この素晴らしい駄女神に祝福を!   作:イチセ

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この駄女神と煩悩まみれの男に祝福を!

 ただごろごろしていても、誰にも怒られることのない素敵な秋の日。

 めぐみんはゆんゆんと一緒に爆裂散歩へ、ダクネスは領主の仕事が忙しいのか、今日は実家に帰っていた。

 なので屋敷には、朝からだらだらしている俺を怒るようなやつはおらず、久しぶりのニート気分を味わっていた。

 ここ最近はモンスターと戦ったり、どこかへ遠出したりと色々と大変だったからな……たまにはこんな日も良いものだ。

 すると突然、そんな雰囲気を壊すかのような声が、リビングに響き渡った。

 「カズマー、ねぇカズマー。あ、いたいた。今日の昼御飯の担当あんたでしょ。もうすぐ昼になるんですけど、買い物とか行ったんですかー」

 「なんだよアクアか……朝から何の音もしなかったから、出掛けたかと思ってた。昼御飯は昨日余ったやつで適当に作ってやるから、それでいいだろ」

 朝から騒がしいアクアをあしらい、俺はもう一度ソファーで寝る体勢に入った。

 「だからもう朝じゃなくて昼なんですけど……ちなみに今日の昼御飯はどんなにするつもり?」

 「今日はな……確か棚に卵があっただろ、ええっとそれに……あ、昨日余ったご飯もあるだろ。今日はそれでチャーハンを作ってやるよ」

 「ええっと、確かそれ以外に棚には何もなかったと思うんですけど、ちなみに具は何かしら?」

 「そんなものねえよ。男のズボラ飯にそんなものを期待するな」

 まず、昼御飯のためだけに外に出るのがめんどくさいし具のないチャーハンもそれはそれで美味しいとは思う。たぶん……

 「あんた私しかいないからって、それは適当過ぎない? 昼御飯の具材一緒に買いに行ってあげるから、ほら起きて!」

 アクアに体を無理矢理起こされて、そのままソファーに座らされる。 

 「ほら、コーヒーいれてあげるから眼でも覚ましなさい。飲んだらさっそく行くわよ」

 そう言うと、アクアは台所からマグカップとお湯、それに俺が先日買ったこの世界ではやたらと高いインスタントコーヒーを持ってきた。

 馴れた手つきで二杯のコーヒーを作ると俺にマグカップを渡してきて

 「はいどうぞ。さっさと飲みなさい」

 そう言われてアクアから受け取ったマグカップの中を見ると、そこにはただのお湯が。

 「おいアクア、なにこれ。新しい嫌がらせか。お湯を飲んでも眠気がなくなるとは思わないんだが」

 「あら、いっけない! また浄化しちゃったのかしら……ごめんね! このコーヒーも高いやつだからそんな一日に何回も使いたくないし……それで我慢してちょうだい」

 選ばれたのはコーヒーではなく、ただのお湯でした。

 「いやいや違うだろ。というかなんでお前はことごとく色んな物を浄化しちゃうの? なんでさっき入れたばかりのコーヒーが、そんなに早く浄化されちゃうんだよ。コーヒーだってただじゃないんだからな」

 「仕方ないでしょ、体質なんだから! 浄化しちゃうのは私特有の体質なんだから、諦めてちょうだい。私も頑張ってるけど、なかなかコントロール出来ないのよ」

 そんなことを開き直りながら言うアクア。

 ん? というか今こいつなんて……

 「あれ、お前ってばその気になったら浄化する能力ってコントロール出来るのか? 出来るんだったら今日の内に克服しようぜ」

 アクアの浄化魔法には助けられたことも何回かあるが、それよりもこうやって浄化しちゃいけないものを浄化しちゃう方がよっぽど多い。

 もしアクアの浄化体質が練習することでコントロール出来るんだったら、絶対にやるべきだ。

 アクアが調理場に立つたびに浄化される液体調味料などのことも考えてやると、なおさらやるべきだ。

 「それで具体的にはどうやったら浄化は抑制出来るんだ?」

 「ええっと、言うのはなんか嫌なんですけど……私の浄化する能力は頭の中を穢らわしいことでいっぱいにしたら弱まるわよ」

 穢らわしいこと……?

 「つまりアクアの頭の中をエロいことでいっぱいにしたら自然と浄化する能力は弱まる。そういうことでいいのか?」

 さっきのアクアの話を聞いた限りではたぶんこうだろう。

 「エロいことってあんた……カズマってばほんと昼からいやらしいことしか考えてないのね。まぁ確かにそれも一つね。後はカズマの普段の行いとかね。例えば、薄着なダクネスに鼻を伸ばしてるカズマとか、お魚を取りに行くときに、爆裂魔法を撃ったあとのめぐみんのパンツが見えそうな時に、何とかして見ようと頑張ってるカズマの様子とか。そういうのも思い出したら浄化する能力は弱まると思うわ」

 こいつは記憶力が悪いのに、なんで俺のそんなことを覚えているんだよ。

 けど確かにやったことがあるから否定はしにくい……

 「とにかく、俺の行動を思い出すとかそういうのは除いて、アクアがエロいことを考えたら浄化する能力は弱まるんだな!」

 「だから言い方ってもんがあるでしょ……簡単に言ったらそういうことになるけど……」

 それなら話は早い。

 「なぁアクア、今から実験するための準備をするからちょっと待っとけ。くれぐれもどこか行ったりするんじゃないぞ」

 「はっ!? ちょっと、えっ、実験ってなによ! ね、ねぇ! ちょっと待っててばカズマー!」

 後ろで何やらあわてふためくアクアを無視しながら、俺は台所へとあるものを取りに向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「それでは今から女神アクアの浄化能力を弱めるための実験をしたいと思います」

 台所から持ってきたのは、コップ一杯分の水と、だいぶ前にやった羽根つきの罰ゲームに使うための墨。

 「カズマってばいきなりどうしたのよ……というか実験て何するのよ?」

 「実験は実験だ。アクアの浄化能力が何をしたら、どれぐらい弱まるのか、それを探るための実験だ。具体的なやり方を説明するぞ。まず俺がアクアにエロいことを言うだろ。そしてアクアがエロいことを考えたら、すぐに墨と混ざった水に指を入れる。いいか分かったか?」

 「何も分からなかったわ。特にカズマが私にエロいことを言うってところが。ねぇ私お腹空いてきたから、ギルドでお昼ご飯食べにいってもいい?」

 「ダメだ。どうせお前も今日は一日中暇なんだからいいだろ。昼御飯ならこれが終わってから食べに行こうぜ」

 俺の提案に、お腹が空いたとアピールするかのようにお腹をさするアクア。 

 「ねぇ、それって今から本当にやるの……? 私別にそこまで浄化しちゃう体質気にしてないんですけど……」

 「お前が気にしてなくても被害を食らうのは俺たちだろうが。しかも考えてみろ! もしお前の浄化体質がコントロール出来るようになるなら、ウィズと一緒に温泉に行くことが出来たり、温泉をつい浄化しちゃって物を投げられることもなくなるんだぞ!」

 俺の力のこもった説明にアクアがうぅ……と悩みながら

 「そう考えるとコントロール出来た方が良いのかも知れないわね……分かった、私も覚悟を決めるわ! どんなカズマのセクハラにも耐えきって見せるわ!」

 別に今からセクハラをするわけじゃねえよ。

 ほ、ほんとだよ……別に最近サキュバスサービスがこいつが殴り込んだせいで使えないから、アクアでうっぷんを晴らしてやろうとかそういうのじゃないよ? うん、たぶん。

 「じゃ、じゃあいくぞ……! お、おっぱい!」

 …………。

 「いきなりどうしたのカズマ。やっぱりカズマってば転生したときに頭おかしくなっちゃったでしょ。ヒールかけてあげようか?」

 「いらんわ! そうじゃなくてそこからお前がエロいこと考えるんだよ!」

 「おっぱいだけじゃ何にも思わないわよ……カズマってば他になんか案とかないの?」

 冷ややかな目を俺に向けてくるアクア。

 「ええっと、じゃあ、アクアのおっぱいを俺が揉む、とか……」

 「やっぱり! ようやく本性を表したわねこのエロニート! あんたやっぱり私にえっちいことしたいだけじゃない! そういうのはもっと私に献身的な態度を見せてからにしてくれますー!」

 「はぁー!? お前こっちだって一生懸命考えてるんだよ! これはセクハラとかじゃない! アクアの特異な体質を直すための必要な手段だ!」

 アクアに下卑た考えを見透かされるも、何とかして誤魔化そうとする。

 こいつのことを好きになるとは思えないとこの前言った覚えがあるが、やっぱりアクアの胸はエロいので触りたい欲望はある。

 ダクネスのおっぱいもやはり良いとは思うが、アクアのおっぱいにもけしからん魅力はあると思う。

 「ま、まぁ落ち着けアクア! 今のは例え話だ。本当に揉むわけじゃない! 最初に言ったがこれは実験だ。ほら妄想してみろよ、お前の胸がぐにゅぐにゅと揉みしだかれる様子を」

 そうアクアに囁くと、アクアのスイッチが入って妄想し始めたのか、急に黙ってしまった。

 今のこのアクアなら、浄化能力も弱まってるんじゃないか……?

 そう思い、いつでも試せるようにマグカップのふちに置いていたアクアの指を掴んで、もう冷めてしまったコーヒーの中に入れてみる。

 するとやはり……。

 「ほらやっぱり! お前はエロ女神だったんだ! 見ろ! 証拠にまったく浄化出来てないじゃないか! はー、いつも俺にエロニートだスケベだとか言うアクアも、正体はやっぱりドスケベ女神様じゃないか!」

 「うっさいわね! 女神だってそれぐらい妄想するわよ! というか今のはカズマに言われたから、ちょっと想像しちゃっただけよ! それに、カズマってばさっきと目的が変わってないかしら!?」

 変わってない。たぶん……恐らく……

 「大丈夫だ。俺を信じろ。あっ、ほら見ろ、浄化のせいでだんだん透明になってきたぞ。やはり俺の仮説通り、アクアがエロい妄想をしたら浄化の能力が弱まるのは間違いないな」

 「うぅ……そう言われるとなんか腹立つけど、否定出来ないのが悔しいわ……」

 俺にエロ女神だとか言われたからなのか、俺のことをじとーっと睨んでくるアクア。

 しかし、このアクアのなんでもかんでも浄化する能力を弱めることが出来たというのは、なかなか大きい収穫だ。

 これでアクアが勝手に俺のお酒を飲もうとして、浄化してしまうとかいうのも無くなるかもしれない。

 「なぁアクア。確認のためにもう一度やってみようぜ」

 「ええ……嫌なんですけど……だってカズマに堂々とセクハラされちゃうじゃない」

 「俺のはセクハラじゃない、あれは必要なことだ。いいから、ほら早く手を置いてくれよ」

 そう言われると、しぶしぶといった様子でアクアがふたたび指をマグカップの淵に置く。

 くっくっくっ……引っ掛かったな。さっきのはほんの軽いジャブだ。今からこいつにすっごいエロい妄想を吹き込んでやる……

 「置いたな。それじゃいいな。今のアクアは、そうだな……ギルドでお酒を飲んでることにしよう」

 「ふんふん、それで……?」

 「まぁゆっくり聞け。そしてギルドで気持ちよくお酒を飲んでいたら俺からお酒を渡されるんだ。そしてそれを勢いよくまたぐいっと……! それに飲んだ人を透明にさせるポーションが入ってるとも知らずに……」

 俺の話に夢中になってきたアクアが、つばを飲み込む。

 「そうやって予想通りに透明になると、今度は俺に突然身体を触られるんだ。そしてその時に透明化してると気づくがもう遅い。そのままみんなが居る場所で、アクアの色んなところを弄られるんだ」

 「うっ、うん……」

 「みんなの前で絶え間なく色んなところを触られて声もあげてしまうけど、周りのみんなは誰も気づかない……そんな状況を味わっていたら、次は下も弄られて……」

 俺の話にすっかり夢中になってしまったアクア。

 こいつはやっぱり本性はエロいと思う。

 「ぐちゅくちゅと淫らな音がギルドに響き渡る……けど魔道具のおかげでお前がいやらしい音をたててることはみんな気づかない……そうこうしてるうちに、だんだんと高まってきて……くちゅくちゅと卑猥な音をたてながら、びくびくっと絶頂に達する……」

 「うぅ……それで……」

 「おいおい、興奮しすぎるなよアクア。それで見事にみんなの前でみっともなくイってしまったお前は、そのままべたーっと机に倒れこんでしまうんだ……そしてそのまま俺にお尻を掴まれて、バックの体勢でそのまま俺に入れられて……」

 「待って! そこまで妄想するのは許さないわよカズマ! いくら妄想だからって仲間なのにそこまでしちゃうのはダメだと思うの!」

 「うるせえ! お前だって俺の話に真剣になってたじゃないか! そんなことはいいからほらっ!」

 わーわーと騒ぐアクアの指を、入れておいたコーヒーにふたたび入れる。

 そうしてしばらくしても……

 「おいおい、さっきよりも浄化しない時間が長くないか? なるほど、アクアの妄想がエロければエロいほど浄化が弱まる時間も短くなるんだな」

 「うぅ……違わないけどやっぱりイラつくわ……だいたいさっきの妄想は何よ!? やたらリアル過ぎて怖いんですけど! あんた実際にあんなことしたら私怒るわよ!」

 「大丈夫だって。お前もみんなの前でのエッチを覚えたら病み付きになるから」

 「大丈夫じゃないじゃない!」

 ギャーギャーと俺の前で騒ぎ続けるアクア。

 まったく、そもそもやるなら実際にやる前にサキュバスサービスに頼むわ。

 あれだよ……実際にやったらシたあとにアクアに天界送りにされるとかそういうのが怖いからとかそういうのじゃないからな……

 「よし! これでだいたい分かってきたな」

 「そうね、私の女神としての尊厳が無くなっていくのと一緒にね」

 「別に無くなってもいいだろそんなもの。さて次が実験のラストだ。ほら立て立て」

 「えっ、もしかしてまだやるの……私恥ずかしくて死にそうなんですけど……あっ、待って、待って、押さないでってば!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「ねぇカズマ……これダクネスとかめぐみんとかに見られたら私ダメだと思うの……二人にカズマと一緒にお風呂に入ってるとか知られたら、恥ずかしくて生きていけないと思うの」

 「大丈夫だって。二人とも今日は出掛けてるから知られることなんかねえよ。おっ、もうそろそろ沸いたか。さて、さっきはマグカップ一杯の水に対してだったが、今度はお風呂一杯の水に対して挑戦してもらう」

 さっきはアクアの指が触れてただけだったが、今度はアクアの全身が浸かったらお風呂がどうなるのかを調べてみる。

 さすがにコーヒーをお風呂の水並みに作ることは出来ないのでダクネスがお風呂の時に使う入浴剤をもらってきた。

 この前ダクネスが入る前に、勝手に入浴剤を使って浄化してしまいアクアが怒られてたので、浄化する能力は入浴剤に対しても効くのだと思う。

 今のアクアは水着の上にタオルを巻いただけの格好である。

 対して俺は……

 「ねぇ、カズマ……ほんとに水着とかなかったの……その、タオル巻いただけって……」

 「無かったんだから仕方がないだろ。それにタオル巻いただけでもさほど水着と変わらないって」

 少し顔を赤くしたアクアは、さっきからチラチラと俺の方を見てくる。

 そんなに見られてもあまり筋肉もないから恥ずかしいんだが……

 「うぅ……なにかカズマに騙されてるような気がするけど……まぁ良いわ。それで私は何をすれば良いの。童貞ヒキニートの悲しい妄想でも聞いておけば良いの?」

 「毎回一言余計だこの駄女神が。そうだなぁ……風呂に来たはいいけど、どうやって弱めるのかはなにも考えてなかったな……とりあえず俺の身体とか洗ってくれないか」

 「ええ……カズマの身体を私が洗うんですか……めんどくさいんですけど……まぁさっきよりは恥ずかしくてないから良いわ。じゃあ背中洗ってあげるからあっち向きなさい」

 そうしてアクアに言われるままに壁と真正面になる。

 音でしか聞こえないがアクアがタオルと石鹸を使って泡立てている音が聞こえる。

 「はい、準備出来たわよ。それじゃ背中やるわね」

 そう言うと、アクアが丁寧な手つきで俺の背中を洗ってくれる。

 あぁ……気持ちいい……。

 こうやって自分では届きにくい背中を他の人に洗ってもらうのは楽で良い……。

 これからもずっと、こいつが背中洗ってくれたら良いのに。

 そういやどうしようかな……何にも考えずに大きい水があるからって、風呂にきてしまったが、本当に何も思い付かない。

 さっきみたいに普段してる妄想とかもう一度話すか……?

 最近やった妄想といえば風呂で身体を流してもらってそのまま胸でも洗ってもらって……そしてそこから、お互い石鹸が身体中についたまま、そのまま……

 あれっ? そういえばアクアに身体を洗ってもらっているこの状況って、この妄想と同じなんじゃないか……

 そう考えてしまうと、この二人でお風呂に入っている状況をとたんに意識してしまう。

 あっ、ヤバイ、俺のちゅんちゅん丸がだんだんと戦闘体勢に……

 ダメだ、ダメだ! こんなところで何をしているんだサトウカズマ! さすがに洗ってもらっているだけなのに、それはまずいだろう! 

 そうこうしてるうちに、アクアが背中を洗い終わり……

 「はい、終わったわよ。ほら今度はお腹とかやりたいから前向きなさい」

 「ちょっと、ちょっと待ってくれ! 今落ち着かせるから!」

 「落ち着かせる? カズマってばなに言ってるの?」

 たぶん俺の言ってることがわかってないアクアの言葉を聞き流しながら、なんとか落ち着かせようと頑張ってみる。 

 大丈夫だ、俺なら出来る……ほら、だんだんと俺のちゅんちゅん丸も落ち着いてきた……

 さすがに背中を洗ってあげてるだけなのに、そんなものを見てしまったらトラウマものだろう。

 しばらくたった後、落ち着いたのでアクアの方を向く。

 「やっと向いたわね……ったく何してたのよ。ほら次はお腹洗ってあげるからね」

 そういうとアクアはよく泡立てたスポンジを俺の身体につけてそのまま洗い始める。

 今のこの体勢だと、ちょうどアクアの豊かな胸が嫌でも目に入ってしまう。

 アクアが洗おうと動くたびに、少しずつ揺れて非常にちんちんに悪い。

 あ、これはヤバイ。何がって、さっきから目と鼻の先にアクアのおっぱいがあって、俺のちゅんちゅん丸がまたしても戦闘体勢を迎えようとしている。

 我慢しろサトウカズマ……! お前は我慢出来る男だろう……!

 「ちょっとカズマー、さっきから目つぶったり唸ったりどうしたのよ。この私が洗ってあげてるんだから、せめて洗ってるとこでも見なさいよ」

 そうアクアが言うと、洗っていて暑くなったのか、水着の位置を調整し始めた。

 あっ、あともうちょっとでピンクのところが見えそう……あっ、見えた。

 えっ、今思いっきり見ちゃったんですけど……夢の中では何回も見たとはいえ、現実では始めて見てしまった……

 「さっきからずっと下を向いてると思ったら、今度はずっと私の方を見て……どうしたのよカ……ズマ……」

 流暢に喋っていたアクアが下を向いた途端に言葉に詰まってしまった。

 なんだ、こいつもおかしくなったのかと思い、アクアの見ている方を見るとそこには立派なちゅんちゅん丸が……

 「あっ、あんた、も、もしかしてそれ……!」

 ダメだ。これはもう言い逃れ出来ないやつだ。

 まぁ、ここまで頑張った俺をちょっとは褒めて欲しい。

 なっちゃったもんは仕方がないもんな!!

 「嘘でしょカズマ! さすがに目の前でそんなのになっちゃったらダメだと思うの! ちょっ、ちょっとなんとかしてよそれ!」

 「なんとかって言われても……もうどうしようもねえな。それにこれはあれだ、俺の新しい手品スキルだ」

 「聞いたことないわよそんなスキル! あぁ、もう……見ちゃったんですけど……カズマの見ちゃったんですけど……」

 恥ずかしくなったのか手で赤くなった顔を覆い隠すアクア。

 「そんなに見たいなら見せようか、ほーら、ほーら」

 「腰を振るのは止めてってば! タオルがとれちゃったらあんたどうするのよ! そのままを見ちゃったら、もうダメだと思うの! もう……まさかカズマが私でその……大きくなっちゃうなんて……」

 アクアが手のスキマからちらりちらりと俺のことを確認するかのように見てくる。

 「そうだ、今のアクアなら浄化する能力も無くなってるんじゃないのか? ほらさっきから俺の方をちらちらと見て妄想してるみたいだし」

 「してないわよそんなこと! あぁもう……早くそれ小さくしなさいよ……どうやったらそれ小さく出来るのよ……」

 「どうやったらってそりゃこのまま時間が立つのを待つしかねえな……あとは……」

 「あとは……?」

 「アクアが触ってそのまま上下に動かして出すとか」

 「ふっざけんじゃないわよ! あんたこんなときにまでそんなこと言う!?」

 アクアが俺の方を見て怒りをあらわにしながら怒ってくる。

 「だってそれが一番早いんだから仕方がないだろ、ほらほら、あれだけいつも俺のことをなんとも思ってないとか言ってるんだからやってみろよ。それとも俺のことを男として見てるかららそんなことは恥ずかしくて出来ないとか?」

 「はっ、はあー!? 別にあんたのことなんか男とすら見てませんから! いいわよ! そんなことを言うのならやってあげるわ! ほら後ろ向いてタオルとりなさい! 私が10秒で出してあげるわよ!」

 10秒とかなに言ってるんだ! 俺はそんなに早くねえ!

 「ほーん、それじゃあやってもらいましょうかね! ほら言われた通りやってやるからお前もちゃんとやれよ!!」

 アクアに言われた通り、立って壁を向いてタオルを勢いよく剥ぎ取ってやる。

 「はっ、別にカズマのぐらいちょちょいのちょいよ! 女神としての力見てなさい! じゃ、じゃあ……やるわね……」

 そう言うとアクアが俺のお腹の付近に手を伸ばしてくる。

 えっ、こいつ本当にやってくれるのか。まさか冗談とかじゃないのか。

 そんなことを考えている間にもアクアの指が俺のちゅんちゅん丸に近づいてきて……

 「ああああぁぁ!!! やっぱりダメだとおもうわ!」

 「はぁー!? 何やめてんだよお前! そこまでしておいて止めるなよ! なんだよ最後までちゃんとやれよ! どうすんだよ俺もう限界だったんだぞ!」

 「カズマってばやってもらってる側なのにうるさいわね!! それに別にこんなことしなくても……! 飛びっきりの浄化魔法をくらいなさい、このドスケベニート!『セイクリッ

ド・ハイネス・エクソシズム』!」

 そう言うとアクアの飛びっきりの特大の魔法が俺に飛んできて……

 俺の意識はそこでぷつりと無くなってしまった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「いてて……なんで俺ソファーに寝てるんだ……あれ、俺さっきまで何やってたんだ……?」

 「あら、おはようカズマ。良く寝れたかしら。カズマってば、朝からずっとそこで寝てて、いつ起こそうか悩んでたのよ」

 あれ、そうだったけな……。なんだか幸せなことをしてたような……。

 「それならさっさと起こしてくれよ。っ! いてて……さっきからなんだか頭が痛い……」

 「多分、寝すぎて頭が痛いとかそういうのじゃないの? ほら早く顔でも洗ってきなさい。その間に晩ごはんの用意しといてあげるから」

 アクアにいわれるがままに、洗面所へと向かう。 寝る前のことがまったく思い出せないし、なんだかすっぽりまるごと記憶が抜けてしまったみたいだ。

 おかしい……今日俺は朝からソファーにごろごろしてて、そこから……

 そんなことを考えながら、洗面所へと向かうと、俺のバスタオルが濡れて乾かされていることに気づいた。

 そういえば今日はアクアの浄化する能力を弱めようとして、そこから俺はーー

 

 

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