海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回の話は「藍越学園」まぁ「IS」のキャラをメインに考えて行きたいと思います
のんびりほのぼので行きたいと思いますのでよろしくお願いします


第84話

 

 

第84話

 

「昨日ですねーおにーちゃんと散歩してたら車がスリップしてきて凄く危なかったんですよ」

 

街で偶然会った龍花と一緒に喫茶店で話を聞いていたんだけど

 

(それは笑って言える内容じゃない……)

 

龍花は見た目はとても可憐だが、もしかすると結構豪胆な性格なのかもしれない。

 

「聞いてます?クリスさん」

 

ボクが何も言わないことを不審に思ったのかそう尋ねてくる龍花に

 

「聞いてるよ。怪我がなくてよかったね」

 

怪我ところか下手をすると死んでいたかもしれない、そう考えると無傷で良かったと心から思う

 

「はい。偶然通りかかってくれた人が助けてくれたのです」

 

偶然通りかかった人。それはまたなんて言えばいいのだろうか?

 

「しかも私と同じ目の色との髪をしていたのです。凄くないですか?」

 

信じられないと言いたげな顔をしながら言う龍花。彼女の髪と目の色は少々特殊だ、同じ目と髪を持つ人間が居るとは普通は思わない

 

「それはまたとんでもない偶然だね」

 

アニメとかTVとかなら判るけど、現実で起きたと聞くと正直少し信じられない気もする。龍花とこうして話をしているのは楽しいけど……問題が1つだけある

 

(もう直ぐ弥生とかが来る)

 

いつもの面子で遊びに行こうと言っておいていつも遅れる弥生とヴィクトリアを待っている最中に龍花に会ったのだが、この状況では何と言えば言いのだろうか?勘違いされる要素しかない、その事に内心怯えていると

 

「おーい、わりい!クリス!遅れた!」

 

「お前が飯を食うとか言い出すからだ」

 

「るせえ!お前も食べてただろうが!」

 

ぎゃいぎゃいと騒ぎながら歩いてきた弥生とヴィクトリアだったが

 

「こんにちわ。ヴィクトリアさん、弥生さん。お久しぶりですね」

 

ニコニコと笑う龍花を見てその顔を一瞬引き攣らせてから

 

「これは龍花嬢。お久しぶりです」

 

「元気そうだな」

 

取り繕った笑みを浮かべて椅子に座る2人だが、小声でボクに

 

(なんで龍花嬢がいるんだ!?聞いてないぞ!?)

 

(お前連絡先とか知ってるんじゃないだろうな?)

 

(知らないよ)

 

本当は知ってるけどねと心の中で呟き、ヴィクトリアと弥生に

 

(君達を待ってたら散歩してる龍花に偶然会っただけだよ。偶然ね、この遅刻の常習者コンビ)

 

いつもボクが待ちぼうけをする。それなら最初から待ち合わせなんてしなければいいのに……ボクの言葉に気まずそうに目をそらすヴィクトリアと弥生だったが、直ぐに気を取り直したようで

 

「この後、ボウリングに行くのですがよろしければ」

 

龍花を誘おうとしその手を伸ばすヴィクトリア。ボクは注文していたエスプレッソを飲みながら、外を歩いていた女子の一団と目が合う。早足になる面々を見ながらカウントダウンを始める

 

(5……4……おっといきなり1だ)

 

カウントダウンを一気に飛ばした瞬間。喫茶店の扉が勢いよく開き

 

「何してるボケーッ!!!」

 

「ふぐおう!?」

 

走りこんできた鈴の鋭いビンタで顎が跳ね上がるヴィクトリア。それに驚いている弥生に

 

「弥生?なにしてるんだ?」

 

「奇遇と言うべきなのでしょうか?」

 

「待ち合わせに遅れてすまないな龍花」

 

いつもの面子。箒や鈴が姿を見せるのを見た弥生はギギギギっとボクのほうを見て

 

(あの面子を待ってたのか?)

 

(そうみたいだよ?誘うのは止めておいたら?)

 

龍花の庇護欲オーラに絆されている鈴達に逆らえば命がないと判断したのか

 

「じゃあ、これ!龍花!奢りだから!じゃーなー!!!」

 

ヴィクトリアを担いで走り出す弥生の背中を見ながら、ボクもたちあがり

 

「それじゃあまた」

 

そう声を掛けて2人の後を追いかけようとしていると

 

「はい。また今度話を聞いてくださいね」

 

その楽しそうな声に時間があればと返事を返し、ボクは喫茶店を後にしたのだった

 

 

 

 

 

 

脱兎のように逃げる弥生とヴィクトリア、そしてその2人の後をゆっくりと追いかけるクリスを見ながら

 

「何の話をしてたの?」

 

あたしがそう尋ねると龍花は

 

「昨日交通事故に合いかけまして、助けてくれた人の話をしていたのです」

 

「「「ぶっ!?」」」

 

予想外の言葉に思わず噴出す。こ、交通事故って……何が合ったのよと尋ねると

 

「車がスリップしてきて危ない所だったのです」

 

スリップしてきたら横転する可能性もある、確かに危ない所だったのは間違いないだろう

 

「それでよこから手でも引いてくれたのか?」

 

ラウラの問い掛けに龍花はいいえと笑いながら

 

「車にどかんってパンチで止めてました」

 

えーとさすがにそれは無いんじゃないかな?どんなびっくり人間?

 

「龍花さん。よーく思い出して?人間は車を止めれないんだよ?」

 

シェンが諭すように言うが龍花はいいえと笑いながら首を振り

 

「本当ですよ?おにーちゃんとシロ君も信じれないって言ってましたけどね?」

 

それは信じられないだろうなあ……車を素手で止める人ってどんなやつよ?

 

(ゴリマッチョじゃない?プロレスラー見たいの)

 

シェンの言葉にラウラがありえると呟いてから

 

(車の運動エネルギーと質量を考えれば大柄なのは間違いないだろう)

 

その意見はあたしも賛成。頼まれても会いたいとおもうタイプじゃないだろう

 

「それよりもだよ、急がないと遅れるよ?」

 

シェンの言葉に我に帰り時計を見る。映画の時間まであと10分を切っている、龍花の歩きの速度は遅いからそれを考慮して早めに集まったのに!

 

「もう!龍花行くわよ」

 

「はい?」

 

小首を傾げている龍花の手を取り半ば引きずるような形で歩き出す、龍花のペースで歩いていたら映画に間に合わない。そうなったら本末転倒だ

 

(それにこの後は色々と連れて回るつもりだし)

 

龍花は服や小物に対して殆ど興味がないし、龍花自体がとても目立つ容姿をしているから地味な服でも違和感がないが、やはりもう少しお洒落とかを考えたほうがいいだろう

 

「箒。パス!」

 

「はわわわ!?」

 

ぽいっと龍花を箒のほうに投げる。あたしも小柄だけど腕力はあるから無理ではない、龍花は軽すぎる

 

「き、急に投げるな!危ないだろう!?}

 

箒は慌てながらも龍花を抱える。この中で一番背が高い箒なら龍花を運べると踏んだのだが、正解だったようだ

 

「ほい!セシリア!」

 

「もう!物を投げるのは止めてください!」

 

自分の鞄から財布を取り出してセシリアに渡し、ラウラに

 

「この中じゃ1番ラウラが足速いから先頭でよろしく。次はシャルロットねー」

 

とりあえずなんとしても上映時間に間に合わせないといけない。途中からでは意味はないからだ。休日に全力疾走何をしてるんだろうか?と思いながらアスファルトを蹴って走っていると

 

「わー早いですね♪風がきもちーです」

 

わふー♪と楽しそうに長い銀髪をなびかせている龍花に力が抜けるのを感じながらも、映画館へと走ったのだった。なお時間ギリギリだったが、何とか間に合った事をここに追記する。そして龍花は

 

「くー」

 

途中で眠ってしまっていて、がっくり来るのだった……ファンタジーは好きじゃなかったのだろうか?この後の買い物はとても楽しんでくれていたようなのでとんとんだろうけど、どこか釈然としない者を感じるのだった

 

 

 

 

双子館とやらに荷物とかを適当に運び込んで休憩でソファーで寝転がっていると

 

「はい、はい……そうですか、判りました。では明日」

 

玄関の所に備え付けられている電話で話していた兄ちゃんが戻ってくる

 

「なんやって?」

 

買って来たジュースを飲みながら尋ねると兄ちゃんは

 

「ああ。何でも明日バーベキューをするから私達もどうか?って話らしい。良くと返事をしたがいいよな?」

 

別に断る理由もないし、兄ちゃんが決めたのなら反対する理由もない。

 

「別にいいで?兄ちゃんもなんか飲む?」

 

アップルジュースをグラスに注ぎ兄ちゃんに手渡す、兄ちゃんはありがとうと言いながらグラスを受け取り

 

「龍也様バーベキューと言う事はこの世界のヴィータとかも一緒なのですか?」

 

「多分そうなるだろうな。顔に出すなよ?何か勘ぐられると面倒だ」

 

ちょいちょいっとハッキングして調べたが、この世界の私達も大体同じような物だ、ただ兄と妹、そして性別が違うだけだ

 

「生き別れとかなると面倒やもんなあ」

 

ありえない話ではないので警戒しておいても良いだろうと思いながら、部屋の隅で何かを弄っているセッテを見る。道具が足りないなりに兄ちゃんの義手を直そうとしてくれているのだ。そう言う所は正直に礼を言いたい。まぁ言った所で私の為じゃないと憎たらしい事を言いそうなので何も言わないでおこう

 

「まぁ良いやん?バーベキューとかたのしそうや」

 

帰れないのならバカンスにでも来たと思えば良い。そう思えば気も楽と言うものだ

 

「まぁそうだな。最近してないしな。バーベキューとか」

 

「旅行に行く時間もないもんなぁ」

 

書類整理にネクロの捜索。やる事が多すぎて休暇も禄に取れないで過ごしていた……こういう時に羽目を外すのも悪くない筈だ

 

「だからセッテも少しは休んだろどうや?」

 

「……」

 

無言のセッテ。やっぱり私の言葉は聞かないかと苦笑しながら兄ちゃんに目配せをすると

 

「セッテ。休んだらどうだ?」

 

「龍也様が仰るのならば」

 

態度をガラッと変えるセッテに苦笑しながら、ソファーに寝転がり大きく欠伸をしながら

 

(のんびり出来るって幸せやなぁ)

 

最近の激務の事を考え、不慮の事故でこの世界に来てしまったが、それも悪くないと思いながら。書店で買って来た本を開き、のんびりと過ごすのだった……

 

第85話に続く

 

 




ほのぼのが難しい。今度はもう少しテーマを絞って見ましょうかね?そのほうが良い話が書けそうな気がする。今回はまぁ次回のつなぎなのでこれでいいかな?って感じです。次回も目指せほのぼので行きたいと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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