兵藤一誠に憑依した人柱力   作:ガーディアン

102 / 104
九十六 旧魔王

俺の問いかけに現れた男。

その男は他の悪魔や魔物を召喚し、俺たちを囲った。

「……誰?」

リアスの姉ちゃんが問う。

「お初にお目にかかる、忌々しき偽りの魔王の妹よ。私の名前はシャルバ・ベルゼブブ。

偉大なる真の魔王ベルゼブブの血を引く、正当なる後継者だ。先ほどの偽りの血族とは違う。

ディオドラ・アスタロト、この私が力を貸したというのにこのザマとは。

先日のアガレスとの試合でも無断でオーフィスの蛇を使い、計画を敵に予見させた。

貴公はあまりにも愚行が過ぎる」

 

……!旧魔王か!よりによってこんなところに…!

 

ディオドラは男の姿を見て悲願する。

「シャルバ!助けておくれ!キミと一緒なら、あの汚い赤龍帝を殺せる!

旧魔王と現魔王が力を合わせれば―――」

ディオドラがことを言い終わろうとしたその時、シャルバから放たれた光がディオドラを貫いた。

ビッ!

その光線は当てた相手の体を焼くほどの音を鳴らす。

ディオドラは胸を貫かれ、喘いだ。

「があああぁぁぁぁぁぁぁぁァァァッッッッッ!!!!?」

 

「あの力は、光…?」

祐斗は言う。

よく見るとシャルバの腕には謎の機械が付いている。

よくわからないが、あれで光の力を出せるようにしているのか?

だけど、光は悪魔にとって猛毒だ。

想像できないほどの痛みが起きているだろうな。

だが、初代の細胞によってディオドラの体は再生する。

シャルバはこの光景に関心を持った。

 

「ほぅ。光を受けたがまだ生きているのか。

これは面白い。もっとやってみるか」

そう言い、シャルバは攻撃をやめない。

「シャ、シャルバ……!?なんで!?僕を………」

ディオドラは疑問をぶつけた。

シャルバは嘆息し言った。

「哀れなものだ。貴様は人間に負けた。なら、お前の価値はどうなったと思う?

人間以下の、弱い悪魔の烙印が今押されたのだ」

シャルバの言葉を聞き、ディオドラの顔は、絶望に浸ってしまった。

「価値を失った悪魔の未来はわかるだろう?

消えろ。恥知らずのゴミが」

話が終わった瞬間、幾つもの光の力の光線がディオドラの体を焼いていく。

「があああぁぁぁアァァァァッッ…………!?!?」

みんなは茫然とその光景を目にし、アーシアは、顔を覆った。

 

と、次の瞬間、ディオドラに異変が起こった。

ボゴッ!メキッ!!ボゴゴオオォォッッ!!!

ディオドラの体が徐々に変化していく。

「こ、これは………!?あがああぁぁッッ!!?や、やめろおおオォォオォッッ!!!?

ぐえぇぇッッ……!!?ごおぉおああぁッッ………!!!」

体中から、木が生えてきた。手も脚も、口からも木が生えてきた。

「ごおぉぉぉああぁぁぉぉぉおおぉぉ…………!!?た、助けて――――――」

最後の懇願も空しく、ディオドラはそのまま、一本の木の姿へと変わってしまった。

 

「邪魔だな」

シャルバは木になったディオドラを中心に魔方陣を展開する。

「燃えろ。雑魚が」

ゴオオォォォッ!!

火柱が立ち、ディオドラを燃やした。

やがて灰になり塵々になって消滅した。

 

「やはり、オーフィスの力をうまく使えなかったようだな。

それに、別世界からの力もな。危険な実験に成功したとはいえ、

これでは使うものが少なくなるな。まぁ、私はオーフィスの力があればそれでいいか」

シャルバは自問自答する。

 

「あんた、ディオドラは仲間じゃなかったのかよ?」

俺はシャルバに問う。

「仲間?ふふふ、くだらんな。あんなのはただの兵隊だ。

我ら真の魔王の血を引くものを補助するだけの存在だ。

兵士など、いくらでも補充できる」

こいつらにとって、仲間意識は微塵もないのか。

ただ、利用するだけの道具として扱う眼だな。

 

「さて、貴様らも消えてもらうとするか。

忌々しきグレモリーの血を引く者よ。

それと、《忍》。貴様らのおかげで我々の存在価値を危険にさらした。

本来なら、人間は悪魔に屈服される存在だ。だが、貴様らのせいで同等という価値になった。

その罪を償わせるために貴様らをここで殺すとしよう。

サーゼクス・ルシファーには絶望を与えるとしよう」

「外道だわ…。直接お兄様と戦えばいいのに」

「はは!奴には体の傷よりも、心に傷を負わせたいのだよ」

何ていう鬼畜野郎だ!

戦いもせずに、何で笑っていられる!?

 

「皆の者、始めるとしよう。邪魔であるこの者たちに血祭というパーティに招待しよう」

オオオオオオオオオォォォォォォォォォォッッッ!!!!!!!!

周りの敵は叫びあがる。

この数はまずいな…。俺や、イタチやネジ、鬼鮫はいいが、他のみんなは疲れているはずだ。

とてもじゃないが守りながら敵を倒すには骨が入りそうだ!

「やれ」

シャルバの掛け声で敵は一斉に襲い掛かる!

まずいな、ここは尾獣化して……。

 

ズウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッ!!!!

突如、巨大な像が天から降って来た。

「なんだ!?」

俺は驚き叫ぶ。

敵の新たな術か…!?にしてもでかすぎる!

山一つ分の大きさだ!

現れた像をよく見たら腕が無数にある。

まるで千手観音みたいな形だ。

「!?なんだこの像は!?」

「こんなもの初めて見るぞ!?」

?敵があわただしい様子になった。

どういうことだ?じゃあこれは、味方なのか…?

と考えていると像に乗っていた人が一人降りてきた。

ガシャッ!!と音を鳴らす。

俺はその人の姿を見て騒然とした。

赤い甲冑に、長髪の黒髪、絶間ない笑顔を見せる男。

「よ~。久しぶりぞ。うずまきナルトやら」

 

 

 

 

 

 

 

初代火影・千手柱間

 

 

 

 

「…………」

「この方は!?」

「まさか……」

「おやおや…。意外な方が転生されていたんですねぇ……」

この場にいる前世での転生者、俺、イタチ、ネジ、鬼鮫は、心底驚いた。

「ねぇ、誰なの……?」

リアスの姉ちゃんが俺たちの様子が一変したことに怪訝に思い、訊いてきた。

「俺たちの世界、前世で忍最強、忍の神と呼ばれていた人だ。

千手柱間、俺の故郷である木葉の里の初代火影。

それとディオドラが体に仕込んでいた細胞のオリジナルだ…」

『!?』

俺の説明を聞いて全員驚く。

柱間のおっちゃんはシャルバに向かって言う。

「お主、確かシャルバと言ったか。

ここは、引いたほうがいいぞ。命が惜しければ、見逃してやるぞ」

「…………………」

シャルバは黙り込んだ。

「ふん…。興が冷めた。いくぞ…」

敵はそのまま魔方陣を展開し、消えていった。

おっちゃんの力を感じ取ったんだろうな。

俺でもわかる、すごい重圧(プレッシャー)を放っていたもんな。

『……………』

この場にいる全員固まっていた。

ギャスパーも泣いていなかった、驚きっぱなしだ。

 

「ほっほっ!すごい力よのぅ」

オーディンの爺ちゃんが来た。

「逃がしてよかったのかしら……?

いずれ、危険な存在になると思いますが」

リアスの姉ちゃんは言うが。

「サーゼクスやアザゼル坊に頼まれたのじゃ。

確かに、奴らは危険、

じゃがのうこれからの政治には旧魔王と和平を結びたいと思っているらしいんじゃ。

まぁ、可能性は薄々じゃがのぅ」

「…そうですか」

「ま、無駄な血が流れずに済んだことだ。

それに、正直危なかったことは事実。

これで一件落着にしようぜ」

俺の意見にみんな賛同した。

 

 

 

元の場所に帰るとき、俺は柱間のおっちゃんとしゃべっていた。

「じゃあ、おっちゃんも、

再生と混乱蘇生(リバース・オブ・パニック・アライズ)でこの世界に転生したんだな」

「そうぞ。で、転生した時にはこの世界で言う北欧というところで復活した。

そこにオーディンに拾われて今はそこで働いているぞ」

「そういうことなのか……。何なんだろうな再生と混乱蘇生は…」

「まぁ、おちおち考えていこうぞ。

わしはしばらくオーディンの世話になるから合流はまた次の機会ぞ。

《忍》と言う勢力ができてもしやとしたらお主たちがいた。

うれしいことぞ。では、また会おうではないか」

そういってオーディンの爺ちゃんと去って行った。

 

一体何が起きているんだ、この世界は……。




お疲れ様です。受験が本格的になってきましたので、
これからさらに更新が遅れると思いますのでご了承お願いします。
後思いついた別のネタ、
ポケモン信長の野望の舞台でサトシと戦国恋姫のクロスオーバーをやってみたいな~と、
妄想してますが、それだとこの作品をほったらかしそうで怖い……。
まぁ、地道にやっていきます、はい。
次回は章の終わりです。
と、ここで今後のお話の予定ですが、先に京都編をやって、次にロキ戦になります。
ロキ戦の場所も原作とは変えていきます。
受験、辛すぎる…。頑張って合格を勝ち取りたいと思います。ではまた!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。