーキおいしーです♪」

 

花より団子?思わずそんな言葉を思い浮かべてしまうほど龍花は幸せそうな顔をしてケーキを頬張っている。1時間30分のバイキングだから残りは30分ほど、龍花はずっと小さなケーキを持ってきてもふもふと頬張っている。多分桜とかも思っていると思うんだけど

 

(((太るの怖くないのかな?)))

 

1口サイズのプチケーキをエンドレスで食べているけど体重が怖くないのかと思っていると。龍花は

 

「んーでもおにーちゃんは好きです。優しいから♪」

 

にぱっと笑う龍花。なんて純真な顔で笑うんだろう?酷く眩しく見える

 

「龍花さんははやてさん達が好きなんですか?」

 

「はい♪おにーちゃんですから」

 

うん。絶対私達の好きと龍花の好きは別物だと判る、キラキラとした目で

 

「シロ君とかイリヤちゃんとか。それに桜さんに鈴さんに玉藻さん……皆優しいから大好きです♪」

 

なんですかこの可愛い生き物は!?こんな可愛い妹が居るのなら過保護になるのも納得と言うものです。と言うかこんなに可愛い生き物が私達を慕ってくれているのに何時までもこんな所で居ていいのか?いや良くないに決まっている

 

「龍花。バイキング終わったらどこか行きたいところある?」

 

「んーどこでも良いです、折角誘ってくれた桜さんや鈴さんに任せたいと思います」

 

なるほど私達に任せると……それならばと鞄から雑誌を取り出し

 

「どこが良いと思いますか?」

 

「あたしはこことか良いとおもうわよ?小物専門店」

 

「あ、ここはどうですか?手作りのビーズアクセサリーとぬいぐるみの店」

 

私達がこの後龍花をどこに連れて行くかで盛り上がっている中。龍花は

 

「本当に美味しいです♪」

 

もふもふと幸せそうにケーキを頬張り続けていたのだった……魔王さえ浄化してしまう龍花。きっと龍花の属性は天使もしくは妖精であることは間違いないだろう……

 

 

 

 

ピンポーン、ピンポーン

 

「はーい、どちら様ですか?」

 

課題を1回止めて玄関に向かうとそこには

 

「はやて君。元気?」

 

白い帽子に日傘。龍花に似た格好をしているアイリさんが穏やかに微笑んでいた。ここに来たってことは龍は何か用があったのかと思いながら

 

「アイリさん、こんにちわ。龍花なら出掛けてますよ?」

 

龍花の不在を伝えるとアイリさんはそれで良いのよと笑いながら

 

「今ね。アルトリアちゃんのお母さんのリリィが日本に来てるの」

 

はぁっと返事を返す、それが私達に何の関係が?と思っていると

 

「荷物を纏めておいてね?明後日には迎えに来るから」

 

荷物を纏めておけ?明後日に迎えに来る?

 

「ちょ、ちょっと待ってください。どういうことか判らないんですが?」

 

どういうことか判らずそう尋ねるとアイリさんは笑いながら

 

「だから旅行に行くのよ。はやて君達はご招待♪折角の夏休みなんですもの、旅行もいいものでしょう?」

 

ニコニコと笑うアイリさん。駄目だ、この感じは何を言っても駄目なパターンだ!?しかしいきなり来て旅行に招待って相変わらず何を考えているか判らない人だ

 

「ヴィータ君達にもよろしくね。それじゃあね」

 

軽く手を振って帰っていく、アイリさんの背中を見ながら頭をかく

 

「荷物だけってことは海外ではないよな」

 

もし海外ならパスポートを用意しろって言うはずだしな。

 

「ヴィータ達に言っておかないとな。旅行鞄はどこにしまったかな?」

 

アイリさんがああ言う以上私達に拒否権はない。子供だけで暮らせるのはアイリさん達の協力があるからだ、断るわけには行かない。私はそんな事を考えながら何処かにしまってあるはずの旅行鞄を探し始めたのだった……

 

 

なおはやてが旅行鞄を探している頃。龍花はと言うと

 

「ほら。龍花はこういうぬいぐるみが好きじゃない?」

 

「わあ。可愛いですう」

 

小物屋やファンシーショップ巡りをしていたりする。まずはぬいぐるみで興味を引き、本命の店は後で連れて行くという計画なのだ。玉藻と桜は鈴が龍花の相手をしているうちに

 

「次はここが良いですね。龍花さんも喜んでくれると思います」

 

「そうですね。シルバーアクセ専門店ですしね。良いのがあると思いますよ」

 

龍花の女子的感性を上げる事を目的にし、近くの小物屋のピックアップをしていたりする。最強の天使は魔王さえも魅了するのだった……

 

第65話に続く

 

 




女子回は難しいですね。もっと色々考えないと、用修行ですね。次回は旅行の準備とかをして行こうと思います。旅行はまぁ海とホテルとかですかね?そう言うのはあんまり得意ではないので描写が荒いかもしれませんが夏休みらしい雰囲気を出して行こうと思っています。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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