海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回の話は肝試しの後編とモードレッドの悲劇をやっていこうと思います。凜とかが出てくる予定です。モードレッドの悲劇は少し短めですが、どうなっているのかを想像してもらえると嬉しいです。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いしま


第72話

 

 

第72話

 

 

肝試しでシロウと一緒になったのは嬉しいのですが……

 

「士郎、セイバー。見つけたわよ」

 

リンとアーチャーも一緒に来ていて、2人の意味がまるでない

 

「おっやったな。遠坂。これで半分行ったな」

 

そう笑ってリンからスタンプを受け取り自分の紙に判を押している。これではシロウとリンで私とアーチャーではないですか……

自分の思い描いていた物とまるで違う展開に落胆していると

 

(そう気を落とすな、セイバー。旅行はまだ始まったばかりだろう?)

 

アーチャーの言葉に私はその通りですと小さく呟いてから

 

(それでも納得できないんですよ。アーチャー)

 

頭で理解していても、心で理解できないという奴だ。最初は2人で話しながら歩いていたのに直ぐ追いついてきた、リンの行動力の高さとその方向性が違うという事を言いたい

 

(それは理解できる。私も士郎のやっている事を良いとは言えない。一緒にいる相手を無視して別の相手と話すなど紳士のやりことではない)

 

珍しく声を少し荒げるアーチャーに私は

 

(ロリコンの割には普通のことを言うのですね)

 

ライカやオウカに聞いたことを言うと、アーチャーは行き成り近くに見えた岩に頭を打ちつけた

 

「どうしたのですか!?」

 

突然の凶行に驚いてそう尋ねるとアーチャーは、頭から流血しながら

 

「私はロリコンではない!不名誉なことは言わないでもらおう!」

 

私に指を指して言うアーチャー。その勢いは凄まじく思わず頷いてしまった。すると

 

「おーい!セイバー。アーチャー!はぐれるぞー、早く来いよ~!」

 

シロウの呼ぶ声に振り返ると懐中電灯の明かりは大分遠くに見えていた。

 

「直ぐに追いつきます!シロウー」

 

私はそう返事を返し頭から流血しているアーチャーを無視して走り出したのだった……

 

 

 

 

 

走り去ったセイバーと既に姿の見えない。士郎と凜。私は持っていたハンカチで頭の血を拭いながら

 

(とりあえず行けるところまで行くか)

 

引き返すのもなんだし、それに走って龍花達を追いかけていったはやてとかも気になるしな。ゆっくりと歩き出すと

 

「ん?なにしてるんだ?アーチャー」

 

背後から声を掛けられ振り返るとアインスと星花が居た。私はやれやれと呟き

 

「凜と士郎とセイバー。普通に進めると思うか?」

 

「置いて行かれたのですね」

 

「……相変わらず見も蓋もないな。星花」

 

外見はとんでもなく良くて美人なのに、どうして高も性格がきついんだろうなあと思いながら

 

「まぁ私は先に行くよ。さっき鬼神のような顔ですれ違ったはやて達が気になるのでな」

 

レクリエーションの肝試しで三途の川送りにモードレッドがされては余りに不憫。少しで早く合流してハヤテ達の気を静めようと考えながら呟くと、アインスは

 

「止めておいた方が良い。あの状態のはやてはとても危険だ」

 

若干青い顔をしているアインス。長兄でも恐ろしいとおもう。それほどまでに龍花が絡んだときにはやての戦闘力は危険なのだ、だが龍花のような義妹が居ればそうなるのも無理はないと思うがな

 

「だがギルガメッシュとイリヤとクロエも一緒だぞ?とても危険だとは思わないか?」

 

はやてに加えて、ギルガメッシュとイリヤとクロエ。その戦闘力はモードレッドの命を刈り取るには十分すぎる。私がそんな事を考えていると

 

「「「ドドドドドドドッ!!!!」」」

 

わき目も振らず私達の横を駆け抜けていく赤髪と白髪の少女の姿を見た私は

 

「おかしいな?ヴィータと王花はギルガメッシュたちよりも早くスタートしなかったか?」

 

先にスタートしたはずの2人がなぜ?と思いながら呟くと、星花が普段の物静かな声で

 

「スタート地点に紙を忘れて引き返してきたんですよ」

 

星花の言葉に私とアインスはやれやれとそろえて肩を竦めた。龍花が心配でもスタンプシートを忘れては意味はないだろう?恐らく私達が3箇所目のスタンプを押している辺りに引き返して行ったったのだろう

 

「更にヴィータと王花が加わった。モードレッドの命が危ない、先を急ごう」

 

このままではリアルでモードレッドの命が危ない。早急に追いつき、モードレッドを助けなくては……私が走り出そうとするとアインスが思い出したように

 

「アーチャー。リリィさんとアイリさんと協力してはやて達を追い詰めただろう?下手をするとお前にも飛び火するぞ」

 

執事として自身の主君に従っただけだが、確かにはやて達を苛め過ぎたかもしれない。冷静になった私は

 

「判った。ここは涙を呑んでモードレッドを見捨てよう」

 

そしてあわよくば、モードレッドをボコボコニしたことで私に対する怒りを忘れてくれることを願おう

 

「見事に見捨てましたね。しかし人間誰しも自分のみが可愛いもの。誰も咎めはしませんよ」

 

無表情で痛いところを突く星花の言葉を無視して、私は

 

「ではアインス。私はのんびりと行く。スタンプラリー頑張ってな」

 

私のスタンプは凜が持って行ってしまったしな。ここはのんびりとホテルの周りを調べながら歩いてみよう

 

(もしかすると良い魚釣りのポイントがあるかもしれないしな)

 

私も少しは羽を伸ばすようにとアイリスフィールとリリィに言われたので、ここは主から頂いた休息を楽しむべきだ。私はモードレッドを見捨てる理由を作りゆっくりと海岸を見ながら歩き出したのだった。なおこれから数分後。磯に面した良い砂浜を見つけて少しだけテンションが上がるのだった

 

 

 

 

スタンプも半分くらい貯まったわね。アーチャーを無視して士郎とセイバーの組に割り込んだおかげで、スタンプの発見率が上がってるわね。まぁそのせいで

 

「むすーっ」

 

これ以上にないって言う不機嫌な顔をして、あたしと士郎を見てるセイバーが居るけど無視。セイバーの機嫌を直すのは士郎の仕事だからだ。

 

「リン!私と士郎のペアなのですよ!早くアーチャーと合流したらどうですか!」

 

我慢の限界が来たのかそう言うセイバーに、あたしは携帯を差し出して

 

「なんかアーチャーはアーチャーで夜の磯釣りをするんだってさ」

 

テンションが上がりすぎたのでそのまま釣りをする。とメールが来ているというと

 

「あの執事は本当にいい加減ですね!」

 

セイバーの怒鳴り声に士郎は冷静に

 

「でも朝はお握りとか用意してくれたし、昼はバーベキューをずっと用意してくれたし、息抜きもいいんじゃないか?」

 

士郎のアーチャーに対するフォローにセイバーは仕方ないですね。と呟き不機嫌そうにあたしと士郎の後ろをついてくるセイバー

 

「そこ木の根が出てるから危ないからな。遠坂もセイバーも気をつけてくれよ」

 

先頭を歩きながら道を教えてくれる士郎。士郎らしいと言えるのだが、こうなんか違うという感じがしてならない。そんな事を考えながら歩いていると背後からダダダッ!!!と走ってくる音がして

 

「ん?なんか聞こえない?セイバー?」

 

「はい。私にも聞こえますが」

 

聞こえてきた足音に警戒しながら振り返ると

 

「「ダダダダダダッ!!!!!!」」

 

鬼神が激走して来ていた。同級生と後輩なのだが、どこからどう見ても鬼にしか見えないその2人はあたしとセイバーを見て、声を揃えて

 

「「邪魔アアアアア!!!!」」

 

「「え!?えええ!?」」

 

弾丸のような勢いで走ってきた鬼神2人に思わず呆けてしまい。避けるとかの発想が出来ないでいると

 

「遠坂!セイバー!」

 

士郎があたしとセイバーに手を伸ばし、なんとか安全な所に引っ張り寄せようとしてくれたが間に合わず。あたし達は鬼神と衝突し弾き飛ばされたのだった……

 

「あいたたた……ヴィータと王花は過保護すぎるのよ」

 

「本当です。と言うか私とリンを弾き飛ばして直進するとはあの2人は本当に人間ですか」

 

弾き飛ばされしゃがみ込んだままセイバーと話をしながら

 

(なんか妙に下が柔らかいのよね)

 

地面に座っている感じじゃない。もしかしてと思うが何か妙に嫌な予感がして動きたくないというか下を見たくない。どうやらセイバーも同じようで複雑な表情をしていると地面が、と言うかあたしとセイバーが下敷きにしていた士郎が暴れだした

 

「むがーっ!むががが!!!」

 

「うひゃっ!?」

 

士郎がもごもごしているのが判る。どうもあたしは士郎の顔に座っているらしく、背筋がゾクゾクする。慌てて立ち上がりスカートを押さえる。セイバーも自分がシロウの腰の近くに座っていることに気付き、慌てて立ち上がっている

 

「ぶはあ!?あー苦しかった」

 

頭をかきながら立ち上がった士郎はあたしとセイバーを見て不思議そうな顔をして

 

「どうしてそんなに顔が赤いんだ?」

 

のほほんとした様子で尋ねてくる士郎。ここで意識をした素振りを見せると、いくら鈍感な士郎でも自分の顔を抑えていたのがあたしだと気付いてしまうかもしれない。それは女子的にはありえないので

 

「ううん、なんでもないわよ。しかしそれにしてもヴィータと王花には困ったものよね」

 

あたしの言葉にセイバーも、ここは詳しく説明しないほうが言いと判断したのか頷きながら

 

「まったくです。シロウは怪我はありませんか?」

 

「ん?んーちょっと身体が痛いくらいだな。さっきまでは妙に息苦しかったけどな」

 

それあたしが士郎の顔に座ってたのが原因よね。あたしもセイバーも何とも言えない顔をしていると士郎は

 

「なんか向こうが明るいな。行って見るか?」

 

気を取り直したようでそう尋ねてくる士郎に頷き。その後ろをついて歩き出したのだが

 

(うう。気まずい)

 

士郎は気にした素振りをしてないが、やはり意中の相手の顔をに座ってしまったと言うのは女子の感性からすると恥ずかしすぎる。

あたしもセイバーも並んで歩きたいと思っているのに、士郎の背中を見て明かりの下まで進むのだった

 

「あ、シロ君、凜さん。それにアルトリアさん」

 

明かりの所では龍花達が居て、懐中電灯の明かりの下で話をしていた。居るのは

 

(ネロに白野。それに陽花とエルキドゥ……なんか微妙な面子ね)

 

それにモードレッドとかがいないのは何故だろう?と首を傾げていると暗がりから

 

「「「「■■■■ーッ!!!!」」」」

 

「ぎゃあああああ!誰かーッ!!!!」

 

狂戦士のおたけびとモードレッド悲鳴が聞こえてきた。それを聞いたセイバーは龍花に

 

「モードレッドがなにか粗相をしたんですか?」

 

「?特に何も?ただお化け怖い、お化け怖いって言ってただけですよ?モードレッドさんが」

 

龍花ののほほんとした言葉にセイバーは怖い顔をして

 

「少々急用が出来たので私は席を外します」

 

そう言って暗がりに歩いて行くセイバーの背中を見ながら、ネロが

 

「誰しも苦手な物はある。手加減してやれよ」

 

「……考えておきます」

 

セイバーは言葉短く言うと暗がりの中に消えた。残ったあたしと士郎は近くに岩に座り

 

「それで?龍花達は何をしてたの?」

 

「お話をしてたんですよ、ネロさんの旅行の話を聞くのはとって面白いです」

 

にこにこと笑う龍花に陽花も頷きながら

 

「色んな国の話を聞かせてくれるの。ネロは凄い」

 

キラキラとした目で言う龍花と陽花。子供っぽい2人だけならまだしもエルキドゥも聞いているところを見ると本当なのだろう

 

「じゃああたしも士郎も聞こうかしら?」

 

「ふふん。構わぬぞ?余の旅は長かったからな!いくらでも話は出来るぞ!」

 

あたし達は森の奥から聞こえてくるモードレッドの悲鳴が聞こえなくなるまで、ネロの話を聞くことにしたのだった

 

 

 

 

 

息が切れるまで走り。巨大な大木の影に身を潜める。すると

 

「コハアアアア……」

 

暗がりなのに判るほど鋭い眼光が見える。あの目の色からするとヴィータさんだな。と言うかあれもう半分くらい化け物だろう?そんな事を考えながら必死で気配を殺し、どうやってこの状況を乗り切るかを考え始める

 

(くそ、どんどん人数が増える)

 

殴れらた肩の痛みも増して来ているし、体力もそろそろヤバイ。色々と考えたが、俺が生き残る方法は1つだけ

 

(なんとかしてリューカの居る所に行くしかないんだが)

 

上手い事誘導されていて、この位置からリューカ達の所に行くのは難しいだろう。どうやって逃げるかを考えていると顔に懐中電灯が当てられる。しまった見つかった!?

 

「みーつけた!はやて!モードレッドがいたわよ!」

 

「そこかああ!!」

 

鬼神の声がする。見つかればフルボッコの上に更にフルボッコにされる。俺は震える足に活を入れて追いかけてくる気配から逆方向に走り出した……

 

「あ。あっははあああ……」

 

乾いた笑い声が溜息に変わる。なぜなら目の前には

 

 

鬼神A(はやて)

 

鬼神B(ギルガメッシュ)

 

鬼神C(ヴィータ)

 

鬼神D(王花)

 

鬼神E(シグナム)

 

鬼神F(姉貴)

 

が存在していた。どうあがいても逃げることは出来ない上に完全に逃げ道を断たれている。俺はもう逃れることの出来ない死を前に

 

(神様。どうか明日の朝日を俺に見せてください)

 

高望みはしません。だけどまだ死にたくないんです。俺はそれだけを考え、攻めって来る鬼神を前にして覚悟を決めたのだった

 

鬼神Aの正拳突き

 

モードレッドに250ダメージ

 

モードレッドは死んでしまった

 

小悪魔ーズの吊り上げ

 

モードレッドはHP1で復活した

 

鬼神Bの爆裂拳

 

180

170

320

160

のダメージ

 

モードレッドは死んでしまった

 

小悪魔ーズの吊り上げ

 

モードレッドはHP1で復活した

 

鬼神Cのボデイブロー

 

痛恨の一撃

 

小悪魔ーズの吊り上げ

 

モードレッドはHP1で復活した

 

モードレットは逃げ出した。しかし回り込まれた

 

鬼神Dの往復ビンタ

 

10

20

70

110

220

のダメージ

 

モードレッドは死んでしまった

 

小悪魔ーズの吊り上げ

 

モードレッドはHP1で復活した

 

鬼神E&Fのさみだれ剣

 

248

217

350

のダメージ

 

モードレッドは死んでしまった

 

小悪魔ーズの吊り上げ

 

モードレッドはHP1で復活した

 

以後∞ループ。翌朝ボロ雑巾寸前のモードレッドは一晩中夜釣りを楽しんでいた。アーチャーに回収されホテルへ戻ったのだった

 

 

 

第73話に続く

 

 




モードレッドフルボッコデす。あの最後のくだりで彼がどうなったのかを考えてもらえると嬉しいです。次回は旅行中の一幕としてほのぼのを書いていこうと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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