割と更新スピードが早い気がする。お話が頭の中でスラスラ出てくる。…あれおかしいなぁ…。いつもならめちゃくちゃスピード遅いのに。失踪レベル?って勘違いされるくらい遅いのに。
でもそのおかげで多少あほくさ展開出てきてこれセイバーガンダムとそのパイロットが主人公のお話?って思えてしまった。今回とか特に。
これから多くなりそう。こういった回。
それでも、よければ、どうぞ。
マキナside
「今回の被害状況について報告します。」
カナカナのこの一言から始まった報告。空気が明らかに重かった。でも私は信じてるきっと…
「メッサー中尉、アキト少尉の両二名は今回の戦闘で命にかかわる重症を負い昏睡状態。現在緊急治療室にて治療中ですが生還できるかは五分五分。メッサー中尉はヴァ―ル化による肉体内部へのダメージ。アキト少尉はコックピット付近へサーベルを刺された際による機体の爆発によるダメージです。」
え…命にかかわる…?何言ってるのカナカナ…。この後更にアラド隊長が
「しかしながら命をかけた両二名とカナメさんの貢献のおかげでメッサーがヴァ―ル化の完全制御に成功。そのおかげで白騎士を撃破まで至った。奴らに対してもこれは士気的にも戦力的にも大きい。白騎士が受けたダメージも含め暫くは大きく攻めて来ない、来れないと思われる。二人とカナメさんには感謝だな。」
「いえ…私は…。」
その後も何か話していたけど全く聞こえなかった。聞きたくなかった。
もう…訳がわからないよ…。
sideout
ハヤテside
被害報告の時、明らかにおかしかった。まず、いつもいるメッサーとアキトがいない。次にカナメさんは隠しているがその戦闘を一番近くで見ていただけもあって精神的に来ていたのは分かったし、マキナも隠そうとしているが明らかにどこかおかしくなっていた。逆にレイナがそんな変わってないのが怖い。
その後、ワルキューレが退出、俺たちΔ小隊だけになって。
まず、アラド隊長が信じられない一言を言った。
「そこでだ。この間で、戦力の補充を…新たなΔ2とΔ5の選別を、」
「待てよ、まだメッサーもアキトも死んじゃいない!」
「そうだ、そうだ!しかもアキトの旧友も到着して戦力は上がったんだろ!」
「そうです、まだ死んだ訳ではないのであれば…!」
「やめろ、お前たち。確かに俺もそんな事はしたくない。全体で言えば戦力は上がった。こんな事する必要性を感じないとは思うだろう。だが白騎士が来たら?砂漠の虎の彼らはあくまで同盟。Δ小隊、増してやケイオスでもないんだ。しかアキトのような変形MSならまだしも多くは非可変MSで彼らと戦う。そんな無茶させられるのか?。本来なら俺たちが奴らとやりあわなきゃならないんだ。更に我々Δ小隊の失った戦力は48%。特にアキトのMSはさっきも言ったが向こうでも特殊なエース仕様の可変機だと彼らから聞いた。その差をお前たちが埋められるのか?」
「ぐっ…!」
「そうだけどよ…。」
「でも他に手段はないのですか…?あまりにもそれでは…!」
「ウィンダミアは待ってくれない。白騎士が復活し、次に攻め入った時にお前らがその差を埋められると思うか?あいつらが復活すると思うか?他に手段はあるのか?良く考えろ。」
「…分かってる、わかってるさ!」
正論だ。久しぶりに隊長に正論を言われた気がする。
それでも、納得出来なかった俺はそのまま会議室を飛び出して気付いた時には甲板にいた。
端っこに座って風を感じる。そう言えば俺がスカウトされた時もここだったな。あの時に比べて俺は…
そんな事を思いふけっていると
誰かが来たようだった。
「そんなところで何をしてるんだ?少年。」
その声の方を見るとヴォルドールの時に助けられたおっさんがいた。確かアキトの世界の敵だっけ?上司だっけ?
「あんたは…。」
「あぁ、そういやお前やあの嬢ちゃん達には名乗ってなかったな。俺の名はアンドリュー・バルトフェルド。ご覧の通り軍人だ。お前さん、名前は?」
「ハヤテ…インメルマン。」
「そうか、それじゃあ聞くが、ハヤテ。…お前なんでこんな所でサボってんだ?」
「サボってねぇ!俺は…俺は…」
何をやっているのだろう。戦闘でアキトやメッサーに頼ってメッサーがいなくなるって時にあいつの分ももっと成長しなきゃならないって思ったのに。その直後にあんな事になって。
埋まらない実力差を思い知らされて。あの時何も出来ない無力感。俺は…俺は…
「あ…あぁ…」
「…我々が来るまでに何があった?俺でよければ聞くぞ?」
俺は…流れでつい話してしまった。
先の戦闘の事。メッサーとアキトの事。見ているだけで何も出来なかった自身の事。その無力感と現実に対する俺の反発する気持ちと。
それを一通り話したらおっさんは暫く考えて。その後に
「そうか…ちょっと待ってろ。」
「え?は、はい。」
そう言ってエリシオン船内に入っていった。
十数分たったあとあいつは戻ってきた。何故かミラージュもいた。
「ハヤテ!やっぱりここにいたんですね。」
「ミラージュ!ってかなんで一緒に」
「それが…私にもさっぱり。」
「ほら、お前ら行くぞ。」
「え、あ!はい」「お、おう。」
こうして、おっさんにつれられた俺らはおっさんの船に。
「ようこそ、ミネルバ級二番艦アテナへ。」
おっさんが艦名を言ってるが向こうの船の名前のせいか聞いた事もなかった。見たことないからそうなんだけどな。
俺たちはおっさんにつれられてハンガーへ入った。
そこには一つ目のMSや武装がいくつかあった。Vアンテナツインアイもあったが「あれは僕の機体でね。彼の機体の兄弟機なんだ。…これでもMSの操縦には自信があるんだぞ?」
なんか途中胡散臭く思ったが殆どが一つ目の機体だった。
「これが…MS。」
「こんなにたくさん…」
「お前達!そっちじゃないぞ!」
こうして奥まで来た俺たち。暗くて良く見えないがMSであるのは分かった。
「これは…?」
「こいつらはちょいとばかりあれな代物でな。我々も扱いに困ってたんだ。せっかくだ。お前達に託してみようってな。」
そこにあったのは大きな翼を持ったあいつと同じツインアイVアンテナの機体が二機あった。
ZGMF-X10A フリーダム
ZGMF-X09A ジャスティス
「お前達に覚悟があればの話だがな」
sideout
ミラージュside
ハヤテが出ていった。理由は分かってる。だから追いかけようとした
「よせ!勝手にさせてろ。」
と、アラド隊長に止められた。その後悶々としながら追加戦力の話になった。
Δ2はα小隊、β小隊の誰かから、Δ5は砂漠の虎からこの後来るアンドリュー・バルトフェルドという向こうの司令と相談してスカウトする予定とのことだった。
でも正直、話を聞けても、飲み込むことなど到底出来るはずがなかった。
その後、部屋に戻ってメッサー中尉にかつて言われた事を思い出していた。
「教科書通り…。」型にハマった読まれやすい飛び方。
普通に飛んでいたのであれば100点であるはずなのに。
それでは勝てない。でもどうすれば分からない、ハヤテだったら分かるのだろうか…彼みたいに考えること…到底出来る気がしなかった。
そのままやはり悶々としていると突然、連絡が入った。アラド隊長からだった。
「ミラージュ・ファリーナ・ジーナス少尉、ハヤテ・インメルマン少尉。両名に異動命令を下す。アンドリュー・バルトフェルドの元に暫くついていけ。
「突然、どうして!」
「いいから、そら行って来い!」と半ば怒鳴られるような、おしだされるような感じに異動命令が下りた。もしかしたら今回の件でΔ小隊自体なくなるのかもしれない。とか思ってしまっていた。今の私たちでは守れないとでも思われたのだろうか。
こうして、私は向こうの司令アンドリュー・バルトフェルド司令についていくことになり途中でハヤテと合流。向こうの船に乗船したのちに
あの機体を目にしたのであった。
「お前達に覚悟があればの話だがな」
「覚悟…ですか。」
「…やってやるさ!乗りこなしてあっと言わせてやろうぜ!ミラージュ!」
ハヤテは乗り気だった。
全く、ハヤテは…。でもこの状況を打破するきっかけになるかもしれない。まさか、隊長はそれを考えて…?
「私もやります!お願いします!」
こうして、私たちは(私たち達の)世界初のMS乗りになることを決めたのであった。
レイナside
あの戦闘の後から明らかにマキナがおかしくなった。何事にも無気力というか…、覇気がないというか。
そんな感じである。私はどうにか精神を保っていた。もしあの時死んでたら…私もきっと一緒だった。
でもまだあいつは生きてる。生きているんだ。五体満足な私たちが諦めたらあいつに失礼だ。
そう思い生きる。でもその前マキナをどうにかせねば。
とりあえず格納庫に行くか。…いた。マキナ。
「アキアキ…」
「姉御!手が止まってますよ!」
「あ、ごめんごめん!」
まだ無気力なのか…。
「姉御…少尉の事が心配なんだろうなぁ…。」
「そりゃ命にかかわるって聞けばそうなるっすよ…」
「それにしても今回やばいな…あのメッサーの機体がボロボロだぞ…いつも軽い調整だけで済んでたのに…」
「そっちは整備できる分まだいい方だよ…問題は」
「これだな」
二人の目の前には頭部が破壊され見るも無惨にボロボロになったセイバーR
無理もないボロボロの状態で尚且つ切り札を使い更に囮になったんだ。むしろ消滅して残骸だけになっていないだけましだ。…マキナのおかげなんだぞ!
「いくら、あいつの世界の奴らが仲間になったとは言えこれは流石に無理だわ…。」
「それな…。ってかよく生きてたよな…。」
「こら!そこ、無駄口たたかない!セイセイちゃんは私がどうにかするから!」
声張っていつも通りに振る舞っているように見えて声が所々震えてる。やっぱり…諦めてるのか?
「は、はい!」
そう言ってメカニックが奥にいったの隙をついてマキナの元にいった。
「マキナ。」
「あ、レイレイ。どうかしたの?何かあった?」
「それはこっちがいいたい。無気力、覇気0。明らかにおかしい。」
「そんな事ないよ~ははっ…ははは…。アキアキがあの時来た時に止めれば良かったって思った。そうすればあんな事には…」
「馬鹿!」私は気が付いたら頬を叩いていた。
「あいつは…アキトはあれがあろうがなかろうが行ってた。あいつは仲間を守る為に私たちを守るために。」
「でも、アキアキあの時確かに言ったもん!みんなを信じるって!」
「それで守れるのか?それでやられててもあいつは信じて別に戦うのか?違うだろ。しかもあいつは約束を破ってない。あいつは仲間を信じたから他をあいつらに託して白騎士とやりやった。みんなを信じたから先を託せたから。」
「…。」
「しかもまだあいつは死んでない。まだアキトは死と戦っているんだ。それなのに諦めてどうするんだ…。私は諦めてない。あいつのためにやれる事全部やる。」
「レイレイ…。」
「だから。やろう。あいつのために」
「…うん、そうだね。私信じてたつもりでまだ完璧にアキアキを信じてなかったのかもしれない。一緒にいようって言ったのに。でも今は違う!私は私のやれる事をやるよ、レイレイ!」
「うむ!」
久しぶりに柄にでもない事をしたな…あいつに貸し増やしとこ。
sideout
どうでしたでしょうか、とりあえず原作とは違い、メッサー生きてます。昏睡状態ですけど。主人公のアキトも昏睡状態ですけど。
普通にメッサーが生き残るのは良くある事だと思うしいい事だとも思うんですけど(一回作り物ので救えなかったのに良く言う)、やはり二人の成長もないとそれただの主人公強奪事件じゃん!ハヤテ君一応主人公なんだよ??ってなると思うんで。この様な展開です。暫く主人公は出ません。ハヤテ君主人公です。(原作の大幅なコピー??なのか…?)
あと、フリーダムとジャスティス出ます(おい)。…すみません。いやマジで、すみません。さっき主人公強奪とか言ったのに主人公強奪したら主人公が主人公を強奪し返して誰が主人公か分からんってなりそうとかΔ小隊もう殆どMSやんけとか。セイバーより強い機体与えてええの????とかあると思います。でも、これでもめちゃくちゃ考えたんです。まずVFでの成長要素がない(というよりラグナ戦でのメッサーの機体ここだとボロボロで借りられない)ならバルトフェルトさんいるし、MSに乗せよう!→非可変量産MSだと直ぐ撃墜。ムラサメだとこの後予定のボーグに勝てそうにないというか死にそう。他…他…そういやフリーダムってインパルスに撃墜された時核動力切って落とされたんだよね…残骸は????サルページされてないよね?せや!フリーダムならそれなりに行けるやろ!(フリーダム参戦決定)次…そんな感じで出てこなくなったのは…ルージュ。でもフリーダムに合わないなぁ…。もうジャスティスでいいや(脳死)ってなって現在に至りました。正直他案あったら感想欄でも、ここのメッセージでもいいので案をください。真面目に。あ、一回廃案になったストライクルージュも出ます。せっかく思いついたのに出さないのはもったいないなとか感じたので。
あと気になってた方もいると思いますがバルトフェルトさんの乗艦は本作オリジナルのミネルバ級二番艦です。アークエンジェルが二番艦まであるならあってもいいじゃないかっていう理由です。
ミネルバの2番艦とかもまた…完全オリジナルで、すみません。
ちなみに砂漠の虎…改めバルドフェルトが率いてた艦隊の規模は
・ミネルバ二番艦 アテナ(旗艦)
・ローラシア級×3
・ナスカ級×3
です。この中にアキトの元仲間…ヴェステンフルス隊の面々もいます。
今回ミネルバ級が単体でラグナに降りてきています。その他の艦船は能力がないので、空中騎士団に殲滅されかけ瀕死の中彼らと交戦その後協力関係を結んだの船団アイランド船ドッグに搭載されているといった感じです。そのアイランド船もラグナに降りてると思われるので結局全部降りていますけどね。
今回あとがきで長々と書きましたが設定資料2を出すので(先にボーグ専用機のことも書いてあります)そこに詳しい設定の経緯を書きますので。よろしくお願いいたします。
それでは次回 救世主の名を持つGとヴァルキリー
MISSIONPHASE_23 やるべき事、目覚めぬfriend
誤字訂正・感想よろしくお願いします。