三十一
オカルト研究部と交流してから数日
功績は上々
日本神話軍勢の役に立っているし
だけど、今苦労していることは…
レイランたちとレイナーレたちの喧嘩を抑えることだ
こいつら、喧嘩が絶えないな…
そういえば…
「はぁ……」
リアスの姉ちゃんの様子が少し変なんだ
昨日から何回もため息をついている
「部長、部長!」
木場が話しかけても反応がしない
「えっ!?ああ、祐斗…」
「どうしたんですか?
最近ため息をついてますけど…」
「大丈夫よ、少し疲れただけだから」
ぼー、としてるのか、考え事をしているのかわからなかった
「実は……」
何か話そうとした瞬間
ゴオォォォォォォッ!!!
魔方陣が出現し、炎が舞った
「…………フェニックス」
小猫ちゃんからの説明
炎が消え、現れたのは金髪のイケメン風の男だ
スーツを着こなしている
「ふぅ~、人間界に来るのは久々だが、やはり空気はよどんでいるな…」
「誰だ?」
初めて会うからわからない
「ライザー……!」
リアスの姉ちゃんが表情を変えて言う
「やぁ、愛しのリアス」
知り合いなのか?
「何であなたがここに!?」
「おいおい、それは言って良い言葉なのか?リアス」
???
まったく状況がつかめない
とさらに魔方陣が
今度は銀髪の美女
メイド服姿が似合っている女性だ
「お嬢様、いい加減にしてくれませんか?」
「グレイフィア……」
また知り合いなのか?
朱乃の姉ちゃんがお茶を入れて、テーブルに置く
ソファーに座っているライザーというイケメンは、優雅にカップを取り飲む
「いやー、リアスの《
「痛み入りますわ…」
朱乃の姉ちゃんもいつもと笑顔の雰囲気が違う
毛嫌いしている感じだ
「誰なんだ?この人たち…」
木場に訊く
「あそこに立っている銀髪の女性はグレイフィア・ルキフグスさん。
現魔王ルシファー様の眷属の方だよ。
そして、ソファーに座っているのはライザー・フェニックス。
名門のフェニックス家の三男坊にして将来が有望視さえている上級悪魔の一人だ」
へぇー、有名な人たちなんだな…
何か話をしているけど…
「いい加減にして頂戴。
私はあなたと結婚する気はないわ。
私は私の旦那様を自分の意思で決めるのよ」
「硬いことを言うな。
しかしリアス…先の戦争で純粋な悪魔の72柱の大半は消えた。
この縁談はそんな純粋な悪魔を減らさぬよう、
俺の父やリアスの父、そしてサーゼクス様の考えの総意なんだよ。
それに君のお家事情はそんなこと言うほど、切羽詰まっていないものでもないだろう?」
「それはわかっているけど、それはお父様たちの意志で私の意志じゃない。
もう一度言うわ。ライザ―、私は貴方とは絶対に結婚しない!!」
立ち上がったリアスの姉ちゃんはそう断言すると
今度はライザーが立ち上がり、顔を恐くして姉ちゃんの頬を掴んで顔を近づける
「俺もフェニックスの看板を背負っているんだよ。
名前に泥を塗られるわけにはいかないんだ。
俺はお前の眷族、全員を燃え殺してでもお前を冥界に連れて帰るよ!」
お互い殺気を放つ
緊迫した状態
だが……
「お止めください、リアス様、ライザー様」
グレイフィアの姉ちゃんから注意が入る
二人を超える威圧感が半端なかった
二人は殺気を抑える
とライザーはこちらに気づいたのか振り向いてきた
「さっきから、人間や、堕天使、妖怪がいるが…。
何なんだ?」
リアスの姉ちゃんに訊くライザー
「…そこの人間の男の子は兵藤一誠。
日本神話の代行で、現赤龍帝よ…」
「ども…」
ライザーは少し驚くが
「日本神話か…。
そこの堕天使さんたちは、話には聞いている。
その男に管理されていると……」
「妖怪たちも美人さんばっかりだな…!」
いやらしい目でレイランたちを見るライザー
レイランたちは気にしていない
ていうか完全無視
「グレモリ―家もフェニックス家も当人の意見が食い違うことは初めから気づしていました…
ですので、この場で話が終わらなければということで最終手段を用意しました」
「最終手段?」
「この縁談を『レーティングゲーム』でお決めになるのはどうでしょう?」
その言葉に悪魔の皆さん方は驚愕していた
「レーティングゲーム?」
俺やアーシアたちはわからないので、グレイフィアの姉ちゃんが説明に入る
「勢力を大きく減退させた悪魔が、転生により強力な眷属を増やし、
かつ仲間を減らすことなく実戦経験を詰めるため、
現政権で優遇されているゲームであり、
実力主義の冥界ではゲーム成績が爵位や地位にまで大きく影響する。
それで眷属を増やし、チェスの特性を取り入れた少数精鋭の制度。
軍団を持つ代わりに、『駒』として少数の下僕悪魔に強大な力を分け与える。
爵位持ちの上級悪魔達が、自身「王」と下僕を文字通りチェスの駒として、
対戦相手の駒と戦うゲーム」
なるほど
「私の眷属は、朱乃、祐斗、小猫。
朱乃は《
普通は上級悪魔以上がするゲームだけど…」
「今回は非公式ですので、正式な記録には残りません」
「おいおいリアス。
きみの眷属は少なすぎる。
すぐに決着が着くぞ」
「でも、あなたの心を潰すチャンスでもあるわ」
「レーティングゲームは《
ライザーは指を鳴らし、炎が再び舞う
炎の中からは無数の人がいる
「俺は、十五人きっちりいるぞ」
色んな人がいるけど共通点が一つ
全員女の子だ