海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は食事回ですが、カオスな展開にしようと思います。ヒントは前回のランサーと酒です。どんな展開になるかは言うまでも無いですよね?それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


76話

 

 

第76話

 

如何してこうなってしまったんだ?さっきのリリィさんの件からずっと思っていることを再度そう感じていた。私だけではなく、ギルガメッシュやセイバー達も同じだろう

 

「如何してこんな事に、何とかならないのか?」

 

「不可能だ。なんの策も思い浮かばない」

 

ヴィータやアーチャーも遠い顔をしている。だがいつまでも現実逃避をしているわけには行かず、私は前を向いたそこには

 

「にゃーッ♪あはははははッ♪♪」

 

「りゅ、リューカちゃん!?めェ!めェ回るううううう」

 

陽花の手を掴んでぐるんぐるん回転している龍花。その顔はとんでもなく赤い。熱いからや恥ずかしいからではなく

 

「すまねえ……俺の責任だ」

 

ランサーさんが飲もうとしていたワインを間違えて飲み。酔っ払っているからだ、川原に正座しているランサーさんの前では

 

「おき場所を気をつけなさいとあれほど言ったのに」

 

バゼットさんが腕組して説教している。だがそれではまだ足り……

 

「ドーン♪」

 

「にゃあああああ」

 

ザッパーん!!!

 

「「「陽花ーーーッ!!!!!」」」

 

ぶんぶん振り回された陽花は川にシュートされ大きな水柱を上げた。そしてその惨劇を作り出した龍花は

 

「にゃはははッ!!ニャーッ♪ひっきゅッ!」

 

楽しそうに猫の鳴声を真似してふらふらしていた。時折大きくしゃっくりしていて酔っているのがよく判る

 

「つめたいよ~~」

 

「大丈夫か!?陽花!?」

 

「龍花は酔うと危険ですね、2度とお酒を飲ませてはいけません」

 

「陽花!僕の手を掴んで」

 

川の中で泣きべそをかいている陽花を救助しようとしている王花達を見て、私は如何してこんなことになってしまったのかを思い返すのだった……そうあれは昼食のときだった……

 

 

 

 

アーチャーとランサー達がメインで作った。川魚の料理は実にバリエーションが豊富でとても同じ魚とは思えなかった

 

「新鮮だから塩焼きが美味いぞ!ほれ、ここら辺は冷めてるから食べな」

 

「はーい。ありがとうございます。ランサーさん」

 

ランサーさんは粗暴そうな外見とは違い面倒見がかなり良いようで、龍花達に料理を盛って手渡している

 

「あいたた……何故か頭がとても痛いのですが、何ででしょう?」

 

「!まぁまぁ久しぶりに外に出て疲れたんじゃない?昼食を食べたら休んだらどう?」

 

「そうですね。久しぶりの外出で疲れたのかもしれないですね」

 

話を必死に逸らそうとしているアイリさん。すいませんが頑張ってくださいと心の中で呟き紙皿を見る

 

(マスの炊き込みご飯か……初めて食べるな)

 

釣り上げたばかりのマスを捌いて、ご飯と一緒に炊き込む。塩しか入ってないのだが実に美味い

 

(これはやはり新鮮なマスだからか)

 

マスの出汁が出ているからかご飯も薄く味がついている。本当は鯛とかでやるのが定番らしいが、これはこれで美味しい

 

「もっきゅっ!もっきゅっ!うん。とても美味しいです」

 

「本当だな。川魚も結構いける」

 

セイバーとモードレッドは並んで食事をしている。普段は喧嘩しているが、食事のときは仲が良い

 

「むー!うぬぬぬッ!!!!」

 

「ギル落ち着くんだ。魚がボロボロになっているよ」

 

金ぴかは魚の身を解すことができず唸っている。日本にいてもこういうのは苦手かと思い笑っていると

 

「王花ちゃん?」

 

「あー判った判った。少し待て我がほぐしてやるから」

 

陽花に身をほぐさせると骨を間違って食べそうだな……王花に負担をかけさせてしまうが、ここは王花に任せておこう

 

「味噌詰め美味いな。味噌の味が良い」

 

「ヴィーター。身とって?」

 

「雷花。こういう時だけ俺を頼るな」

 

そういいつつ身をホグしてやっているヴィータ。口は悪いがその芯は優しいヴィータらしい。

 

「アーチャー。少し交代するか?」

 

「いや。まだ良い。セイバーのお代わりがある程度落ち着くまでは料理に専念する」

 

アーチャーとアインスそれにバゼットさんは料理に専念してくれている。そのうち交代したほうがいいかもしれないな。そんなこんなでわいわいと食事をしていると

 

「葡萄ジュースを欲しい者は?」

 

シグナムの問い掛けに龍花達が手を挙げ。シグナムが葡萄ジュースを注ぎ、龍花が飲んだ瞬間

 

「にゃははははは!!!!」

 

「「「!?!?」」」

 

龍花の顔が信じられないくらい赤くなり。明らかにおかしい感じで笑い出した、そして

 

「おーい!それ俺の酒ーッ!!!!」

 

ランサーさんの叫びが空しく川原に響き渡った……だがそれは何もかも遅かったわけだ

 

「にゃー!にゃーエンちゃんは何で男の子の服を着てるのー?」

 

「え、いや。その好きだから?」

 

「えーおかしいよー!女の子の服着ないとおかしいよー」

 

「ちょっ!リューカ!だ。駄目!服を引っ張らないで!?誰かー!誰かーこの酔っ払いを何とかしてーッ!!!」

 

「酔ってないですよ~エンちゃんがおかしいんですよ~」

 

「やめー!駄目!ブラウスをひっぱたら駄目ーッ!!!」

 

エルキドゥが涙目で絶叫している。助けてやりたいが、龍花が脱がしに掛かっているので私達はとてもではないが動けない。

 

「遠坂なんとかしてやってくれ」

 

「あたし!?大丈夫かな……龍花の眼が凄く据わってるんだけど……念のためについてきてよ。イリヤ」

 

そう声をかけられたイリヤはびくびくとした様子で龍花の方に向かう。私達はその2人の背中を見つめながら、アーチャーたちに説教されているランサーさんを見た。丁度その時アーチャーとアインスがランサーさんの前に包丁を付きたて

 

「「自害せよランサー」」

 

「なんで……やべえ!?こいつら目がマジだ!?」

 

ヤバイ。あの2人が本気でランサーさんを殺そうとしていることに気付いた私達は慌てて止めに入るのだった……

 

 

 

酔っているリューカはとても危険なようだ、僕はリューカに剥かれかけた恐怖に半分泣きながらギルの所に向かった

 

「ん」

 

「ありがとう。ギル」

 

差し出されたパーカーを着込み、リューカに接触しているリンとイリヤを見ると

 

「あははは!胸ぺちゃんこーッ!!!」

 

その爆笑に空気が凍った。リンとイリヤの顔も引き攣っている……リューカはその雰囲気に気付くことなく笑っている

 

(どうする!?リューカが地雷を踏み抜いたぞ!?我はどうすれば良い!?)

 

(知らないよ!僕もどうすれば良いかなんて判らないよ!)

 

ハヤテ達も顔が引き攣っているし、便りのオウカ達は川にシュートされ泣いているヨウカを慰めているから無理だし

 

「シロウ出番ですよ!止めてきてください!」

 

「頑張ってください!お願いします!」

 

「無理無理無理!!止めてくれ!俺を生贄にしないでくれ!!!」

 

セイバーとモードレッドに背中を押されているシロウも大変そうだ。誰がとめに行くのかを見ている中リューカはけらけら笑いながら

 

「にゃははは!わたーしはー牛乳が好きですよ~!!!ひっきゅっ♪」

 

楽しそうに笑ってふらふらーとこっちに歩いてくるリューカ。言うだけ言ってリンとイリヤを放置。考えられる限り最悪の行為だ。残されたリンとイリヤはなんと追いかけるでも怒るでもなく、その場に座り込み

 

「「知ってるもん……龍花に言われなくても知ってるもん……」」

 

なんと顔を抑えて川原に女の子座りでめそめそと泣き出してしまった。いろいろな葛藤があったのは良くわかるが、何と言うか大変なことになってきた……

 

「あらあら大変ね。どうしましょう?」

 

「ほっておいても大丈夫でしょう?リューカちゃんは身体も小さいからすぐに良いが回って気絶しますよ」

 

止める気がなさそうなアイリさんとリリィさんを見ながら、危険人物と化しているリューカのほうを見ると

 

「むー暑い……脱いじゃえ」

 

そう呟いて服に手を掛けるリューカ。いけない!止めに入らないと大変なことになる!主にシロウとかヴィータ。そしてギルがだ

 

「龍花!それはだめだ!!!」

 

ヴィータが慌ててリューカの手を掴む。リューカの白い肌が見えているが何とか大丈夫そうだ……

 

「ヴィータ兄のエッチースケベーへんたーい」

 

リューカに棒読みで言われたヴィータは自分の手とリューカを確認する。傍から見るとヴィータがリューカを脱がそうとしているようにも見えなくは無い。それを認識したヴィータは

 

「ごはあ!」

 

「「「ヴィータアアアアア!!!!」」」

 

色々と駄目な顔色になったヴィータは川原に倒れこみ動かなくなった、時折「ち、違う。俺は違うんだああ」まるで地獄の亡者のように呻くヴィータの声が妙に恐ろしかった

 

「あはははははははは!!!!へたれー!チキンー!(バシッ!バシバシッ!!!)」

 

「や、止めてくれー!!」

 

リューカがモードレッドを楽しそうに罵倒しながらバシバシ叩いている。その顔は普段のリューカと同じだが、その笑みが何故か恐ろしく見える

 

(あれは天使の皮を被った悪魔だ!なんとかしないと)

 

次はアーチャーにロリコン・ぺドーなどを言いながら。服をめくって見せて赤面させロリコーンと叫び。アーチャーを再起不能にしていた。そしてそんなリューカが僕達を見てにやーっと笑う。僕は自分でも理解できない恐怖を感じたのだった……

 

「えーんちゃーん。あそびましょー♪」

 

「我は……いや。僕は生ごみです……」

 

ギルを精神的に追い詰めダウンさせてから、僕を見て楽しそうに言う龍花。僕には、そのささやきが悪魔の囁きにしか思えないのだった……

 

 

 

 

小鳥の鳴声を聞いてゆっくりと目を開く、眩しいはずの日の光はレジャーパラソルで遮られているので眩しくない

 

「ん?んー?」

 

暫く目を閉じて、ごろごろと寝転がっているとぼんやりとした意識がしっかりとしてくる。川のせせらぎの音がすると思いながら身体を起こすと

 

「あら?リューカちゃんおきた?」

 

「アイリさん?おはようございます」

 

近くで私を見てくれていたアイリさんに頭を下げる。近くではリリィさんも座っていて紅茶を飲んでいる

 

「私寝てました?」

 

「ええ。お腹が一杯になって眠くなったのでしょう」

 

んー確かに結構食べたから眠くなったのかな?お腹も一杯だしきっとそうなのだろうと思う。だけど……

 

「あのおにーちゃん達はどうしたんでしょうか?」

 

おにーちゃんにアーチャーさん、それに凜さんやエンちゃん達までが

 

「「「「ずーん……」」」」

 

重々しい空気を纏って体育座りをしていた。川原だから石があってすごく痛そうなんだけど……

 

「気にしないで良いですよ。暫くすれば復活するでしょうから、それでリューカちゃん。私とお散歩に行きませんか?」

 

リリィさんにそう言われるけどおにーちゃん達が心配なんだけど……

 

「大丈夫よ。私が見ておくからね、リューカちゃんお散歩に行ってらっしゃい」

 

アイリさんにそう言われる。アイリさんがそう言うのなら心配ないのかな?私は少し考えてから帽子と日傘を身につける

 

「リューカちゃん。こっちですよ」

 

「はーい。今行きます」

 

リリィさんにそう呼ばれ、私は日傘を開いてリリィさんの後ろを付いて歩き出したのだった

 

「ねーハヤテ君大丈夫?」

 

「な。なんとか……」

 

残されたアイリさんは完全にダウンしている面子に声をかけて回り始める。全員ぐったりしているのは酔いに酔った龍花に叩かれてたり罵倒されたりして精神的にKOされてしまったからだ。何回も声をかけられたはやて達は何とか気を取り直して、体育すわりから回復した。頭を抱えながら立ち上がったはやて達は声を揃えて

 

「「「「2度と龍花にアルコールは飲ませない!!!」」」」

 

そう叫ぶのだった。自分がそんな事とは知らない龍花と言うと

 

「綺麗な川ですねー」

 

「そうですね。リューカちゃん」

 

川沿いをゆっくりと散歩しながら、青い空と流れる川のせせらぎを聞きながら散歩をしているのだった……

 

 

 

第77話に続く

 

 




龍花の酔っている所は想像でお願いします。ダウンする羽目になったはやて達を見て、何が起きたのかを想像してもらえると嬉しいですね。次回はどんな話にしましょうか?男部屋・女部屋の視点で話でもしましょうかね。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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