PS
あと今回は後書きに海鳴チャンネルが入っているのでそちらもどうか宜しくお願いします
第8話
「はぁ、恋人さんにお弁当をですか……」
ちょこんとベンチに腰掛ける金髪の女生徒に話を聞くとどうやら、料理など出来ないのに料理を出来ると言ってしまい。それを楽しみにしてくれている恋人さんに嘘とは言えず困り果てていると。
「リューカ、今日あったばかりでこんな事を言うのはどうかと思うのですが、私を助けてください」
「いえ、助けるのは別に良いんですよ?ただ」
「ただ?」
「貴女は私の名前を知ってるのに、私は貴方の名前を知らない。だからまず名前を教えて欲しいんですけど?」
「も、申し訳ない動揺していた物で、私はアルトリア、アルトリア・セイバーと言います。2年で女子剣道部の主将をやっています」
「セイバーさんですね」
「いえ、アルトリアと私もリューカと呼びますので、そちらの方が良いと思うのですが」
「じゃあ、アルトリアさん、八神龍花です。宜しくお願いしますね」
手を差し出すとアルトリアさんがきょとんとしている
「名前を教えあって握手したらもうお友達です、お友達のためなら私も全力でお手伝いしますよ?」
「リ、リューカ!」
私の手を握り返してくれたアルトリアさんに
「それじゃあ、時間もありますし。私の家で簡単な料理を教えましょうか?」
「いえ、その出来れば私の家が良いのです」
申し訳なそうな顔をしながらアルトリアさんは
「貴女の兄のヴィータは私の……その恋人と同じクラスでして、ヴィータに見られると私が料理出来ないとばれてしまうじゃないですか」
「ああ、はい判りました。それじゃあアルトリアさんの家でやりましょう」
「申し訳ありません我侭を言ってしまって」
「良いんですよ、行きましょう。アルトリアさん」
「ええ、こちらです」
アルトリアさんに案内され。アルトリアさんの家に着いたのだが
「……ここですか?」
「ええ、そうですが、なにか?」
豪邸だった、TVか何かで見るような何処かの貴族のような家だった
「アルトリアさんってお金持ちなんですか?」
「生まれはブリテン、イギリスですね……一応そこの貴族の娘なのでそれなりには裕福かと。まぁ社交界やダンスに興味は無くて、私はもっぱら剣術や馬術ばかりでして。どうもお嬢様と言う感じはしないと言われますね」
ちょっと気恥ずかしそうに言うアルトリアさんに
「そんな事無いですよ!アルトリアさんは凛として格好良いですよ!騎士様みたいで凄く格好良いです」
「そ、そんな事は無いですよ。それを言うならリューカ、貴女こそ姫のようで愛らしいではないですか」
お姫様そんな事言われたの初めてです
「そ、そうですか?」
「ええ、可憐で可愛らしいと」
外国の人って皆こんな感じなのかな?こういうの言うの恥かしくないのかな?
「お嬢様、お帰りなさいませ。其方の方は?」
黒いスーツに紫色の髪をした、どこと無く陰のある青年が何時の間にか私達の前に居た
「ランス、友人のリューカだ。今日は一緒に料理のやり方を勉強しようと思ってな」
「そうですか、それは良かった。リューカ様。お嬢様をどうか宜しくお願いします、今まで女の子らしい事など自らやるなど無かった事で私はとても嬉しい!リューカ様ごゆっくりしていってくださいね」
そう笑う青年は用事があると言って出掛けて行った
「あの人は?」
「私の父が心配しつけた護衛とでも言いましょうか?サー・ランスロット。武芸の達人なんですけど、裁縫やそういったことも得意なんですよ?」
「それじゃあ。あの逆さづりになってるのは?」
玄関に向かう途中の大きな木にぐるぐる巻きにされ逆さづりになってる、金髪の青年を見て尋ねると
「ガウェインです、可愛らしいお嬢さん」
「はぁ、どうも」
そのまま挨拶される
「これは馬鹿でして、大体料理といって食材を磨り潰し、切り刻んだ野菜と、焼いただけの肉。それを料理と認められますか?」
「ちょっと無理が有るかと……」
「今朝もそんなのを作ってとても良い笑顔で笑っていたのが許せなくて逆さづりです。あと3時間、ちゃんと反省していなさい」
「はい。判りましたお嬢様、しかし頭に血が上りすぎて頭痛が」
「しらん。行きましょう。リューカ」
「あ。はい……えーと?ガウェインさん?頑張って?」
「お気遣いどうも」
何だろうこの人……変な人なのかな
「ただいま、かえりました」
「んーお帰り、姉貴」
着くずしたYシャツのズボン。それに棒アイスを銜え。ゲームをやっている少年が振り返る。アルトリアさんと良く似てるが、目付きが悪く言葉遣いが荒い
「モードレッド。貴方はまたそんなだらしない格好を」
「いーんだよ。家だしな。んー?あれ?お前って今日転入していたリューカ?」
「おんなじクラスの方でしたか?」
はて?見覚えが無いんだけど
「んーちょっと待てよ」
慣れた手つきで髪を結い上げる少年に
「ああ!学級委員さん!?」
「そっ、学級委員のモードレッド」
ええ?学校ではすごく真面目そうな感じだったから判らなかった
「モードレッドは猫かぶりなんですよ。家だと大体こんなんですよ」
「うっせ。宿題はしたしやることはやった。後は遊びの時間だ。でよー姉貴、今日飯どうする?出前取るかー?」
そう尋ねられたアルトリアさんは
「その必要はありません、リューカに教わり。私が作ります」
胸を張りながら言うアルトリアさんにモードレッドさんが
「まあ頑張ってくれ。駄目なら俺は外でハンバーガーでも食う」
ひらひらと手を振るモードレッドさんの方に向かい。彼の前でしゃがみ込み
「駄目ですよ。モードレッドさん。ファーストフードは身体に良くないんです。ちゃんとした食事をしてくださいね」
「え……あ。ああ……気をつける」
「そうですか、それは良かった」
ファーストフードなんて私は認めない。身体に悪いし、美味しくないし、そんなのは絶対駄目
「リューカ、貴方の笑顔は太陽のようだ。とても優しく包み込むような笑顔ですね」
アルトリアさんがそう笑いかけてくるが
「そ、そんなことないですよ!!私が笑ったそんなに変わらないですよ」
「ふふふ、ではそう事に。それではご教授願えますか?」
「はい!エプロンってありますか?」
「ええ、こちらです」
私はアルトリアさんに連れられキッチンの方に向かった
「私には料理は無理だったんだ」
キッチンの床に膝から崩れ落ちながら言う
「アルトリアさん!くじけないでください!!」
リューカがフォローしてくれるが
「リューカ、貴女の教え方は完璧だった。それに間違いは無い。しかしあれは料理とは言えない」
私の指差した先には
可哀相な玉子焼き
黒焦げのスクランブルエッグ
瘴気を放つ黒い塊
が鎮座していた……あんなのシロウに食べさせられない
「さ、最初は皆あんなのですよ!!頑張りましょう!アルトリアさん」
「リューカ……」
なんとこんな料理の下手な私をまだ見放さないでくれると言うのか!?彼女は聖女なのか!?
「えーと。ですね失敗の原因は多分、動揺だと思います」
「動揺とは?」
「えーとですね。まず玉子焼きの時は焼けていく過程で動揺してしまい。焦がしてしまって、スクランブルエッグは火が強すぎたんですね。最後のは原因不明です」
「ええ、私も判りません」
何でああなったかの全く判らない。私は目玉焼きを作った筈なのだが……
一方その頃 衛宮邸では
「アイリスフィール、何故味噌汁がそのようになるのか私に説明してくれないか?」
「何でかしらねー。ちゃんとアーチャーに教えてもらったレシピ通りに作ったんだけど」
アルトリアと同じ黒い物体Xを練成した、アイリスフィールに悩まされているアーチャーが居たりする
「うーん。じゃあ明日お弁当はシンプルにおにぎりと玉子焼きとかどうですか?」
「しかし……シロウが作ってくれるのはもっと色々あって」
シロウの物と同じくらい物を作りたい。
「アルトリアさん?料理に一番大事な調味料って判りますか?」
「やはり塩や醤油ですか?」
私がそう言うとリューカは優しい笑みで私の手を握って
「大事なのは愛情です。この人に食べて欲しい、そうやって自分の気持ちを込めて作ればそれはどんなご馳走より。素晴らしい物になります、だから気持ちを込めて作りましょう?ね、今はまだ簡単なので良いじゃないですか。これから頑張って作れる料理を増やせば、だから今は自分に出来る事を一生懸命やりましょう?」
リューカ……そうか、私は何を見誤っていたのか。事の始めは私のついた嘘、それに嘘を重ねるのか?いや。そんなのは私らしくない、何時だって正直に真っ直ぐにそれが私だ
「リューカ、貴女の言うとおりです。今私に出来る精一杯の物を作ります。簡単な物でも愛情を込めて」
「はい!その息です!でもせめて玉子焼きだけでも作れるようになりましょうね。アルトリアさん?」
「はい!頑張ります!!」
シロウ。私頑張ります!一杯愛情込めて喜んで貰える物を作りますから!!
「とてもよい光景ですね。ランスロット」
「ええ、私もそう思いますよ」
キッチンで悪戦苦闘するアルトリアと落ち着いて。そこはこうですと丁寧に教えるリューカを見て笑う青年2人。傍から見ると変態っぽいのは触れないであげて欲しい
「しかし、はたしてシロウと言うのはお嬢様に相応しい者か。そこが気になるな」
「何、いずれ連れて来て貰って手合わせしましょう。私達に勝てぬのなら、お嬢様には相応しくない」
「ええ、その通りですね」
過保護な騎士2人と何時の間にか対決する事になっている、士郎だがそれは知らぬが仏と言うものだろう
「で、出来た♪完璧だ!!!」
「はい!良い出来です!」
キッチンから聞こえてくる楽しげな声を聞いて微笑む2人だったが
「モードレッドはどうする?」
「うーむ。まだ引き戻せるか?」
アルトリア作の黒い物体Xを口に詰め込まれ、ビクンビクン痙攣する。モードレッドをどうするか?で2人は頭を悩ませていたりするが。それはまた別のお話です
翌日
「そういえば、昨日帰ってくるのが遅かったが、どうしたんだ?」
朝食の時に龍花に尋ねると
「はい!お友達の家に行ってました!」
ガシャン……
「ああ!?シャマル!なんで行き成りお茶碗落としてるの!?」
「ちょっと、手が滑っただけ。何でもない」
足がガクガクと生まれたての小鹿の様に震えるシャマル。かと言う私も足が震えている……友達。まさか男じゃないよな?
「友達を言うのは?」
「はい!女子の剣道部の主将さんの、アルトリアさんです」
セーフッ!!!全員がほっとしていると
ピンポーン
「?誰でしょう。こんなに早くから」
龍花が玄関に向かうと玄関から
「ふははは!!リューカ、我自ら迎えに来てやったぞ!感謝するが良い!!」
「ギル、その馬鹿笑いは近所迷惑だ」
朝から聞きたくない声がする
「ヴィータ。金属バットを」
「ほい」
ヴィータから金属バットを借り玄関に向かう
「ギー君。朝早いですね~」
「当然だ、我は完璧だからな!」
「違うよリューカ、僕が起こしたんだ。中々起きないから水をぶっかけて起こした」
ははははと談笑する龍花とエルキドゥは良いだろう、問題はあの高笑いしてる金ぴかだ
「朝からやかましいわッ!!金ぴかやろう!!!」
「ふぐおうっ!?」
馬鹿の額めがけ金属バットを全力で投げつける
「ああ!?ギー君がっ!?」
ゆっくりと倒れる金ぴかだが
「雑種ぅぅッ!!!良い度胸だ!!殺してやるぞ!!」
「はっ、返り討ちにしてやる!!!」
玄関にあった竹刀を構える、金ぴかは額に喰らった金属バットを構える、一触即発の中龍花が
「ギー君、迎えに来てくれたのは嬉しいんですけど。朝はおにーちゃんと静かに仲良く過ごしたいんです。悪いんですけど……帰って貰っても良いですか?」
「なっ!?……」
金ぴかの手からバットが零れおち、金ぴかはショックで灰になりかけている。いい気味だ
「そうか、リューカ。悪い事をした申し訳ない。ギルは僕が責任を持って連れて帰る。大好きな兄との時間を過ごすと良い。行こうギル」
「わ。我よりもそこの雑種の方が良いと言うのか?」
「壊れないでくれよ?僕の力じゃ君は背負えない」
ふらふらと歩く金ぴかを連れて行くエルキドゥを見ていると、龍花は私の手を握り
「ごはんの続きにしよう?時間無くなっちゃうから」
「あ、ああそうだな」
あの金ぴかをどうするかとか考える事は多数あるが、今はこの平和な時間を楽しむとしよう。
「それじゃあ、おにーちゃん♪ヴィータ兄、シグ兄♪また後でね」
校舎の前で別れ自分の教室に向かっていると
「リューカ」
「あ、アルトリアさん」
ゆっくりと歩いてくるアルトリアさんは
「今日。私は自分に出来るだけの全力を込めてお弁当を作りました。簡単なものです。貴女やシロウが作る物と比べれば稚拙なものでしょう。しかし込めた愛情なら負けて無いといえます。大事な事を教えてくれたリューカに感謝を言いに来ました。本当にありがとう」
ぺこりと頭を下げるアルトリアさんに
「そんな大層な事はしてないですよ。頑張ってくださいね。アルトリアさん、シロ君と上手く行くと良いですね」
「ええ。まぁその……シロウはそれなりに人気のある人物なので、そう簡単には行かないと思いますが。頑張ります……それではまた」
「はい!また一緒に料理しましょうね」
「ええ、楽しみにしています」
そう笑い2年の教室に向かっていくアルトリアさんを見送り。私は自分の教室に向かった……
第9話に続く
モードレッドはTSして。男性にして見ました。男のツンデレ?見たいな感じにしたいですね。次回は授業編になると思います。後は他のナンバーズトか出したいですね
チンクとかセッテとか。特にセッテ。彼は間違いなくヤンデレで良いでしょう。夜天の守護者と同じで。