兵藤一誠に憑依した人柱力   作:ガーディアン

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三十九

朱乃の姉ちゃんに《女王》を任せて

木場との合流場所に着いた

 

「イッセーくん!小猫ちゃん!」

ちょうど、木場もついたところだ

「………さっきアナウンスを聞きました。

やりましたね、祐斗先輩」

「これで約半数を削ったな」

「でも、まだ油断はできないよ。

敵の《女王》も相当な強さがある」

「大丈夫だ。朱乃の姉ちゃんが、倒してくれるよ。

さて、俺は暴れるとするか!」

 

俺に与えられた条件はライザーの眷属を半数倒さないこと

倒された七人と《女王》を合わせて八人

ちょうど半数

 

さて…我慢した分、やらせてもらうぜ!!

 

 

『三人とも、無事に着いたようね』

リアスの姉ちゃんからの通信だ

 

『みんな訊いて。私は今からライザーのところに行くわ』

『!?』

 

この提案に俺たち三人は驚愕した

 

『向こうは《王》が直接来ることは予想していないと思うわ。

だから、そこを突くわ』

「しかし部長。

《王》が直接、敵本陣に行くなんてリスクが高すぎます!?」

 

木場は焦った表情を見せる

当たり前だ、リアスの姉ちゃんは《王》

《王》が撃破されてしまったら、ゲームが終了

 

そうしたら……

嫌な想像が頭によぎってしまった

 

『無論、私は負けないわ。

フェニックスは身体が不死身でも、

精神は不死身ではない。

ライザーを戦意喪失まで追い詰めれば勝てる。

私がライザーの心をへし折ってあげるわ!!』

 

そのまま通信が切れる

「部長は本気だ。

僕たちも、応えてあげないとね…」

「………覚悟の上です」

 

二人も表情が険しくなる

 

「俺は日本神話の代行として、お前らと接してきたけど、

これは違う。俺個人のやりたいことだ。

日本神話軍勢に所属していないけど、天照の姉ちゃんが俺を信用してくれている。

嬉しい限りだってばよ。

それで、今回の件に関しては、見逃してもらえた。

恐らく、俺の個人的な思いを理解していると思う」

 

そう信じている

 

「さてと、行動開始といこうか」

 

木場が言う

いつまでも、想いに浸っている場合じゃなかった

さぁて、やるか!

 

 

 

グラウンド

「おい!いつまでも隠れてないで、正々堂々と出て来い!!」

気配は感じているんだ

 

「ふふ……」

笑い声が聞こえて土煙が舞う

現れたのは、頭にバンダナを巻いて、

鎧と帯刀をしている女の子だ

 

「私はライザー様に仕える《騎士(ナイト)》、カーラマインだ。

正直言って、堂々と姿を見せるのは馬鹿に等しいが、

私はお前たちのような馬鹿が大好きだ!」

剣を抜き、刀身に炎を纏わせて構える

 

「どうやら、指名されたみたいだね」

木場が前に出る

ニコニコフェイスは変わらない

 

「僕はリアス様の《騎士》、木場祐斗。

《騎士》同士の対決、待ち望んでいたよ!」

剣を抜き、敵に構える木場

「よくぞ言った!リアス・グレモリーの《騎士》よ!

ハアァァッ!!!」

木場とカーラマインは同時にダッシュ!

 

ガキィ!ガキィ!

激しい剣と剣のぶつかり合いが始まった

 

「おい、俺たち蚊帳の外かよ…。

さーて、そっちは準備はOKなんだな…!」

俺は違う方向を向いて言葉を発する

 

しかも、複数の人の気配

「気づいていたか。

さすが、日本神話の代行を務めるだけ、力量が見られる」

仮面を半分している、服も荒い

 

そのほかにも、ゾロゾロと人が来た

 

金髪でロールを巻いている少女一人

猫娘の格好をした奴が二人

着物を着た奴が一人

大剣を背中に装備している奴が一人

 

カーラマインを合わせて…

『六人。さっきの《女王》とライザーを除いて、

今残っている奴の眷属全員だ』

『質より量で来たか…

だがな、無意味に近いな……』

おいおい、そんな事いったるなよ

相手だって、考えてやっていると思うし…

『お前は、考えて行動しないけどな、ナルト。

ククク……』

 

うっせ!どうせ俺は動きだけしか脳が無い奴だ!

 

とまたも二人と話していると、金髪の少女が話し始める

何か、うんざりした表情だった

 

「カーラマインったら、頭の中まで剣、剣、剣で埋めつかされていますのよ。

駒を犠牲にする作戦も、渋い顔をしていましたし。

まったく、どうしようもない……。

それに折角いい男の方を見つけたのに、そちらも剣馬鹿なんて…。

まったくついていませんわ……」

文句も言いながらも、ニッコリと笑う少女

そんなに、責めていなかったのか、はたまた、こちらに対しての態度なのか……

 

「………イッセー先輩」

「ああ、どうやら囲まれちまったな…」

五人に囲まれる俺と小猫ちゃん

背中合わせで、語りあう

 

まだ少女の話は続く

「それにしてもあなた様、中々決まった容姿ですこと。

リアス様は趣味が素敵ですわね」

「……それは、褒め言葉として受け取っておくよ…。

さて、やるとするか!!」

体を構えるが

 

「あら、御免あそばせ。私は戦いませんの…」

「はい……?」

その言葉に、俺たちは疑問符を浮かべた

 

「イザベラ、相手になって頂戴」

「はい」

と少女の指示に従う仮面をしている女の子

いやいやいや、ちょっと待つってばよ……!?

 

「え?戦わないってどういうことですか…?」

思わず敬語で言う俺

イザベラは答えた

「あー、彼女は気にしないでくれ。

実質、観戦しているだけだ」

 

なんじゃそりゃ!?

「戦わないってどういう…」

「彼女…いや、あの方はレイヴェル・フェニックス。

ライザー様の妹君だ」

 

…………

 

「はあぁぁぁぁぁッッ!!?」

俺はすっとんきょうな声を出してしまった

 

木場も小猫ちゃんも唖然としていた……

妹!?

確かに、似ているけど……

金髪、風貌、共通しているところはある

でも……

 

「何で、妹を眷属に…」

「ライザー様曰く、

『ほら、妹萌えて言うの?憧れたり羨ましがる奴多いじゃん?

まぁ、俺は妹萌えじゃないけどな…。

形として眷属悪魔として…』

だそうだ…」

 

 

………………

 

「ガチの変態かッ!!?」

失礼極まりないが、言わせて貰う…

変態だよ!?あいつ!?

 

「………妹にまで手を出すなんて。最低です」

小猫ちゃんもきつい突っ込み

「すまない。主がしたことだが…」

「いやいや、あんたは悪くない。つーか、謝らなくていい。

妹を眷族にしたあいつが悪いから」

 

なんだかわからないけど、お互いに謝り合っちゃったよ!?

 

「気を取り直して、やるか。

改めて、私はイザベラ。ライザー様に仕える《戦車》。

日本神話代行の実力、私に見せてくれ!」

「俺は兵藤一誠。

ちょっと訳ありの人間で、赤龍帝だ!」

「いくぞ!日本神話代行!!」

 

俺とイザベラは向かい合う

「………先輩。私は他の眷属とやります」

「おう!任せたぜ!」

 

「ニィ!リィ!」

「「にゃにゃ!!」」

 

猫娘の二人が小猫ちゃんに向かう

「………いきますよ…」

拳を構えて、立ち向かう

 

「ハァッ!!」

イザベラの鋭い拳

頭を避けて、空を切る

 

「ハッ!!」

俺も避けた瞬間に拳を腹部に差す

パシッ!!

イザベラは片手で受け止めて、さらに拳を向かわせる

 

俺はさらに避け、お互いに何回もこれを続ける

お互いに険しい表情で拳をぶつけ合う

 

「思ったよりやるようだな。

なら、もう少しギアを上げるか!!」

さらに拳のスピードが増す

だけど……

 

「オラアァッ!!!」

相手の拳の勢いを利用して

カウンターを仕掛けた

ドゴッ!!

「グッ……!?」

 

鈍い音が鳴る

「とらぁーーッ!!」

さらに俺は拳を突き出す!

 

「くッ……!?」

イザベラはギリギリに交わす、だが……

ドゴオォォッ!!!

「!!?」

 

当たっても無い拳が、当たった

「避けたはずなのに!?」

 

イザベラは突然起きたことに驚く

さらに一誠の姿を見てさらに表情が濁った

 

目の色が変わっている

「蛙組手。仙術の体術だ。

今お前に当てたのは拳じゃない、自然エネルギーをぶつけたんだ」

 

「何故だ…!?お前にそんな暇はなかったはずだ!?

術を術の準備も無しにどうして……」

「影分身の術。この術は特殊でね。

分身が本体と離れて消えたとしても、分身の記憶は本体に届くんだ。

仙術の準備は分身がして、消えて、記録が移った。

ただ、それだけの事だってばよ!」

「そんなことが……」

「終わりだぜ、影分身の術!」

ボンッ!ボンッ!ボンッ!ボンッ!

 

分身を数人作る

「いくぜ!」

分身の内、四体はイザベラの四方に別れ、スライディング

ドゴッ!

体が蹴り上げられる

 

「う・ず・ま・き!!」

ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!

蹴り上げた分身たちがイザベラに向かって垂直に飛び、

もっと蹴り上げ、さらに残りがイザベラの上まで飛ぶ

 

「仙術・ナルト連弾ッ!!」

ドドドドドドオォォッッ!!!!

 

連発の蹴りが炸裂!!

「見事だ………」

イザベラはやられたにもかかわらず、表情は笑っていた

 

光に包まれ、消えていった

『ライザー様の《戦車》1名、リタイヤ』

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