あと、コミッションで描いていただいたオーブオリジンがカッコいいのなんの...(自慢)
みんなもマットフランク先生のスゴイアート集や最新コミックやコミッションを買いに、海外マンガフェスタ、行こう!(提案)
――西暦、1431年。フランス。
丁度、百年戦争の休止期間に当たる時期であり――同時に聖女ジャンヌ・ダルクが火刑に処され、さほど日が立っていない頃。
だが、何者かによる人理焼却の野望により、この時代のオルレアンが特異点と化す。詳細は……まぁこれを読んでる諸兄らは、きっと似たような話をごまんと見てきただろうから、この際バッサリと省いてしまおう。
何故か? 簡単だ。この
――そうとも。赤いアイツにとって、小難しい話など関係ない。
重要なのは、『誰がこのオルレアンの平和を乱しているのか』。『ソイツが人か、人ならざるものか』。その二点に尽きる。
そして今――フランスのある町に、諸悪の根源たる魔女、黒いジャンヌ・ダルクが現れた。
狂化を施され、殺戮の限りを尽くす人類の守護者、サーヴァント。そして、黒いジャンヌに率いられた、邪竜の群れと共に。
これに相対するは、この度人理修復という困難極まるミッションを遂行するという大役を任せられた、人理継続保障機関フィニス・カルデア所属の一般人にして、人類最後のマスター。
彼と共に並び立つは、瀕死の重傷を負った折に、英霊と融合を果たし、デミ・サーヴァントになったというどこかで聞いたような境遇の可愛い後輩。神話や歴史に名を残せし英雄。そして現地で仲間になった
そう、ジャンヌが二人もいるのだ。
片や、決して揺らがない神への信仰を胸に、再びフランスを救わんとする白いジャンヌ。片や、自分を見捨てたフランスという国全てを憎悪で焼き尽くさんとする、黒いジャンヌ。
互いに自らが本物のジャンヌであると譲らず、どこまで行っても平行線で、真逆の二人。話し合いでは決して解決しないという事実は、誰の目から見ても明白だった。
そして、黒いジャンヌが痺れを切らし、自らの下僕達に敵対者を襲わせようとした時だった。
『――――!』
「? どうしたの、ファヴニール」
突然、黒ジャンヌを乗せた一際大きい竜種――ファヴニールがその動きを止め、ある方向へと首を向ける。
黒ジャンヌは気づかなかった事だが、ファヴニールの竜の感覚が、ある種の警笛を鳴らしていたのだ。
――向こうで、
目の前にも敵がいるのにも関わらず、ファヴニールはその感覚を研ぎ澄ませる。「どうせ、こいつらには自分は
まず感じ取ったのは、恐怖。
それも人間のものではなく――他ならぬワイバーンのもの。
そして、その恐怖心を更に包み込まんとする、圧倒的な敵意と殺意。自らの主とは異なるのは、そこに憎悪の色が一切ない、ただ純粋に敵を殺さんとする意志しか感じ取れないという事。
血のような赤い色彩が目蓋の裏に見えてきそうな程のそれを振りまきながら、何者かがワイバーンを蹴散らしているのだ。
『グルルルル……』
ファヴニールは、低い唸り声を上げる。すると、それに呼応するようにして、周辺を飛んでいたワイバーンが、ファヴニールの向いている方向へと身体を向けた。
これにはカルデアの面々も、頭上にクエスチョンマークを浮かべる。
――やがて、その方向にいたワイバーンの気配が消え、残された殺意がこちらへと向けられた。
どうやら、ワイバーンの殺戮を行った何者かが、こちらに気づいたらしい。否、最初から気づいていたのやも知れぬ。
いずれにせよ、この場において強者たるファヴニールが気を向けてしまうようなである事は確かだ。
ファヴニールは、ワイバーン達をその敵意の主のいる方へと向かわせる。言葉などいらない。ただ、その意思を感じ取らせればいいのだ。
ファヴニールの意のままに、ワイバーン達がバタバタと翼を羽ばたかせ、その方角へと飛んでいく。
視界から消えない内に、ワイバーン達が消えた。
向こう側から何かが飛んできたと思った瞬間、その進路上を飛んでいたワイバーンが、一瞬にして血煙となって掻き消えたのだ。
そして、飛翔してきた何かが、ファヴニールの足下に突き刺さる。
――槍だ。まるで、黒ジャンヌが召喚したバーサーク・ライダーの持つ杖のように十字架があしらわれ、中ほどから穂先にかけて赤色に染められた槍。
その槍が、敵味方共に注目を集める。何せ、ワイバーンをいとも簡単に葬り去ったのだ。謎の実力者の存在に、皆それぞれに思考を巡らせる。
最初にその異変に気付いたのは、カルデア側のサーヴァントである
「ンだァ、この霧……?」
天気は快晴。だというのに、どこからともなく漂い出した霧に、歴戦の勇士たるクー・フーリンは、何とも言い知れぬ不安を覚える。
それに続くように、その場にいた人間、サーヴァント達も、同様の感覚に襲われる。
そして、それは現れた。どこからともなく聞こえてくる、不穏なBGMと共に。
霧の中から現れたのは、一見すると人型。しかし、その身体的特徴は、おおよそ人間のそれとは異なるものばかり。
まず目立つのは、冠か帽子を思わせる独特の頭部。目のある場所には、大きな楕円形があり、額にある球体と合わせて黄色く光っている。
耳に該当する場所からは、アンテナのようなものが伸びており、これらの情報を合わせるとヘルメットか何かを被っているのかと思われそうだが、それも違う。
頭部とそれらが一体化しているのだ。
そして、身体のほとんどを占める赤色。何故だか、それを見るだけで「正義のヒーローが来てくれた時」のような頼もしさと共に、「恐ろしい殺人鬼と邂逅してしまった時」のような不安な気持ちが駆り立てられる。
突然の乱入者に、黒ジャンヌ側の陣営は、一気に緊張感が高まる。
対するカルデア側と言えば――実のところ、この謎の乱入者の事を知っていた。
何故なら彼は、カルデアのマスターが冬木の特異点を攻略した後、英霊召喚システム『フェイト』によって召喚されたサーヴァント
――召喚当時の事を、マスターである少年、藤丸立香はこう語っている。
『ええ、まぁ、最初はビックリしましたよ。というか、今でもビックリしてますよ。当たり前じゃないですか。まさかあの――テレビの中だけだと思ってた存在が、英霊として召喚できるだなんて』
『で、無事召喚できたと思ったら、挨拶も無しに走り去って、何処へともなく消えちゃったもんだから、カルデアの皆が大慌てで。まぁ、登録されてるクラスがバーサーカーだったから、その点で納得する人もいましたけど、俺と、あと彼を知ってる職員の人達は、現れた時点でもう悟ってましたよ』
『だって、当たり前じゃないですか。彼が……赤いアイツが、大人しく人の言う事に従う姿なんて見た事ないし、想像できます? 僕はイベントの時に一度見ましたけど、そうじゃないんですよ。そういう事じゃ……』
どっしりとした風格で、ただファヴニールを見据える赤い男。
その背丈は、マスターの少年が知るそれよりも遥かに小さいが、しかし、ファヴニールよりも劣っているとは、どうしても思えない。
ファヴニールはと言えば、そんな赤い男を、竜種特有の鋭い眼光で睨みつけるが、赤い男は全く動じない。
神話等に語られる邪竜の敵意と邪念が込められた視線を一身に受けながら、赤い男は両腕を前方に突き出す。
そのまま両腕を頭上に持って行くと、さも体操のように左右へと腕を開く。
そして分かりやすいファイティングポーズを取ると、殺意を爆発させ、高らかに叫ぶ。
「
彼の者の名は、レッドマン。レッド星雲はレッド星からやってきた、平和を愛するレッド星人。
しかし同時に、彼を知る人々はこう呼ぶのだ――『赤い通り魔』と。
多くを語らぬが故に、多くの謎を抱える赤いアイツは、今日も今日とて怪獣
ちなみにREDDO FIGHTは誤字ではないのであしからず。コミック版ではご丁寧に和訳付きでこう表記されているのです。(ちなみにサインを書いていただいた時も「REDDOOOO」だったので恐らく何らかの意図があってしてる模様)