海鳴のお姫様!!   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回からは学園編を再開していきますが、正直な話これをどこで終わらせれば良いのか?と言うのは本当に判らない状況になりつつあります。ですがこのほのぼのメインと言うのはとても面白いので、なんとか頑張って書いていこうと思います。それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


第88話

 

 

第88話

 

今日から新学期。普段より早めに家をおにーちゃんと一緒に出て教室に向かう。そこにはモードレッドさんやスバルさんの姿があったのだが……

 

「おはようございます。大丈夫ですか?顔が死んでますけど?」

 

机に突っ伏して動く気配の無い、モードレッドさんとスバルさんを見ていると

 

「リューカ。SOSだ。科学と歴史の問題を見せて欲しい」

 

疲れた顔をしているモードレッドさん。おにーちゃんが勉強を教えてあげてたって聞いてたけど全部終わらなかったんですね

 

「俺は英語と数学を」

 

その隣で机に突っ伏ししていたスバルさんが顔を上げて、私の顔を見るなりそう言うモードレッドさんとスバルさん。佐々木先生は優しい先生だけど、怒る時は怒る。特に課題忘れの時は凄く怖い。

 

「いいですよ~ちょっと待ってくださいね」

 

椅子に座ってから課題を取り出す。早めに終わらせておにーちゃんにも見てもらったから、多分間違いとかはないはず

 

「はい、どう……ぞ?」

 

「龍花。それはやらなくて良い」

 

「そうだ。甘やかしては駄目だ」

 

鞄から課題を取り出すと、殆ど同じタイミングティアナさんと王花ちゃんの声がする

 

「「いだだだだッ!!!」」

 

鬼の形相をしているティアナさんと王花ちゃんのアイアンクローで吊り上げられて、涙目で悶絶しているスバルさんとモードレッドさんの姿がありました。もしかして私のせいなのかな?と不安に思っていると、上着のすそを引かれているのに気付いて振り返る

 

「龍花ちゃん~宿題見せて?ちょっと不安な所があるから」

 

鞄から課題を取り出して尋ねてくる陽花ちゃん。色々と遊びにいったりしてたし、不安があるのは私も同じだったので互いに課題を見せ合うのも良いかもしれない

 

「うん。教えてあげるね」

 

ありがとうっと笑う陽花ちゃんに手を引かれて2人の前から離れる。 

 

(見せてあげるんじゃなくて教えてあげれば良かったんですね)

 

スバルさん達が酷い目に合っているのは私のせいだ。今度からはこういうことにならないように気をつけよう

 

「ここなんだけど」

 

陽花ちゃんが不安だと言う課題は数学だった。陽花ちゃんは少し数学が苦手だから仕方ないよねと思いつつ、自分の課題を取り出しながら

 

「式が間違ってますね。えーとこのXをYにして、数式を替えてください」

 

結局始業のベルがなる5分前までモードレッドさん達は鬼の形相をしている。王花ちゃん達に説教されているのでした……

 

なお龍花が教えるという選択肢を選んでいれば、後に2人はシスコンの兄に襲われる事になり、選択肢の中に生存できる選択肢は最初から存在してなかったりする……

 

「始業式だから、早く済んだな。龍花」

 

始業式の後は課題の提出をして(終わってなかったモードレッドさん達と雷花ちゃんは居残り)王花ちゃん・星花ちゃん・陽花ちゃ

ん、それにシロ君と凜さんと家に帰りながら

 

「そうだねー。おにーちゃん達は違うけどね」

 

おにーちゃん達は部活の大会のメンバー決めに、生徒会の用事で一緒に帰れないし、エンちゃんはギー君を待つらしいので一緒に帰れてない。

 

「イリヤとクロが心配なんだが、遠坂」

 

イリヤちゃんとクロちゃんは課題が終わっておらず学校で居残り。私の家で凜さんに教わっていたんだけど、全てを終わらせる事ができなかったのだ。凜さんに連れてこられたシロ君がそう呟くと

 

「もう少しだから大丈夫よ。それに現代国語と古典は教えてあげたから大丈夫よ。ね?龍花」

 

凜さんの言葉に頷く。前に宿題を教えて欲しいとイリヤちゃんが駆け込んできたことがあったけど、私だと甘やかすという事で凜さんが教えてあげてたんだけど

 

「結局私も教えてあげないと間に合いませんでしたもんね」

 

最初は凜さんだけだったんだけど、時間が足りないってことで私も手伝い始めたんだけど結局全部終わらなかった。本人がもう諦めてしまっていたのが原因だと思う

 

「まぁね……頭は良いんだけど、基本的にやる気が無いからね」

 

イリヤちゃんは自分の得意な科目は凄く得意なんですけどね。と小さく呟く、現代国語と古典は赤店ギリギリだが、それ以外は80点台を常にキープしている

 

「クロエは真面目だから、文字が読めるようになれば大丈夫だろう」

 

クロエちゃんは先日までドイツで暮らしていたから、日本語に弱い。だけどそれは時間が経てば充分に改善できるとおもう

 

「普通に会話するだけなら今のままでも充分なんだけどね」

 

頑張って勉強してるけど、まだ書けないし、漢字を読むのも苦手だけどクロエちゃんは真面目に勉強しているから大丈夫だよねと思っていると

 

「あたしの気のせいかな?あそこに物凄く動物が集まってるように見えるんだけど」

 

帰り道にある公園に物凄く野良猫や野良犬が集まっているのを見て、凜さんが目を丸くしているのが見える

 

「誰か餌でもあげてるんですかね?」

 

それにしても物凄く集まっていますけどね。猫の鳴声と犬の鳴声を聞いていると陽花ちゃんが

 

「ねえ……王花ちゃん、星花ちゃん」

 

「「駄目だ」」

 

拾っても良い?と言いかけた陽花ちゃんに星花ちゃんと王花ちゃんが直ぐ駄目だという。私もおにーちゃんの頼んだ事があるけど、学校に行ってる間は面倒を見れないので駄目だといわれてる

 

「じゃあ見るだけなら良い?」

 

「あ、私も見たいです」

 

まだお昼の時間に早いし、見るだけならいい?と尋ねると王花ちゃんは少し考える素振りを見せてから

 

「見るだけだぞ?拾って帰るとか言うなよ?」

 

「「はーい」」

 

王花ちゃんの言葉に頷き公園に入るとそこには、良く目立つ黒のジャケットに長い銀髪の

 

「龍也さんだったっけ?」

 

「ああ。と言うか凄いな……」

 

龍也さんがベンチに腰掛けていると、あちこちの茂みから犬や猫が姿を見せて尻尾を振っている。龍也さんは

 

「ん?おお。今帰りかな?」

 

頭の上に猫を乗せて微笑みかけてきていた。気付いているのか?気付いてないのか?そこが大事だとおもったのだった

 

 

 

アースラで働く上の説明を聞いてそのまま散歩していた公園で休んでいると、知らないうちにたくさんの猫と犬が来てそれを見ていると龍花達が公園に入ってきたので片手を上げて挨拶すると

 

「龍也さん。頭の上に猫乗ってますよ?」

 

「ん?ああ、道理で」

 

なんか頭が重いと思ったよ。手を伸ばして猫を抱えて目の前に持ってくる

 

「ミャオ?」

 

白い猫なのだが……じーっと良く見る。なんか魔力っぽい何かを感じる……

 

(猫又?)

 

妖怪の猫又だったりするのか?魔力じゃないならこれは妖力とでも言うのだろうか?小首を傾げてみゃーみゃー鳴いてる白い猫を見ていると

 

「どうしたんですか?何か気になる事でもあるんですか?」

 

そう話しかけてきた少女とその背後の少女達を見る。

 

(ふむ……静夜とかに似ているな)

 

闇の書の闇。マテリアルの少女達にとても良く似ている。本当にこの世界はなんなのだろう?アースラであった男のクアットロとかにも驚いたが……

 

(もう何がきても驚かないぞ)

 

私の知識とこの世界は余りに違いすぎる。同じ名前の別人と思っていれば良いだろう。不思議そうな顔をしている少女に

 

「ふむ、妹のペットに良いから連れて帰ろうかと」

 

いつ帰れるか判らないがリィン達に連れて帰れば喜びそうだ。ドラきちだけじゃあ振り回されるのが大変だろうしなぁ

 

「わあ。それはきっと喜ぶと思いますよ」

 

にこにこと笑う龍花。これがわたしの可能性の1つだと思うと、何か釈然としないものがあるが、まあ良いだろう。その猫を抱えながら立ち上がると

 

「にゃーう」

 

「わんわん!」

 

私の近くに群がっていた猫と犬は来たときと同じように茂みの中へと消えていった。私は龍花達を見ながら

 

「今から昼食かね?宜しければ家に来るか?ご馳走しよう」

 

いつもの癖で作りすぎて困っているのでそう尋ねると。予想とおりと言うか何か訝しげな表情をしている、まぁ会って数日の人間にこんな事を言われれば警戒するかと思っていると、返答は予想外のものだった

 

「おにーちゃんとかも呼んでも良いですか?」

 

「俺の妹とかも良いですか?」

 

龍花と士郎の言葉に苦笑しながら、じたばたを甘えるように背中の上に上っていこうとする白猫を捕まえて

 

「構わないよ。大勢で食べたほうが楽しいし、色々と作りすぎてしまってな」

 

私が苦笑しながら言うと龍花の後ろにいた、静夜に良く似た少女が

 

「作りすぎたとはカレーとかシチューか?

 

「いや、ローストビーフと鳥の丸焼きかな?」

 

「はっ?」

 

訳が判らないという表情をしている龍花と士郎達にあははと笑いながら

 

「いやな。私の暮らしていたい枝と毎日のように食事を食べに来る集団がいてね。その姓で大量に作る癖がついてるんだ。なんせ1人で寿司100貫とか食べる連中が多かったからなあ」

 

主にスバルとかスバルとかスバルとか。あとタマにエリオとか徹夜続きでハイになっているジェイルとか

 

「それはまた凄いですね」

 

「だろう?マグロを築地で買ってきてばらすのも大変なんだよ?」

 

「解体できるの!?」

 

凜の突っ込みはスルー。そして若干の感動を覚える、何せ私の周囲に突っ込みが出来る人間はそうはいないからだ

 

「出来るできる。鮫とかも捕まえた事あるぞ?あれは食べるギリギリまで生かしてないと味が落ちるんだ」

 

絶句している龍花達は無視して髪に猫パンチを繰り替えている猫を抱えなおし

 

「まぁおいで。昼食をご馳走しよう」

 

帰還できた時のペットを手に入れて私は上機嫌で双子館へと歩き出したのだった。フリーズ状態から再起動していた龍花達もゆっくりと後ろから着いて来ているようだしな

 

「ミャオ?」

 

「うんうん。暴れないでいい子にしてろよ」

 

私は別に構わないのだが、はやてとかセッテに嫌われると飼う所の話ではないので大人しくしていてくれよと声を掛けると

 

「みゃーん」

 

尻尾を振りながら鳴く白猫。一瞬だが尾が2本になった、やはり猫叉だったかと苦笑しながら私はゆっくりと歩き出したのだった

 

 

なお龍也達が帰る手段も見つからず、致し方なく平行世界の海鳴でなのは達が探してくれるのを待っていること

 

「早く!早く何とかするんです!!」

 

「ギャーッ!!ハンマーは駄目だ!前が!前が見えなぁい!!」

 

「ハリーッ!ハリー!!!

 

どこかの平行世界に迷い込んでいるであろう龍也達を探すためにジェイルに探す機械を作らせているのだが、このいない間に出し抜かれると焦っているなのは達はジェイルの不死身さを過信してフルボッコにしてしまい。瀕死→蘇る→作成→瀕死のサイクルを無限に繰り返しているジェイルの体力はとっくの昔に限界を超え、ついでに胃などもボロボロになり入院してしまうのだった

不死身のジェイルが胃を壊すほどのストレスがどれほど凶悪だったかは創造するのは容易い事だろう……

 

第89話に続く

 

 




次回は双子館に来た龍花達の反応を書いていこうと思います。あと少しだけジェイルがどんな目に合っているのかを書いていこうかな?って思っています。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
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