兵藤一誠に憑依した人柱力   作:ガーディアン

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十七

とどめの一撃を食らわした一誠

遠呂智は倒れる

だけどまだ生きていた

「我が…なぜ……?」

苦しみながら言葉を発する遠呂智

「そういや、お前を復活させたのは誰なんだってばよ?」

俺は問う

そう、こいつは封印されていたはずだ

見張りがやられていたから外部から誰かが封印を解いた可能性が高い

遠呂智は体を何とか転がして、仰向けになる

「ふふ……。

我を復活させた奴はすごい。

あれだけの厳重な封印はそこらの妖術師よりも遥かに逸材だ。

だが、我も知らぬ。

我も封印が解かれ、復活したときには誰も姿が無かったのだ」

その言葉を訊いて俺たちは考え込んだ

なぜ、封印を解いたのに放置なのか

確かに復活しても従わない可能性もある

だけど、それほどの術者なら出会っても大丈夫なはずだ

「どちらにしろ、遠呂智は今は動けん。

後は…」

八坂はキョロキョロと見回す

「天照様、そこにいるのじゃろう?」

「ふふ。八坂は気配を読み取るのが上手ですね。

それで無ければ、この京都は任せられませんけど…」

 

草むらから出てきたのは

そりの鈴を持つ、巫女服を着た女性

絶大なる美貌で、これぞ大和撫子の美女だ

その背後には二人

大きい男性二人で

一人は髪の毛が炎で火を噴いている

もう一人は黒い肌で体中から電気が走っている

 

「私は天照大神。

日本神話の長を務めています。

こちらのお二人は迦具土神と黒雷」

男性たちは挨拶をする

 

「そこの人間様、遠呂智を止めていただき、ありがとうございます」

「天照さま。どうしてこんなに遅れましたのじゃ?」

「途中で邪魔が入ったのです。

黒い服を纏っている集団に襲われましたが、このお二人が成敗しました」

「邪魔、か…」

恐らく、遠呂智を復活させた連中だろうな

 

「さぁ、今夜は遅いです。

皆さん、帰りましょう!」

 

天照の掛け声とともにみんなは返事をする

 

 

 

「ははうえ!!」

九重が八坂の胸に飛び込んだ

「心配をかけてすまなかったのじゃ…。

もう、お前を悲しませるわけにはいかないのぉ…」

「イッセー!!」

今度は俺に飛び込んできた

「ははうえを、ありがとう!!」

「いやなに、当然のことをしただけだってばよ!」

「たたかっているイッセー、かっこよかった!」

「そうか!」

「わたし、おおきくなったらイッセーとちかいあう!!」

「そっか、そっか……えっ!?!?」

 

九重の言葉にその場にいた俺と妖怪たち全員は驚いた!

「おやおや、まさか人間に恋をするとはのぉ…」

八坂が笑みを浮かべながら言う

まじで!?

 

 

「私だって負けていられません!」

「イッセーさんは私が!」

「私がもらいます~!」

「…………私の婿」

 

レイラン、カリン、メイメイ、ハクも絡んできた

えっ!?えっ!?

 

「私たちは信じられていたから応えれたのです。

ですから、その恩返しです!」

いやいやいや!?

 

「娘たちが…。

まぁ、しょうがないか!」

「ヒューヒュー、モテモテだな!」

「大事にするんだぞ!」

「娘たちをよろしく!」

お父様方!?そこは止めるところじゃないのか!?

 

「おやおや」

「ふふふ。ナルト、すごいってばね!」

父ちゃんたちも笑ってないで助けてよ!?

 

 

「お忙しいところすみませんが」

天照さんが話しかけてきた

「お礼にこれをお渡しします」

渡されたのは一本の剣

「それは天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)

別名、草薙の剣という名の聖剣です」

「こんな強い武器、いいのか?」

「構いません。

あなたは遠呂智を倒した立派な功績をあげました。

その剣もあなたを主と認めるでしょう。

赤龍帝の籠手を所持しているなら、きっと使いこなせます」

「ありがとうございます!」

「それと、この紙にここの本部の番号を書いておきました。

必要ならばご連絡を。

それといつでも遊びに来てください」

一枚の紙を渡された

 

「じゃあ、行くってばよ!」

『ありがとう!』

妖怪たちから歓声をもらい鳥居をくぐった

いろいろあったが、無事解決だってばよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、炎駒ちゃん」

「なんでしょうか?」

「あの子、すごいよね☆

神器を見事に☆」

「ええ。二天龍の片割れの籠手、それを使いこなしている」

「ねぇ、この胸の気持ち、なんだろう?」

「はい?」

セラフォルーは顔を赤くしながら去っていく一誠を見つめていた

「そろそろ、交渉のお時間ですよ」

「そうだったね!

よーし、今日は張り切っちゃお☆」

 

「このことを主の耳に挟んでおきましょうか」

炎駒はそう呟いた

 

一誠は知らない

この少女がどれだけすごいのかを

そして、炎駒の主がもっとすごいのかを…

 

 

 

 

 

「ほんと、あの時は色々あったてばよ…」

座りながら電話をする俺

「イッセー、今度レイランたちがお主のところに来るそうじゃぞ?」

「まじで!?」

「むぅ…私も行きたいが、京都の主の娘であるからのぉ…。

悔しいが、よろしく頼めるか?」

「いいけど、両親に了解を得てから。

今度訊いて連絡するよ」

「わかった!

だが、私はお主の妻になるのじゃ!

あやつらに負けてはおられぬ!!」

「はいはい……(汗)」

 

あいつらも来るのか、楽しみだなぁ

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