救世主の名を持つGとヴァルキリー   作:エガえもん

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お久しぶりです。お疲れ様です。エガえもんです。

もうすぐ卒業なのに未だに内定先がいやでラストの就活面接を数時間後に控えてます。(24日 時~)
なんだこいつ…(戦慄)

みんな(大学3年までの人達)はこんな人にならないように頑張ろうね。社会人の方、これからよろしくお願い致します。

ぶっちゃけると社会人になりたくない。働きたくないでござる。が本音。
とりあえず学生最後の更新になるのかな…?


話は代わり、やっとLIVE回までこぎ着けた。でもストーリー的に歌詞のせて歌わせられなかった。実際のやつ無理だった。泣きたい。
歌わないLIVE回とか誰も期待しないじゃん…。

それではどうぞ。




MISSIONPHASE_30 Onstage、反撃の狼煙

アキトside

 

「潜入調査…ですか?」

 

「あぁ、忙しいのは分かっているのだが…これからより本腰を入れる際にどうしてもケイオスの方のデータ…もといワルキューレ関連のデータが欲しくてね…。そこら辺一度いる君ならと。それにどうやら…ラクス譲もいるようだし…。」

 

「…申し訳ないです。」

 

「いや、君は十分に役目を果たしてくれている。だがやはり…ね。あぁ安心してくれたまえ。君のインパルスEXのミラージュコロイドをステルス転用できるように改修済みだ。潜入には問題はない。それにしばらく船団は止まっているようだしね…。」

 

「了解しました…」

 

 

もし会ってしまったら俺はマキナやレイナに顔向けできるのだろうか…。いや考えるのはやめだ。ただの任務だ…ただの。

 

sideout

 

ロイドside

 

我らウィンダミア王国は風の歌におけるヴァ―ルのコントロールに成功。遺跡を起動させ、制空権を獲得できた…。しかし我々の時間は短い。先の戦いでグラミア陛下のルンは尽きてしまわれた…。どうして他の種族は肉体も弱く…ルンすら持たぬのにあれほど長生きなのか…。しかも最近はその肉体の弱さまで“遺伝子調整(コーディネーター)”で克服しようとしている。我らの時間は最早ない。一刻も早くプロトカルチャーシステムの解析及び、遺伝子調整の技術の強奪を…。そして…

 

そのために彼女らの歌…ワルキューレの歌を調べなければ。

とドアが開く。戦争屋(イプシロン財団)の狸か。

 

「黙って入るのがイプシロンの流儀か?」

 

その言葉を無視し、奴は話始める。

「美雲・ギンヌメールにフレイア・ヴィオン…私もあの二人には目を付けていました。しかし何故?」

「敵の研究をしている事がそんなにおかしいか?」

「いえ…あぁお買い上げ頂いたSv-262 ドラケンⅢ6個飛行隊が納入されこれで第二次拡充計画は無事終わりました。また、対MS戦用の対ビームコーティングへの仕様と追加兵装“カオスパック”もお買い上げ頂き誠に…。何卒プロトカルチャーの遺跡が解析された際は是非…。」

「…分かっている。」

 

 

 

sideout

 

 

ベルガーside

 

「あぁこれはこれはギルバート様。お世話になっております。…えぇ。…まぁそれはそうですね。…はいはい…それはまた酔狂な。しかし興味深い。…えぇ。そういう事でしたか。なるほど。それでは私の方から生体フォールド関係の技術、及びウィンダミア人の遺伝子、星の歌い手の遺伝子の方、提供させていただきます。」

 

sideout

 

 

ボーグside

 

 

くそっ、何故だ。奴が…再び現れるなんて。

 

ラグナで落としたはずの奴が、死亡したはずじゃないのか…?

どちらにせよ。次こそは必ず!俺が…落とす。

 

「カオスの調子はどうだ?」

 

「ボーグ様!ドラグーンの方は完全にやられてしまったようなのでリルドラケンの方を4機に増設しておきました。火力は落ちますがその分機動力はスペック上、奴と同等のはずです。あと前回の戦闘データにて近接戦に不利のようでしたので、ドラケンで使われていた物の発展改修型であるビームアサルトソード型も試作ではありますが…。あとはドラケンですと脱出と兼用で耐G用のEXギアシステムがありましたがこの機体にはなかったので…財団からの援助でEXギア仕様にいたしました。」

 

どちみち遠距離は当たらない。好都合だ

 

「感謝する」

 

次で決着をつけようじゃないか。

 

sideout

 

 

 

ラクスside  

 

~エターナル医務室~

「私にもヴァ―ルを?」

「はい、身体検査の結果ででた限りですと。どこかでフォールド細菌に感染していたのでしょう。でもコーディネーターだった貴方はヴァ―ルシンドロームを発症することなく無症状キャリアのまま抗体ができた結果、私たちと同じようなフォールドレセプターになったのではと。つい先日にメッサーk…中尉にも似たような症状変化が起こりましたし。」

「私にそのような力が…」

「実際に歌ってみないと具体的な数値はでませんが。それで本題はここからなんですけど、もし良ければ私たちと一緒に歌って頂けないでしょうか?それこそ貴女も私たちも同じ目的をもっていr」

「……それはどういう意図でおっしゃっているのでしょうか…?もし統合軍の旗印として歌うのであれば私たちの理念に反しますので。」

「…お気持ちは分かります。ですが」

「少し考えるお時間を頂けないでしょうか。何が正しいのか。私たち…いえ私も考える必要があると思いますので。」

「そう…ですか。」

 

~エターナルの艦内展望デッキにて現在~

 

私たちの世界がこの世界により深い混乱を招いたのであれば、無駄な争いを生んでしまったのであれば。キラと会えた時点でもう介入するべきではないのかもしれないだけれども…。キラも一度失いそうになってしまったのであれば余計にそう感じている。だが、介入しないとして議長の横暴を止められるかと言えば否でありまた自身がそう言った事に殆ど介入しなかった結果が…

 

「ミーアさんならきっとこういう時私が歌わないってなったら歌うのかもしれませんね…。」

それが役割と言ってしまうのかもしれないけれども。本人自身の意思できっと。

 

 

そうずっと一人しばらく考えているとふと人の気配が。

 

「あの…ラクスさんでいいんですよね?」

「貴女は確かワルキューレの」

「はい、ウィンダミア出身、フレイア・ヴィオンといいます。よろしくおねがいしましゅ!」

「フフっ、そんなかしこまらなくても…。」

「いえ、なんだかお話を聞いてて、歌も聞いて、ほんに凄い人だなぁって思ってて。それでいつかその歌を聞いてみたい、一緒に歌ってみたいなって思ってたんにこんな事になって。」

「そうですか…それでお話とは?」

「お願いします!どうか一緒に歌ってくれんかね!」

「それはなぜ?結局は統合軍のため?それとも?」

「それは違います、私は…普通に歌でみんなを笑顔にしたいだけなんよ。戦争に加担するとか、一方に動くとかじゃない。私はみんなに歌を届けたい。それで…みんなが統合軍もウィンダミアも関係なしに笑顔になって、んで平和になるのが一番じゃないんかね!?」

「…」

「私は、ウィンダミア人で…本当ならこんな所で歌えるはずのないんかもしれん。スパイだとか言われた事もあるし、裏切り者っていわれたこともあるんよ。それでも私は歌が好きだから。戦争に加担するしない以前に歌でみんな笑顔になってほしいから歌うんよ。」

 

その言葉は父上が亡くなってからは色々と考えて生きざるを得なかった私には凄く純粋で眩しく見えた。

 

「……負けましたわ。なんとなくですが。」

「えっ」

「だからその…これまで一人で歌ってきたので…一緒に歌って下さるかしら」

「いいんかね!?」

「えぇ」

「ありがとうございますぅ~。」

「どうして泣くんですの!?」

 

突然号泣する彼女を支えながらふと

 

プラントの歌姫だったあの頃、純粋に戦争を止めたかったあの頃。

ただ純粋に人を笑顔にする歌を。と歌っていたということを。

 

そんなことを思いだしていた。

 

sideout

 

 

 

バルトフェルドside

 

俺は今もう一人パイロットを育成することになっている。とは言えハヤテや、ミラージュとは違って始めから模擬戦だったが。

 

「ふぅ……一旦休憩するぞ。流石に12時間ぶっ続けでやるとか。」

「…はぁ…はぁ…。まだ、自分はやれます。」

「そう言って無理をするやつを俺は何人も見ているんだ。休むのも戦士に必要なことだぞ。流石に新米じゃないんだ。焦ってるのは分かるが、そのくらいわかるよな。」

「…はい。」

「俺も一回休むとするよ。また後でな。」

 

そういったのち俺は休憩室へ入った。

 

「バルドフェルド隊長。メッサーとの模擬戦、お疲れ様です。」

「あぁアラド隊長。いやはや自分は全くといってという感じですよ。流石というべきか。」

「そんな謙遜なさらんでも」

「それより、本当にいいのか?…仲間だったんだろ?」

「あいつが決めた事だからな…とは言ってもハヤテたちは納得しないだろうな。メッサーは…あいつは敢えて自分が撃墜することでどうにかしようとしている。仲間撃ちをさせたくはないんだろうな。」

「わかる日が来ますかね…」

「まぁ来ると信じるよ。僕は」

 

そう話しながらコーヒーを啜っていると俺たち個人個人にお客さんのようだった。

「アラド隊長!」「バルドフェルドさん!」

 

おっと、お互い仕事のようだ。

 

sideout

 

キラside

 

「ストライクの設定…本当にいいんですか?僕のOSをベースにして…。」

「あぁ、フラガ一佐やオーブの嬢ちゃんのやつだと持て余しかねないからな。」

「分かりました、それじゃあ僕はフリーダムとジャスティスを見てきます。」

 

sideout

 

マキナside

 

アイテール 簡易MSデッキ

 

「ふぃ~やっと終わった~!コックピット回りにフォールドクォーツを埋め込んで、フォールドウェーブシステムもようやく搭載したから次回からフレフレをコックピットに連れ回して~うーんなんてしなくてもジクフリちゃんたちと同じように歌とリンクできると思うよ。」

「そっか、ありがてぇ。」

「ありがとうございます。」

「にしても姉御。フリーダムとジャスティスはいいとしてこいつ…セイバーまで修理して良かったんすかね…しかも核エンジン搭載したり、例のシステムを発動しても装甲パージとかそういう弱点がないように展開型にしたりして強化しまくって挙句の果て型式番号から機体名まで変わってますけど…その…今いないでしょ今…」

「乗りこなす人がいないんじゃ意味ないですよ…」

「そうかもしれないけど……壊れたままじゃ可哀想だからね。」

 

こう話していると

 

「お疲れ様です。フリーダムとジャスティスのOS良かったら見ましょうか?」

「大丈夫だよ、キラキラ。ありがとう。それよりこれ見てほしいんだけど…」

「大破したストライクフリーダムの改修案…ですか。」

「うん、キラキラのストフリちゃんの弱点は装甲面でのビーム耐性と近接戦だと思うの。それでキラキラがフリーダムちゃんの前に乗ってたストライクちゃんのデータを応用して」

「小型軽量化したアグニとシュベルトゲベールを持たせる…」

「カリドゥスの代わりにアグニになるけどそれ以外の装備はそのまま据え置きだから総合火力と機動力はそのままに装甲と近接戦にも特化した完璧な状態にできるんだけど…。」

「マルチプルストライカーの上位互換ですね…ストライクの時とは違って運用はできるとは思いますが…技術的に可能なんですか?」

「そこら辺は大丈夫。私とレイレイに任せて」

「うむ」

「それならお願いします。」

 

 

『マキナ、レイナ?ちょっといいかしら。』

っと、カナカナに呼ばれたので行かなきゃ。

 

多分、アキアキの事も…。大丈夫だよね。きっと。

 

 

アイテ―ル ブリーフィングルームにて

 

 

「ヴォルドールに潜入!?」

「えぇ、先ほど協力者が見つかったの。統合軍のレジスタンスよ。前回の潜入の際に一部の人達は風の歌の抗体を得たらしくね。それで遺跡のシステム調査を行うのよ。対抗するためにね。問題として前回の事があって警戒は強化されているだろうから二人に頼みたいことがあるのよ。」

 

 

なんとなく察したのかレイレイは早めに

「了承」

していたので私も

 

「いいよ~」と。ストフリちゃんの改修だけだったし…。

 

「MSの事もあるのに二人ともありがとう」

でも肝心の事を聞いていなかった。

 

「あっ、カナカナ。もしアキアキが出てきたらどうする…?私はアキアキを…」

 

「あっ、うん…上層部も現段階の対処には決めあぐねているわ…。前回の事もあるし。でもあまりいい方向ではない事だけ。」

「そっか…。」

 

やっぱりあんな事してるから…絶対止めなきゃ。

あれが本当の彼じゃないから。

 

sideout

 

ハヤテside

 

マキナ、レイナさんが呼び出されてしばらく。Δ小隊全員とワルキューレが全員呼び出された。何故かその場にバルドフェルドさんやキラさん達がいたのも驚きだが。

 

「全員揃ったな。…俺たちが球状星団奪還作戦を行う際に現段階で2つ壁がある。一つはウィンダミアの遺跡母艦のシステム、二つ目が第三勢力の登場だ。」

 

名前を出さないとはいえアキトが第三勢力ってことだろうな。

 

「…」

「だが、まずは奴さんのシステムの解析をしない限り、俺たちは手も足もでない。そこでだ」

「ヴォルドールへの潜入作戦を行います。」

「おいおい、マジかよ。」

「調べるには直接タッチするしかないからね~。」

 

俺は前に潜入したことを思い出し、フレイアに軽く愚痴ってた

「まーた猫惑星に潜入だってよ」

 

どうせ「くしゃみして~」みたいな返答が帰ってくると思ったら

 

「そう…なんやね///」

と何故か顔を背けてて。

そう言ってる間にもアラド隊長は話を続けていた。

 

要約するとヴォルドールに以前潜入した際にララサーバル大尉を始めとした面々にワルキューレによってヴァ―ルへの抗体ができシステムが確立されている空間でもレジスタンスとして抵抗している事

彼らの協力を得て潜入、遺跡を調査したのちワルキューレの歌でシステムを反応させデータを収集。少しでもその内容を把握。応用して今後反撃をするというものだった。

 

 

「だけど一度潜入されてんだし、警戒を強化されてるんじゃ…」

「それにそれでバレて宙域で戦闘にでもなったらアキt…第三勢力も介入しかねません。」

 

というチャックが。まぁそうだよな。

 

「あぁ、一筋縄ではいかないだろうな。そこで…だ。」

 

その後とんでもない事を聞かされた俺たちであった。

 

sideout

 

 

アキトside

 

俺は上手くデブリに紛れつつ潜入に成功した。見た感じ濃縮されたラグナといった感じで。それに昔いたからある程度はどこがどうというのも分かっていた。普通に潜入してデータを回収して帰るだけ。あいつらやマキナ、レイナには会わない。これを信条に。

そう思っていたのに。

 

妙に人だかりが出来ていた。その理由が

 

銀河ネットワークをご覧の皆様へ!現在、球状星団はウィンダミアの支配下にあり私達は対ヴァール用ワクチンライブが行えない状態にあります。

 

…ライブを行っていたとのことだった。でかでかとホログラムで突然出てくるカナメさんに。

 

でも、このまま何もできないのは癪…!

 

レイナも出てくる。…まさか、LIVEを配信しようっていうのか。あれだけ効果が薄いって言われていたのに。それにこんな事してたら俺だけじゃない。ウィンダミアも警戒する。介入させようとしないでくれ…。

 

だから私達のスペシャルライブを銀河中に配信することにしました!!

 

マキナのその笑顔を見た時にふと彼女が前にみた時と少し変わっているように感じた。俺がいなくなったから…なんて甚だしいか。きっと気のせいだ。

 

星も国も銀河も超えて皆に元気を届けたいんです!!

 

これはウィンダミアの支配には決して屈しないという私達の意思!

 

そして更に

「今回、仮メンバーではありますが新メンバーを紹介します!」

 

こうして出てきたのが

歌は…思い‼ですわ。…こんにちは。私はラクスクラインと申します。仮メンバーとはなりますがよろしくお願い致しますわ。

 

周りがざわめきつつ新しいメンバーの加入を喜んでいる…が。

 

噓だろ…なにやってんだ。また、争いに介入する気か。関係ないはずなのに。それとも議長と再び…。まぁそれを俺は期待していたと言ったら噓になる。

 

ただワルキューレに加入したのは予想以上だった。そもそも歌の性質が違うしそれにフォールドレセプター持ちじゃないと…。

ここで思い出した。あの時(前回の戦闘時)俺に響いた歌声が感情のないラクスの歌声のようだったことを。

 

結局彼女も議長の元で何かされたのならあの議長のあの言葉の意味も。そして俺の潜入の意味も。

 

sideout

 

 

ハヤテside

 

配信が開始され俺たちΔ小隊は舞台袖で彼女たちの護衛・照明や音響、舞台装置等の裏方仕事も兼任しているわけだが…。

 

「この配信データにはレイナ特製の自立型ウイルスが搭載されている。そいつが球状星団内で銀河ネットワークに繋がっているありとあらゆる通信デバイスに感染。指数関数的に増殖・浸食していく仕組みだ。」

「なるほど、敵の目を全部ワルキューレで埋め尽くすってことわけですね!」

「クラゲを隠すならクラゲの群れってやつだ」

 

にしても…。

「やりすぎじゃねぇの…?」

 

「大丈夫だ、安心しろ。ちゃんとその分サービスも用意してある。」

 

『みんな~☆!いつも見てくれてありがとう!!これはマキマキからのプレゼント!!』

 

そうして配布されるのはグラビア画像。

「潜入作戦を行うと共に映像・画像コンテンツの販売もできるって寸法だ。」

 

「全く、商売上手な事で。」

 

そうこう仕事をしているとフレイアのソロ曲に入る。

 

「…っ!」

 

相変わらずいい曲だな…と聞いてるとなんだかクラクラして…ふっと空を飛んでいるかのような浮遊感を感じる。意識が飛んで行ってしまうような。

そのせいか、そのままガンっと柱に激突。

 

「おいおい、お前もワルキューレの歌にやられちまったのかよ」

 

「あぁ、大丈夫、大丈夫。」

 

どうしたんだ俺…疲れてるのか…?

 

sideout

 

レイナside

 

「…」

内部から謎のアクセス…?

 

「どうしたのレ~イレイ」

「ん…大丈夫。なんでもない」

 

「そっか、それじゃ私また出てくる!ラクラク!行こ!」

「えっ、はい!」

 

アクセス元付近の監視カメラを確認すると…

 

「…!」

 

アキト…!?

 

次の曲目までは…まだ時間がある。

 

sideout

 

 

 

アキトside

 

 

 

頭痛ぇ…。LIVEが始まってからズキズキと痛む。だけどやめるわけにはいかない。ここをミラージュコロイドウイルスを流して地味にバレないようにして。

一方のLIVEは…ラクスと…マキナのデュエットとという前代未聞の状態であり。

 

 

そうこう聞いてる間にもデータのダウンロードを終える。…レイナがシステムの構築しているはずなのに随分あっさりと行ってしまい驚いている。

 

「へぇ…こういうことだったってことか…んで次に行くのが…」

「動くな」

 

突然背後から、声。それも聞きなれた。

 

「...」

レイナ、なんで…なんて思わない。バレてたんだろう。だが敢えて見逃してた。そう考えるのが正しい。

 

 

「そこで何してる…アキト。」

「…バレてたか。これでも頑張ったほうなんだけどな。」

「下手くそ。あいつらは騙せても私は騙されない。」

「あぁ、そうかよ。」

 

向こうも言いたい事があるのだろう。ただそれがいっぱいいっぱいで詰まっているように見える。

 

「大事なLIVE抜け出して、大丈夫なのかよ。」

だから俺からいう事にした。

 

sideout

 

レイナside

 

「大事なLIVE抜け出して、大丈夫なのかよ。」

そのあいつのぶっきらぼうに言い放った態度。間違かった。アキトそのものだった。

でもそんなことよりも聞かなきゃいけない事がある。

 

「……どうしてあんな事をした!?あいつらの死か?私たちが不甲斐なかったから?」

 

その問いにあいつは淡々と

「…違う、不甲斐ないのは俺自身だ。戦争だから死ぬ。こんな事わかってたはずなのに。死んでほしくないってずっと思ってた。しかも今回はあいつらは戦う必要があったのか?ないはずなのに。そんなんで…。戦争なんて失うだけだ。だからリセットしよう。新しい世界。戦争がない。みんなが各々のやる事ができる世界。その前に復讐もする。世界を変える。その為に命を捨てる。」

 

突然過ぎる宣告。わけがわからない。みんな滅ぼすような事、誰も…望んでない。はずなのに。

納得が行ってしまう。

 

「だからといって…。こんなことをするなら私たちが止める。だから辞めろ。今ならみんな帰りを待ってる、マキナなんかは特に…だから―」

 

 

そう言った瞬間、あいつは激昂した。

 

「帰ってこいってか!?今更帰って何になる!?また失うのは…もう嫌だ。それに俺はもう止まれない。俺には何も誰も守れない!そんな俺が、どうすればいいかなんて分かるだろ!もう全部敵だ。世界を変えるしかないだろ!俺にはあの人が今度こそそれを成し遂げる剣になる。そして全てを変える…あいつらが、みんなが求める平和な世か…ぐっ!がはっ…。」

 

「アキト!お前」

「大丈夫、大丈夫。ただの副作用だ。こうして再度打てば……よし。」

「お前…」

よく見ると目元は隈ができ、健康状態は素人目からみても明らかに悪いのが目に見える。文字通りの“命を捨てる”という事なんて止めなきゃいけないのに。

 

「あいつらに…マキナに言っておいてくれ。何しても勝手だろうが俺を止めるとかそういう手出しはするなって。したらフリーダムと同じように次は本気で落とす。俺があの人と世界を変えるためにけりを付けないと。世界を変えた、その時俺は多分いないけど、マキナやお前、みんなが優しい世界で歌ったり飛べる事を俺は信じるよ。じゃあな!」

 

 

私だけじゃ救えない。あいつの纏っている黒い闇を悲しみを。救って上げないといけないのに。

 

「待t…うっ。」

“待って”という前に。私は手刀で気絶させられた。

 

駄目だ、そっちに行っちゃ…。

 

sideout

 

 

 

 

マキナside

 

戻ってきた時、レイレイが楽屋からいなくなっていた。探すと何故か外部とのコンテナ付近で倒れていて

「レイレイ‼大丈夫、何があったの!?」

「ん…アキ…ト。」

 

レイレイのセリフから漏れ出たアキアキ。もしかして…。来てたの…?

 

「ごめん、カナカナ!レイレイ見てて!」

 

アキアキがもしいるのなら。

 

だけど誰もいない。そうだよね、もう…。

 

ふと足元に目をやるとアキアキのザフト軍時代のドッグタグが。

 

「見に来て…くれたんだ…。」

 

その喜びと共に、今度こそ逢えると私は信じるよ。

 

きっとこの後の事も分かっているのなら。きっと来てくれるよ…ね。

 

sideout

 

 

アキトside

 

帰ってからずっと考えている。

俺は何してるんだ…。みんな…待ってるか…。

 

いいや、俺はもうこの道しかないんだ。そうだ…俺にはもう…。

 

「データは受け取ったよ。それにしても…ラクス譲があんな派手に立ち回るとは…少し計画が狂ったな…。そういえばどうして君は撃たなかったんだい、彼女を。」

「…。」

 

答えられない。

復讐したい世界を変えたいという俺の思いと相反して誰かに止めてほしい。助けて欲しかった…なんて思いがあったのか…?

 

「すみません…」

 

「いや、謝らなくていい。どちみちあそこで襲撃してもメリットはそれほど多くない。生きていて尚且つ派手に動くことを想定してなかっただけだ。それに肝心のデータは手に入ったしね。君には次に行って欲しい。」

 

「ヴォルドール…ですよね」

「あぁ、彼らの目的がなんであれ、ここで統合軍の残存部隊とウィンダミアとの抗争を終わらせてくれ。そうすることであとはウィンダミアと統合軍の本陣がぶつかるだけの戦争だ。それさえ終えれば君の求めた争いのない平和な世界を約束しよう。あと君のフォローに僚機としてDアダガも2機送ろう。存分に使ってくれ。」

「…了…解です。」

 

遂に撃つのか、俺も。

 

sideout

 

 

???side

 

あの迷いの感情は必ずアスランや(キラ)のような不確定要素を生み出す。

だが、独自で生み出したシステムと彼女の生体データから生み出した歌では彼の戦士としての存在を得るのはまだ難しい。未だに意識全て掌握することはできない。精々二重人格のような感じで終わってしまっている。

駒はあるのにパーツがない。

 

 

「ギルバート様、ご要望のものを…。」

 

「あぁ、ありがとうございます。これでどうにか」

 

アキト君、君は戦士であればいい。彼らみたいに色々考える必要はない…私が君になろう。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 




はい、かなり無理がある内容。

そして前プロットの26.5話っぽい雰囲気。

そして原作のLIVE合間のハヤフレできなかった。あれ結構大事だと思うんだけど。

ラクス仮加入はやりたかった。それだけだ…。非難批判はあるだろうけどやりたかったんだ。一緒に歌わせたかった。それだけだ。異論は受付ます()。
時間あったらこの話のLIVEシーンだけの話で創りたいなぁ…。
あとそろそろ設定資料3だそう。色々と出てきたし。
やりたい事やプロットはあるんだ。就活へのストレスで書けないだけで。

あとは、ただでさえ不定期とかいってるのに社会人になって時間減って不定期に磨きがかかると思いますが何卒…。

次回予告

各々にある願い。それは決して相まみえないものであり。

自らの願いのために今、ぶつかる。

残るのは後悔か、救いか。

次回 MISSIONPHASE_31 revenge、新世界へのエマージェンス


誤字訂正・感想よろしくお願いします。







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