兵藤一誠に憑依した人柱力   作:ガーディアン

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九十七 体育祭

レーティングゲームでのテロがあってから数日後のことだ。

この日はある人が学園のオカルト研究部の部室で泣いていた。

「もう、終わりだわ!うえぇぇぇぇぇんッ!!!」

女の人が泣いていた。

しかし、オカルト研究部の部員でも、俺たち《忍》のメンバーでもない。

「うぅぅぅぅぅぅっ!酷い!オーディン様!!私を置いて帰るなんて!」

オーディンのじいちゃんの護衛だった、ロスヴァイセ…だったけ?

あの事件の後、オーディンの爺ちゃんは柱間のおっちゃんと一緒に帰って行ったけど。

どうやら忘れていたかもしれないな。

そしていまだに連絡がないということは…。

「リストラ!これ、リストラよね!せっかく頑張ってオーディン様の護衛まで行けたのに!

どうせ私は、処女歴=年齢の身寄りのないヴァルキリーよおぉぉぉっ!!」

あらら、もうやけっぱちになっているな。

北欧に戻ったら戻ったでどんな仕打ちをされるかわからないしな。

まぁ、爺ちゃんにも問題が少しあるかもしれないが。

「もう、そんなに泣かないでロスヴァイセ。それなら……」

リアスの姉ちゃんがロスヴァイセの姉ちゃんに話しかける。

なんやら、保険金がどうとか、給料がどうとかで。

て言うか、ヴァルキリーを買収しようとしているよ。姉ちゃん。

 

と、色々条件がそろっていたため、

ロスヴァイセの姉ちゃんはリアスの姉ちゃんの眷属になることになった。

戦車(ルーク)》として、その実力を発揮してもらうらしい。

若干、オーディンの爺ちゃんに対して病み気味になったけど。

実はロスヴァイセの姉ちゃんはテロリストたちを相手に大健闘していたとか。

魔法を多彩に操る。そしてヴァルキリー。

なるほど、そして身寄りも無いから決めたんだろう。

 

こうしてリアス・グレモリーの《戦車(ルーク)》が決まった。

 

 

後、レイナーレたちにディオドラが話した件を言った。

ドーナシークたち三人が当時の事を説明した。

「あの時私たちが請け負った任務はとても重要でした。

信者を無事に送り込むという。

和平前は信者も狙われることも少なくはなかったので、しかも信者は我々にとって貴重な存在。

この任務を成功すれば昇格できる条件がそろうはずでした。

レイナーレ様は私たち三人の他数名でこの任務に奮起していました。

しかし、任務の途中、突如魔物が現れて襲われたのです。

我々はこのことに驚愕しました。

任務の場所は魔物が一切現れないところ。

不意を突かれて、失敗に終わり、

私と、レイナーレ様、カラワーナ、ミッテルトしか生き残れませんでした」

「そして、失敗に終わった私たちは、同僚から虐げられ、疎まれました」

「そんな日が続いてしまったら、堕天してもおかしくなかった。

レイナーレ様は最後まで耐えましたが、限界が来て天界を歩けなくなりました」

なるほど、ディオドラは魔物を送り込んでレイナーレたちがアーシアを殺すように仕向けたんだな。

「でも、私たちは決めたわ。あなたに付いて行くことに。

あなたの説得が無ければ今頃は……。これ以上は言わなくてもいいわね」

こうして、レイナーレたちを包んでいた何かを振り払ったと、俺は思いたい。

 

 

で、今は体育祭の真っ最中。

二人三脚で俺とアーシアの出番だ。

「いくぞ、アーシア」

「はい!」

リアスの姉ちゃんたちや生徒会のメンバーサーゼクスの兄ちゃんやセラフォルーまで。

《忍》のみんなも俺たちを応援してくれていた。

「位置について。よーい……」

パンッ!!

スタートの合図と同時に走り出す。

いいスタートを切った。

後はコンビネーションを合わせる!

トットッ!トットッ!

順調に進んでいく。

他の組は苦戦していくなか、俺たちは乱れない。

そしてテープを切り、一位をとった。

「やりました!」

アーシアは大喜びだ。

「よかったな。アーシアも練習の成果が出ていてうれしいぜ」

休憩する場所を見つけて休む俺たち。

「イッセーさん」

「ん?なんだ?」

アーシアは頬を赤く染めて言う。

「私を、救ってくれてありがとうございます。

今はもう、イッセーさんに感謝でいっぱいです……」

おいおい、また泣いちゃうよこの子。

「ほらほら、すぐに泣かない泣かない。

それに、俺は当たり前のことをしただけだ。

アーシアが死んじゃったら、ゼノヴィアやイリナ、リアスの姉ちゃんたちみんなが悲しむ。

俺は、人が悲しむところはもう見たくないんだよ。

だから、アーシア。笑おう。飛びっきりの笑顔で、みんなと話し合おう」

アーシアは涙を拭って笑った。

 

こうして、俺たちの激闘の一つは終わった。

だけど俺は、まだ何かがあると思ったが、それは後々に考えて、今を楽しむことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「八坂様、もうすぐ駒王学園の修学旅行がありますよ」

「そうじゃったな。九重も楽しみしておったようじゃし」

「ははは、私の娘も、早く赤龍帝に会ってみたいと申されています。

レイランたちを羨ましがっていましたし」

「お主の娘か。あの事件の時は別件でいなかったからのぅ」

「炎駒殿からは、すごい方だと聞きました。

レイランの父親たちも娘をとられて少し複雑な気分になったけど今はもう任せてもいいと」

「お主の娘も、赤龍帝と出会ったら、もしかするかもしれないな」

「ははは!わかりませんよ」




次の章は京都編にしますので、
まぁこのときでもロスヴァイセさんをリアスの眷属にしても可笑しくはないかなと思いました。
受験頑張ります。きつい…。早く終わってえぇぇぇぇぇ!!(本音)
はい、最初から勉強しておけば済む話でしたが。
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